キャリツール(ペツル)とアイスクリッパー(ブラックダイヤモンド)どっちがええの?

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今回の記事では、キャリツール(ペツル)と、アイスクリッパー(ブラックダイヤモンド)の詳細比較を行います。

アイスクライミング(もしくは冬季アルパインクライミング)において、主にアイススクリューをラッキングしているアレです。

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ラッキング用のプラスチックカラビナ。

 

Petzl Caritool VS Black Diamond Ice Clipper

 

キャリツール ペツル

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アイススクリューのラッキングに。定番商品。使用感ありますね…

ギア装着のオプションを広げるツールです。アイスクライミングやマルチピッチルートで活躍します。アイススクリュー、ピトン、カムデバイス等の取り付けや整理に便利で、素早いアクセスが可能です。アイスツールをラッキングすることもできます。ペツルのほとんどのハーネスでは専用のスロットに取り付けることができます。その他のハーネスでもウエストベルトのウェビングに取り付けることができます。軽量で耐久性が高く、ハーネス上でも安定します。ホルダーの上部にはギアを引っ掛けることができる突起があるので、複数のギアをクリップした状態でも必要なギアを選んでアンクリップできます。上部にキーパーコードを結ぶこともできます。

ALTERIA Petzl Caritool

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落とし止め(チョンチョン棒)などをコード類で結び付けられる穴が空いています(左上)

 

アイスクリッパー ブラックダイヤモンド

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2017年にモデルチェンジして使い勝手が向上した新型

アイスクリッパーのデザインが進化。アゴの部分がワイドになり、最大6本までラッキングできます。また、背の部分には回転防止のクリップがモールドされ、ハーネスにつけた時の安定性が向上しました。スクリューを掛けやすいフラットなトップ形状。

LOST ARROW Black Diamond Ice Clipper

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シンプル、堅牢、軽量な作りです

 

キャリツールとアイスクリッパーの比較

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ペツルのキャリツール。重量は27.5gでした。

 

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ブラックダイヤモンドのアイスクリッパーは36g。ペツル製よりも10gほど重くなっています。

 

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左がブラックダイヤモンドのアイスクリッパー。右がペツルのキャリツールです。底面は明らかに、太さに違いがあります。これが重量の差なのでしょう。

 

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キャリツールの底面幅、細くなっているところは約1cm

 

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アイスクリッパーは約1.5cm。

 

ペツル・キャリツールの方が軽量なのですが、触ってみるとアイスクリッパーと比べ、キャリツールのほうが華奢な印象です。

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【写真】ゲート部分が外れたキャリツール

ャリツールは、想定していない方向からある程度の力が加わると、プラスチック部分がたわみ、上記のような状態になることがあります。

外れたゲートは難なく戻すことができるのですが、登っている途中にこの状態になってしまうと、大切なアイススクリューを落下させてしまう恐れがあります。

ブラックダイヤモンドのアイスクリッパーでも同状態になることがあるのですが、アイスクリッパーの方が肉厚なため、このような状態になりにくい印象です。

 

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キャリツールにアイススクリューを4本装着したところ。4本でギリギリの印象です。

 

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アイスクリッパーにアイススクリュー4本を装着したところ。まだ少し余裕あり。メーカー曰く、アイススクリューを6本までラッキングできるそうです。

 

ハーネスへの装着

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ブラックダイヤモンド・アイスクリッパーにはハーネス装着用のパーツが付属しています。

 

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この付属パーツを使えば、ラッキング用カラビナ装着用のスロットがないハーネスにも、アイスクリッパーを装着することができます。

(写真のハーネスは、ブラックダイヤモンドのソリューション)

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装着部分を逆側から見た図。

 

ペツルのキャリツールには、スロットのないハーネスに装着するための部品は着いていません。

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ただし、キャリツールのは赤丸で囲った装着部分が深く作られているので、ここにハーネスを挟み込んで(ある程度)安定させることが可能です。

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ハーネスに装着。取り付けはちょっと大変でした。厚みがあったり、幅があったりすると取り付けられない可能性もありそうです。

専用スロットがないハーネスに装着する用に、キャリツールエボという製品もペツルから発売されています。

 

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冬季(アルパイン用)ハーネスの専用スロットにアイスクリッパー(左)と、キャリツール(右)を装着した図。

(写真のハーネスはCAMPのアルパインフラッシュというモデル)

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ペツルのキャリツール(手前)は、ブラックダイヤモンドのアイスクリッパー(左奥)と比べると奥まで差し込めるため、安定感が高いです。

ブラックダイヤモンドのアイスリッパーは、メーカーが違うためかスロットにきっちり嵌らなかったです。

ラッキング用カラビナ装着用のスロットは、メーカーによって形が微妙に違うため、相性の良し悪しもありそうですね。手持ちのハーネスにクリッパーが装着できるか、実際に確認しておくことが大切そうです。

 

比較を終えて

ペツルのキャリツールとブラックダイヤモンドのアイスクリッパー、どっちが良いのと聞かれたら、個人的にはブラックダイヤモンドのアイスクリッパーかな…。

多少重くはなりますが、より堅牢そうなのと、ワイヤーゲートが不意に外れるトラブルが起きにくいというのが個人的なポイントです。

ペツルのキャリツールでも十分といえば十分なんですけどね。1gでも軽くしたい人はキャリツールをどうぞ。

 

 

どちらも良い製品です。

 

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