御嶽山で最も美しい沢と言われる鈴ヶ沢。
今回は仲間2人と一緒に、鈴ヶ沢の遡行(沢登り)を行ってきました。
鈴ヶ沢東股遡行
2018年6月18日
天候:雨のち曇り
沢のグレード:2級
日帰り
車はMAPの場所に停めました。 この場所からゲートがあり、関係者以外はここから奥に進めないようになっています。
通行止めになっているゲート手前のスペースで車を停め、準備を整えます。
ゲートから入渓地点までは30分程度の林道歩きあります。
『三沢橋』という橋から入渓。
入渓直後の様子。
林道を歩いている途中にパラパラと雨が振り始めてしまいました。
天気予報では沢が増水するほどの雨量予報ではなかったため、気にせず進みます。
最初の滝は左岸(下から見て右側)から巻きました。
一部地面がグズグズで、短いながらもちょっと嫌なところがありました。
鈴ヶ沢を特徴づけいるナメ(ゆるい傾斜の岩の上を水が流れているところ)。
この日は生憎の天気(雨のち曇り)でしたが、そんな天気だからこそ、沢の苔や緑が映えていました。
心配していた雨ですが、このへんから上がってくれました。
どんどん進みます。
大滝に到着。
この滝を直登することは不可能なので、右岸(下から見て左側)から巻いていきます。
ちなみに巻道も急傾斜で、足元はグズグズ。道は結構不明瞭なので大変でした。
一段上がったところで大滝をパシャリ。
ナメや、トイ状の滝(岩の間を走る傾斜のゆるい滝)が連続しています。
トイ状の滝でウォータースライダー遊びをしている人。
ディーアイは足が着かない水が怖いのでやりませんでしたが、楽しいらしいですね。
溶岩と、水による侵食によって作られた地形はとても面白く興味深い形状をしていることがあります。
愛用のアセンジョニストパックは水浸し。
濡らしちゃいけない中身は防水袋で防水してあるので気にしません。
このような滝が連続しています。
この滝は右岸(下から見て左側)からへつって突破しました。
滝を突破している様子。
草・苔の緑と青い水流と釜が美しい。
トイ状の滝と美しい釜、そしてナメが連続するのが鈴ヶ沢。
ナメの連続。
苔の色も独特でした。
天気がいまいちだっただけに、しっとりとした苔の印象が強い遡行でした。
ヘツり中に落ちる人。滝の下は深い釜となっているため、落ちても安心(?)です。
滝ヘツりのスタート地点から再トライしないといけませんが…
トイ状。
苔が美しいのも鈴ヶ沢の特徴です。
苔まみれの支流より。
倒木と滝。
この滝は直登不可能だったので、少し戻ったところにある階段状の小滝を登って突破しました。
屋根上にハングした岸壁と沢。
この景色に出会うと、楽しい鈴ヶ沢の沢登りも終盤です。
写真右下の倒木を伝って、奥のトイ状滝を突破してきます。
滝をツッパリムーブで突破中のディーアイ。
トイ状滝の上にある木でフィックスロープを張り、後続の安全確保。
…フィックスしている途中に続々と登ってくる人がいて、結局フィックスロープはほとんど役には立たず。
まだまだ奥に沢は続きます。
いくつ滝を越えてきたか…。最初の方は数を数えてきましたが、少滝が連続しすぎていつの間にか滝を数えるのをやめてしまいました。
美しいエメラルドグリーンの釜。
上流に行けば行くほど、沢の水がクリアに澄んでいくのを実感します。
さて、場面は変わって笹藪こぎ。
鈴ヶ沢は下山の方法が2つあります。
1つ目は、途中の二股を左に行き、小三笠山を回り込んで中股を下って取り付きに戻る方法。
2つ目は、二股を右に行き、直登不可能な岸壁に当たったところで脱渓し、上へ上へと登って田の原まで抜けてしまう方法。
今回の沢登りでは後者を選択しました。
快適な沢登りなど忘れてしまうほどワイルドな笹漕ぎを2時間ほど続けると…
田の原駐車場手前、最後のカーブのところまで抜けてきました。
事前にデポしたもう一台の車まで戻ってきて一安心。鈴ヶ沢遡行終了です。
諸事情により、おんたけスキー場を歩いて下ることになった我々…。
何が起こるかわからないから、沢は面白い!
トラブルが起きても笑って進んでいける仲間たちに感謝です。
今回の山行で使った装備
高い耐水性を持つミラーレス一眼。今回雨に降られ、滝の飛沫を浴びながらの撮影になりましたが、全く問題ありませんでした。
OM-D E-M5 Mark IIボディの耐水性を最大限に活かす、防塵・防滴のレンズです。
水や葉っぱの反射を抑えるレンズフィルター。釜の写真などは、このフィルターを最大限に効かせて撮影しています。
今回は天気があまり良くありませんでしたが、このインナーのおかげで冷え知らずでした。
動きやすくて、水濡れにも強い、沢で常用しているタイツです。
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