山梨県のクライミングエリア、甲府幕岩のルートについての感想などを。
駐車場から最も近い、『豊穣の森』で登ったルートについて、あれこれと思ったことを書いてみました。
★は個人的に良かったと思ったルートに付けています。
豊穣の森
グリーンシーズンは鬱蒼としており、雨の後なんかは湿気が籠もりそう。鬱蒼としている分、小雨ぐらいではあまり濡れないのかも知れません。
晩秋は広葉樹の葉が落ちるので日当たりが良くなり、エリアが明るくなります。
シリコロカムイ 5.10d ★★
ルートを間違いやすいという前情報を持っていたというのに、OSトライではきっちりルートを間違えました。
楽な方へ楽な方へと、間違いチョークに惑わされながら登って行くと、最後に裏切られます。
ルートミスしてもなんとか登れますが、間違ったルートだと5.11bぐらいに感じました。
ナイトミュージック 5.12a ★
保持系でもストレニ系でもなく、ムーブ系の内容だと思います。ムーブ系といっても複雑ではないし、核心は長くないので登りやすい12aなのではないかと(グレードは甘め?)。例に漏れず核心部のクリップは決して良くはないので、不安定な姿勢でのたぐり落ちには注意が必要です。
ジベリングス 5.11d ★
1本目のボルトまではやや遠いですが、100岩に書いてある通り慎重に登ればさほど難しくはないです。そして、簡単なのは1本目のボルトまででという意味であり、ルート全体を通してというわけではありません。
核心部では、使えるホールドをどういうムーブで繋げていくかがキモ。ムーブがピッタリ合えば気持ちイイ。初見ではちょっと難しく感じるかも知れませんが、わかっちゃえば…みたいな内容です。
ボルト4本のルートなので、うまく登れば割とあっさり終わります。核心過ぎた後に力尽きて落ちるを2回やってしまったので、終わらせるのに意外と時間がかかりました。
右隣のナイトミュージックの方がグレードは上ですが、こちらの方が難しいという説もあり。
ライスシャワー 5.11b
何か限定があるのかどうか、個人的には5.10cぐらいに感じました。最終ピンから終了点あたりが核心でしょうか。終了点間近にある使いたくなるホールドにバッテンがしてあって、ちょっと怖かったです。
ワイルドトットちゃん 5.10a/b
出だしが右なのか左なのか、迷って勢いで行こうとしたら間違った側だったようで滑って落ちました。ムーブが分かればグレードなり。
WORK ON 5.11a
2本目のボルトあたりが核心で、ちょっとクリップが大変だったような。右から行くのか左から行くのか、よくわからないところも。最初に登った時、登りやすいところを追っていったら、隣のワイルドトットちゃんのラインとちょっと被ってしまいました。
わささび 5.10b
最後のあたりが核心。あとはふつう。
イエローマウンテン 5.9 ★★
凹角の弱点を突いたルート。最後は緩傾斜のスラブを登ります。出だしのあたりがなんか登りにくく感じますが、そこを越えてしまえば後はカンタン。傾斜が寝ているので手が疲れないルート。グリーンシーズンだと下は鬱蒼としていますが、上の方まで登ると木々の上に出て明るくスッキリとした雰囲気に。
アイソメトリックス 5.10c
右回りなのか左回りなのか、正規のムーブがよくわかりません。
一応登れましたが、果たしてこのルート取りで良かったのだろうか…と。
ピリカ 5.10c/d ★★
前半が核心で後半は簡単。核心部のホールドは細かく、保持しにくい。2ピン目のクリップも悪い。手も足も細かい。グレードを見て舐めてかかると痛い目を見るかも知れません。傾斜がないので気軽に取り付いて、ハマってしまう人多数という話。
緊張感のあるバランス系が好きなら、良いルートです。
動物がイッパイ 5.10b
幕岩で最初に登ったルート。短くて簡単そうだけど、見た目よりもバランス悪い。3ピン目のクリップも、幕岩の感じに慣れていないと悪く感じるかも。
次に挙げる木の実がイッパイと隣り合っています。当ルートは右側。
木の実がイッパイ 5.10c
一見すると、短くてガバがあって簡単そうなルートに見えますが、あれはガバではない。傾斜もないし短いしと、ナメてかかるとちょっと嫌な汗を掻くというのが、幕岩テン台あるある。
先に挙げた動物がイッパイのすぐ左。
秘密の岩園 5.10c ★★
キレイなスラブ。奥まった場所にあり遠目には苔っぽく見えるからなのか、あまり人気はない印象ですが、個人的はかなり好きなルートです。
小川山とか花崗岩のスラブを登り慣れている人にとっては、登りやすく感じるのではないでしょうか。幕岩のクセにクリップは安定して出来ると思うので、リード慣れしていない人にもおすすめ。
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