【グリベル】G20 Plus Crampon アイスクライミング用アイゼン

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グリベル(Grivel)から発売されているアイス/ミックスクライミング用のアイゼン(クランポン)G20 Plusを使用した感想などを。

 

Grivel G20 Plus

 

スペック&詳細ビュー

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モノポイントクランポン(アイゼン)

アイス/ミックス/アルパインクライミング用

ワンタッチタイプ

アンチスノープレート付属(リアピースのみ)

440g(片方)、880g(両側)

 

主にアイスクライミング用途にて、丸々2シーズン使用しました。

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アイスクライミングに効果的な縦爪タイプ。縦爪パーツはアイゼンの中央部まで連続しており、動くパーツが少ない分、蹴り入れた時に力がよりダイレクトに伝わるようなデザインという印象。

…が、剛性感については私程度の実力ではよくわからなかったというのが本音。

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中央のバーからは2本の補助爪が出ています

下山の時など、急な雪面でブレーキを効かせてくれる中央の補助爪。アイスやアルパインなどでは、アプローチにも落ちたら怪我をする場面が出てくることがあるので、雪面歩行を助ける爪があると嬉しい。

アイス用アイゼンは、モノによってはブレーキ用の爪が心許ない製品ものもあるので、傾斜の強い雪面歩行をすることもある私にとっては、ここはアイゼン選びの重要なポイントです。

 

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G20 Plusを使って様々な氷瀑を登りましたが、蹴り込むとしっかり氷に刺さって、しっかりと期待に応えてくれていました。

蹴ればガッツリ氷に食い込んで、不意にスッポ抜けるようなことはない感じ(あったら困りますが…)。

正直に言ってしまえば、それぞれ製品ごとに個性を感じるアイスアックスと違って、モノポイントアイゼン同士を比較しても、それほど大きな差は感じない…というのが正直なところでしたが(ペツル・リンクスとの比較)。

ペツルのリンクスもグリベルのG20 Plusも、どちらも素晴らしい製品ということには間違いはなさそうです。

 

欠点

アイスやミックスクライミングなどの用途に特化したG20 Plusは、なかなか尖ったデザインだけに、ちょっと使いにくいと感じるところがあります。

一般的なアイゼンは、コンパクトに収納できるのですが、G20 Plusはセンターバーの長さが固定式です(一応長さの調整はできますが、六角レンチ必須)。そのため全長が短くならないので、他のアイゼンと比較すると収納時に多少嵩張ります。

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グリベル・G20 Plus(左)と、ペツル・リンクス(右)の収納サイズ比較

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全長が短くならないので、ペツルのギアケースには収まりません

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カモシカのアイゼン袋には入ります

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ザックに外付けしてしまえば、収納サイズはあまり関係ナシ
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G20 Plusは折ることもできますが、コンパクトにはなりません

 

もうひとつ気になる点を。

グリベル G20 Plusにはリア(後方)パーツのみにアンチスノープレートが装着されています。フロントパーツにはアンチスノープレートが無いのです。

後方のみで、アンチノーは効果があるかと言うと、あまり効果がないです

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アイゼンに付着する雪団子(イメージ図)

そりゃ、前後パーツともにアンチスノーが着いていないよりはマシかもしれないですが、前後にアンチスノーが着いている相方のアイゼンと比べると、同じ雪質でも明らかに雪(団子)の着き具合が違います。

アイスクライミングは滝が凍る(とても寒い)時期に行うアクティビティなので、雪団子ができるような雪質になることはあまりないのですが…。例えば西上州にドカ雪が降った後とか、標高が低いので日中気温が上がって雪が湿っぽくなるのです。アンチスノーの有無は、氷瀑の登攀そのものにあまり影響はないのですが、アプローチで歩いている時には地味にストレスです。

 

まとめ

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グリベルのアイス/ミックス用のアイゼン/クランポン、G20 Plusは、登攀性能については文句は無く、軽くて良いモノだと思います。

尖った性能故に、欠点もあります。収納サイズとアンチスノープレートが(前パーツ)だけ無いという点が、地味にストレスとなることも。まぁ、そのストレスポイントも登攀場面では気にはならないので、大きな欠点というわけではないですが。

アイスクライミングだと、ペツル、BDのアイゼンが多いような気がするので(あくまでも主観)、グリベルという選択も悪くないのではないでしょうか。軽くてバッチリ氷に蹴り込めるアイゼン(クランポン)です。

 

今回の記事で紹介したG20 Plus。

 

定番はリンクスか…。

 

アイゼンのメンテナンスに使っているヤスリ。ニコルソンのマジカット。

 

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www.dimountainphotos.com