スノーシューを買ったので、スノーシューハイクを。ちょうど前日に寒波が入ってそれなりに降雪があった様子なので、トレースが無いことを期待して北信の黒姫山に行ってきました。
場所:長野県、黒姫山
登山タイプ:雪山登山(日帰り)
時期:2020年3月6日
メンバー:ディーアイ、嫁
黒姫山でスノーシューハイキング
黒姫山概要
黒姫山(くろひめやま)は長野県北部にある標高2053mの山です。堂々とした風貌の独立峰であり、北信五山のひとつに数えられています(他には妙高山、戸隠山、飯縄山、斑尾山があります)。
長野県には北アルプスなどの3000mクラスの人気山域があり、それらと比べたら北信(長野県北部)の山々は標高やスケール的に劣るのでやや存在感が薄めですが、山それぞれに個性があって魅力のあるエリアです。北信は、冬は日本海側の気候の影響を受けるので多くの降雪に恵まれ、スノーシューやBCスキーなどのアウトドアアクティビティを行うには絶好の場所だったりします。
黒姫山は近くの妙高山ほどのスケールや、戸隠山ほどの危険地帯もなく、標高も割合低めで、雪が多い割には手頃に挑める山なので、日帰りで楽しむにはなかなか良さそうだと思い、今回目的地として選んでみました。
出発
とりあえず初の黒姫山なので、紙地図に加えてジオグラフィカでGPS用の地図をダウンロードしておきました。寒波が入った直後なので、最初から最後までラッセルの可能性が高そう。
車で黒姫山を目指します。高速で車を走らせ、信濃町ICで一般道へ。寒波がまだ残っていたのか、長野市に入ってから雪が舞っており、道路もうっすら白かったです。信濃町ICから、36号線に乗ってを戸隠方面へと向かいます。
降雪直後ではありましたが、10台ほど停められるという『大橋登山口』の駐車場は除雪されており、問題なく車を停められました。
駐車場から登山口へと続く林道は、降り積もった雪により完全にノートレース。出だしからスノーシュー装着です。
こちらの登山ルートは林道が長くて退屈…と言われるルートなのですが、雪が降り積もった後はモフモフの雪道と化すので、スノーシューで歩くのはなかなか楽しかったりします(さすがに帰りの林道歩きはうんざりしましたが)。
登山
しばらく林道を歩くと、登山道の入口があります。「登山道」の標識があちこちにありました。
スノーシューで膝下ぐらいの積雪量なので、スノーシューを脱いでツボ足だとどうなるのか実験してみましたが、股まで雪に埋もれてまともに歩けませんでした。スノーシューの効果はばつぐんだ!
予想より天気の回復が遅く、さらにルート上は思ったよりも風が抜けていくので意外と身体が冷えました。
しばらく登山ルートは傾斜の緩めな登りでしたが、外輪山への詰めに入るところで一気に急傾斜になります。
急坂を息を切らしながら登っていくと、木々は疎らになり背後に戸隠山・高妻山などの山々が姿を現してきます。それまで雲がなかなか取れない天気でしたが、一気に天気が回復傾向になってきたのでテンションも上がりました。
ちなみにこの時点で妻は結構バテており、山頂を踏めるかどうか微妙だったので、私が先行して山頂まで向かうことになりました。
急登を登りきった後は、外輪山の稜線歩きです。緩やかなアップダウンを繰り返しながら、山頂を目指します。
ちなみに標高を上げたところは風が抜けるためか、以前のトレースが残っている場所もありました。雪面は風が抜けるところは比較的固く、スノーシューを脱いでも行けそうな場面もありましたが、突然ズボっと埋まる吹き溜まりも混在しているので、スノーシューは脱がずに進みます。
ちなみに外輪山を回り込むように歩いて、最高点の『黒姫山山頂』を目指すのですが、稜線(外輪山)に上がった時、結構遠い場所に見えた「まさかあれが山頂じゃないよな…結構歩く羽目になるぞ…)」と思った場所が山頂でした。
遠目に黒姫山の山頂は、外輪山の中でも特に際立った場所ではなさそうでしたが、近づいて見てみると周囲よりいくらか高く迫り上がっていました。
山頂への登りに入ると、それまで樹林に隠れがちだった小黒姫山(御巣鷹山)がきれいに見えるようになりました。
意外と時間がかかりましたが、山頂に到着。山頂標識は恐らく雪の下ですが、これ以上登るところがないので、ここが山頂で間違いないかと。
雲のせいで野尻湖方面はよく見えませんでしたが、それでも飯縄山や妙高、高妻山、戸隠山などの展望は素晴らしく、近くの小黒姫山(御巣鷹山)も美しく、想像以上の展望でした。黒姫山、それなりに良い山だと思っていましたが、思ったよりも素敵でした。
山頂からなんとか声の届く場所まで妻が追いついて来ていましたが、山頂まで登ってくるつもりはないとのこと。登頂の余韻もそこそこに下山を開始します。
下山途中に登山者一名と遭遇。更にいつの間にかスキーのシュプールも残されていました。
行きの林道歩きは新雪を踏みしめながらウキウキのスノーシューハイキングでしたが、帰りは長い林道歩きでちょっとうんざり気味でした。
最初から最後まで、スノーシューは履きっぱなしでした。
装備・機材など
今回使った紙地図。それに加えてスマホのGPSアプリ(ジオグラフィカ)も活用。
今回初導入したスノーシュー。買うならMSRのライトニングアッセントと決めていたので指名買いです。
あまりトレッキングポールは使わない派なんですが、雪山にはこの製品を使用ししています。
今回撮影した写真の多くはこのレンズを使用しています。カメラボディはEOS Rです。
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