2019年7月、スイスに行った際に泊まったロートホルンヒュッテ(Rothornhutte)について書いていきたいと思います。
ロートホルンヒュッテをご紹介
基本情報
場所:スイス、ヴァリス州、ペンニネアルプス、3198m
ツェルマットからの距離:約5時間 距離8.1km 標高差約1600m
料金(朝夕食事込みの場合):80-90CHF(詳細忘れた)
営業期間:7月~9月(年により変化あり要確認)
最大宿泊者数:68名
携帯電話の電波:通じる(スイスの国内回線)
電源:あり(夜間に発電機を回している時間のみ)
予約:推奨・電話
※スイスフラン(CHF)は2019年7月当時、1CHF=¥120ぐらいでした。
1F
※日本で言う1階は、スイスではグランドフロア(EやRCで表記されることも)と呼ばれます。日本の二階は、スイスでは2階(ファーストフロア)。当事では便宜上日本の表記で書いています。
1階にある出入り口の扉を開けると、ギア置き場と靴置き場があります。宿泊する場合は、こちらで登山靴をスリッパに履き替えてから、受付のある2階へ向かいます。
1階には他にも、洗面台がありました。水は自由に使えますが、「飲水不可」との表記でした。
2F
2階には食堂と受付があります。
壁に飾ってあった絵。本や雑誌も何冊かおいてありましたが、おそらくすべてがドイツ語のものだったので、読めませんでした。
ちなみにこのエリアの公用語はドイツ語ですが、小屋番さんは英語が喋れるので、小屋自体は英語をいくらか使えれば問題ありません。
3F
3階は寝室です。ロートホルンヒュッテは68名収容可能とのこと。
ちなみにヨーロッパ最高峰モンブランのグーテ小屋のベッド数は120。マッターホルンのヘルンリ小屋は170名ほどの収容人数になっているので、ロートホルンヒュッテは規模の比較的小さな山小屋のようです。
ロートホルンヒュッテは高山の過酷な環境に耐えられるような石造りの建物で、窓が小さいために、昼間でも部屋は薄暗かったです。照明も限られた時間しか点かなかったです。
3198mの高所にあるため、天候によっては結構寒いです。寒がりな人の場合、小屋に備え付けてある布団だけでは寒いことも。中には寝袋を持参している人もいました。
また、ヨーロッパの山小屋は宿泊の際にインナーシーツの持参を推奨しています。
軽量でコンパクトになるシルクシーツを日本から持っていきました。多少お値段はしましたが、使い心地は快適でした。
日本に帰国した後、選択のために広げたらダニのような小虫がライナーに付いていました。マナーの観点からも、自身の防衛の観点からも、インナーシーツの持参をおすすめします。
日本でも布団にダニのいる山小屋があったので、ひとつ買っとけば日本でも使えます。
軽食・飲み物等
味は絶品とまではいかないものの、それなりに美味しかったです。オムレツはベーコン入り、チーズ入りがそれぞれ18CHF。ベーコンとオムレツ両方入ったものが22CHF。
山小屋の宿泊費(朝夕込み)はスイスの物価を考えれば結構安いと思っていますが、軽食の値段はスイスプライスですね。
夕食
夕食は18:30~でした。
料理はコース形式となっており、鍋や大皿に盛られた料理を客自身が受付で受け取り、それぞれテーブルに運んでいって同じテーブルの人に分配していくシステム。
夕食の後、翌日がチェックアウトの人は受付で料金を支払います。
軽食や飲み物を注文した人は、この会計のときに、軽食や飲み物代も含めた料金を支払うことになります。
朝食
夕食後に、小屋番から翌日の朝食時間はいつが良いか聞かれます。
一般的に、アルパインルートを登る予定の人は3:00~
翌日下山する人やハイカーは7:00~
とすることが多いようです。
パンとコーヒー、紅茶がでてくるので、自分で好きなだけ頂けます。小屋番に伝えればおかわりをもらうことも可能です。
トイレ
ロートホルンヒュッテのトイレは屋外に2つあるのみです。
トイレに向かう際、右側は急斜面となっているため、夜間や酔っ払っているとき、降雪後などは落っこちないように注意が必要です。
景色
ロートホルンヒュッテは標高3198mに位置しているため、晴れていれば素晴らしい展望を楽しむことができます。
ロートホルンヒュッテは、スイスの麓のツェルマットから歩いて登らなければならず、お気軽に行ける場所ではない(5時間ぐらい登るし)ですが、展望はとにかく素晴らしいです。
行程中、日本人とはひとりとして出会うことはなく、日本人を頻繁に見かけるツェルマットとはえらい違いでした。
万人におすすめする場所ではないですが、「こんな場所もありますよ」ということで、スイスの山小屋・ロートホルンヒュッテをご紹介させてもらいました。
ロートホルンヒュッテに泊まり、ツィナルロートホルンという山に挑んだ記録
スイスの小屋泊で役に立った道具類
スイスでの小屋は国必携のインナーシーツ。シルク製が軽くてコンパクトになって良い。
スイスのコンセントはCタイプ。スマホ等の充電の際には日本で使っているプラグ・コンセント(Aタイプ)は使えないので、Cタイプに対応するアダプター等が必要になります。
石造りで窓が少ないロートホルンヒュッテは、昼間でも薄暗いことがあったので、ヘッドライトは必携
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