ロープを運ぶのに便利な Metolius Rope-Tarp
2018年シーズンにアメリカのクライミングギアブランド、『メトリウス』から発売されたロープタープというアイテムを買いました。
ギア収納用の袋とロープバッグの良いとこ取りをしたような製品です。
その存在を知ってからずっと気になっていたギアだったので、日本での販売開始とほぼ同時に入手しました。
それでは、ロープを運ぶ際に便利な小物、ロープタープについて紹介していきます。
あると何かと便利…無いとちょっと不便な道具、ロープバッグ
ロープタープ紹介の前に、比較対象となるロープバッグについて説明していきます。
ロープバッグは、書いて字の通り、ロープ運搬専用のバッグです。
ロープバッグを使う利点は2つ
ロープを簡単にまとめられる
ロープバッグが無い場合、ルート間を移動する場合はその度にロープをキレイに束ねないといけないので少々手間がかかります。適当にロープを丸めて運ぶとほぼ100%ロープが絡んでしまいます。
ロープバッグには、ロープの末端を縛っておくループがついており、そこにロープの末端を縛っておくことでロープが絡まるのを防止できます。簡単にロープをまとめることができ、ルート間の移動が非常に楽です。
付属のシートでロープに土や泥がつくのを防ぐ
地面にロープを直置きすると、ロープに砂や泥が付着してしまいます。小さ石がロープの中に入り込んでしまうとロープそのものを痛めてしまう他、ロープが触れるカラビナやビレイデバイス等の磨耗にも繋がってしまいます。
ロープバッグ付属のシートを使うことで、ロープの汚れを防ぐことができます。
ロープの汚れ防止+簡単にロープをまとめられるロープバッグは便利です。
ロープバッグの欠点
しかし便利である一方で、ロープバッグにも欠点があります。
まず、一本掛けのショルダーハーネスが肩に食い込んで不快です。
ロープは結構重い(3kgぐらい)ので、肩に掛けた状態で1時間近くも歩いたりすると地味に肩が疲れます。
また、岩場へのアプローチは道の悪いところも時々あるので、そんな時に肩掛けのデカイ荷物があると、滑落のリスクが高まってしまいます。ロープバッグは結構邪魔です。
悪いアプローチの時は、ロープバッグを持たずにザック(バックパック)にロープを入れていくことが多いです。が、そんな時にはロープバッグの利便性は諦めないといけません。
メトリウス・ロープタープの登場
ディーアイはロープバッグを所有していません。
クライミング仲間がロープバッグを持っているので、それを時々使わせてもらって「便利だなぁ」と思う反面、上述のデメリットもあり、イマイチ購入に踏み切れませんでした。
そんな時に、ふとメトリウス・ロープタープの存在を知りました。
そのデザインを見た瞬間に思いました、「これは、買うしかないでしょう!」と。
そして、発売後まもなく入手しました。
ロープタープの外観
広げた大きさは147cm×134cm
重さは266g
ロープバッグと比較するとかなり軽量です。
(ロープバッグの重量は500-600gぐらい)
畳むとかなりコンパクトになります。
タープの左右単にループがあるので、それぞれのループにロープの末端を結ぶことで、ロープを手早くまとめられ、出す時も絡まりにくくなります。
写真のロープは幅10mm×長さ50mのクライミングロープです。
50mロープは楽々収納可能。60-70mクラスのロープであっても問題なく入りそうです。
ロープタープにロープを収納する方法
Metoliusの文字が書かれたグレーの箇所は三日月型の袋状になっています。
左右のループにそれぞれの末端を縛ったロープをまとめ、三日月型の袋に入れます。
ロープタープの左右を内側に畳みます。
外で使用した後なのでタープがすこし汚れていますね…
ロープを入れたタープの左右の箇所を内側に折りたたんだ後は、くるくると丸めていきます。
最後に、手持ちのカラビナで丸めたロープタープを固定して完了です。
50mのロープがかなりコンパクトにまとまりました。
※カラビナは付属していないので、自前のカラビナを使用します。
別アングルから。ロープタープの底面にデイジーチェーンが縫い付けられているので、ロープの大きさによって固定場所を自在に調整できるようになっています。
ロープタープに入れたロープをコンパクトにまとめた後に、ザック(バックパック)に入れて運搬できます。
ロープバッグの場合、長くて厳しいアプローチに持っていくと結構邪魔になりますが、ロープをザックに入れていけば長い距離を歩くのは比較的楽です。
ルート間が近い場合などは、ロープタープにロープをぱっとまとめれば手早く持ち運びができます。
メトリウスのロープタープ、使い勝手は抜群です。
メトリウス・ロープタープの良い点
・嵩張るロープがコンパクトにまとめられる
・ロープが土や泥で汚れるのを防ぐ
・コンパクトにまとめたロープはザックへの収納が楽
・ルート間の移動がスピーディで楽
・ロープの絡まりを防止できる
・グラウンドシート代わりに使用可能
・軽量
・価格が安い