雪山テント泊で使っているマット 【サーマレスト・プロライト】

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ディーアイが冬山(雪山)登山のテント泊で主に使っているマットレスを紹介します。

タイトルにもある通り、Therm-A-Rest(サーマレスト)社のProLite(プロライト)という製品です。約120cmのモデルを使用しています。

 

冬山のテント泊に使用しているのはサーマレストのプロライト

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冬山で使用しているテントはメスナーテントのSARA SARA EVO。

マットはサーマレストの『プロライト』120cm(3シーズンモデル)。

そしてプロライトの下には、セリア(100円ショップ)で買った1mm厚のアルミマット

自分にはこれで十分です。

 

プロライト+銀マットに行き着いた理由

冬山登山でテント泊するにあたり、凍死するのは嫌だったので、最初に4シーズンモデル(冬山でも使えるよという物)の『プロライトプラス』という製品を買いました。レギュラーサイズは縦幅183cmと長すぎだったので、同じ重さで保温力がより高い女性向けモデルを選択…使用者は男ですが。

確かにプロライトプラス、冬山ではそれなりに快適に眠れました。しかし一方、単体で高い断熱性(地面/雪面からの冷気を遮断)を持つマットだけに結構重いし嵩張ります(約570g)

寝る分にはいいのですが、持ち運ぶとなると、プロライトプラスはマットだけでザック内の結構な面積を占拠してしまうし、重いのであんまり気に入ってはいませんでした。3シーズン用の『プロライト』に比べると、空気を入れるのは大変だし、空気を抜いてスタッフサックに詰め込むのも手間です。

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【写真】収納サイズの差。左がプロライトプラス168cm女性用、右がプロライト120cm。旧カラーです。

っと軽くて嵩張らないマットが欲しいと思い、冬でも使えるエアマットを色々と検索していたら、冬用エアマットの紹介で出てくる「熱反射板がマットの中に入っている」という文言が気になりました。

 

「冬用エアマットに使われている熱反射板って、つまりアルミのことだよな?」

「3シーズン用のマットレスをアルミで覆ったりしたら、4シーズンのマットレスになるってこと?」

 

そんな疑問も湧いてきたので、ちょっと自分の体を使って実験してみることに。

3シーズンマットに、アルミの薄いシートを合わせて冬山で寝てみることにしました。

偶然立ち寄ったセリア(100円ショップ)で、薄手のアルミマットを発見。厚さは約1mm。サイズは180cm×90cmで、1人用のテントにぴったり。

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アウトドア用品で存在する2mm~5mmの銀マットはちょっと厚くて嵩張るし、かといってアルミホイルじゃ薄すぎて耐久性が…と思っていたので、セリアの1mm厚のマットは丁度よいアイテムでした。

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厳冬期の赤岳鉱泉でテント泊。

セリアの1mm厚銀マットと、手持ちの3シーズン用のマット、プロライト120cmを使用。マットが半身用サイズなので、下半身にはザックを敷いています(大型ザックは背面パッドがしっかりしているので、ある程度断熱性にも優れています)。

耐寒実験で赤岳鉱泉のキャンプ地を選んだ理由は、もしも寒さに耐えきれなくても、最悪小屋に逃げ込めば死ぬことはないという、安全性を考えての上です。

で、薄手のアルミマット+120cmのスリーシーズン用マットで寝た感想は、厳冬期でも意外と地面への冷えを気にせず寝られる。というものでした。

 

そういうわけで、厳冬期でもテント泊用のマットは、3シーズン用の『プロライト』120cmに決定。冬用テント装備の軽量化+コンパクト化の一助に。

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何度も冬山で、銀マット+プロライト120cmの組み合わせで寝ていますが、「地面から来る冷えのせいで寒くて眠れなかった」ということはこれまで一度もありません。

銀マットは1mmぐらいでペラペラですが、雪面に敷いてから触ってみると、しっかり断熱してくれているのを感じます。それでも、しかし銀マットだけでは、少しずつ熱が地面/雪面に奪われていくのを感じます。プロライトにはエアを限界まで吹き入れ、身体が地面に触れないほどパンパンにしておくのが快適に寝られるコツです。

 

 

注意事項

寒さの感じ方には個人差があります。ディーアイは3シーズン半身用マット+下半身はザックを敷く+1mm銀マットで快適に眠れていますが、人によっては寒いと感じる可能性もあります。

冬山テント泊で実戦投入する前に、赤岳鉱泉や西穂山荘、黒百ヒュッテなど、いざとなったら逃げ込める通年営業小屋の脇にあるテントサイトでまずは耐寒実験をすることを強くおすすめします。

 

クローズドセルマットも使用しています

冬山テント泊の主力はインフレータブルマット・3シーズンモデルのプロライトですが、雪洞/イグルーで泊まる時にはクローズドセルマットレスを使用しています。

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プロライトなどのエア式マットは、表面がナイロンなので雪が付く→体温で溶ける→濡れる→凍るということになりがち。

ほぼ確実に雪が付いて濡れるような雪洞/イグルーの場合は濡れても何ら問題のないクローズドセルマットを使っています。適材適所。

 

 

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素晴らしい冬山テント生活を!

 

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