マトマルクからモンテモロ峠へ 【スイストレッキング/ハイキング】

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スイスでまったりハイキングしてきた時の記録です。

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【写真】マッターホルン 4478m

界的な名峰・マッターホルンで有名なツェルマットから山をひとつ隔てた先にある、ザースフェーという町に以前何日か滞在しました。

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その時に行ったマトマルク~モンテモロのハイキングが楽しかったので、ご紹介していきたいと思います。日本である程度の登山経験と、地図と案内表記が読めれば、十分楽しめるルートです。

 

場所:スイス、ザース谷

登山日:2018年10月15日

登山タイプ:ハイキング

メンバー:ディーアイ(ソロ)

 

Mattmark to Monte Moro Pass【Switzerland】

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今回登場するエリア

 

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歩いた場所

 

★マトマルクへの行き方(ザースフェーから)

ザースフェー(Saas-Fee)からポストバス(Post Bus)に乗り、ザースグルント(Saas-Grund)で一旦下車。そこからマトマルク(Mattmark)行きのバスに乗り換え、終点(MattmarK)で降りる。

★マトマルクのバス停付近にレストランが1軒あるだけなので、買い物は街で済ませておくと良いです。ちなみにザースフェーの店の営業時間は短いので、行動食等は前日に調達しておいた方が後で慌てなくて済みます。

★ザース谷(ザースフェーなど)の宿泊施設に止まるとゲットできる『シティズンズ・パス 』を使えば、今回移動に使ったバスなどは乗り放題になります。ザース谷に行く場合には要チェック!

www.saas-fee.ch

 

ここからハイキング記録

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ザースフェーで宿泊したホテルから見た夜明け。

この日は本来、アラリンホルンに登る予定でしたが、天気予報が微妙だったのでハイキングに変更しました。

 

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ザースフェーから、ザースグルントでバスを乗り換え、バスの終点である第一目的地、マトマルク湖で下車。朝イチのバスだったので乗客はまばら。

欧州最大の自然ダム湖らしいです。

ここからモンテモロ峠を目指してハイキングスタート。ダムの右回り、左回りどちら側からでもOKですが、なんとなく右側(反時計回り)で歩きはじめました。

 

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淡いブルーの静かなダム湖、マトマルク。

 

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ダム沿いに作られた道をてくてく歩いていきました。

 

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手彫りのトンネルっぽいところ。

 

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道の脇には滝が流れているところも。遥か上方にある4000mクラスの山々にへばりつく氷河からの雪解け水です。

 

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しばらく歩いてから振り返った図。奥に見えるダムがスタート地点です。

 

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マトマルク湖に沿うよう、クネクネと作られた道。

 

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出発地点から見て、ダム湖のおおよそ対岸に到着(半周回ったところ)。小屋っぽいのがありました。

ここからダム湖を離れてモンテモロ峠を目指す登りに入ります。

ちなみに写真の左側にある小高い山がモンテモロ(山)です。

 

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スイスの謎の花。

 

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整備されたハイキング道。素晴らしく歩きやすい。

このような道に慣れたあと、日本のトレイルに戻ったら木の根っこにつまづきまくりでした。

 

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しばらくハイクアップしたあと振り返る。マトマルク湖からだいぶ離れた印象。

 

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氷河によって削り取られた地形でしょうか。

日本アルプスの涸沢を思い出させてくれます。

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【写真】日本・北アルプスの涸沢カール

 

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他ハイカーの姿もちらほらありました。この涸沢っぽい地形のところはのんびりするのに最適です。

 

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涸沢っぽいカール地形には直接入らず、右側を回り込むようにトレイルは作られていました。ローマ時代に作られた石畳の道だそうです。

 

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涸沢っぽい場所からしばらく登ったところ。涸沢のあと、急な岩場を歩いているところから、なんとなくザイテンイテングラートを連想させます。

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【写真】日本・北アルプス・ザイテングラート

 

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石畳の道を登りきって標高を上げると、残雪が出現してきました。ところどころ雪上を歩くところがあります。雪上を歩く箇所は短く、軽アイゼンなどの必要性は感じられませんでした。

 

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登りきった所にある標識。ザースフェーはスイス(ドイツ語圏)でしたが、標識はイタリア語でした。

モンテモロ峠はスイスとイタリアの国境。いつの間にかイタリアに入っていたようです。

 

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モンテモロ峠付近より。イタリア側に山小屋が見えました。

自分はスイス側のマトマルク湖からてくてく歩いて上がってきましたが、イタリア側からはロープウェイで来れるみたいです。

 

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オベルト・マロニーの山小屋(2796m)。奥に見えている立派な山はスイス・イタリアに跨がる両国最高峰のモンテ・ローザ(4634m)。

 

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今回の目的地であるモンテモロ峠(2868m)。シンボルである金色のマリア像が間近です。

 

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金のマリア像。直下から。

 

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モンテモロ峠から、出発地点のマトマルク(2200m)を見下ろしたところ。なかなか壮大な眺めです。

 

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マリア像のところで偶然居合わせたアメリカ人の兄ちゃん。標高高く、風があって寒いのに半袖短パンは流石。

イタリア側からロープウェイで上がってきたらしいです。

「麓の町にはアメリカ人は全然いなかったよHAHAHA」って言ってたので、「ザースフェーでは日本人は全然見かけないよHAHAHA」と返しておきました。

 

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写真の際立っているピークがモンテモロ。登山道はありませんが、登れなくもなさそう。岩がもろそうだし、お気軽ハイキングで来たので、登頂は止めておきました。

 

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下山中にすれ違った人。マウンテンバイク担いで来てました。

ハイカーも、トレランも、マウンテンバイクも共存(?)しているスイスのトレイル。

 

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涸沢っぽい地形への下り。韓国人の団体がガイドに率いられて登ってきていました。

 

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涸沢っぽいところまで戻ってきてお昼タイム。

スイスは物価が高いので、安い食材で作った粗末なサンドイッチとりんご。

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この景色を見ながらのんびりと過ごす時間も悪くない。

 

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謎の花。

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謎の花。

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謎の花。

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謎の花。

 

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マトマルクが近い。だいぶ下ってきました。

 

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マトマルク湖に着いてからは、反時計回りに残りの半周をのんびり歩きます。

氷河を抱いた山々が見えています。天気予報はイマイチでしたが、意外にも天気は持ってくれていました。

 

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バス停のあるダム湖付近。

 

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ダムから下流を見下ろしたところ。バスが行き来するグネグネと曲がりくねった道路。

 

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ザースフェーのホテル。日の高いうちからビールを飲む幸せ。

楽しいハイキングでした。

 

今回使った道具

何かと物価の高いスイスで水代をケチるのに活躍。軽いので2つ持っていきました。

 

サンドイッチを入れたり、濡らしたくないものを入れたり、マルチに活躍するスグレモノ。

 

撮影に使った機材たち(24-105mmはI型)。

 

スイスの別記事

www.dimountainphotos.com