【Canon】RF35mm F1.8 MACRO IS STMが魅力的すぎて買ってしまいました

f:id:di82:20190411121556j:plain

先日EOS Rと一緒に購入したモノ。キヤノンのRFマウント対応のハーフマクロ機能を持った単焦点レンズ、RF35mm F1.8 MACRO IS STMについて書いてみました。 

尖った強みは無いですが、ちょうど自分が「こんな単焦点が欲しい」と思っていたツボを突いてきた、絶妙なバランスのレンズです。

このレンズが持つ魅力について、以下に述べていきたいと思います。

 

RF35mm F1.8 マクロが魅力的すぎて買ってしまいました【EOS R】

f:id:di82:20190327214915j:plain

 

RF35mm F1.8 MACROとEOS R

先日キヤンのフルサイズミラーレスカメラ、EOS Rを購入しました。


その時、カメラ本体と一緒に買ったレンズが、今回紹介する『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』です。

 

 RF35mm F1.8 マクロ IS STMをEOS Rに装着した図。

f:id:di82:20190327214845j:plain

f:id:di82:20190327214851j:plain

f:id:di82:20190327214900j:plain

フルサイズセンサーを搭載したカメラ/レンズと思えないほどのコンパクトさ。

EOS RPなら更に軽く、コンパクトになるでしょう。

 

製品外観

RF35mm F1.8 MACRO IS STM

f:id:di82:20190327214908j:plain

焦点距離:35mm

F値:1.8

最大撮影倍率:0.5倍(ハーフマクロ)

手ブレ補正機能:5段分

重量:305g

フィルター経:52mm

 

f:id:di82:20190327214921j:plain

操作リングは2つ付いており、レンズ前面にはユーザーが機能を割り振れる『コントロールリング』、後面のリングはマニュアルフォーカス用のピントリングになっています。

 

f:id:di82:20190327214927j:plain

マウント部分。ゴム素材でのシーリングはありません。防塵防滴については、過度な期待はしない方が良さそうです。

 

f:id:di82:20190327214940j:plain

IS(Image Stabilizer=手ブレ補正)の切り替えスイッチ、AF/MF(オート/マニュアルフォーカス)切り替えスイッチはレンズの側面に付いています。

 

f:id:di82:20190327214955j:plain

絞り羽根は9枚で円形絞り。

電源ボタンをオフにすると、絞りが絞られた状態になって電源が落ちます。これがどういう意図で付けられた機能なのかは不明。

レンズから意図せず強い光(太陽光)がボディ内部に入ることでの損傷を防ぐため?

 

RF35mm F1.8 MACRO IS STMの魅力

自分がこのレンズで魅力に感じた点は以下。

・35mmの画角(コレ一本で風景からポートレート等、幅広く撮れる)

・フルサイズ対応レンズとしては小さくて軽量(305g)

・ハーフマクロなので寄って撮れる

・F1.8でそこそこ明るい(一眼ならではのボケを活かした写真が撮れる)

・5段分の手ブレ補正機能

 

世の中には一芸に秀でたレンズはいくつもあります。

RF35mm F1.8 MACRO IS STMより軽いレンズもあれば、寄れるレンズもあるし、明るいレンズもあります

ですが、同じ35mmの単焦点で写りは良いけど重くてデカかったり、コンパクトだけど寄れなかったり、手ブレ補正機能がなかったりとか、他のレンズにはどこかしら欠点があったりします。

RF35mm F1.8 MACRO IS STMは、ひとつひとつのスペックを取り上げて見ると決して『最強』とは言えないレンズですが、ちょうど「あったらいいな」をバランスよく備えているところが魅力です。軽くて明るくて寄れて1本で何でもこなせる画角という条件を全て満たしているレンズは他にないので、ある意味で唯一無二の製品です。

 

特徴解説

f:id:di82:20190327214948j:plain

 

35mmの焦点距離

1本で何でもこなせる何でもこなせるのが35mmという画角です。一応50mmが標準画角とは言われていますが、登山をする私が使うと50mmはちょっと狭いです。35mmぐらいが、風景もポートレートもスナップも、それなりにいけるので使いやすく感じます。

f:id:di82:20190411115400j:plain

f:id:di82:20190411102034j:plain

f:id:di82:20190413182035j:plain

 

F値1.8の明るさ

f:id:di82:20190411102204j:plain

レンズの明るさを示すF値(値が小さいほど明るい)。シャッター速度と背景ボケの大きさに影響してきます。

もっと明るいレンズは他にもありますが、F1.8も結構明るいです。開放で撮ってもそれなりにシャープなので、ボケを活かした写真も撮れますし、手ブレ補正機能と相まって暗所でも結構手持ちでいけます。

f:id:di82:20190411102647j:plain

 

ハーフマクロ

f:id:di82:20190411114813j:plain

RF35mm F1.8 MACROは、簡易マクロ的に、ある程度被写体に近づいて撮影が可能です。

最大撮影倍率0.5倍対応(ハーフマクロ)。

 

f:id:di82:20190411114533j:plain

RF35mm F1.8 MACRO IS STM

最大まで寄って撮影するとこんな感じ。

 

f:id:di82:20190411114605j:plain

EF100mm F2.8L MACRO IS USM

参考までに、100mmの最大撮影倍率1倍(等倍)のマクロレンズでの撮影した画像。

ここまでの接写機能がいらず(寄れば寄るほどブレやすくなるので三脚必須)、テーブルフォトや、花や高山植物を軽く寄って撮影するぐらいだったら、最大撮影倍率0.5倍(ハーフマクロ)のRF35mm F1.8 MACROで十分かもしれません。

f:id:di82:20190411114502j:plain

被写体のサイズ比較のためEOS 6Dを置いてみました。

35mmの「ハーフマクロ」が、100mmの等倍「本格マクロ」と違うもうひとつの点は、35mmの画角なので、背景の雰囲気を残しながらクローズアップ撮影ができるというところ。「山の雰囲気を残しながら高山植物を撮る」といった用途には便利そうです。

 

防塵防滴について

f:id:di82:20190411102300j:plain

アウトドア(特に登山)で使用する場合、埃っぽかったり、突然の雨でカメラ・レンズが濡れてしまうことがあるので、防塵・防滴機能はあるとウレシイです。

f:id:di82:20190327214933j:plain

防塵・防滴のレンズは通常マウントの接合部にゴム製のシーリングがされていますが、RF35 F1.8 MACRO IS STMにはシーリングがありません。プロも使うLレンズじゃないですし、その辺の作りはいくらかコストダウンされてそう。

 

作例

f:id:di82:20190411102127j:plain

f:id:di82:20190411102232j:plain

f:id:di82:20190411102728j:plain

f:id:di82:20190411120449j:plain

f:id:di82:20190413182115j:plain

 

確かに中途半端かも…だがそれが良い

f:id:di82:20190328075609j:plain

このレンズを一言で表すとすれば、至極の優良中途半端レンズ

交換レンズを常にバッグに5~6本入れて持ち運んでいるような人にとっては、何ら価値の無いレンズなのかもしれません。RF35mm F1.8 MACRO IS STMより明るいレンズや寄れるレンズは存在します。

ただし、用途に合わせて交換レンズをガチャガチャ交換するとします。誰かと一緒にいる場合なんて「あなたはいつも写真のことばかりで一緒にいてもつまらない」と同行者から愛想を尽かされかねません。登山に合わせて大量のレンズを持っていく場合、レンズの重さで体力を奪われ、写真を撮る元気を失ってしまうこともあります。

1本で多くの場面をこなせるレンズを持つことは、装備の軽量化に貢献できますし、レンズ交換の時間を省くことが可能。軽くなった装備で軽快にフィールドを駆け回るも良し、家族・仲間・恋人と楽しい話題に花を咲かせるも良し。

フルサイズ対応で、F1.8でそこそこボケて、開放でもシャープで、写りは本格派。人生は写真ばかりではないけど、写真のクオリティは落としたくないというワガママな要求に上手い具合に沿ってくれる。そんなポテンシャルを秘めているのが、このレンズだと思います。

あとは値段がもう少し安ければねぇ…。

フィルターは52mm対応です(私は保護フィルター使っていませんが)。

 

写真/カメラに人生全振りしている人は、シグマのArtシリーズやZEISSなんかを選べばよろしいかと。

 

こちらの記事もいかがですか

www.dimountainphotos.com