【富士フイルム】X-E4(とXC15-45mmF3.5-5.6)は登山に良いカメラかも

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2021年7月、新しいカメラを買いました。

今までずっと気になっていたブランド、富士フィルムのX-E4というカメラです。

使用する場面は山。具体的には登山とかクライミングとか。

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一般的にX-E4は、アウトドアに最適なカメラと紹介されることはあまりなさそうな気がします。

しかし私にとってX-E4は、山で使うに値する魅力溢れた製品です。

山で使うカメラとして、X-E4(と、キットレンズのXC15-45mmF3.5-5.6)の魅力をこれから語っていきましょう。

 

FUJIFILM X-E4+XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ

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登山やクライミングなどに、手軽に持っていける小型軽量なカメラが欲しくて買ってしまいました。富士フイルムのミラーレスカメラ、X-E4、XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZレンズキット。

 

本体外観等

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シルバーカラーを買いましたが、デザインもクラシックテイスト溢れていて好みです。カメラにあまり興味のない妻からも好評でした。

APS-Cサイズ、2610万画素 X-Trans CMOS4センサー搭載。

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本当にシンプルな背面のデザイン。左上部にはビューファインダー付きで、ファインダー派にもウレシイ。

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上面にはシャッターボタン、露出補正ダイヤルとシャッター速度ダイヤル。

 

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本体の底部分。三脚穴が光軸下にないのと、クイックシューを付けるとバッテリー/SDカードスロットに干渉してしまうのが、個人的には気になるところ…。

 

細かな画質評価や、本体のディティールは他のカメラブログやらYoutubeやらを山行にしていただくとして…。

今回はこのX-E4を山で使用するということに関してフォーカスを当てて書いていきます。

 

小ささ、軽さは大切な性能

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小さく軽いことは、登山に持っていくカメラとしては非常に優秀です。

安全で快適な登山のためには、無駄な重量を減らすことが大事です。その中でカメラは、山を登ることだけを考えると、完全に不要な荷物です。

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荷物が軽いと登山は楽になります。体力的な余裕が増すことで、登山上の安全にも繋がります。

カメラの重量が軽くなった分、食べ物、お酒など、山での楽しみを多く持っていくこともできます。

 

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X-E4(とキットレンズのXC15-45mm)の魅力は、なんと言っても、小さくて軽いこと。

本体(X-E4)の重量は364gで、キットレンズ(XC15-45mmF3.5-5.6)の重量は135g。合わせて499g。APS-Cセンサーを搭載したカメラの中ではかなり軽量です。

これよりも軽量なカメラもありますが、ズーム機能の有無や、センサーサイズ、バッテリーの持ちとか諸々を考慮すると、X-E4のXC15-45mmのレンズキットが総合的に山で使いやすいバランスのカメラという結論に至りました。

 

カメラ+レンズで重量1kg超えのカメラを山に持っていくと、咄嗟の動きでストラップにぶら下がったカメラが身体にぶつかって来て痛いことがあります。

X-E4+XC15-45は本体が軽いので、ストラップを付けて動いてもカメラによるボディーブローがありません(あっても本当に軽度)。これは長時間カメラを肩から下げて行動うする時、不快が少なくて良いです。

本体、レンズが軽いのでストラップで肩がけした時にカメラがお辞儀しない(レンズが下を向かない)ので、歩行する時にカメラがぶらぶらと揺れることが少なくなって邪魔になりにくいです。

 

X-E4の得意なこと

「写真やカメラのために山の楽しみをできる限り邪魔されたくない。でも、山の中で見つけた素晴らしい景色を美しく撮りたい」という目的に対して、X-E4は素晴らしい性能を発揮します。

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先に紹介したように、X-E4(XC15-45mmF3.5-5.6レンズキット)はAPS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラとして、非常に軽量です。一般的なフルサイズセンサーを搭載したカメラと比較すると、X-E4を持って山の中を歩くと、かなり軽快です。

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軽いカメラを持っていると、重くてゴツいカメラを持っている時と比べて機動力が増すので、山の中を軽快に歩き回って「これ良いな」という景色をサッと写真に収めることができます。「疲れて写真撮るのがメンドクサイ」みたいな写欲の低下も起こりにくいです。

 

背面ボタン類など、シンプルな設定機能しかないので、細かい設定とかの追い込みはそこそこにしておくのが良いでしょう。

適当にオートで撮っても、素晴らしい景色の中だと、それなりに美しい写真が撮れます。

歩く→良い景色を見つける→シャッターを切るといったシンプルなプロセスを楽しむのに向いているカメラがX-E4だと思います。

 

画質

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画質は良いです。

富士フイルムの色味というのは、正直ブラインドで当ててみろと言われても出来る自信はないですが…。写した写真はどれもキレイで満族のできるものです。

フルサイズセンサーを搭載したカメラをメインに使っている自分にとっても、富士フイルムのこのカメラが画質的に大きく劣るという印象はありません。

さすがに暗所でのノイズの乗りとか、ボケの大きさとかは、フルサイズセンサーを搭載したカメラに軍配があがります…。暗所で積極的に使う場合を除けば、満足出来るレベルです。

使ってるレンズがコンパクトの並画質レンズなので、高級レンズを装着すればフルサイズとも十分画質勝負できそうなポテンシャルは感じます。

 

キットレンズ(XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ)

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重量135gで超軽量。使わない時はコンパクトで、電源を入れると本体がニューっと伸びます。

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電源を入れてから撮影可能なるまでいくらかタイムラグがありますが、登山のスナップ用途としては許容範囲内です。

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XC15-45は結構寄れるので、山の中で見つけた小さな撮影対象をサッと撮るのにも便利です。広角端(15mm)で特に被写体に近づけるので、撮影場所の雰囲気を残しながら高山植物やきのこなど、小さな被写体を写すのが楽しいです。

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広角端は23mmスタートなので、他の一般的な標準ズームレンズに比べて、景色をワイドに撮れます。山向き!

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望遠は弱いので(フルサイズ換算で69mm相当)、南アルプスや八ヶ岳から富士山をアップで撮ったり、突然遭遇したライチョウをアップで撮ろうとしても上手く写せない可能性はあります。諦めるか望遠レンズを用意する必要があります。

さすがに開放とかで使うと周辺は甘かったりしますが、その辺は軽さと利便性のトレードオフだと思っています。

 

注意点など

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素晴らしい山歩きカメラだと思っているX-E4ですが、割り切った設計のため弱点というか注意点はあります。

 

操作性

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背面のボタンの操作性はお世辞にも良いとは言えません。

ボタン類は小さくて操作しにくいです。素手ならまあ何とかのレベルですが、寒い時期にグローブをした状態だと余計に押しにくい。

細かい設定を現場で詰めていくとなると、ちょっとストレスになるかも知れません。ある程度は予め設定しておくか、オートで撮るという使い方が良いと思います。

細かく設定を弄りながら作品を作っていくというよりは、スナップシューターとしてサッと使うのが、このカメラの持ち味を活かせそうです。

 

バッテリーの持ち

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バッテリーは、自分の使い方だと1泊2日の山行なら大丈夫でした。2泊以上となると、予備バッテリーが欲しいかも知れません。小型軽量ボディとなると、バッテリーの持ちに関してはどうしても妥協せざるを得ないですね。

USB−Cタイプのソケットがあるので、モバイルバッテリーなどで充電できるのは良い点です。

 

防塵防滴仕様ではない

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このカメラは防塵防滴仕様ではありません。雨の中とかで積極的に撮影するわけではないので、雨の日は山に登らない人(あと、雨が降ってきたらカメラをしまう人)には問題無いといえば無いです。

防塵防滴を省いたのと引き換えにこの軽さと小ささを手に入れたのだから、ここは妥協せざるを得ない点です。

冬山で地吹雪みたいな環境の中撮影するとか、滝撮りや沢登りで使うとか、そういったシチュエーションでは、ブッ壊れるリスクがあります。覚悟を決めましょう。

 

本体に手ブレ補正機能がない

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最近は搭載されている機種も多いボディ内手ブレ補正。X-E4は未搭載です。

山の中だと樹林帯とか日の出の前後とかが光量不足になりやすいので、そういった場面で手持ち撮影することが多い方は写真がブレやすいので注意。X-E4のシンプルな本体は、軽さは良いけどグリップ感はいまいちなので、低速シャッターは苦手な印象です。

キットレンズのXC15-45は、レンズに手ブレ補正機能がついているので、薄暗い場所でもまぁまぁ歩留まりは良いのですが、他のフジノンレンズを装着する場合は留意しておきたい点です。

 

 

最後に

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軽いんだけれども、ボタン類はちょっと押しにくかったりするし、三脚を据えてじっくりと作品作り…といった用途には、向かないカメラかも知れません。

「どれだけ重くて大変でも、美しい作品を撮るためなら頑張れる」「山には写真を撮るためだけに行っている」というような人にはオススメしません。

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楽しい登山の合間に「これ良いな」とか「キレイ」とかをサッと撮影するには、素晴らしいカメラだと思います。

重いカメラは嫌だけど、美しい写真が気軽に撮りたい方という方に使ってもらいたいです。

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