秋を求めて飛騨の渓へ【木地屋渓谷】

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紅葉に染まった渓が見たくて、岐阜県の飛騨地方の沢、木地屋渓谷に行ってきました。

 

 

場所:岐阜県 飛騨地方 木地屋渓谷

登山日:2018年10月15日

登山タイプ:沢登り

メンバー:ディーアイ(ソロ)

 

秋の木地屋渓谷へ

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もともとこの日は秋の小川山あたりでクライミングをする予定だったのですが、仲間Aに仕事が入り、仲間Bが中指の骨折、仲間Cが肋骨骨折と、なかなか予定が合わなくなってしまい、一人寂しく写真撮影でも楽しもうと山(というか谷)へ行ってきた次第です。

今回訪れた木地屋渓谷は、沢登りの難易度としては入門向けルートです。クライミングや泳ぎ的な要素はほぼなし。ここならソロでも滝登りの心配はしなくていいし、秋で気温が低くても、沢歩きメインだから大丈夫と判断しました。紅葉と渓谷の写真撮影を楽しむことを目的として入渓です。

あくまでも『沢登り』として簡単という意味なので、沢登り未経験者の単独入渓はおすすめしません。

 

ルートについて

今回歩いた木地屋渓谷は、岐阜県高山市の丹生川ダムが入り口になります。

ナビは『丹生川ダム』で設定を。ダムに着いたら管理棟脇を通過し、ダム沿いの道を奥へ進むと木地屋渓谷にたどり着けます。

ダムの管理棟の脇以外には、駐車場らしい駐車場はないので、迷惑にならない場所に駐車しましょう。

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今回歩いたルート。

ダムを過ぎたところから入渓して、脱渓後は渓谷に沿うように走る林道を歩いて戻ってきます。 

 

沢上谷狙いだったが…

もともとこの日は、同じ飛騨地方にある沢上谷(そうれだに)を狙っていましたが、台風の影響からか上宝の鼠餅への道は通行止めになっていました。

現地に行って、通行止めの看板を目にして大ショック。急遽行き先を木地屋渓谷に変更した次第です。

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鼠餅・沢上谷と丹生川ダムをつなぐ県道89号線は、2018年10月15日の時点で通行止め。写真は丹生川ダム付近の県道。

この通行止めお陰で、上宝から木地屋渓谷まで高山までぐるっと回る羽目になったので、思った以上に時間がかかりました。

 

木地屋渓谷遡行&写真撮影

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急遽木地屋渓谷に行き先を変更。丹生川ダムまでやってきました。気を取り直して行きましょう。

 

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適当な駐車スペースに車を停め、沢登りの準備を整えます。とりあえず、秋の沢は初めてなので、持っている中で一番保温力の高い沢装備で臨みました。

 

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丹生川ダム・木地屋渓谷は標高700-800m程度。紅葉は染まりはじめてはいるものの、まだピークまでもう少しといった印象。

 

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丹生川ダムの端っこから林道を歩いていきます。

林道が舗装路から未舗装路に変わったところ。木地屋渓谷には途中林道ゲートがあり、そこまで車で入っていけますが、車で奥まで入ればそれだけ癒やし渓谷の歩行時間が短くなってしまうので、今回は渓谷の末端に近いところからスタートとしました。

 

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舗装路と未舗装路の境目のところに小さな橋があり、その橋を渡りきったところに渓谷へと続く踏み跡があります。

 

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木地屋渓谷に入渓すると、ナメ(一枚岩で構成された沢床)が出迎えてくれます。

このナメこそが木地屋の見どころです。

 

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やや色づき始めた紅葉景色と、穏やかな水の流れ。泳ぎも滝の登りもほどんどない、歩き主体の沢なので、景観を楽しみながらゆっくりと歩いていきました。

 

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ところどころ、小さな滝も出てきます。

 

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比較的大きな滝。夏の暑い日は濡れながら登るとサイコーですが、朝の気温は10℃近くまで冷え込んでいたので、なるべく濡れるのは避けたいところです。

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滝に近づいて撮影。

水しぶきで濡れる。

手持ちスローシャッターのため、絞りを絞っているのでレンズに着いた水滴が写り込んでいますね。

 

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木地屋渓谷の林道は、沢と並走しているように作られています。ところにより沢のすぐ脇を通っているので、脱渓は容易です。

 

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ナメがいい感じ。

 

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ところにより、しっかりと黄色に染まった葉っぱもありました。

 

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ナメ床をヒタヒタと歩いていく楽しさ。癒やしの渓谷です。水に濡れるとかなり寒いですが。

 

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カメラのレンズに装着しているPLフィルターのお陰で反射が抑えられ、沢の床がよく見えます。

 

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両岸に岩が迫った地形…ゴルジュっぽい感じのところも出てきます。通過は簡単ですが。

腰まで水に浸かるとデリケートゾーンが悲鳴を上げる。秋の沢は想像以上に寒い。事前の天気予報では晴れっぽい感じでしたが、空は曇っていました。陽光が差し込まないため、体温がジワジワと奪われていくのを感じます。

 

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沢の中はこんな感じ。オリンパスの一眼カメラ、OM-D E-M5 Mark IIとM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROにて撮影しています。驚異の耐水性。

メーカーは完全防水を謳っていないので、やる場合は自己責任でお願いします。

 

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沢の中にどんぐりが集まっているところがあります。秋っぽいですね~。 

 

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左手に建物が出てきたところが脱渓ポイントです。

 

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脱渓。全身それなりに濡れています。曇った秋の空の下。気温は15℃前後でしょうか。太陽が出ていないのでかなり寒いです。

 

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帰りは木地屋渓谷の脇を並走するように作られている林道をてくてく歩いて行きます。

 

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木地屋渓谷の入渓点を過ぎ、丹生川ダムまで戻ってきました。車に戻って濡れた衣類を着替えました。ひんやりした空気の中で行う秋の沢登りは寒かったです。

紅葉は少し早かったような気もしますが、ところによってはなかなか見事に色づいており、楽しめました。

 

今回使った装備

下半身はファイントラックの沢登り用タイツとドライレイヤー使用。水中保温性が高いとの売り文句は間違いではないですが…寒い時は寒いので過度な期待は禁物です。

 

今回撮影に使用した機材です。

 

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www.dimountainphotos.com