日本海から剱岳へ【Sea to Summit】

f:id:di82:20180927083129j:plain

過去の登山記録

滑川の道の駅、海抜0m地点から自転車で馬場島へ。そこから早月尾根を駆け上がって標高2999mの劔岳の山頂を踏む。海から頂(sea to summit)をやった時の記録です。

 

場所:富山県、北アルプス、剱岳、早月尾根

登山日:2014年9月26日

登山タイプ:自転車のち登山

メンバー:ディーアイ(ソロ)

 

海抜0mからの剱岳登山【滑川→劔山頂】

これがやりたくてロードバイクを買ったようなもの

海抜0mからの登山。Sea to Summit。

今回目指すのは、北アルプスの剱岳。標高2999m。

海抜0mから出発したとして、標高差は単純計算すると約3000m。

日帰り登山の中では、自分の中では過去最大の標高差でした。

 

滑川から早月尾根を経て剱岳山頂へ

前日に滑川の道の駅に到着し車中泊。

f:id:di82:20180927080344j:plain

滑川の道の駅で車を停め、自転車を出す。
自転車パートのヒルクライムが自分の弱点であることはわかっているので、時間がたっぷり使えるようにと0:30出発としました。

 

f:id:di82:20180927080426j:plain

日本海から出発します。


張り切りすぎて後半バテないよう、ギアは軽めでケイデンスも上げすぎないよう気をつけながらロードバイクを走らせました。
滑川市街を出てみのわ温泉を過ぎると街頭もない真っ暗な道となります。闇は深く、自転車のライトだけが頼りの状況。車の通行もほとんどありません。真っ暗闇の中でたった一人という結構怖い条件でしたが、そこを気にしていられる余裕はナシ。


途中一部未舗装路があったが、対パンク性の高いタイヤ(Panaracer Race D Evo)を履いてきたので構わず進みます。馬場島に近づくにつれ登りがきつくなってくるが、マイペースを言い聞かせて速度を上げようとはせず、疲れをためないようゆっくり進みました。

 

f:id:di82:20180927080640j:plain

2:30に馬場島到着。まだまだ暗い。自転車ペダルを意識してゆっくり漕いだつもりだったが、まずまずのペース。腹は減っていなかったのですが、シャリバテ予防のために行動食を胃の中に詰め混みました。
ここで自転車を降りて歩きに。気持ちを改め、早月尾根を経て剱岳山頂を目指します。

 

f:id:di82:20180927080747j:plain
早月小屋あたりで周囲は明るくなってきたので、そのうちヘッドライトを消す。前日に台風が通過しており、山は静寂。これまで登山道では誰とも出会いませんでせした。

f:id:di82:20180927080837j:plain

樹林帯を抜けたあたりから見えた劔岳本峰。

 

f:id:di82:20180927080908j:plain

徐々に明るくなってくる。上部では紅葉が始まっていました。
小休止の度、羊羹か草大福、おにぎりのどれかを食べました。和菓子は省スペースでしっかりエネルギーになってくれるので好きです。

 

f:id:di82:20180927080954j:plain

早月小屋を背に。

 

f:id:di82:20180927081021j:plain

かなり明るくなった。樹林帯も抜けたので、先が見通せるようになってきた早月尾根。

 

f:id:di82:20180927081102j:plain

立山方面へと続く別山尾根も見えました。早月尾根は西側に位置するので日が昇ってくるのは遅いです。

 

f:id:di82:20180927081206j:plain

早月尾根から北方を見れば、毛勝三山。

 

f:id:di82:20180927081252j:plain

別山尾根との合流地点を過ぎれば、劔岳の山頂はもう目と鼻の先。

 

f:id:di82:20180927081337j:plain

大日岳方面。

 

f:id:di82:20180927081440j:plain

7:20、剱岳山頂に到着。振り返ると日本海が見え、あそこから上がってきたのかと思うと感慨深いものがありました。

f:id:di82:20180927081500j:plain

劔岳山頂吹き金から早月尾根から滑川方面を見たところ。写真左に影劔岳が見えます。


台風の翌日の朝イチという条件で登った為、山頂に私の他に登山者の姿はありませんでした(別山尾根に何名かの姿は確認できましたが)。剱の山頂は混雑するイメージがあっただけに、こんな条件はなかなか珍しいと思います。

f:id:di82:20180927081717j:plain

f:id:di82:20180927081742j:plain


本音を言えば時間が許せば山頂でのんびりしたかったです。しかしこれから約2200m下り、それから30km自転車を漕いで帰らないといけない。その上自宅まで運転していかなくてはならないし、翌日は朝から仕事が待ち構えていました。
山頂での休憩もそこそこに下山開始。

f:id:di82:20180927081806j:plain

登ってきた早月尾根を戻ります。

 

f:id:di82:20180927081849j:plain

早月尾根上部の岩場を通過し終えて一息。

 

f:id:di82:20180927081907j:plain

早月小屋が見えた。

f:id:di82:20180927081944j:plain

早月小屋。

 

f:id:di82:20180927082006j:plain

f:id:di82:20180927082021j:plain

f:id:di82:20180927082041j:plain

早月尾根下部にある立山杉エリアが好きです。癒やされます。

 

f:id:di82:20180927082131j:plain

早月尾根をだいぶ下ったところで、劔の山頂方面を振り返った図。

 

f:id:di82:20180927082206j:plain

早月尾根の登山口、私のロードバイクはちゃんと留守番してくれていました。返ってくる間になくなっていたらどうしようかと不安も少しだけあったので、一安心。
帰りの30kmは下り基調なので楽チン。凱旋気分で日本海を目指します。

 

f:id:di82:20180927082320j:plain
12:14に日本海到着。

海抜0mからの剱岳往復を終えた後は、しばらく海を眺めていました。いつもは登頂時に達成感を感じるのですが、今回ばかりは下山後の方が満たされた気持ちで溢れていました。

f:id:di82:20180927082332j:plain

 

使用した装備

【登山用装備】

ザック:Patagonia Ascensionist Pack 25L

靴:Montrail Mountain Masochist

保温着:Patagonia Nano Puff Pullover(未使用)

アウタージャケット:Moutain Equipment Firefox Jacket

アウターパンツ:Mont-Bell バーサライトパンツ(未使用)

カメラ:EOS 6D with EF40mm F2.8 STM

ヘルメット:ORBEA ODIN(自転車と兼用)

食料:草大福3つ、羊羹4つ、おにぎり3つ、ヴァームパウダー500ml用2つ

水分:プラティパス2L、ウォーターボトル0.75L

その他小物

 

【自転車】
フレーム:Trek Madone 4.7(2014 model)

メインコンポ:ULTEGRA、ブレーキのみDURA-ACE

ホイール:Shimano 9000 CL C24

タイヤ:Panaracer Race D Evo2 25C

サドル:ASTVTE Skyline SR

フロントライト:Cateye HL-EL540 ECONOM FORC

リアライト:Blackburn Mars 4.0

 

その他山行記録

www.dimountainphotos.com