登山ダイエットについてのあれこれ

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結論から言いますと、登山にダイエット効果はあります。

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登山は(荷物を背負った状態で行う)有酸素運動となりますので、 当然エネルギー(カロリー)を消費します。そして、カロリーを消費する以上、体の中で燃料となる脂肪なり炭水化物なりは使われていくので、結果としてその分だけ体重は落ちます。

さて、今回の記事では登山におけるダイエット効果について、アレコレだらだらと書いていきたいと思います。

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健康的に野山を駆け回ればそりゃ痩せる

 

登山でダイエットはどれほど効果的なのか

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重い荷物を持っての行動は、筋肉の負荷量を増して、結果としてカロリー消費を促進させます。つまり痩せる

 

有酸素運動の有効性

登山は有酸素運動です。

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有酸素運動の代表格であるジョギング

酸素運動とは、「身体にある程度の負荷をかけながら、長い間行う運動」です。有酸素運動では、身体を動かすためのエネルギー源として酸素・糖質・脂肪を消費します。

ダイエッターのみなさんが、まるで親の仇のように憎しみ嫌う糖質と脂肪を同時にブチのめせるという素晴らしい運動タイプですね。酸素サンキュー!

登山は数ある有酸素運動の中でも、行動時間が長く(数時間)、長時間に渡って身体に潜む糖質と脂肪をボコボコにできるわけです。

有酸素運動が身体にどのような影響を及ぼすのか、詳しくは運動生理学の本などを参照。運動生理学が理解できればクソみたいなデタラメダイエット情報に踊らされずに済むかも!

 

METs

METs(メッツ)とは、Metabolic Equivatentsの略で、運動の強度を表すスケールです。このMETsが高くなれば、激しい運動をしている(たくさんのカロリーを消費する)ということになります。

安静時を1.0METsを基準として、METsの比較を見ていきましょう。

安静:1.0METs

食事:1.5METs

ゆっくりした歩行:2.5METs

散歩:3.0METs

速歩:4.0METs

ジョギング:7.3METs

登山(4.5-9.1kgの荷物):7.3METs

登山(9.5-19.1kgの荷物):8.5METs

登山(19.1kg以上の荷物):9.0METs

国立健康・栄養研究所 改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』2012より抜粋

 

このMETs表からわかることは、ある程度の荷物を背負っての登山(9.5kg以上)の場合、運動強度はジョギングより強いということになります。

1日の活動量が数時間にも及ぶ登山。

高強度×長時間運動ということになるので、登山は消費カロリーが大きいことに納得です。

 

消費カロリー

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登山の行動中に消費するエネルギー量を簡易的に測定する計算式があります。

以下に

 

行動中のエネルギー消費量(kcal)=体重(kg)×行動時間(h)×5

 

登山の運動生理学とトレーニング学(山本正嘉, p128, 東京新聞, 2016)

雪期の一般登山道を標準コースタイムで歩いた場合の計算式ということですが、これで大まかなカロリー消費量が分かります。

例)八ヶ岳の主峰・赤岳は、登山口である美濃戸から登ると、標準コースタイムではおよそ4時間かかります。それを体重60kgの人が登ると、以下のような計算式で消費するカロリーを割り出せます。

 

60(kg)×5(h)×5=1500(kcal)

 

美濃戸口から赤岳を登る場合、体重60kgの人が標準コースタイム通りに登頂すると、約1500kcalを消費するという結果がでました。(下りの場合負荷が変わるので消費カロリーが異なりますが…めんどくさいので割愛)

これは、モスチーズバーガー(1コ414kcal)約3.6個分に相当するエネルギー量です。

www.mos.jp

登山を行うことで、モスチーズバーガーを何個食べても太らないほど(赤岳の登りではモスチーズ3.6個分)カロリーを消費できるのです。

 

登山ダイエットのデメリット

登山でダイエットって、口に出すのは簡単なんですが…。

山は基本的に危険がイッパイです。コンビニもないですし、警察や消防を呼んでもすぐに来てくれるとは限りません。

 

山に行けば休みの日は潰れるし

疲れてもすぐに帰れないし

転んで怪我するかもしれないし

山の上で雷に打たれるかもしれないし

遭難するとネットでバッシングされるし

虫は出るし

日には焼けるし

汗臭くなるし

山のトイレは基本的に汚いし

トイレがなけりゃ野糞・野ションだし

意外とお金かかるし

本当に山が好きじゃないと、登山ダイエットなんてとてもやってられません。

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【写真】夏季シーズン中の南アルプス

ョギングとかウォーキングとかは、空いた時間にさっと行うことができますし、 都会だったらコンビニに立ち寄ったりトイレ寄ったりできるし、嫌になったらさっさと家に帰ればいい。ジョギング/ウォーキング用の靴を買うだけで手軽にできるし、危険も少ない。ダイエット目的ならその辺走ったりする方がよっぽど効率的だと思います。

登山って、そんな気軽なもんじゃなくて結構デメリットも大きいのです。

 

登山ダイエットの落とし穴

登山は長時間の有酸素運動になるので大量のエネルギー(カロリー)を消費します

エネルギー消費の結果として、下山後は時に耐え難いほど猛烈な空腹感に襲われます。

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そして、「山で十分カロリー消費したし、コレぐらい食べてもいっか★」という考えのもとに、下山後には食事をバクバク食べてしまいます。

結果として、下山後に襲来する猛烈な食欲によって、せっかく山で消費したカロリーはすぐに再補充されてしまうのです。

登山でダイエットするためには、その空腹感に打ち勝つ心の強さも重要…!

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…アレ?

その空腹が我慢できる心の強さがあるなら、そもそも山に登らなくても、食事量減らして減量できるんじゃね?

はたして意味があるのか、登山ダイエット。

 

 

ここまで書いておいてアレですけど…

ダイエット(diet)って、英語では『(日々の)食事』って意味です。『減量』って意味もありますけど…どっちかっていうと食生活の改善的なニュアンス…。

『登山』は『ダイエット』ではなく『エクササイズ(exercise:運動)』なので、『登山ダイエット』という言葉は本来はおかしくて、「登山というエクササイズを行うことで、体脂肪を落として減量する」というのが、言葉の内容として適している気がします。細かいことですが、ハイ。

 

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www.dimountainphotos.com