2023年4月下旬、オリンパス(現OM-SYSTEM)の撮影機材一式を手放したので、その理由をダラダラと書いていきます。
マイクロフォーサーズのカメラ・レンズを手放した理由
カメラ機材が多すぎ問題
登山やクライミングは昔も今も大好きなのですが、「写真を撮る」という情熱に関しては以前と比べて明らかに冷めて来ている感が否めないです。
山の写真をSNSとかブログとかに挙げてあーだこーだ言ってるのよりも、山の中で遊んで・呼吸しているのが楽しくて、山にいること自体が至福の時間だと改めて感じています。登山を始めた頃はどちらかといえば撮影目的みたいな感じでしたが、最近の写真撮影は、山で遊ぶ時におまけで楽しむ程度の位置づけになってしまいました。
そもそもコンテストに出したいとか、写真展がやりたいとか、SNSで称賛されたいとかそういう欲求はあまり高くありません。
ほとんど自己満足で写真撮影している状況。そのモチベーションに対して、カメラとレンズをいろいろ持ち過ぎだと前々から思っていました。
当時、所持していたカメラは3つ。
(1)Canon EOS R(フルサイズ)
(2)FUJIFILM X-E4(APS-C)
(3)OLYMPUS OM-D E-M1 Mark3(マイクロフォーサーズ)
身体がひとつしかないのに、そんなにたくさんカメラやレンズ持っててもしょうがない。
一応それぞれ買った理由はあって、使用用途に合わせて棲み分けはしていました。
本気撮影用→キヤノンのフルサイズ(EOS R)
お手軽撮影用→小型軽量な富士フイルムのカメラ(X-E4)
過酷な環境用→強靭な防塵・防滴のオリンパス(OM-D E-M1 Mark3)
ただ、そんなに棲み分けて使わなくてもいいんじゃないかと思い始めて、撮影機材の整理を真剣に検討することにしました。
一番使わないのはオリンパス
オリンパスのOM-Dシリーズはシャワーぶっかけても壊れない、強力な防塵防滴性能に魅力を感じています。
以前は沢登りによく行っていて、滝の水しぶきをビシャビシャに浴びながら問題なく撮影を楽しんでいたのでOM-Dは大活躍していました。しかし、ここ数年は沢登りに行く頻度(とモチベーション)が激減。
オリンパスのOM-Dを積極的に使う理由が、以前よりもなくなってしまいました。
加えて、1月の厳冬期登山でOM-D E-M1 Mark3のバッテリー落ちを経験してしましました。私の中では「OM-Dシリーズは、冬山で使用するとシャッターチャンスを逃してしまう可能性がある」という思いが芽生え、寒い日には撮影に持ち出す頻度が激減しました。
撮影頻度とモチベーションに比例して、撮影機材(カメラ・レンズ)を持ちすぎだと常々思ってるというのは上にも書きました。手持ちの撮影機材の中で、最も出番がなくなってきているのがOM-D(マイクロフォーサーズのカメラ・レンズ)なので、手放すかどうか検討すべきと感じました。
OM-Dの好きなところ/好きでないところ
オリンパス(現OM-SYSTEM)とマイクロフォーサーズは、撮影機材としてとても面白いものだと思っています。
これからも使い続ける理由があるかどうか、好きなところとそうでないところを比較して、どうすべきかを考えることにしました。
好きなところ
・強力な防塵防滴性能。ずぶ濡れになるような環境でも、カメラのことを気にせず写真撮影に専念できる。
・強力な手ぶれ補正。
・被写界深度が広く、寄れるレンズが多いのできのことかの撮影に便利。
・OM-D E-M1 Mark3はキビキビと動き、レスポンスが良いので快適に撮影できる。
好きでないところ
・マイクロフォーサーズの画質はフルサイズのカメラに及ばない。画質を犠牲にしもいいからと軽量化を突き詰めると、結局スマホのカメラ機能でも良いじゃないかという問題が出てきてしまうこと。
・-10℃対応で寒さに強いというアナウンスだが、気温がそれ以下だとバッテリー落ちしてしまう。更に、バッテリーがヘタるともっと早い段階で落ちるようになってしまう。これは厳冬期の山で撮影するには大きな問題。寒さへの強さだけで言ったらEOS Kiss X2の方が寒さに強かった。そんな弱点があるOM-Dをアウトドアに最適なカメラとして売るメーカーの姿勢は疑問を感じる。
・製品によってレンズフードとか、レンズキャップとか、ファインダーのアイカップとか小物がすぐブッ壊れる。こういう細かいところの詰めの甘さが、ブランドに対する信頼感を少しずつ損ねてしまう。
・マイクロフォーサーズマウントの将来が心配。OM-SYSTEMは元気がなさそうだし、Panasonicはフルサイズに軸足を移しつつある雰囲気だし…。
マイクロフォーサーズは手放すことに
上記の「好きなところ/好きでないところ」で、好きでないところの方に多くの文字数を使ってしまうことになったのが非常に残念です。しかしこれが、マイクロフォーサーズシステムを手放す決め手になりました。
本気撮影用はキヤノンのフルサイズのEOS Rを使って、軽快に撮影したい時の小型機材は富士フイルムのX-E4を使えば、自分の用途では困ることはなさそうです。
きのこ撮影ではマイクロフォーサーズが最高でしたが、きのこのためだけに持っておくってのも…ねぇ。
というわけで、オリンパスのOM-D E-M1 Mark3とマイクロフォーサーズマウント対応レンズたちは、それを必要とする人たちのもとへと引き取られて行ったのでした。
記事終わり
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