ディーアイがメインに使っている写真撮影用のレンズは、CanonのEF24-105mm F4L IS USMという製品です。
24-105mmの焦点距離が示す通り、広角から中望遠の範囲までカバーできて、これ1本で幅広い被写体を狙えるために、自分の使い方では一番装着率が高いレンズです。
今はは新しくなった2型が売られていますが、現在のレンズに特に不満はなく(新型は100gぐらい重くなっているし)、使い続けています。
さて、そのEF24-105mm F4L IS USMですが、数年間にわたり山の厳しい環境で使い続けていた結果、残念ながら故障してしまいました。
故障したままではどうにも使えないので、修理に出すことにしました。
EF24-105mm F4L IS USMが壊れたので修理に出しました
EF24-105mm F4L IS USMの思い出
Canon EF24-105mm F4L IS USMを購入したのは2010年の12月だったと思います。ボーナスが出たので思い切ってポチりました。
買ったばかりの24-105mm F4L IS USM。当然ながら、外観に傷はなくてキレイです。
以降数年にわたり登山ではメインの写真用レンズとして使い続けました。
雪煙を浴びたり。
雪上でコケて雪まみれになったり。
砂埃にまみれる富士山・大砂走り。
天候の急速な回復によって気温上昇⇒レンズの結露。
黒部峡谷・下の廊下の濡れるところも、カメラをしまうのが面倒臭くて走って通過。
岩場ではシャッターチャンスを逃すまいと肩掛けのまま通過。結果として岩にゴツンゴツンとぶつけることもしょっちゅうです。
冬山でレンズの表面が凍りついてしまい、指でこすっても霜がとれなかったので、舌でベロンベロンと舐めて解凍したことも…
現在の外観。
愛用しているカメラEOS 6Dと一緒に、水しぶきを浴び、雪にまみれ、岩にぶつけ、砂埃をかぶったせいでボロボロな見た目になってしまいました。
ついにレンズが壊れた その症状
2年ほど前から、ズームした時に謎の引っかかり感を感じていましたが、特に写りには影響がないし、一応ズームできたのでそのまま放置していました。
しかし、その時はついにやってきました。
ズームした時の引っかかり感は強くなっていき、ズームアウトする時には時々レンズをブッ叩かないとレンズが戻ってくれなくなりました。
そして、時を同じくして絞り羽根にも異常が。
ボタン類を何も押さず、本体の電源を入れてファインダーを覗いた状態でも、勝手に絞り羽根が絞られた状態になってしまい、ファインダー内が暗くなってしまうようになりました。
ついに壊れたか?と思いながらも何とか写真は撮ることができたので、騙し騙し使っていきましたが、終いにはエラーメッセージが表示されてシャッターボタンを押しても無反応となってしまいました。
完全故障です。
ちょうど山登りの途中で、しかも他の交換レンズは持っていなかったので、その山行では山頂からの絶景写真などを撮ることはできませんでした。悲しいです。
しかし、レンズが故障した瞬間
「まさか!突然の故障!」
と言うよりは
「あ~、とうとうコイツも壊れたか~」
と何処となく諦めというか受け入れができていたのも事実です。
散々酷い目に遭わせてゴメンよ…
キヤノンのカスタマーサポートに送る
他のメーカーの事は正直言って全く知らないのですが、キヤノンの場合、カメラ/レンズの修理を依頼する方法は2つ。
【1】キヤノンのサービスセンターに直接持ち込む
東京、大阪、名古屋にあるキヤノンカスタマーセンターに直接持ち込んで修理を依頼することができます。
プロがその場でカメラ/レンズを確認してくれたり、口頭で調子の悪い箇所を直接伝えてやりとりするることができるのがメリット。
持ち込みは以前、行ったことがあるんですが、サービスは良好でした。
ただ、上にも書いたとおり場所が東京、大阪、名古屋の3都市に限定されてしまうので、地方に済んでいる場合は少々厳しいものがあります。
【2】らくらく修理便で故障した製品を送る
宅配業者を通して自宅から故障したカメラ/レンズをキヤノンの修理センターに直接送る方法もあります。
このサービスでは、ヤマト運輸の業者さんが自宅まで梱包用の箱を持って受け取りに来てくれるので、やることと言えばメール(もしくは電話)でキヤノンのカスタマーサポートに壊れた箇所の状況を伝えて修理を依頼、あとは宅配業者さんがくるのを待つだけ。
今回のレンズ故障ではこちらのサービスを利用してみました。
実際利用してみての感想ですが、やりとりは非常に簡単でした。
長野県住まいになった今、わざわざサポートセンターまで出向くのは大変なので、今後もキヤノンのカメラ/レンズが壊れた場合には、らくらく修理便を利用すると思います。
見積金額
さて、キヤノンのカスタマーサポートに送った我が愛しのEF24-105mm F4L IS USMはというと…。
レンズをヤマト運輸に託した数日後には、キヤノンの修理センターからメールが入っていました。
以下にメール内容を晒します。
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ディーアイ様
平素よりキヤノン製品をご愛顧賜り、心より御礼申し上げます。
大分修理センターでございます。
現在お預かりしております、製品名: EF24105-40LIU 受付No.:●●●●●の修理見積り金額のご連絡です。
【確認内容】
(1)ズームの引っ掛かりを確認致しました。ズーム筒ユニットの交換を予定致しております。
(2)絞りの動作不具合を確認致しました。絞りユニットの交換を予定致しております。
【ご指摘外の状況】
(3)防滴マウントゴムの摩耗を確認致しております。該当部交換をご案内致します。
(4)前玉のキズを確認致しております。1群レンズユニット交換をご案内致します。
(5)ネームリングのキズを確認致しております。化粧環交換をご案内致します。
(6)鏡筒のガタツキを確認致しております。(1)処置にて改善が見込まれております。
(7)手振れ補正機構部の動作不具合を確認致しております。手ブレ補正機構ユニット交換をご案内致します。
お見積り金額は以下の通りです。
お見積り金額:¥56,014(税込)
※らくらく修理便ご利用料金¥1,620(税込)を含みます。修理キャンセルの場合もご利用料金が発生します。
お支払い方法は、現金代引きのみとなっております。
尚、本お見積りは概算での料金の為、修理料金が変更になる場合がございます。
(修理料金が変更となる場合は、改めてご連絡いたします。)
修理番号とお申込み時に登録いただいた電話番号にて、下記URLの詳細照会から修理料金をご確認の上、
修理進行または中止の登録をお願いいたします。
以下略
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…修理代金は上記のメールの通りで、約56,000円かかりました。
同じレンズを買い直すこと(もしくはEF24-105 F4L IIの新型を買う)も考えたんですが、買い直した場合それなりの差額にはなるので、悩んだ結果修理をお願いすることに決定しました。
手痛い出費です。
カメラ/レンズは精密部品の集合体です。
同じような状況にならないためにも、大切に扱うことをおすすめします。
とか言っておきながら、相変わらず岩や氷にぶつけ、雪まみれにさせ、水しぶきが降りかかるような環境でカメラを使っています。
結局のところ、まったく懲りていない自分がいます。
皆様も楽しいアウトドアライフを!
追記
修理から数年後…
「赤ハチマキ」と言われる赤リング付近のパーツが外れました。
押し込んだらカチッとはまって、写真は普通に撮れているので問題なしです。
商品リンク
今回の記事で出てきたレンズの後継モデルです。
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