モンブラン登頂フローチャート

社会人でも、1週間の休みが取れればヨーロッパアルプスの最高峰、モンブラン(4810m)に登頂することは可能です。

自分の場合は7日間の夏休み期間と全込み25万ぐらいの予算で登れました。

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モンブラン: Mont Blanc : Monte Bianco)は、フランスイタリアの国境に位置する、ヨーロッパアルプスの最高峰。標高4810.9m。ヨーロッパではロシアエルブルス山に次ぎ高い山であり、西ヨーロッパでは最高峰である。

Wikipediaより

 

今回はモンブラン登頂に携わる一連の流れをまとめてみました。

ガイド無しで、ルートはノーマルルートから行く場合です。

  

モンブラン登頂フローチャート

※モンブラン登頂の前提条件※

技術レベル:残雪期の奥穂高岳を涸沢側から問題なく登れる。

体力レベル:標高差2000m程度を日帰りで無理なく往復可能。

富士山(3776m)で高山病にならない程度の高所耐性

登頂の可否は天候条件に左右されるところが大きいので、1週間の期間で行く場合は天候が悪く登れないという可能性も覚悟しておく必要があります。

以上はあくまでも個人の感覚による目安です。その年の気象条件等によっても、登山の難易度は変わってくる可能性があります。

基本的には、ガイド登山が推奨されていると思います。 

 

出国前の事前準備

【パスポートの取得】

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【山小屋の予約】

モンブラン山頂への最寄の山小屋であるグーテ小屋(Refuge du Goûter, 3835m)は完全予約制です。

人気の小屋のため、事前の予約が不可欠。予約を取るのも大変です。

グーテ小屋の予約が取れなかった場合の宿泊小屋はテット・ルース小屋(Refuge de Tête Rousse, 3167m)になります。

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【休暇の取得】

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【航空券の取得】

モンブランの麓町はシャモニー(フランス)ですが、スイスのジュネーブがモンブラン登山をする際の最寄空港となります。

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【現地宿泊場所の予約】

現地(フランス・シャモニー)で宿を探すこともできますが、到着初日ぐらいはホテル等の予約をしておいた方が無難です。

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【富士山でのトレーニング】

モンブランの標高は4810mです。国内最高峰の富士山(3776m)で高所に体を慣らしておくことをおすすめします。

少なくとも、出国前2週間以内に1回は行っておきたいです。

富士登山の回数を重ねれば、そのたび高所で息が切れにくくなることが実感できると思います。

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出国~登山前まで

 【寝坊せずに起きる】

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【忘れ物なく家を出る】

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【空港に到着】

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【日本出国】

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【ジュネーブ国際空港に到着】

入国審査を終えて荷物を受け取ったあと、ジュネーブ国際空港Arrival Areaあたりにシャモニー行きのバス(バン)の受付がありますのでそこを目指します。

深夜着だと多分受け付けは閉まっていると思うので、その場合はジュネーブに一泊となるかもしれません。

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【シャモニーに移動】

スイスからフランスのシャモニー(Chamonix Mont Blanc)へ移動。国境を越える際にはパスポートの提示は求められなかったので、スイスからいつの間にかフランスに入っていた印象でした。

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【予約していた宿で一泊】

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【ルート状況の情報収集】

シャモニー中心部の教会近くに、Maison de la Montagneという建物があります。

そこの2階High Mountain Officeがあり、ルートの情報を教えてもらえます。

また、受付の人に山岳保険について聞いたら「フランスは遭難レスキューが無料です」と教えてもらいました。山で落ちるならイタリア側ではなくフランス側に。

ちなみにこの建物の近くに観光インフォメーションセンターがあり、そこには無料wifiがあります。家族・友人への連絡、ネットでの情報収集に役立ちます。

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【必要物品の買出し】

シャモニー市内にあるスーパー(Super U, Sherpa, Casinoなど)で、行動食等を買います。日本から食べ慣れた物が十分にあるなら必要ないでしょう。

シャモニー市内には登山用品店がいくつもあり、日本に装備を忘れてきた場合はそこで買っておきましょう。ヨーロッパブランドは日本で買うより安いです。

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【飲み過ぎないようにして早めに寝る】

 

登山開始~登頂まで

【寝坊せずに起きる】

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【ホテルを出る】

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【シャモニー中央バス停から15番のバスに乗る】

時刻表は前日にHigh Mountain Office(OHM)やインフォメーションセンター等で入手しておきましょう。

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【Les Houchesでバスを下車】

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【ロープウェイに乗りBellevueへ】

Les Houchesのバス停を下りると目の前にロープウェイがあるので、それに乗って山頂駅のBellevueへ。往復券16EUR。

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【Tramway du Mont Blancに乗る】

Bellevueから少し歩いていくと小さな駅があるので、そこから登山電車に乗ります。終点のNid d'Aigleまで往復券22.5EUR。

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【登山電車終点Nid d'Aigleから登山開始】

登山電車終点駅からいよいよ登山開始です。

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【山小屋着】

グーテ小屋ないしはテット・ルース小屋まで行ってチェックイン。

翌朝の朝食の時間は3時と7時とで選択可能。モンブラン登頂を目指す場合は3時の朝食で。

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【飲み過ぎないようにして早めに寝る】

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【山頂に向けて出発】

3時の朝食に間に合うように起床し、準備を整え山頂へ向けて出発します。

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【登頂】

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登頂後~帰国まで

【山小屋に戻る】

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【下山】

登頂を終えたら、後は事故に注意しながら来た道を帰りましょう。

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【登山口Nid d'Aigle駅から電車でBellevueへ】

往復券は数日間有効なので、往復券がある場合はチケットの購入は不要です。

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【BellevueからロープウェイでLes Houchesへ下る】

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【Les Houchesからバスに乗りシャモニーに戻る】

Les Houchesからシャモニーへのバス便数は少なく、上手く乗り継ぎできないと、シャモニーに戻るまでに意外と時間がかかります。

登山前にシャモニーで宿の予約をしていると安心です。

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【ジュネーブ空港への移動手段の確保】

タクシー等に宿まで迎えに来てもらうか、バスに乗るかはお好みで。

事前に予約してあるなら問題無しです。

あまりギリギリにならないように気をつけたいところ。 

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【打ち上げ、土産物の購入など】

この辺は各個人お好みで。

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【宿に戻って休む】

お疲れ様でした。

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【帰国へ】

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役に立つ情報・webサイトリンク

海外登山情報収集に(英語)

Climbing, Hiking, Mountaineering : SummitPost


海外の山の天気情報(英語)

Mountain Weather Forecasts

 

 グーテ小屋website(仏語・英語対応)

Accueil, Refuge du Goûter

 

テット・ルース小屋website(仏語・英語対応)

Accueil, Refuge de Tete Rousse

 

シャモニー公式website(仏語・英語対応)

Chamonix Mont Blanc, office de tourisme

 

※モンブラン登山シリーズ※

 

※おすすめの本※

www.dimountainphotos.com