OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO レビュー

オリンパスのミラーレスカメラに装着する交換レンズのフラッグシップ、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを購入したのでレビュー記事を書いていきます。

使用しているカメラボディはOLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIです。

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使用場所は主にアウトドアフィールドとなります。

 

オリンパス 交換レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの使用感

 

スペック

焦点距離:12-40mm(35mm換算24-80mm相当)

重量:382g

F値:2.8-22 

最大撮影倍率:0.3倍(35mm換算0.6倍相当)

フィルターサイズ:62mm

★防塵防滴機構

 

レンズの外観

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIに装着した図。

OM-Dシリーズのボディと組み合わせることで男前な外観です。

 

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レンズ単品の写真です。金属製の銅鏡は高級感があります。

フルサイズ対応のズームレンズと比べれば小型ですが、持つとずしりとした重量感があります。

ズームリングやフォーカスリングには、適度なトルク感があります。また、ズームレンズでたまにある、下向きでぶら下げていると勝手にズームリングが伸びる現象が発生しないのも嬉しいです。

高級感がある外観なので、所有欲が満たされますね。かなり好みのデザインです。

 

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オートフォーカスとマニュアルフォーカスを変更する時には、フォーカスリングを「カチッ」と前後に動かすことで、AF/MFを切り替えられます。

この「カチッ」とした操作感が心地よいです。

 

小型・軽量設計

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がOLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

がCanon EOS 6DとEF24-105mm F4L IS USM

フルサイズの一眼レフと比べるとマイクロフォーサーズ規格のボディ&レンズはかなりコンパクトかつ軽量に作られています。

M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROの本体重量は382gです。 

同じF2.8通しの標準ズームレンズ、例えばCanon EF24-70mm F2.8L II USMは805gなので、OLYMPUSのマイクロフォーサーズレンズはかなり小型軽量です。

 

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分かりやすい比較図を用意しました。

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、350mlの缶よりやや小ぶりなサイズです。

このサイズで高い防塵・防滴性を有するF2.8通しのズームレンズは他に存在しないのではないでしょうか?

 

ズーム倍率

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの焦点距離は

12-40mm

マイクロフォーサーズ規格の焦点距離は、35mm換算で2倍となるため、

実質24-80mm相当の焦点距離となります。

標準ズームレンズという括りですね。

24mm(広角)~80mm(中望遠)というよく使う焦点距離をカバーしています。

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広角端12mm(35mm換算24mm相当)

 

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望遠端40mm(35mm換算80mm相当)

 

もっとズーム倍率の高いズームレンズは存在しますが、画質が犠牲になってしまったり、大きく重くなってしまいがちです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは便利どころの焦点距離をカバーしてくれています。

標準ズームは28mmスタートが多かったり、望遠端が70mmだったりするので、もうちょっと広く、アップで撮れるこのレンズは、微妙に痒いところに手が届く感じです。

 

ちなみにズーム時のレンズの繰り出し。

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広角端の12mmでは何故かレンズが少し繰り出された状態になっています。

 

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14mm-18mm間で、レンズの全長は最短となります。

 

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望遠端40mmで、レンズの全長は最長になります。

 

高い防塵・防滴性能

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オリンパスのミラーレス一眼カメラ、OM-D E-M5とE-M1シリーズは高い防塵・防滴性能が魅力です。

そしてオリンパスのミラーレス一眼用レンズのフラッグシップであるPROシリーズも、同じく高い防塵・防滴性を有しています。

 

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滝を見上げながら撮った写真です。飛沫を浴びながらの撮影でした。

 

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【失敗作例】

手持ちスローシャッターに挑戦するために、F値を22まで絞ったところ、フィルターに着いた水滴がバッチリ写ってしまいました。

 

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滝を撮っているディーアイ。

両足は水の中で、ズボンが濡れるのを避けてパンツ姿で撮影に挑みました。

 

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滝の撮影直後のレンズです。

さすがオリンパス。M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROはこれだけ濡れてもノートラブルでした。

 

一応高い防滴性が売りのカメラですが、完全防水というわけではありません。

こんなに濡らすような使い方をする場合は、各自の責任でお願いします。

 

意外に寄れる

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、標準画角のクセして意外と被写体に寄って撮影することができます。

マクロレンズには及ばないものの、結構近くに寄れて、お手軽に接写できてしまうのでなかなか便利です。

最大撮影倍率は0.3倍(35mm換算0.6倍相当)。

 

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これはパイナップル。

 

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広角端12mm(35mm換算24mm相当)で最大限に寄った写真。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、広角マクロ的な使い方が可能です。

 

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こちらは望遠端40mm(35mm換算80mm相当)で最大限に寄った写真。

本格的なマクロレンズには及ばないものの、一般的な標準ズームレンズよりも、かなり接近して撮影が可能です。

 

逆光性能

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強い光源がフレームの中に入っている場合、ゴーストが出ることがあります。

レンズ保護フィルター(Kenko Zeta Quint)を装着している影響もあるのかもしれません。

 

イマイチな点

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付属のレンズフードのデザインは少々問題ありです。

ロックボタンがレンズフード左右に付いているのですが、これがデカイ上に、軽く触れるだけでロックが解除されてしまうのです。

フードのボタンが軽く何かに接触して、知らない間にフードが緩んで外れかけていることがありました。

このレンズフードは改善の余地があると思います。 

 

作例

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当レンズに手ブレ補正機能はありませんが、OM-Dのカメラボディには強力な手ブレ補正機構が備わっており、手持ちでスローシャッター風な写真が取れます。この水流の写真は手持ちシャッタースピード1/8秒で撮影。

 

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フォーカス部分の高い解像感と、アウトフォーカス部分のボケ感。

マイクロフォーサーズはフルサイズに比べてボケ量は少ないですが、F2.8のレンズの開放は結構頑張っています。

 

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オリンパスのPROシリーズレンズは防塵防滴機構搭載で、ネイチャー写真との相性は抜群です。

 

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細かなで精密な岩の質感もしっかりと表現できます。

 

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実際見たままに近い美しい緑とコントラストを表現可能です。

 

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開放F2.8からでも、中心だけではなく周辺部までカリっと解像します。

 

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ネイチャーだけでなく、料理写真もお手のもの。

 

 

 

 

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