クイックドローはペツル・スピリット エクスプレスで揃えました

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フリークライミングで使うクイックドロー(ヌンチャク)をスピリット エクスプレスで統一してみました。

今までは、クライミングについての知識が乏しい頃に何となく買った(セールで安かった)クイックドロー使っていましたが、思い切ってスピリット エクスプレスを買い増してみました。

 

クイックドローはペツル・スピリット エクスプレスで揃えました

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スピリット エクスプレス8本と、他に長ヌン(長めのスリングを持つクイックドロー)4本でフリー(クライミング)へ行きます。

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岩(クライミングルート)の途中に打ち込んであるボルトにクリップし、そこにロープを通すことでクライマーの墜落を止めてくれるのがクイックドロー(通称:ヌンチャク)。クライミングロープと共に、クライマーの命を守る道具です。

 

購入理由

私は上手くもなんともない、平凡なクライマーです。そして、ビビリです。

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地面まで到達することはないとわかっていても、最後にロープをクリップしたクイックドローが足下にきて「今、手を離したら相当な距離を落ちるな」と思ってしまうと、正直ブルってしまいます。

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今までは何種類かメーカーの違うクイックドローを使っていたのですが(セール品を集めたもの)、ルート上の核心部となる場所でとっさにクリップしたものが薄くてペラペラのクイックドローだった場合「ゲッ、こいつで落ちたくないな…」という思いが脳裏をよぎります。

強度的にはきちんとテストされたメーカーの製品ですし、大丈夫なのはわかっているのですが…

 

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アルパインクライミングで使っているクイックドロー。細いダイニーマスリングとワイヤーゲートカラビナを組み合わせた軽量セット。

強度的に問題ないのは十分理解していますが、アルパインと違ってガンガン墜落するフリークライミングでは、足元にブラブラしているのが細いクイックドローだと「本当に大丈夫なのか?」という不安が頭を過り、動きが硬くなってしまいます。

 

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スピリット エクスプレスは、比較的で軽量でありながらしっかりとした作りカラビナ『スピリット』と、横幅が広くタフな『エクスプレス』スリングを組み合わせたクイックドローです。

堅牢な作りでありながら、重量は93g(11cmスリングの場合)と100gを切る軽量設計。ルートによってはクイックドローは10本以上必要になることもあるので、軽量さもクイックドロー選びには重要な項目です(たくさん持っていくと重くなるので)。

 

各パーツの詳細

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クイックドロー・スピリット エクスプレスに使用されているのは、肉抜きされて軽量化されたカラビナ『スピリット』。ペツル社を代表する製品のひとつです。

ペツル製品は細かいところまで作り込まれているので、「美しい」とさえ感じてしまいます。

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スピリットはゲートのところにちょうど指がかかるような構造の溝があります。そのため、ゲートを開く時に無駄な力がいりません。

とっさにハンガーへとカラビナをかける際に、このちょっとした差が大切になってくることがあるかも?

 

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スピリット エクスプレスの下部のカラビナは上と同じく『スピリット』のベントゲートバージョン。

ゲートのバネの強さは強すぎず、軽すぎずで、程よいオープン感。ロープがスムーズにクリップできるよう、ロープの当たる面のゲートはフラットになっています。

 

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クイックドロー、上下のカラビナの色が一緒だと、上下逆さまにセットしてしまうミスをしてしまうことがあります(特に人のクイックドローを借りた場合とか)。上下逆さまにセットした場合、ハンガーからカラビナが外れてしまったり、カラビナの破断が起きてしまったりして危険です。

www.kuri-adventures.com

ペツル・スピリット エクスプレスは、上のカラビナがシルバー、下のカラビナがオレンジとパッと見で判別できるように色分けされています。今まで使っていたクイックドローは上下のカラビナが同じ色で、ごくたまに逆さまになってギアラックにかけてしまうことがありましたが、上下で色が違うとそんな間違いを起こすことはなくなりそうです。

余談ですが、一昔前は上下のカラビナが同じ色のクイックドローも結構ありましたが、最近のクイックドローのカラビナは上下の色が違うものになっているのが多いですね。上下取り違えのミスを無くすために、メーカー側も配慮しているということでしょうか。

 

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中間部のスリング(ドッグボーン)は掴みやすい幅広の設計。とっさに掴まったりする際に、持ちやすい太さです。これでA0*1する時もバッチリ!

 

最後に

別にクイックドローを良い物に替えてもクライミングが上手くなるわけではありません。「ちょっとクリップがしやすくなったかな?」ということと、落ちる時にちょっとだけ(本当にちょっとだけ)怖くなくなったぐらいでしょうか。

安いクイックドローでもそれなりに登れていたので、対費用効果という点においてはあまり優れていないですね。

まぁ、趣味なんだから自己満足! 物欲に従って買い物をしたまでです。以上!

 

自作クイックドローを作る時も、中間のスリングにはペツルのエクスプレスを使うと思います。

 

 

 

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www.dimountainphotos.com

 

*1:クイックドローを掴んでホールドとして登る行為。自分の手足のみを頼りに登るフリークライミング的には反則ワザ