【スイスアルプス】ドム登頂(4545m)

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スイスアルプスのドム(4545m)という山に登ってきた時の記録です。

 

場所:スイス、ドム

登山日:2015年7月27日~7月28日

登山タイプ:雪山、山小屋泊

メンバー:ディーアイ(ソロ)

 

スイスアルプス・ドム(ドーム)山登頂 

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ドム(ドーム)とは

ドーム山:Dom)は、スイスペニン・アルプス(ワリス・アルプス)に存在する山。

標高4,545mは、アルプス全体では、モンブラン(フランス、イタリア)、モンテ・ローザ(イタリア、スイス)に次いで第3位、スイス国内では2番目の高さである。その山頂が2国以上にまたがることがないスイス領内の山では、一番高い。ナーデルホルンテッシュホルンレンツシュピッツェなどと共に、ミシャベル山群を形成している。

ヴァレー州に属し、山麓にはザースフェーの街が存在する。

wikipedia[ドーム山]

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東側(ザース谷方面)から見たミシャベル山群。中央のひときわ目立つピークがドム(4545m)

 

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西側から見たミシャベル山群。右上の標高が最も高い山がドムです。

 

ツェルマット→ドムヒュッテ

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ドム登山の前日は宿泊施設が多いツェルマットに宿泊。

 

Zermatt→Randa間は電車で。

始発は5:37
片道料金14CHF

駅にあるチケット販売機ではHalf Fare Pass使えず。

Randaのチケット売り場もちょうど休み(元々無人駅?)で営業しておらず、旅行者向け割引券が使えない自販機を使う羽目になりました。パスを利用する場合は事前に窓口で買っておきましょうという失敗談。

 

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Randa(ランダ)に到着。標高1400m。ここから標高4545mのドム山頂まで歩いていきます。

 

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まずきれいに整備されたトレイル(登山道)をあるいてドムヒュッテ(2940m)を目指しました。今回はピークハント目的でしたが、この周囲には魅力的なトレイルや山小屋も多く、のんびり歩き回ってみるのも良いと思いました。

 

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背後にそびえるヴァリスの名峰・ヴァイスホルン(4506m)が美しい。

 

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暫く歩くと樹林が疎らになり、岩々しくなってきます。

 

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ドムヒュッテへの標識。

この分岐からヒュッテまでは、アルパイントレイルという上級ハイカー向けの登山道になります。

 

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ドムヒュッテへの道のり。整備されてはいますが落ちたらアウトな岩場の連続。

日本で言う北穂~南岳間の大キレットぐらいの難度はありそうです。登山道具の他に生活用品一式(20kgぐらい)も背負っているので足取りはゆっくり。

 

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マッタータル(マッター谷)を見下ろせる標高に。中央奥に見える谷底の町がツェルマット。ツェルマットの右上にそびえる尖った山がマッターホルン(4478m)です。

 

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ドムヒュッテ(2940m)が見えてきました。左に見える雪のピークがドムの山頂(4545m)です。

 

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ドムヒュッテ外観。クラシックな旧館とモダンな新館で構成されています。

両館とも中はすごくきれいでした。

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マッターホルンやヴァイスホルンなど、ヴァリスの名峰を眺めながらくつろげるテラス。

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食堂。

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寝室はドミトリータイプ。

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ギア置き場。

 

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時間が余ったのっで周囲を散策。ドムヒュッテから少し登るとテントサイトがあります。

 

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登頂日は暗いうちからの出発となるので、軽装で氷河の取り付きあたりまで偵察してきました。

 

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スイスの山を眺めながら乾杯。

 

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ヴァイスホルンの奥に日が沈む。

 

ドム登山 氷河取り付きから登頂まで

朝食は2:30。元々朝は食が細い方なので、腹は減っていませんでしたが、エネルギー補給のため強引に詰め込む。

3:15に小屋を出発。

 

真っ暗な中、ヘッドライトの明かりを頼りに登っていきます。

昨日偵察してきたトレースを頼りに氷河(Festigletscher)へ到着。それからアイゼンを履いて氷河を登っていきました。

 

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氷河をある程度詰めてから、II級程度の岩を登ってFestijochという場所に到着。このへんでだいぶ明るくなってきたのでヘッドライトを消しました。

事前情報で、「Festijochの登りはフィックスロープがある」とどこかで見ましたが、実際にはクライミングに全然役立たない所にロープがフィクスしてありました。謎。

 

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Festijochから。十字架とヴァイスホルン。 

ドム登山で「ディーアイここに眠る」とかならないように、気をつけたいところです。

 

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Festijochから一旦下って、Festigletscherから尾根を挟んで反対側の氷河であるHohbergletscherを登っていきます。

 

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山々の朝焼け。

 

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ところどころ出現するクレバスを避けながら、Hohbergletscherを登っていきます。

 

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標高が上がるにつれ、傾斜がきつくなってきます。空気が薄いのもあって、少し進んでは荒い息を整えるために立ち止まってで、なかなか先へと行けません。

 

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振り返るとナーデルホルンやレンズシュピッツェなどの山々が。この岩稜上を縦走するルートもあるらしい。

 

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技術的な難度は比較的低い山らしいですが、それは他のスイスアルプスの山々と比べた話。斜面で滑落→クレバスに転落は普通に死ねます。

 

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雪の斜面を登りきると、ザース谷方面の展望がパッと開けました。

 

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こちらはマッター谷方面の展望。

 

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最後にナイフリッジを越えて…

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ドム(4545m)に登頂です。

 

ドム登頂~下山まで

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山頂付近は結構急斜面なので足を滑らせないよう注意しながら下っていきます。

 

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ある程度下ると氷河上の傾斜は緩んできます。空気も濃くなってきたので、歩く速度が上がります。

 

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人とクレバスのサイズ比較。ロープを繋ぎ合っていない状態で落っこちたらTHE END。

 

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転落が恐ろしいクレバスと、崩れてきたら危険な懸垂氷河ですが、その圧倒的なスケールが美しい。

 

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Festijochから。

 

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II級程度の岩場の下りを経て、Festigletscherへと下降。

 

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あとはクレバスへの転落や踏み抜きに注意しながら、ドムヒュッテを目指して降りていきます。

 

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氷河の末端付近は砂などが混ざりあった感じ。クレバスを避けながら右へ左へ。

 

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野生動物発見(アイベックス)。

 

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ドムヒュッテ(2490m)が見えてきました。

 

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ドムヒュッテでしばし休憩し、その日のうちにランダまで下ります。

 

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下りは疲れていたので、ほとんど写真は取りませんでした。

ランダ(1400m)まで降りてきました。一日でドムヒュッテから1500m近く登ってドムの山頂へ。それから3000mほど下ったのでさすがに疲れました。

ランダの町中にあった噴水で、顔と頭をザブザブ洗ったら超気持ちよかったです。

 

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ランダから宿泊施設多数のツェルマットに。1CHFぐらいの安いビールで乾杯。

ドミトリーの安宿が予約でいっぱいだったので、奮発して個室のホステルへ。朝まで気兼ねなく爆睡できたのは良かったです。

 

 

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