何年か前に南米のエクアドルに行ってきました。
その時に登ったカヤンベ(5790m)の山行記録でも書きます。
【エクアドル】 カヤンベ(5790m)登山
エクアドルってどこにある国?
エクアドルは南米大陸にあります。
エクアドルは南米大陸のこのへんにあります。
日本からの直行便は無いので、アメリカ等の国を経由して行きます。
通貨は米ドル
公用語はスペイン語
そして、エクアドルには5000mを超える山が10峰あり、比較的気軽に標高5000mワールドを体感できる国でもあります。
カヤンベってどんな山?
カヤンベは標高5,790m
エクアドル標高第3位の山です。
首都のキトから約65km北にあり、首都から比較的アプローチが近いです。
事前準備
いきなり標高5790mまで登ろうとすると高山病にやられてしまう可能性が高いので、事前に高度順応を行いました。
エクアドルの首都キトは標高2850m。この時点で中央アルプスの空木岳(2864m)の山頂とほぼ同じぐらいの標高です。
キトの町外れにTelefericoというロープウェイがあり、それに乗ると一気に標高4000mに達することができます。
快適なロープウェイで標高を稼ぎます。
一気に標高4000mに到達!
ちょっと走っただけで心臓バクバクになれます。
ロープウェイの山頂駅から2時間ほど登山道を歩いていくと…
ルク・ピチンチャ(4696m)に到着です。
トレーニング(?)に来ていた警官たちと一緒に記念写真。
たった2時間ほどのお気軽ハイキングですが、スイス/イタリア最高峰のモンテ・ローザ(4634m)よりも高いところに達することができます。
第1回目はゆっくり歩いても酸素不足からか気だるさがありましたが、3回ぐらい回数を重ねると、その度に呼吸が楽に、歩くペースも上がっていくのを感じました。
これである程度高所に耐えられる身体が出来上がったので、いよいよカヤンベを目指すことにしました。
山行記録
2015.10.6-10.7
キトの旅行社で紹介してもらったガイドの車に乗り、首都を脱出。
「TOYOTAのランクルは最高だぜ!」というガイドの荒い運転で、所々荒れた山道を突っ走っていきます。
カヤンベの山小屋に到着。この時点で標高4600m。
ガイドが持ってきていたパルスオキシメーターでは、SpO2が87%を記録。
一般的に90%を切ると呼吸不全と言われ、下界では治療の対象になる値なんですけど…。
ガイドは「おっ、なかなか良い値だな!」と言っています。
これが高所の影響か…。どうりでなんとなく苦しいわけです。
飯を食って早々に就寝。そして深夜から登山が始まりました。
いきなり登頂写真。
5790m。エクアドルで3番目に高いピークに立ちました。
真っ暗な中、酸素が薄い中必死に登ったので残念ならがら登山中の写真はナシです。
おまけに、この天気。
5790mから見る絶景…
って、何も見えやしねぇ。
ガイドのラファエロ。
エベレストの無酸素登頂をやったとかいうナイスガイ。
時々一瞬ガスが切れ、何となく凄そうな景色が広がっていきます。
スーパースケールのある氷河の山なんでしょうけど、なんかこの写真じゃねぇ。
氷河末端あたり。
氷河がなくなるところまで下りてきました。
デンジャラスゾーンを抜けて、ホッと一息。
油断してたところで、ガイドのラファエロが盛大にコケました。
「へ~、エベレスト無酸素やるような男でも、普通にコケるんだ…」
と、妙に感心してしまいました。
なんか池みたいなのもありました。
登山開始地点の山小屋まで戻ってきました。
5790mの山といっても、スタート地点がすでに4600mなので、山登り自体は日帰りとなります。
小屋で軽食を食べ、仮眠をしてからキトに戻りました。
下山後、白い氷河の峰、カヤンベが姿を現し始めました。
下山した後に晴れるという山あるある。
さようなら、カヤンベ…
こうしてディーアイ初の5000m級登山は、
特に何のトラブルもなく、
更にほとんど眺望もなく、
終了してしまいました。
まぁ、これはこれで楽しかったので良かったんですけどね。
エクアドルシリーズ