山専ボトル、サイズで迷ったらデカイの買っとくのがオススメです

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☆この記事は、サーモスの山専用ボトル(山専ボトル)を冬山登山(アイスクライミングとかでもいいけど)で使うことを前提として書いています。

 

最近モンベルのアルパインサーモボトル(900mL)がブッ壊れたので、冬山用の魔法瓶を新たに買う必要が生じ、定番の山専ボトル(900mL)を購入。山専ボトル900mLモデルは、これで人生3本目ぐらいの購入?モンベラーから山専ユーザーに戻りました。

サーモスが発売している魔法瓶の中で、最も高い保温性能を誇る製品が『山専用ボトル(山専ボトルとも略します)』。保温力だけでなく、アウトドアで使うための細かい作りも魅力的な製品です。

今回の記事では、山専ボトルについて私が思うアレコレを書いていきたいと思います。

 

サーモスの山専ボトルについて、あれこれと

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山頂で山専ボトルのお湯を飲む

 

買うなら大きいサイズのススメ

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山専ボトル、容量0.9Lモデル

2022年1月現在、サーモスの山専ボトルは500mL(0.5L)750mL(0.75L)900mL(0.9L)3サイズが展開されています。

山行のスタイルとかは様々で、需要があるから小型サイズも作られているのは承知しています。これは完全に個人的な意見ですが…サーモスの山専ボトルを買うなら一番大きい0.9Lバージョンを買うのをオススメします。

 

大きいサイズは保温力が高い

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我が家には山専ボトルは大きいサイズと小さいサイズ両方あります。その2つを実際のフィールドで使用した経験論で言うと、大きい方がお湯の保温力が高いです。

サーモスのサイトを参照してみると、保温効力

☆500mlモデル:77℃以上

☆900mlモデル:80℃以上

となっています。

●保温効力とは、室温20℃±2℃において製品に熱湯を中せん下端まで満たし、湯温が95℃±1℃のときから中せんとコップを付けて縦置きにした状態で6時間放置した場合におけるその湯の温度です。

byサーモス

www.thermos.jp

77℃以上と、80℃以上という値、フィールドで使う場合はそれほど大きな差が無いように見えますが、実際に雪山で使用した印象だと、体感的な保温力は結構違います

 

保温力の高い山専ボトルでも、最初の1杯と、最後の1杯ではお湯の温度は結構違います。これは使用しているうちに、お湯の温度が徐々に低下しているためです。

満水時にはお湯の温度の低下は非常にゆっくりですが、ボトル内のお湯を使用することで、外から冷たい空気がボトル内に入ってきてしまいます。

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熱いお湯が入っていた空間に外の冷たい空気が入り込み、残ったお湯と交わることによってお湯の温度が低下してしまうと考えられます。

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500mlのボトルで300mLのお湯を使用すると、ボトル内の半分以上の容量が冷たい空気と入れ替わりますが、

900mlのボトルで300mLのお湯を使用すると、冷たい空気の流入は約2/3程度で済みます。

この差が、同じ量を飲んでも大きいボトルの方がお湯の温度が下がりにくい理由と考えられます。

 

小さいサイズを買うメリットは?

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容量の少ないモデル(0.5L)も我が家にあります

小さいボトルのメリットは「軽い」、「荷物が小さくなる」というメリットがあります。

山専ボトルが主に活躍すると考えられる冬山において、夏山(無雪期)と比べると必要な荷物は多くなり、重量もかさみます。そこで少しでも軽量化を…ということで小さいボトルを買うのも十分納得できる理由だと思います。山専の使用目的や、使う環境は人それぞれなので、小型モデルを買うのも全然アリだと思います。

そんなにたくさん飲まないや…みたいな人は少ない容量のものでも十分かと。

 

軽さや小ささ、登山で使うモノ選びには重要なポイントです。

軽さという観点で見てみると、山専ボトルは魔法瓶の中で最高レベルの保温力を誇るものの、最軽量というわけではありません。軽量化を最優先する場合は、山専以外の製品がベストだったりします。

高い保温力に魅力を感じて山専ボトルを買うのだから、より保温力が高い900mLモデルをオススメするというわけです。本格的に雪山を登る場合は特に。

お湯が飲みきれない?ちょっと余るぐらいでも良いかという考え方もあります。下山途中で足を折って身動きができなくなった、とかなったら、救助が来るまで温かいお湯があれば、いくらか心細さも和らぐことでしょう(生存率がちょっとだけ上がるかも?)。

 

底のシリコンカバー不要論

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滑り止めとして、山専ボトルの底にはシリコンカバーが付いています。シリコン底カバーは、本体が傷つくのを防ぐ役割もあります。

しかし、シリコンカバーを付けてしまうとボトルの滑りが悪くなってしまうというデメリットがあります。

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私の場合、家を出る直前に熱々のお湯を注いだ山専ボトルをザックの隅っこに突っ込むのですが、シリコン底カバーが付いているとボトルの滑りが悪くなってしまい、荷物の隙間へ強引にボトルを突っ込むのが困難になってしまいます。

比較的小さめなザックにギリギリパンパンに荷物を入れるのが好きなので、パッキング性の悪さは個人的にあまり許容できません。そのため、底カバーは買ってすぐに外してしまいました。

 

底カバーは滑り止めになるので安定性が増すというメリットはありますが、山専ボトルの活躍の場である雪山においては、自分はボトルの1/3ぐらいを雪の中に突っ込んで固定することが多いので、シリコンカバーは別に無くてもいいや、ぐらいの認識です。

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もちろん、衝撃保護とか滑り止めとか、そのメリットを享受できる使い方をしている方もいるとは思うので、底カバーはあって良いモノだとは思います。使う、使わないという選択ができるのも大事。

 

底カバーを外すことでちょっとだけ軽量化できますが、それはバナナウ○コ1回分に満たない重量差なので、山行前に下剤でも飲んだ方がよっぽど軽量化に貢献できると思います。

 

そういえば旧モデルの山専ボトルはシリコンリングが低温下だと硬化していつの間にか外れていましたが、最近のモデルでは寒くても外れなくなったような気がします。知らない間にいろいろ細かいところが進化している?

 

魔法瓶かバーナーか

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事実:山専ボトルの保温性能は素晴らしいが、現地で沸かしたお湯の方が熱い。

 

山専ボトルの保温力スゲー、アウトドアの必須装備!みたいな、やたらヨイショしてるネット記事も見受けられますが、私としては現地感の無い、首をかしげたくなるレビューも時々目にします。山専ボトルは確かに高性能ですが、これで全てが賄える魔法のアイテムではありません

上に書いたように、ボトル内のお湯を使えば使っただけ、中の温度は下がっていきます。家を出るときに入れたお湯でカップ麺が作れるっていうのは事実っちゃそうなんですが、雪山とかで道中半分ぐらいお湯を飲んじゃうと、カップ麺作る頃にはお湯がちょっとぬるめになってる…とかいう可能性も。

本当にアツアツのお湯が欲しい時は、ジェットボイルとか何かバーナー持っていって現地で沸かすのが確実です。そうした方が寒い山の中でぬるいカップ麺を我慢して食わずに済みます

山専ボトルとバーナー両方持って行くのがベストなのですが、それによる荷物スペースと重量増をどこまで許容できるか…。

雪山のテント泊なら迷わず山専ボトルとバーナー両方持って行きますが、日帰りの場合はどっちか片方というパターンも多いです。お湯(お茶やコーヒーも)だけ飲みたい場合は山専ボトル、ラーメン食いたいならバーナー、みたいな。

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落とすと壊れることがある

旧山専ボトルを壊したことがあります。

ザックに外付けしていたら、滑って転んだ時に岩にぶつけて凹ましてしまいました。

凹んだところから熱が漏れるようになってしまい、魔法瓶としての機能は消失。ただの重い金属製の水筒と化してしまいました。

強い衝撃を与えることによって壊れるリスクのある製品です。誕生日ケーキ並みにデリケートな扱いは不要だとは思いますが、落としたりしないよう注意が必要です。それなりに高価な製品なので、もう外付けはしません。

山専ボトルで起こったことではないですが、中栓のパッキンが知らない間に外れていて、ザック内で水漏れを起こしていたという事例もあるので、使用前後のメンテや確認も忘れずに…。

頼りにしていたお湯が使えない、ザックが水浸しとか、雪山では、状況によっては死活問題になるので気をつけたいですね。

 

モンベルのアルパインサーモボトルとどっちがいい?

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モンベルのアルパインサーモボトル0.9L

どこかでウラが取れたわけじゃないですが、俺はサーモスの山専ボトルとモンベルのアルパインサーモボトルって同じものだと思っています。サイズ展開もほぼ一緒だし、カタログ値もほぼ一緒。値段はモンベルの方が多少安いです。フタとか細かいところが微妙に違いますが、スクリューキャップするところのネジ形がほぼ一緒です。フタを入れ替えて使うことが可能でした(最新モデルに関しては知りませんが)。

モンベルの魔法瓶は、先発者のサーモスデザインをほぼ丸パクリして製造してんじゃないか説です。

スペック的にはほんとうにどっちもどっちです。デザインでも色でもブランドでも、好きな方を買えばいいのではないかと。

俺は以下のリンクから買ってもらえると非常にウレシイです。

こういう保護カバー使っている人もいますが…お好みで。私は山専ボトルを裸で持ち歩く派。そのうち外装がボロボロになってしまいますが、全然気にしていません。

 

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www.dimountainphotos.com