【スイスアルプス】 ヴァイスミース登山

スイスでロープウェイを使って日帰りで登れる4000m峰。

ザースタル(ザース谷)にあるヴァイスミースという山の登山記録です。

場所:スイス

登山日:2015/7/14

登山タイプ:雪山、日帰り

メンバー:ディーアイ(ソロ)

 

ザースフェーから登る4000m峰 【ヴァイスミース】

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ヴァイスイースの概要

ヴァイスミース:Weissmies)は、スイスヴァレー州ザースフェー近郊にある山。標高4,017m[1]ペニン・アルプス(ワリス・アルプス)に属していて、4,000mを超える山としては最も西側に位置している。

wikipediaより

 

スイスのザースタル(ザース谷)にある『ザースフェー』という観光地から、ロープウェイを利用して日帰りで登ることができる4000m峰のひとつが、ヴァイスミースです。

ザースフェーについて書いた記事。

 

アプローチ

ヴァイスミースはロープウェイを利用して登山口までアクセスできる山です。

ロープウェイ料金については、ザース谷エリアのホテルに泊まる入手できるシティズンズ・パスを使うと、ヴァイスミース登山に使うロープウェイ(Hohsaas)を含め乗り放題となります。

www.saas-fee.ch

 

★ヴァイスミース登山口へ行き方

ザースフェー(Saas-Fee)に泊まった場合は、ヴィスプ(Visp)行きのポストバスに乗り、ザースグルント(Saas-Grund)の次のバス停Bergbhanenという場所で下車。

Bergbhanenのバス停すぐ近くに、ロープウェイ乗り場があります。

ロープウェイを2本乗り継ぐと、Hohsaas(3142m)に到達。

そこから冬場はスキー場に使われるであろう道をやや下って歩いていくと、ヴァイスミース登山口に到着できます。

 

ちなみに朝イチのロープウェイを利用しても、登山開始できるのは8時すぎとなってしまいます。

遅い時間にアルプス氷河帯を歩くとなると、雪が緩んでクレバスに落ちるリスクがどうしても上がっていまいます。

リスクを少しでも下げたければ、Weissmieshutteとか、登山口から比較的近い位置にある山小屋を利用すると早朝出発が可能となります。

https://weissmieshuette.ch/

 

ヴァイスミース登山

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ザースフェーにあるホテルのテラスから、モルゲンロート(朝焼け)を見た後、出発します。

 

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バスとロープウェイを乗り継ぎ、8時頃には3142mのHohsaasに到着です。ここから歩きはじめます。

 

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ちなみにHohsaasからの眺め。この時点でも既に超絶景です。

 

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夏季休業しているスキー場のコースみたいなところを歩いていきます。ここからヴァイスミースの山頂は見えませんが、これから登っていく雪の斜面が見えています。

 

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前方には恐怖のクレバス帯が。

 

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ここから氷河エリアに突入します。本格的な登山のスタート地点。

アイゼンやその他登山に必要な装備を装着して、いざ出発。

 

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ヴァイスミース登山の序盤は、落ちたら死ぬかも知れないクレバス帯の通過です。

気温が上がると雪が緩んで、クレバス周辺の雪が溶けて緩んできてしまうので、できるかぎり気温の低い早朝に通過してしまいたい場所です。

 

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見上げると今にも落ちてきそうな懸垂氷河。

コイツが頭上に落ちてこないかどうかは、運次第なところもあります。

アルプスの登山では危険地帯を早急に通過するスピードが求められます。

 

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クレバスを乗り越えながら、急斜面を上がっていく場所です。 

 

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太陽の光が当たるようになりました。

今まで日陰で寒かったですが、日が出ると体感温度が一気に上がります。

…と、同時に雪も緩み始めてくるのを感じます。

 

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目指すヴァイスミースの山頂が見えました。

 

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ラグギンホルン(4010m)。

奥に見えるのはアイガーやユングフラウで有名なベルナーアルプスの山々です。

 

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ここの窪地(コル)が傾斜がゆるくなっていたので、装備を下ろして休憩に最適でした。ただ、ここまで上がってくるとそれなりに風を感じるようになります。

 

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休憩の後は、いよいよ山頂へ向けた登りが始まります。

 

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山頂に向かって急斜面を黙々と登る。

 

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ヴァイスミース(4017m)の山頂です。

雪で覆われた山頂で、山頂標識はどこにもありません。

これ以上登れるところがないので、標識はなくてもここが山頂であることは間違いありません。

 

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ヴァイスイース山頂からの眺め。

 

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こちらも山頂からの眺めです。

 

下山

下山は登ってきたルートをそのまま引き返しました。

山頂で知り合ったポーランド人パーティが、「俺たちが先に行ったほうが氷河の通過が安心だろ?」と言ってくれたので、ポーランド人たちの後に付いて下山を開始しました。

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結構な急斜面を下っていきます。滑落したらただでは済まないので慎重・確実に足を進めていきます。

 

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崩れた氷河の残骸。

氷河は常に動いています。懸垂氷河は崩れ落ちてくる可能性があるため、気温の高い日中にこの下を通るのはヒヤヒヤします。

 

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安全地帯まで戻ってきてホっとひと息。

ここでアイゼンを外します。

ポーランド人パーティにお礼を言って、ここでお別れ。

 

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3142m地点まで戻ってこれば、後はロープウェイで楽々下山可能です。

登山開始からロープウェイ駅に戻ってくるまで約4時間ほどでした。

 

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ロープウェイの乗り継ぎ場所あたりから見上げた景色。

 

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この宿に泊まりました。比較的料金が安く、日当たりがよくて、洗濯物が干せるテラスがあったので気に入りました。

 

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一人登頂祝いで、明るいうちからビールを飲みます。

実質4時間ほどしか歩いていませんが、楽しい登山でした。

 

スイスアルプスで使った道具

スイスアルプスで登山に使ったザックです。実際に使ったのはこの一世代前の25Lモデルですが。

 

スイスの街でも山でも、肌寒くなったらTシャツの上に着ていました。軽くてすぐ乾き、メンテナンスも楽(ジャブジャブ洗える)ので重宝していました。

 

スイスで撮影のために持っていったカメラです。

 

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www.dimountainphotos.com