アウトドアで使うガスバーナー(ストーブとも言います)のヘッドは、大きく分けて拡散型と直噴型の2種類があります。
バーナーのヘッド形状によって炎の出方が違い、それぞれ微妙にメリットとデメリットがあります。
今回はバーナー(ストーブ)の形状について書いていきます。
アウトドアストーブ ヘッドの形状と比較
拡散型
拡散型のガスバーナーは、ヘッド中心部から周りに広がるように炎が上がります。
フライパンやコッヘルなどの調理器具を載せた時に、全体にバランスよく炎が行き渡るのがポイントです。
ご家庭で使われているガスコンロも、形状としては拡散型ですね。
その点では、馴染みが深くて違和感なく使えるタイプのバーナーと言えます。
スタンダードな形状のヘッド(炎の開口部)で、特にあれこれ書くようなことはなかったりします…。
直噴型
一方でこちらが直噴型のガスストーブ。ヘッドから一本の火柱がまっすぐ上がるタイプです。
こちらのタイプのバーナーのほうがヘッドが小型化できるのか、軽量タイプのバーナーは直噴型が多いです。
軽量タイプが多いこと以外の直噴型バーナーの良い点
ジェットボイルなどに代表される熱効率型クッカーと相性が良いところでしょうか。
熱効率型クッカーとは、上記の様に底に薄いギザギザ(ヒートエクスチェンジャー)がついたタイプのクッカー(コッヘル)です。
ヒートエクスチェンジャーがバーナーから出た炎の熱を内側に蓄えることによって、外に逃げていく熱(ヒートロス)が抑えられ、少ない時間、少ない燃料で、お湯を沸かせる(料理ができる)ことができます。
先に紹介した拡散型のバーナーの場合は、ヒートエクスチェンジャー内にうまく炎が収まらないので、熱効率はあまり高くなりません。
また、直噴型のバーナーは真っ直ぐに炎が出てくるので、焚き火などに火をつける際にも使うことができます。
※メーカー推奨外の使い方となりますので、トラブルが起きた時には全て自己責任となります。
食物を直火で炙る時は、直噴型の方がやりやすいかも?
直噴型バーナーのデメリットとして、真っ直ぐに炎が上がることによって、クッカー(コッヘル)の中心部が主に加熱されるというものがあります。
特に、チタン製のクッカーを使った場合…チタンは熱伝導率が低いため、炎の当たっているところは熱くなり、それ以外のところは温度が上がりにくいです。
直噴型は中心部の一点だけを加熱するため、チタンクッカーを使って調理する場合は。中心部だけが焦げやすくなってしまいます。
どちらの形状のバーナーを選ぶべきか
それはもう、完全に好みで選んでもらって結構だと思います。
それぞれにメリット、デメリットがあると思うので、自分に合うと思った方を選択してください。
直噴型のオススメ
バーナーに小型軽量を望むのであれば、直噴型のバーナーがおすすめです。値段も比較的安めです。
プリムスの直噴型の小型ガスバーナー。本体重量約57gと驚異的な軽さ。それでいて炎はしっかりと出てくれ、火力的にも不足なしです。
EPIガスの小型軽量、直噴型ガスバーナー。98g。
おしゃれキャンパー御用達のスノーピークからは、拡散型のヘッドでありながら重量88gと軽量なストーブが発売されています。
拡散型のオススメ
使いやすさを求めるのであれば、炎が拡散するタイプのガスバーナーの方が、とっつきやすそうです。
炎の形状的に馴染み深いので、比較的違和感なく調理ができると思います。
最も手堅く使いやすい、アウトドアバーナーの傑作。軽量で、最大火力も強く、炎のコントロールもしやすい、バランスの良いストーブです。
プリムスのベーシックモデル的ガスバーナー。壊れやすい五徳が可動式ではなく完全固定式なので、修理の難しいフィールドでの故障とは無縁のタフモデル。
プリムスのP-153ウルトラバーナーのライバル的存在。EPIガスのフラッグシップバーナー。畳めばコンパクト。高火力。
ディーアイの愛用品
ディーアイはSOTO(新富士バーナー)のウインドマスターというバーナーを愛用しています。
直噴型で、風に強い構造。マイクロレギュレーター搭載で、低温下でも安定した火力があるらしいです。
※レビュー記事※
バーナーで楽しいキャンプライフを!
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