今回は山に登る女性たちから聞いた、登山にまつわるブランドについてのイメージを載せていきます。
※過去の会話の断片を繋ぎ合わせたものに編集を加えた内容となっています。
※数々出てくる意見はあくまでも個人的な印象です。
女性から聞いた山ブランドの印象
登場人物紹介
春香(仮名)
20代前半の女子。登山回数は1~2ヶ月に1回程度。雪山はやらない。登山は人生でいろいろある楽しいコトのひとつに過ぎないという考え方。
夏美(仮名)
元登山用品店の店員。経験上、登山用品の知識が豊富。海外登山の経験もあり。
千秋(仮名)
夏山/冬山登山、沢登り、フリークライミング、アイスクライミングなどオールラウンドに山を楽しむ女性。
冬子(仮名)
還暦を過ぎた元山乙女。子育てのため一時山から離れていたが、長きブランクを経て山歩きを再開。若い頃に穂高岳や御在所などで岩登りの経験あり。
モンベル
※日本を代表するアウトドアブランド。レインウェア、ザック、登山靴に至るまで登山に関する装備を広く取り扱っている。
春香「流石にモンベルぐらいは知ってます。山道具がいろいろ沢山置いてある店! いろいろ揃えるのに良いですよね」
夏美「最高のクオリティーではないにしろ、非常にコストパフォーマンスが高いと思います」
千秋「あえて変な色にしているとしか思えないデザイン。手袋とか寝袋とかは結構使えるけど…」
冬子「山道具って専門の店だといい値段するけど、モンベルは他と比べたら安くて良いね」
ザ・ノースフェイス
※アメリカのブランド。有名な登山家たちをスポンサーにし、各所にショップを展開している。人気・知名度共に高い。
春香「やっぱりノースフェイスはオシャレでカワイイ!」
夏美「間違いのない選択だとは思うけど、製品の種類が多過ぎるのと、山向きじゃないのもあります」
千秋「本格的な山のブランドと言う体をしながら、街着を売っている印象。良いものは良いんだけど、第一選択にはあまり上がらない」
冬子「若い人がよく着ている。あたしも持ってるけどね。ハハハ」
パタゴニア
※アメリカのブランド。クライミング、サーフィン、スキーなど、幅広いアウトドア活動向けのウェアを展開。環境保護活動にも熱心。
春香「アウトドアウェアだとパタゴニアって感じ。でもちょっと高い印象」
夏美「好きな人は好きですよね。ちょっと宗教っぽい気もしますけど…」
千秋「パタは間違いないね。結局パタゴニア比率が高くなる」
冬子「良いのかも知れないけど、私にはあまり縁がないねえ」
コロンビア
※アメリカのブランド。オシャレでポップなカラーリングと、比較的低価格な製品がラインナップされている。
春香「色が可愛い。持ってます」
夏美「最高ではないにしろ、他より安めなのは良い点。色はちょっと奇抜だったりするので好みは分かれると思います」
千秋「山ガールって感じで私はちょっと…」
冬子「アルペンとかによく売ってる。今時の柄やねぇ」
アークテリクス
※カナダのブランド。最高の品質の製品を作るというコンセプトのもと、妥協のないデザインでウェアやハーネスなどのクライミングギアを製造している。
春香「よく知らないです」
夏美「品質は良いですがやっぱり高いですね」
千秋「モノは良いけど、全身アークだとチャラく見える。ハーネスとかクライミングギアは最高」
冬子「知らんわ」
マーモット
※アメリカのブランド。本国アメリカではウェアだけでなくテントや寝袋などの製品もリリースしている。日本ではデサント企画によるウェアが多い。
春香「結構可愛い色のとかありますよね。マンモスのやつ(マムート)と分からなくなることがありませんか?」
夏美「私は結構好きですよ。アメリカのマーモットが作ってるのは本格的だし…」
千秋「いかにも山ガールっていう配色の服が多いから、あまり欲しいとは思わない」
冬子「この前セールになってたから買ったよ。目立つ色だから山じゃいいんじゃない?」
マムート
※スイスのブランド。もともとは登山用ロープを製造していたが、現在ではアウトドアウェアや登山靴など幅広いラインナップを展開。
春香「マンモスのマークがカワイイ」
夏美「悪くない選択肢じゃないですか。最近街着をどんどん出してて、方向性がちょっと非本格派になりつつある気もしますけど…」
千秋「細身だから身体に合う。結構好き」
冬子「マンモスロープって昔あったけどそれのこと?」
ファイントラック
※国産アウトドアブランド。撥水ベースレイヤーやストレッチ性の高いレインウェアなど、ユニークなアウトドア製品を数多く製造している。
春香「知らないです」
夏美「ちょっと過剰広告気味なところがあるから個人的には好きじゃないです」
千秋「なぜ敢えてダサく作るのか」
冬子「日本のブランド? 知らないのがどんどん出てくるね」
ミレー
※フランスのブランド。登山用のザックが代表的だが、ウェア類なども手掛けている。
春香「見たことあるような…ちょっとオシャレな感じ?」
夏美「やっぱりザックはミレーって、比較的年の人が指名して買ってくイメージですね」
千秋「以前買ったパンツが洗濯一回でお尻の糸がほどけてきたので信頼していない」
冬子「昔は高くてなかなか買えなかったから、憧れのミレーだったね」
ペツル
※フランスのブランド。ヘッドライトやクライミングギアなどの製品を製造している。品質の高さには定評がある。
春香「知らないです」
夏美「他と比べると少し高いけど、やっぱりペツルは高品質ですね」
千秋「ペツルを選んでおけば間違いないってのはある」
冬子「ペツル? シャルレなら知ってる」
ブラックダイヤモンド
※アメリカのブランド。パタゴニアと創業者は同じ。ヘッドライトやトレッキングポール、クライミングギアなど優れたアウトドアギアを製造している。
春香「知らないけど、山で使う杖のメーカーのことですか?」
夏美「コストパフォーマンスでギアを選ぶと、結局ブラックダイヤモンドばかりになってしまう」
千秋「最近は本当にデザインが良くなった」
冬子「しばらくやってない間に、知らないメーカーが増えたね。シュイナードなの?」
グリベル
※イタリアのブランド。雪山登山用のピッケル(アイスアックス)やアイゼン(クランポン)などを製造している。黄色がトレードマーク。
春香「知らないですね」
夏美「アイゼンとかピッケルとか、ヘルメットも、私は冬山とかで使うギアに関してはグリベル製品の比率高めですね」
千秋「BDとかペツルとか他に良いブランドがあるから、私は買う候補にあまり上がらない」
冬子「黄色いピッケルとかのメーカーね。使ってる人結構見たような」
グレゴリー
※アメリカのブランド。バックパックは背負うものでなく着るものであるというコンセプトのもと、高いフィット感を持つバックパックを製造している。
春香「リュックサック持ってる!」
夏美「やっぱりザックはグレゴリー買っておけば間違いないって思いますね」
千秋「重いし身体に合わない。私はあんまり」
冬子「最近よく売ってるね。持ってないのでいいか知らんけど」
MSR
※アメリカのブランド。MSR(Mountain Safety Research)は高品質なテント、バーナー、クッカーなどをリリースしている。
春香「なにそれ?」
夏美「物は良いけど高い。デザイン料込みって感じですね」
千秋「デザインが良いね。赤が栄える」
冬子「よく知らない」
ワークマン
春香「おじさんの服ってイメージ」
夏美「私は装備を一通り揃えているからあえて買わないですけど、エントリー層がまず物を揃える時にはお金がかかりますし、費用が安く済むので良いかも知れないですね」
千秋「安くて良いとは思うけど、デザイン的にもうちょっと…ってものが多くて惜しい」
冬子「登山で使うもの売っとるの?」
ユニクロ
春香「ユニクロって登山で使ってもいいんですか?」
夏美「安いしいいかもしれないですね。本格的な冬山とかじゃなければ十分使えるものもあります」
千秋「スポーツウェアっぽいのは山で使えるんじゃない? 私は使わないけど」
冬子「作りがいいから長持ちするね。フリースは何年も使っとった」
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