ワイルドカントリー社がクライミングシューズ業界に参入!
世界的なタイヤゴムメーカー・ミシュランがソールを担当し、両社コラボでユニークなクライミング用のシューズが誕生しました。
最近新しいシューズが欲しくなっていたディーアイが、(一部で)話題の新作シューズを試しに購入。外観・使用感などのインプレッション記事を書いていきたいと思います。
WildCountry PARTHIAN(パーシアン)購入
マニア受けするクライミングギアを製造するUK(イギリス)のメーカー、WildCountry(ワイルドカントリー)
今回購入したパーシアンは、同社初となるクライミングシューズ。 クライミングの中でも、特にクラックやマルチピッチクライミングに適した設計のモデルです。
購入動機
これまでクラック・マルチピッチクライミングで使用してきたLa Sportiva(ラ・スポルティバ)のTC PROというシューズ。
TC PROのパフォーマンス自体に不満はなく、La Sportivaの靴自体も足に合っていたので、同じものを購入しても良かったのですが…
どうせ新しく買うなら、別の靴を試してみたいという気持ちもあり、今回新作シューズの購入に踏み切りました。
※他に検討した候補※
SCRPA Maestro Mid
Black DIamond Aspect
上記に挙げた購入候補も、シューレース式&フラットソールで、主にクラックやマルチピッチ用に設計されたクライミングシューズとなっています。どれしようかアレコレ悩みましたが、実力が最も未知数なワイルドカントリーのシューズ(&ミシュランソール)にしてみました。
まぁ、たまたま暇な日に好日山荘に立ち寄ったら、パーシアンが置いてあり、試し履きしたら悪くなかったのでそのまま勢いで買ってしまった、というのが正直なところです。
詳細ビュー
WildCountry(ワイルドカントリー)初となるクライミングシューズ、PARTHIAN(パーシアン)。
ディーアイは、スポルティバだとEU39を履くことが多いです(TC PROはゆったり目にEU40)。パーシアンのサイズは、店頭での試し履きの結果、EU40.5としてみました。
ソールはニュートラルなフラットタイプ(ダウントゥほぼ無し)。トゥフックを掛けるためのゴム面積も少なく、流行りの強傾斜ボルダリング(ジム)には適したデザインとは言えません。比較的傾斜の緩い外岩、クラック・マルチピッチクライミング向けのクライミングシューズです。
ソール部分の形状。
ミシュランのロゴがソールの土踏まず部分に掘ってあります。コレ、アルパインとかで使うと泥とかが詰まりそうで(実用面では問題なさそうですが)個人的には止めて欲しい…。
踵(ヒール)部分にもミシュランマンの姿が!
微妙な調整ができる紐タイプ(シューレース)の靴。その分頻繁な脱ぎ履きには適していません。
登山上がりの人間(自分)にとっては、登る前にギュッと靴紐を締める動作が、気持ちが引き締まる感じがして好きです。
履く時に指をかける部分。シューズ本体と続いているようなデザインがユニーク。
履くときはこんな感じです。
吊るす時にはこんな感じになります。
使用感覚
ややきつめを買いましたが、履き心地は良好で、始めのうちは少し痛みがありましたが、数本のルートを登ったら割とすぐに馴染みました。ただし、生地はあまり伸びないそうなので、あまり攻めすぎないほうが良さそうです。
ヒールカップが深いので、履く時は結構大変です。シューズがまだ十分に馴染んでないうちは、履くだけで汗をかいてしまうほど、ヒールに足を入れるのが大変でした。靴紐を全部ほどけば割とすんなり足が入るのですが、毎回そこまで靴紐を緩めるのは面倒だし…
岩場で何度かテスト使用。
愛用しているクライミングシューズのミウラーよりは柔らかい印象で、ミウラーならあまり深く考えずに立ち込めるツブに乗る際には、少し足指に力を込めないといけない感じでした。ミウラーより柔らかめな分、足裏感覚は幾分か良い感じ。全体的にはそこそこ硬めの靴ですが。
ミシュランソールはフリクション良好で、ビブラムのXSエッジ2よりも粘りがある印象。ただし、その分ビブラムXSエッジ2よりもゴムは少し柔らかく、スラブで何度も滑ったら、結構な速度でソールの先端がすり減ってしまいました。
友人からはデザイン面は好評でした。縫い目の少ないフラットな見た目が、今っぽいデザインでオシャレだそうです。
総評としては、靴の性能としては高そうで、コレを履いては登れるものも登れないってことはなさそうです。上手い人が履けば普通に高難度ルート落とせそう。下手な人は、コレ履いても特別グレードが上がるなんてことは無い感じ…。
履き心地は良いんですが、キツめのサイズだと、ヒールカップが深くて履くのがちょっと大変なのが気になるポイントでした。
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