【ツェルマット周辺】マッターホルン撮影・展望ガイド

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スイスを代表する名峰であるマッターホルン(Matterhorn 4478m)。

そして、マッターホルンを始めとした4000mの山々に囲まれた山岳リゾート街のツェルマット(Zermatt)は、世界中から観光客が押し寄せる人気の場所です。

今回の記事では、スイスの人気観光地・ツェルマットを起点とした名峰・マッターホルン撮影・展望スポットのご紹介していきます。

 

マッターホルン撮影・展望にオススメの地点【ツェルマット起点】

 

ヘルンリ稜

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ヘルンリ稜(Hörnligrat)とは、マッターホルン初登ルートであり、現在に置いてはマッターホルンのノーマルルートと呼ばれ、東壁と北壁に挟まれた形で存在する尾根です。 

マッターホルンが紹介される時には、このヘルンリ稜を中心としたアングルで撮影されたものが大半を占めています。

 

ツェルマット市内

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お手軽度★★★

ツェルマット市内から、スイスチョコレートのパッケージ等でお馴染みの、マッターホルンが気軽に見れれます。

特にツェルマット中心部の教会から川の方へ数分歩いた先にある通称『日本人橋』からは、市内からでも素晴らしいマッターホルンの全容を見ることができます。

ちなみに日本人橋は名前の通り、日の出の時間には大勢の日本人ツアー客が詰めかけます。静かな朝日を鑑賞したい場合は別の場所がオススメ。

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ツェルマットでは街中のいたるところから、マッターホルンの姿を見ることができます。

 

スネガおよびロートホルン

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お手軽度★★

マッターホルン市内から発車しているケーブルカーで楽々行けるのがスネガ(Sunnegga 2288m)。そのスネガからロープウェイで更に上がった先にあるのがロートホルン(Rothorn 3101m)。

ヘルンリ稜を中心とした定番のマッターホルンのシェイプと、麓にあるツェルマットの街を同時に見渡せるアングルが魅力です。

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ツェルマット市内からスネガまでは、朝焼けのマッターホルンを見るための早朝便も運行しているらしいです(時間要確認)。

自分は暗いうちにホテルを出て、歩いてスネガまで上がりましたが…。

 

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マッターホルン東壁

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マッターホルンの東壁からのアングルは、山がより急峻に見えることが特徴です。

定番のマッターホルンとは違った、天に突き上げるような角度のマッターホルンを撮影したい場合は、東壁を中心としたアングルを。

ロープウェイや登山電車を使って上がれるところが多く、お手軽に高度を稼げる点(金に物を言わせれば)もウレシイ。

東壁側は旗雲がかかりやすいので、天気の良いことが多い午前中が狙い目か。

 

ゴルナーグラート周辺

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お手軽度★★

ツェルマット駅からほど近い、ゴルナーグラート(Gornergrat)行きの登山電車に揺られること約1時間で、標高3000mのゴルナーグラート駅に到着です。

幅広い尾根であるゴルナーグラート(グラート=gratはドイツ語で尾根という意味)のどこからでも、マッターホルンが見ることができます。歩き疲れたら尾根の各地に点在する電車駅から麓のツェルマットに帰れるお気楽ハイキングを写真撮影に組み入れれば、旅は更に充実することでしょう。

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ゴルナーグラート周囲には、逆さマッターホルンが見える池が点在しています。写真の池はRotenboden駅の近く。

図のような逆さマッターホルンと朝日の写真を撮りたい場合、登山電車の運行前に麓のツェルマットから脚を使って駆け上がるか、ゴルナーグラート付近のホテルに宿泊する必要があります。

 

マッターホルングレイシャーパラダイス

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お手軽度★★

ツェルマット市内からロープウェイを乗り継いだ先に到着できるのが、マッターホルングレイシャーパラダイス(Matterhorn glacier paradise)。その標高はなんと3883m。麓のツェルマット(1606m)から、2200mあまりの標高差をほぼ歩かずして上がれてしまいます。

一気に高度を上げることになるので、高山病に注意です。

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驚くべきほどの長距離を走るロープウェイの中から、見る場所に応じて角度が変わるマッターホルンの展望を楽しめます。途中いくつかの停車駅もあるので、各駅停車して撮影を楽しむのも良しです。

 

ガイドブックには載らない スイス旅行の知恵

ガイドブックには載らない スイス旅行の知恵

 

 

ブライトホルン

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お手軽度☆

 

こちらは先にご紹介したマッターホルングレイシャーパラダイスから日帰りで登れるピーク。ブライトホルン(Breithorn 4164m)は、スイスの4000m峰の入門的な山として有名です。

入門的とは言っても、日本でいう「入門レベルの山」とはレベルが違います。この山に登るには、本格的な登山装備が必要。それだけに、4000mを超える山頂から眺める大スケールの景観には圧倒されます。

 

マッターホルン北壁

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新田次郎の小説『栄光の岩壁』で有名。アイガー、グランドジョラスと並び、ヨーロッパアルプスの三大北壁と名高い困難なルートが、マッターホルン北壁です。

多くのアルピニストたちが命と栄光をかけて挑んだ岩壁を眺められる場所へは、ロープウェイなどのお気軽な交通手段はなく、自分の脚で登っていく必要があります。

それだけに、人の少ない静かな山歩きができるので、人気のゴルナーグラート付近とは一転した穏やかな雰囲気が魅力的でもあります。

 

ホーバルメン

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お手軽度★☆

ゴルナーグラートからツェルマットのある谷を挟んで反対側に位置する高台が、ホーバルメン(Hohbalmen 2610m)です。遮るもののない広々とした牧草地帯は圧倒的な展望の良さがあり、そこからマッターホルンの北壁を望むことができます。

ホーバルメンへは、ツェルマットからトリフト渓谷という場所を抜けて到達できますが、ルート全体を通して素晴らしいのでオススメです。

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上の写真の地点から更に市内から離れる方向に進んで行った先にあるSchwarzlager(2741m)という場所は、更に迫力のある北壁の景観を楽しめそうです。が、行ったことがないので詳細は語れません…。

 

ロートホルンヒュッテ

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お手軽度★

上で少しだけ言及したトリフト渓谷を経由して、ロートホルンヒュッテ(Rothornhutte 3198m)という山小屋に行くことができます。その小屋から、ガーベルホルンの尾根を通してマッターホルン北壁の上部を見ることができます。

その場所の景色自体は素晴らしいですが、残念ながらマッターホルン全容を見ることはできません。なので、マッターホルンだけが見たい(他の山に興味ない)場合は、素晴らしくオススメというわけではないですけど…。

 

栄光の岩壁(下) (新潮文庫)

栄光の岩壁(下) (新潮文庫)

 
栄光の岩壁(上) (新潮文庫)

栄光の岩壁(上) (新潮文庫)

 

 

動画

私が2019年7月のスイス旅行で撮影した映像が動画でまとめてあります。

マッターホルンが様々な角度で登場します。


"4K Snow mountain climbing in Switzerland" DJI OSMO ACTIONで撮影したスイスの映像

機材提供・動画編集はドローンブロガーのスカイフィッシュさん(id:drone_skyfish)。

www.droneskyfish.com

動画撮影に使用した機材:DJI OSMO ACTION

 

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www.dimountainphotos.com