ディーアイは登山で、SOTOのウインドマスターというガスバーナーを使用しています。
これまでバーナーは、プリムスのP-153ウルトラバーナー、115フェムストーブと使ってきましたが、現在使っているSOTOのウインドマスターが一番使い勝手がいいと思っています。
実際にしばらく使用してみて、ウインドマスターの良い点と悪い点をまとめてみました。
SOTO ウインドマスター SOD-310
ウインドマスターの特徴
本体重量 60g
3本ゴトク 6g
4本ゴトク 27g
発熱量2800kcal/h
すり鉢状のヘッドによって、風で炎が流れにくく高い防風性を保つ。
マイクロレギュレーター搭載により、寒い環境下でも炎が安定。
良い点
ゴトクが交換可能
ウインドマスターのゴトクは交換可能です。
幅90mm×奥行き117mm
こちらは付属の3本ゴトク。
別売りの4本ゴトクに交換することができます。
幅144mm×奥行き144mm
4本ゴトクの方が安定性が高く、使うなら断然こちらをおすすめします。
ゴトクを取り外した図。
ゴトク交換可能な点の何が良いかというと、ゴトクは壊れやすいからです。
SOTOのバーナーを買うきっかけは、プリムスのゴトクが壊れて使えなくなってしまったからです。
軽量に作ってあるゴトクは意外と華奢で、何度も開閉を繰り返してくると少しずつ痛んでくる様子。
ゴトクが固定式のバーナーは、ゴトクが壊れたら買い換えるしかないですが、ゴトク交換可能なバーナーの場合、ゴトクが壊れたら新しいものを買うだけで済みます。
結果として、ひとつのバーナーを長く使うことができます。
点火装置(イグナイター)が優秀
赤いスイッチが点火装置(イグナイター)です。
それまで使っていたプリムスの点火装置は、標高が高い場所や、冬山などの寒い環境下ではは明らかにに点火性能が低下していました。
その場合、ライターやファイアスターターでガスにガスに火を点けていましたが、結構めんどくさかったです。
ウインドマスターの点火装置は、どんな時でも火が点くわけではありませんが、プリムスと比較すると明らかに悪条件でも点火することができます。
炎が直噴型のヘッド
このへんは完全に好みによると思いますが…。
ウインドマスターのヘッド(炎が出るところ)は、直噴型(まっすぐ炎が上がる)形状をしています。
このように、炎がまっすぐ立ち上がります。
ジェットボイル系のヒートエクスチェンジャーを搭載したコッヘルとの相性が良いです。
フォークにチーズとベーコンを刺して、直火で炙るの図。
直噴型の炎は薪などに着荷する際にも活躍します。
※メーカー非推奨の使い方です!
風に強い構造
すり鉢状のヘッドが、直接風が当たるのを防ぐことで高い防風性を確保。
プリムスのP-153ウルトラバーナーと比べると、明らかに風に強い印象です。
屋外で調理をしている時、突風が吹くとバーナーの炎が消えてしまうことがありますが、ウインドマスターは風に強い構造なので炎が消えにくいです。
但し、風に煽られている場合は無風時と比べると明らかに火力は落ちますし、突風でウインドマスターの炎が消えた経験もあるので過信は禁物です。
イマイチな点
純正のガス缶が冬山ではイマイチ
冬の南アルプス・仙丈ヶ岳。イグルー内で調理中…。
SOTOが出しているガス缶(パワーガストリプルミックス)は、ウインドマスターのマイクロレギュレーターと合わせることで、-5℃まで対応という謳い文句ですが…。
正直言って-5℃は冬山では暖かい気温です。
-10℃を下回るような冬山では明らかに出力が落ちています。
仕方ないので、冬山で使う場合は、プリムスのウルトラガスを使用しています。
他社のガス缶は使用禁止と注意書きがありましたが、一応使えます。
ただし、保証はされていないので、何かトラブルがあった際には完全に自己責任となります。
本体が縦に長い
SOTOのウインドマスターを見たとき、本体長っ!と思いました。
メーカー公証値では高さ100mmということです。
一方のプリムスP-153ウルトラバーナーの全長は、88mm。
たった12mmの違いですが、使ってみると結構違います。
縦長のコッヘルなどを使った際や、下地が不整だったりすると、高さのあるバーナーは安定性に劣ります。
付属の3本ゴトクがオマケ程度
付属の3本ゴトク…コンパクトなのはいいと思うんですが、コッヘルを乗せた時のバランスがイマイチです。
ゴトクを展開した図。
大き目のコッヘルやフライパンを乗せた場合、3本ゴトクはかなり頼りないと感じます。
ウルトラライト主義で無い限り、付属のゴトクよりも4本ゴトクの方が使っていてストレスは少ないと思います。
現在は初めから4本ゴトクつきのセットが発売されているので、買うならこちらをおすすめしたいですね。
楽しいアウトドアライフを!
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