山の絶景を前にすると、その光景を残しておくために写真を撮りたくなります。
そのうちスマホやコンデジの画質に不満を感じるようになり…本格的なカメラを買ったという人も少なくないはず。
しかし、一眼レフってかさばるし重いのが難点ですよね。
私の使っているカメラはCanonのEOS 6Dという機種です。
このカメラ、ハイアマ向けの一眼レフの中では軽い方です。
しかし、山の荷物として考えるとやっぱり重いです。
荷物が多かったり、軽快に歩きたかったりする場合、カメラの軽量化もしたくなります。
そこで今回は、「画質は大事! 軽さも大事!」という悩みや要求に対する妥協点として、軽量コンパクトなレンズをご紹介したいと思います。
Canon EF40mm F2.8 STM
Canon EF40mm F2.8 STMは小型軽量なレンズで、俗に『パンケーキレンズ』と呼ばれるものです。
メーカーサイト
このレンズ、個人的にかなりのお気に入りです。
以下に、この小型軽量なパンケーキレンズの魅力を語っていきます。
小型軽量
EF 40mm F2.8 STMのカタログスペック
重量 130g
最大径×長さ 68.2mm×22.8mm
EF40mm F2.8 STMを装着したCanon EOS 6D。レンズが小さいので、かなりコンパクトになります。
一方こちらはガチ系レンズのEF24-105 F4L IS USMを装着したところ。
ズーム比率が大きく便利なので、自分がメインで使っているレンズになります。
レンズの重量は670gです。
EF40mm F2.8 STMにすれば、このレンズよりも540g軽量化できます。
(500mlのペットボトル約1本分。井村屋のスポーツようかん13.5個分です!)
サイズがよくわかるように比較画像をもうひとつ。
かなり小さなレンズであることがお分かりだと思います。
画質に妥協無し
小さくて軽いレンズなんだから、画質はイマイチなんじゃないかと思うのは当然だと思います。
しかし意外にも、EF40mm F2.8 STMの画質は素晴らしいです。
自分がレンズ選びの際に参考にしているwebサイトのひとつに、PHOTOZONEという海外サイトがあります。
このサイトの評価、かなり辛口です。キヤノンが誇る高級なLレンズシリーズでも、イマイチな点数がつけられることも…。
そんな辛口サイトでも、EF 40mm F2.8 STMはかなりの高評価を受けています!
F値は2.8と、正直単焦点レンズとしては特別明るい方ではないですが、寄ればまずまず背景はボケてくれます。
40mmという絶妙な画角
EF40mm F2.8 STMは単焦点レンズです。つまり、ズーム機能がありません。
被写体を大きく写したければ歩いて寄らないといけないですし、逆に小さく写したい場合には自分が被写体から離れないといけないです。
しかし、山その他の環境では、寄ったり離れたりしたくても、物理的に無理な状況もあります。
使うレンズの焦点距離によっては、撮りたいものが画面からはみ出してしまったり、逆に大きすぎたりして困ってしまうことがあります。
「50mmの焦点距離が人間の見た目に一番近くて、基本的な画角」
と言われていますが、景色を取る場合には、少し画角が狭いと感じることが多いです。
40mmという画角は、目の前の光景を、見た目とそんなに変わらない、自然な感じで写真画面に納めることができます。
広角レンズと比べると、人物も大きめに写せるので、山仲間の写真を撮るときにも使い勝手は良いです。
※注意点※
40mmという画角に関しては、フルサイズセンサー搭載カメラで使ったときの印象を書いています。
一般的な(入門機など)で搭載されているAPS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラの場合、同じレンズでも写る範囲が異なってしまいます。
APS-Cサイズのセンサーを使ったカメラの場合は、こちらの商品の方が使い勝手が良いかもしれません。
価格も軽量級
カメラのレンズ…最初にその値段を見たとき、驚きました。
こんなに高いものかと。
良いレンズだと、10万円を超えてくるのは当たり前という世界。
そんな貧乏人お断り業界的なラインナップの中で、
EF40mm F2.8 STMはかなり良心的な値段設定になっています。
山に登る人は、カメラ代だけでなく、山の装備や交通費など、色々な出費がかさんでしまうので、良いレンズが安く買えるというのはかなりありがたいです。
作例
最後に、EF40mm F2.8 STMで撮影した写真をいくつか載せていきたいと思います。
小川山 屋根岩2峰にて
後立山 白馬鑓ヶ岳から天狗の頭へ続く稜線
穂高連峰 夜明け前のジャンダルム
北アルプス 劔岳山頂からの景色
小川山 ガマルート
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