山で美味しい食事を作るのは好きな人は好きだと思いますが…。
私のようなズクナシ人間は、山料理のレシピ本とか見ても「こんなメンドクサイ事やってられっかー」と、全く興味が湧いてきません。
空腹のエネルギー切れ状態では山には登れないので何かしら食べるのですが、毎回袋ラーメンやらインスタント食材とかだと流石に飽きてくる…。
今回の記事では、袋ラーメンとかフリーズドライ食品とかより(ギリギリ)ひと手間かかった山での料理(?)を紹介していきます。
★この記事はこんな人にオススメです★
・テント泊で山に登るのが好き
・でも山ご飯とか荷物が増えるしメンドくせぇ
・袋ラーメン、フリーズドライ食品は食べ飽きた
※山で料理をしっかり作る人にとっては、レベルが低過ぎて全く参考にならない可能性が高いです。
本当に非本格派な山ご飯
焼きじゃがりこ
難易度:イージー
必要なモノ:火器、フライパン、ジップロック
食材:じゃがりこ
行動食として使えるじゃがりこ。こいつをフライパンとかで軽く焦げ目がつくまで炒めてやると、香ばしくなって美味しいです。もともとカリカリだったじゃがりこがよりカリカリに。
ビールのお供にちょうど良い感じ。
じゃがりこはパッケージが嵩張るので、買ったらジップロックに入れ替えておくとコンパクトになって良い。ジップロック収納だとじゃがりこが折れることもあるけど気にしない!
焼き柿の種
難易度:イージー
必要なモノ:火器、フライパン
食材:柿の種
こちらも焼きじゃがりこと同じで、行動食を料理(というか酒のお供)に再利用するコンセプト。
焦げ目がつくまで炒めた柿の種は、香ばしさがプラスされ、より美味しくなります。
ちなみに柿の種はジッパー付きのパッケージが好み。柿の種を食い終わった後は、ジップ付きの袋はゴミ袋として再利用できる優秀なアイテムです。柿の種とかグミとかに使われているジッパー袋は、ジップロックよりも丈夫なので、生ゴミとかケツ拭いたティッシュとかを入れた時、破れて中身が飛び出るリスクが低く安心です。
焼きカルパス
難易度:イージー
必要なモノ:火器、フライパン、ナイフ
食材:カルパス
カルパス(サラミの棒)をナイフで薄くカットしてフライパンで炒めたモノ。表面がカリカリになって酒が進みます。
カルパスは炒めると結構油が出てくるので、フライパンの油引きとしても使えます。テント場に到着してまず一杯やる時に、カルパスを炒めてフライパンに油を付けとけば、後の料理でフライパンに油引く手間が省けて少しだけ楽です。
カルパスチャーハン
難易度:ノーマル
必要なモノ:火器、クッカー(フライパン)、チャーハンを混ぜる棒状のもの、ナイフ(必要時)
食材:冷凍チャーハン、カルパス(脂っぽい肉なら何でも)
まずは上に紹介した焼きカルパスを作ります。これの目的はクッカー(フライパン等)への油引きです。油を引き終わったら冷凍チャーハンを炒めます。チャーハンはコンビニで売ってた一人前が調理しやすかったです。暖かい時期はチャーハンが自然解凍されるので調理時間短縮です。お好みで好きな具材を追加するのも素敵ですね。
ラーメンリゾット
難易度:ノーマル
必要なモノ:火器、ラーメンが作れるクッカー、箸(フォーク)、スプーン
食材:袋ラーメン(味は何でもOK)、無洗米、チーズとか(あれば)
袋ラーメン1つではお腹いっぱいにならない人へ。残ったラーメンのスープを有効活用。
まず、チキンラーメンを普通に作って食べます。残ったスープに無洗米を食べたいだけ投入して、グツグツ煮ます。リゾットはチョット芯が残るぐらいが本格派っぽいので、(燃料の節約も込めて)米が食えるぐらいの硬さになったらスプーンを突っ込んで食べます。
チーズとか投入すれば、ちょっと味変出来るしより飽きずに楽しめるかもしれません。
バケット、ベーコン、チーズ
難易度:ハード
必要なモノ:火器、フライパン、フォーク(串)、ナイフ
食材:バケット、ベーコン、チーズ
バケットとベーコンとチーズ(切れてるチーズがおすすめ)を程よいサイズにカットします。フライパンを温め、バゲットとベーコンを焦げ目がつけます、熱を上手く利用してチーズもいくらか溶かしたいです。
バゲット、ベーコン、チーズをフォーク等でひと纏めにして、バーナーの直火で炙ってもOK。その際は溶けたチーズがバーナーヘッドに落ちないように注意が必要です。
バゲットとベーコンとチーズをひとまとめにして、食べます。
パスタとスープ
難易度:ハード
必要なモノ:火器、深型のクッカー、カップ、箸かフォーク
食材:サラスパ、パスタソース(和えるだけタイプ)、粉末スープ
サラスパがコンパクトで小分けされていて、茹で時間が短いので楽。パスタのソースはペペロンチーノとか和えるだけのものが楽。
パスタをお好みの硬さになるまで茹でたら、茹で汁はカップへ入れて有効活用。カップには粉末スープを入れておいて、茹で汁を混ぜてスープを作ります。茹で上がったパスタはソース(粉)と絡めて食うだけ。
焼き肉
難易度:ハード
必要なモノ:火器、フライパン、ジップロック、箸、取皿
食材:肉、焼肉のたれとか塩コショウとか
下準備として、肉をジップロックに入れて冷凍庫で凍らせます。家を出る時に持っていけば、その日の夕食時には肉が良い感じに解凍されています。夏山でも1泊2日ぐらいだったら生肉を持っていっても大丈夫でした。凍らせた肉は激しく結露するので、保冷袋とかに入れておいて他の装備を塗らさないように。冬山だと肉は解凍されないと思うので、気温の低い季節はそのままジップロックに入れて(凍らせず)持って行きます。
タレに肉を漬け込んでおけば別途焼き肉のタレを持って行かなくても良いかと考えたのですが、タレに漬け込まれた肉はフライパンが焦げ付きやすいのでおすすめはしません。多少手間でも焼き肉のタレは別で持って行った方が良さげ。
鶏や豚はしっかり焼かないといけないので注意。しっかり焼きたい場合は、焼き加減がわかるように暗くなる前に作るのが良いかも。
料理の作り方→フライパンで肉を焼く。
豚汁
難易度:エクストリーム
必要なモノ:火器、鍋、おたま、ラップ、ジップロック、カップ、箸
食材:肉とか魚介類、味噌(適量)、豚汁の具セット、ネギや椎茸等(お好みで)
「豚汁の具」という、あらかじめ具材がカットされてセットになったものがスーパーに売っていたのでそれを利用。ネギなどセットに含まれていない具材もあるので、お好みの具材欠かせないものがあれば別途ジップロックに入れて持っていきます。バラ肉はジップロックに入れて、夏は凍らせ、冬はそのまま持っていきます。味噌はダシの素を混ぜて、ラップで包んでからジップロックへ。
持っていった具材一式と味噌、水を鍋にブチ込んで後は煮るだけ。
炭水化物が欲しい人は、うどんを汁に入れるか、アルファ米を持っていくかすれば良いかと思います。
ソロの時は作りませんが、複数人で山に行く時の食べ物です。
鍋(キムチ鍋とか)
難易度:エクストリーム
必要なモノ:火器、鍋、ジップロック、取皿、おたま、箸
食材:バラ肉、野菜、鍋キューブ、モチやラーメン等お好みで
こちらもソロの時は作りません。複数人向けメニュー。
お好みの具材を予め用意してジップロックへ。温かい時期は、傷みやすい具材(肉や魚など)は凍らせておきます。鍋の素は鍋キューブがコンパクトで良いです。
作り方は、用意しておいた具材と水と鍋キューブを鍋にブチ込み、火が通るまで煮るだけ。モチやラーメン、うどんなどの炭水化物を〆に入れると良い感じ。
以上、凝った山ご飯をほとんどやらない人間がお送りする山での食事集でした。
これまで山で何十回とテント泊しているのですが、山で作った食事の写真が本当に少なくて探すのに苦労しました。私の山での食事は写真栄えやキラキラしたものとは完全に無縁でした。
とりあえず皆様が美味しい食事で、より山を楽しめたら幸いです。
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