完全に個人的な視点で登山ウェアブランドを語ります!
アウトドアブランドにはたくさんあって、初心者はどのブランドがいいのか迷ってしまうこともあると思います。
これまでいろいろなウェアを試してきたディーアイが、その体験や調べた知識をもとに、各登山ブランドについて抱いているイメージを述べていきたいと思います。
※あくまでも個人の感想です!
- 【アウトドアウェア】 ブランドイメージをまとめてみました
- アークテリクス(Arc'teryx)
- コロンビア(Columbia)
- ミレー(Millet)
- パタゴニア(Patagonia)
- ノースフェイス(The North Face, TNF)
- マムート(Mammut)
- マーモット(Marmot)
- ホグロフス(Haglofs)
- ファイントラック(finetrack)
- マウンテンイクイップメント(Mountain Equipment, ME)
- マウンテンハードウェア(Mountain Hardwear, MHW)
- モンチュラ(Montura)
- モンベル(mont-bell)
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond, BD)
- ミズノ(Mizuno)
- ピークパフォーマンス(Peak Performance)
- バーグハウス(Berghaus)
- おわりに
- アウトドアウェアの着こなしについてはこちらを参照
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【アウトドアウェア】 ブランドイメージをまとめてみました
アークテリクス(Arc'teryx)
カナダ発、洗練されたデザインと妥協無きモノづくりが光るアウトドアブランド。
隅々まで妥協のないデザイン。アウトドアウェアとしての機能が最高レベルなのに加えて、見た目もオシャレで美しい。ちなみにお値段も最上級。
オシャレかつ高品質というイメージからか、山に全然登らない人も着ていたりします。
登山シーンでは、冬の伊吹山や北横岳なんかだと着ている人を結構見たりしますが、冬季登攀だとかの場面ではあまり着ている人を見ないような…。
品質は最高ですが、日本ではガチ系の人はあまり着ていないイメージです。自分が知らないだけかも知れませんが。
コロンビア(Columbia)
「最高の機能性を!」というよりは、「そこそこの機能でオシャレなデザイン」ということに重点を置いているイメージ。
値段も他のブランドと比べれば安めで、シビアな環境で使わなければ必要十分な役割を果たしてくれると思います。
そこまで山にのめり込んでいない山ガール、山ボーイ御用達の印象。
ミレー(Millet)
ことにザックに関してはかつての最高級。昭和の山ガールだったウチ母ちゃんが憧れいたミレー。
フランス山岳ガイドも使う、誇り高きガチのアルパインブランド。
が、ミレー・ジャパンの売り方は少々迷走していると思うのは気のせいか。
『ウィメンズ・ファッションブック』とかの小冊子を作っているあたり、日本でミレーを売っている人たちは、クライマーは眼中に無いようで悲しい…。
実際売っているモノは悪くはないと思うんですけどね。
パタゴニア(Patagonia)
『クリーン』に拘るブランド(その割には毎年新製品のカタログ送ってくるが)。そのやり方に根強く反発を覚える人もいて、ファン・アンチともに大勢な印象。
企業の姿勢は個人的にはどうでもいいと思っているので、その辺は深く触れません。
ダウンセーター、フーディニ、ナノパフ、ナノエア、ダスパーカーなどの名作を多数生み出している。パタが作る→売れる→他のメーカーが模倣するといったパターンを度々見るような気がします。
ベースレイヤーをライトウェイト、ヘビーウェイト…といった具合に、保温力ごとに分類していたり、フリースを素材の保温力でR1、R2…といった感じにラインナップしているので、山で実用的なレイヤリングが考えやすいのも良い点です。
その分、レイヤリングを考えて買い揃えていくと服がパタゴニアばかりになってしまうことも。
ノースフェイス(The North Face, TNF)
アメリカ発のブランドですが、日本で売っているノースフェイスのウェアの殆どはゴールドウィンが制作しています。
その点について「日本のTNFは本場アメリカの製品とは違うまがい物だ!」という意見もあります。
一方で、日本の会社が日本人に合わせて制作した衣類は、日本人の体型に合わせてあるので悪いことばかりではないです。
「海外輸入アウトドアウェアの袖が長すぎる」とかで困っている人には、海外ネームで日本人に合わせた設計というTNFは救いの手なのかも。
過酷な山の環境で使えるガチ設計のウェアと、野外フェスとかに着ていくチャラいウェアが混在しています。
それだけ手広くやっているということですが、真面目に山がやりたい初心者は、TNFというネームだから買うのではなく、ちゃんとウェアのコンセプトが理解できるようになってから手を出したほうが無難かもです。
マムート(Mammut)
スイス発の総合アウトドアブランド。元々はロープメーカーです。
かなり細めに作られており、山で引き締まったアルピニストの体型によく合うと思います。
オシャレ系のアウトドアブランドとしても認知されているようですが、ハイキングより山岳地帯でのクライミング向けのデザインが多い感じ。
よく高いと言われるパタゴニアよりも少しだけ上の値段設定。
いくつかマムートのウェアを買って感じた印象は、高いヤツは素晴らしく良いのですが、比較的リーズナブルな値段設定の商品はどこそこ手を抜いて作ってる気がします。
マムート買うなら高いウェアをおすすめします。
マーモット(Marmot)
アメリカのブランド。代理店のデサントも、日本企画のマーモットウェアを作っており、本場デザインと日本デザインが混在した状態で販売されています。
マーモットUSAはガチの山岳ウェア。
日本のマーモットは高いコロンビアといった印象が強いです。
ホグロフス(Haglofs)
スウェーデンのアウトドアブランド。機能的な上に北欧デザインっていうだけでなんとなくオシャレな印象。
ウェアは冬山の過酷な環境で使えるようなガチ物もリリースしていますが、オシャレというイメージが先行しているせいか、山ガールや山ボーイ御用達。
カラフルでポップな色使いは可愛らしくもあるのですが、オッサンが着るとちょっと違和感があるかも…。
ファイントラック(finetrack)
熱狂的なファンが多数の、日本発の高機能アウトドアブランド。
独自開発のユニークな素材を使った画期的かつ快適なウェア・ギアが売り。
ファイントラック自体、自社製品をまるで「魔法のウェア」のような文言で宣伝するところとか、少し垢抜けないデザインとかで、少なからずアンチもいる模様。
いろいろと好き嫌い分かれるメーカーだとは思いますが、メッシュインナーとか、レインパンツとかはガチ名作だと思っています。
マウンテンイクイップメント(Mountain Equipment, ME)
イギリスのアウトドアブランド。ヨーロッパ系らしく、細め。
なんとなく地味で、目立つようなブランドではないですが、それなりに良い製品を作っているという印象です。
特にシェルの出来がいいと思います。
ブランドネームではなく、山で本当に使えるものを求めている人には相性の良いブランドなのかも知れません。
マウンテンハードウェア(Mountain Hardwear, MHW)
アメリカのアウトドアブランド。ナットのマークがトレードマーク。
一目でそれとわかる独特の色使いをしていることもあるので、デザイン的には結構好みが分かれそうなところです。
テントといいザックといい、海外でのガチ登山を想定しているようなウェア・ギアを多数制作しています。
本気度の割に日本でのブランドイメージがあまり強くないのか、あまり着ている人は多くない印象です。
モンチュラ(Montura)
イタリアのアウトドアブランド。
エルゴノミックデザインを得意とし、体の動きを妨げないピタッとしたフィッティングが特徴的。
体のラインがモロに出るので、体型を気にしている人は着てはいけません。
何故か山岳ガイドと、アイスクライマーの着用率が異常に高いブランドです。
モンベル(mont-bell)
日本を代表するアウトドアブランド。
海外のアウトドアブランドと比べると、値段は安く、コストパフォーマンスに優れます。そのうえ軽く、丈夫で長く使える製品も多いので、愛用者が多いのも納得。
頭の先から爪先まで、全身モンベルで揃えることも可能です。
レインウェアや沢登り用のウェアなどは、日本の山岳環境をよく知る日本のメーカーだからこそ可能なモノづくりを見せてくれます。
日本の山岳環境で、日本人が使うのに適したウェアを多数作っている信頼のブランドです。
欠点は、海外製品に比べるとデザイン的に…というところでしょうか。なんでそんな色合いにしちゃうの?と疑問を投げかけたくなるようなカラーラインナップとか…。ぽっちゃりさん(アスリート体型でない)を意識したようなカッティングとか…。
ブラックダイヤモンド(Black Diamond, BD)
アメリカを代表数するクライミングギアメーカー(ヘッドライトとトレッキングポールだけのメーカーではありません)。
種類は少ないですが、クライマー好みのウェアを作っています。
細身かつミニマルなデザインは、ハイカーにとっては多少使いづらいのかも知れませんが、クライマーにとっては、痒いところに手が届く感じ。
以前はどことなく垢抜けない印象のあったBDですが、ここ最近はオシャレになってきていい感じです。
ミズノ(Mizuno)
スポーツ用品のブランドとして有名なミズノ
アウトドア用品も作っていますが、そんなに着用している人は多くない印象で、他のメーカーに押されてしまって影は薄め。
しかし、何気に良い物を作っている侮れないメーカーです。
個人的にはここのフリースキャップが頭の形にピッタリフィットして手放せないのと、冬山ではブレスサーモの靴下を愛用しています。
ピークパフォーマンス(Peak Performance)
「最もオシャレなアウトドアブランドは?」という質問に対しての答えは、個人的にはピークパフォーマンスで決まりだと思います。
このスウェーデン生まれのブランドは、とにかくデザインがカッコイイ(主観です)。
機能的にはまぁ…悪いわけではないけど、他のブランドと比べると特別優れているわけではないと思いますが…。
とりあえず、オシャレでカッコよくて、あまり周りと被らないアウトドアウェアを求めている人には、ピークパフォーマンスを激プッシュします。
バーグハウス(Berghaus)
好日山荘が大人の事情で大プッシュしているイギリスのアウトドアブランド。
ヨーロッパ系のブランドなので結構細め。
個人的には奇抜な2色のツートーンカラーがあまり好みではなかったり…。
機能は本格派だけど、値段はそれなりに高め。バーグ買う金があるならパタゴニアとかノースフェイスとか買うかな…ってなってしまいがち。
好日のワゴンセールに、時々とんでもなく値引きされて置いてあることがあるので、その場合に限りコスパ高いです。
おわりに
好き勝手ダラダラとブランドイメージを語ってきましたが、あくまでもこれは個人の感想です。
メーカー各社、いろいろな使用状況を想定して様々なウェアを出していますが、その全てを試したわけではありません。今回書いてきたことはあくまでも印象です。使う人、環境、行程などによってウェアのパフォーマンスも変わってくることが考えられます。
アウトドアウェアは進化が激しいので、数年後にはこのイメージも変わっていく可能性がありますね。
モンテイン、ラブ、ティートンブロス、ウェスタンマウンテニアリング、アイスブレーカー、ロープロ、カリマー、アウトドアリサーチ、サロモン等々、まだ試したことのないブランドもありますが、機会があったら追記していきたいと思います。
アウトドアウェアの着こなしについてはこちらを参照
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