前編からの続きです
前日は上松Aコース登山口から八合目ちょい上の森林限界を越えたところにテントを張りました。素晴らしい夕暮れを楽しんだ後、早々に眠りに就きます。
本日は木曽駒ヶ岳山頂に向かう日。これまでは風も比較的穏やかでしたが、天気予報を見る限り、山頂付近はそれなりに風が強そうなので覚悟しないといけません。また、トレースも八合目あたりでは大分薄くなってきていたので、踏み跡はこれから期待しないほうがいいでしょう。
この日はテントをデポした状態で山頂を踏み、テントに撤収。そのまま下山という予定なので、前日よりも行動時間は長くなりそうです。
1月28日
6:02 まだ暗いうちにテントから出て準備を整えます。寝袋から出るのが辛かった…。
6:13 木曽前岳への登り。
7:01 御嶽や乗鞍がモルゲンロートに染まっています。
7:06 大好きな三ノ沢岳にも朝陽が。左に見える三角形の山は空木岳。中央アルプスの主稜線が見渡せるようになってきました。
7:15 木曽前岳から御来光を見る。
7:23 木曽駒と木曽前岳とのコルにある玉ノ窪小屋。半分雪に埋もれています。当然冬季休業中。
7:48 木曽駒ヶ岳への最後の登り。雪はカリカリに固いのでラッセルは不要ですが、空気も薄くなってきたのでヒーコラいいながらの登りです。
7:53 木曽側からの木曽駒ヶ岳登頂!
・・・山頂の標識がないとよくわかりませんね。
山頂でしばらく景色を楽しみます。ロープウェイ運行の時間前の登頂だっただけに、誰の姿も見えません。しばらく山頂を貸切で楽しみます。
8:37 帰り道の途中。木曽前岳のあたり。シュカブラが美しい。
9:10 テントが見えてくると一安心します。
でも、登山は家に帰るまでが登山なので、気を抜きたくはないところです。
12:28 敬神の滝小屋まで戻って来ました。登山はこれでほぼ終了です。
まとめ
冬のアルプスの入門として人気の木曽駒ヶ岳ですが、ロープウェイの通っていない木曽側から登ると本当に静かです。と、同時にラッセルやルートファインディングなどの能力が求められ、『雪の木曽駒は初心者向け』というイメージとはまた違った山行が楽しめました。ピークは一つでも、ルートは様々。それぞれのルートごとに違った体験ができるのも、山登りの楽しいところですね。