インターネットに潜む恐るべき登山者たち

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インターネットは恐ろしいところです…。

インターネットによる検索での情報収集、山関連のブログ、某SNSなどをやっていますが、ネットの世界で見かける登山者の中には、特殊な能力を持つエリートが存在することに気づきました。

恐るべきネット社会に巣食う登山者たちをピックアップしてみたので、壮大なブーメランとなることも覚悟で、紹介していきたいと思います。

 

インターネットに潜む恐るべき登山者たち【SNS・ブログ】

 

自然を愛する感謝さん

「自然に感謝!」が口癖の、自然への愛を高らかに語る清らかな存在。…かと思いきや、ルール違反など「自然を愛していない」認定をした相手に対しては烈火の如く怒り、獰猛な牙を剥く。愛と感謝を胸に秘める優しい人と思わせつつ、攻撃性も併せ持っている多面性がチャームポイント。

 

山道具の語り部

アウトドアウェア・ギアについて熱いレビューを書く人。そこまで気にするか…?という細かいとこまで突っ込む鋭い視点の持ち主。高価かつハードな環境で使用することを想定した最新ギアのテストが、どちらかと言えばゆるふわなハイキングの場合もあるのはご愛嬌。ガチで有能な人も散見されるので見極めたいところ。

 

使ってないのにレビュー君

先に紹介した『山道具の語り部』が無害(もしくは有益)なのに比べ、こちらは悪性度が高い存在。文字通り、使ったことも無いギア(ウェア)を「オススメです!」と自信満々に紹介してくる超能力者。登山は場合によっては命に関わってくるという事実にはお構いなし。登山装備を選ぶ指標を持っていない初心者キラー。

 

日帰りマン

常人なら2~3日を要するような、超長距離ルートを1日で登って降りてくる凄い人。「コースタイムの○○%」が口癖。キツイこと=スゴイことと認識している正真正銘のドM。何もそこまで…ってぐらいロングなルート歩ける人は、その脚力が羨ましい。

 

自撮りプロ

山行写真の何枚かに一枚の割合で自撮りが入る人。どの写真も基本的に同じ表情(キメ顔?)。気になる山の情報を求めて検索をかけた時、偶然その人の記録を開いてしまうと、延々と同じ顔が出てきてきっつーとなることも。美しい人ならウケはいいかもしれませんね。

 

安全管理人

登山の安全管理についての御高説を熱く語るありがたい人。登山経歴が?なタイプは珍説を唱えることもある。遭難者に罵声を浴びせることを生きがいとした攻撃的なタイプも存在する。

 

俺は強いクライマーさん

難しいグレードの岩場を登ることが可能な、強いフィジカルを持つ。普段の生活が冴えない場合もあるので、唯一誇れるクライミングでここぞとばかりアッピールする人も。山の楽しみは人それぞれなのに、一般登山者を見下す困ったさんも時々。頼んでもいないのに上半身ハダカを見せてくれるサービス精神旺盛な方もいる(大抵男)。高いクライミング能力は分けてもらいたい。

 

限界ギリギリヒーロー

マンガやアニメの主人公よろしく、ピンチになってもギリギリで生還する人。言い方を変えれば、自分の実力を過大評価した危なっかしい登山者。「あわや遭難!?」「プチ滑落!」などの見出しタイトルで飾る。遭難未遂の原因は単なる実力不足や危機管理能力の欠如といったことがほとんど。ギリギリのラインを攻めすぎて帰らぬ人になったケースも実際にあるので、良い子は真似しないように。

 

自称アルパインクライマーおばさん

岩壁・氷壁で活躍する女傑。基本的にリードでは登らない。フォロー専業。連れて行ってもらっているのに、自分の実力で登った風に山の厳しさを語る人。

 

ソロでバリエーションマン

バリエーションルートを単独で登ってきた記録を誇らしげアップする勇猛果敢な登山者。ガッツ溢れる存在。ただし、実際登っているルートは入門グレードだったりする(山岳会の新入りがロープワーク・マルチピッチの練習をするとことか)。入門ルート以上には挑まない(挑めない)。

 

山に関するすごい人(自称)

自分の経歴を盛りに盛るタイプの人。要するに嘘つき。実際は登れていないのに「あの山(ルート)登った」とか、それに類似することを発言して周囲に「俺はすごい人」と思わせたいタイプ。山岳業界関係者を偽って、自分の発言に権威性を持たせとする人もいる。インターネットでは簡単に話を盛り盛りできるので、盛った話を書くのは簡単。それを実際に書けるかどうかは良心による。

 

おわりに

いくつか例が自分にも当てはまるような気がして、書きながら胸がチクチク痛いような気もします。

この記事をお読みになって不快感を抱いた方…すみませんでした。

それでも最後まで読んでいただいてありがとうございます。