アウトドアウェアは機能を維持するために正しい方法で洗濯しないといけないらしいです。
山用ウェアのタグについてくる注意書き
よく書かれていることは以下に、
ひとつ、『中性洗剤を使う』
もうひとつ、『柔軟剤の使用禁止』
さらにひとつ、『漂白剤の使用禁止』
怪しい薬剤てんこもりの良くない洗剤を使ってしまうと、アウトドア/スポーツウェアの持っている吸汗性能や撥水性などの機能を損ねてしまうことがあるということです。
条件に合うの洗剤を探していたら、上記たった3つの条件を満たす洗剤って意外とないんですね。
いつも行くスーパーの棚に置いてある中で、唯一その条件を満たした洗剤は…
ライオン トップ
N A N O X
登山ウェア洗濯にトップ スーパーNANOX
ディーアイはナノックスを数年間愛用しています。
オシャレ着洗いにアクロンなんかを買ったこともあるんですが、よくよく考えると持っている服で一番上等なのはゴアテックスのハードシェルだったりします。
つまり、ハードシェルを洗える洗剤=オシャレ着洗いという結果に!
柔軟剤とか、漂白剤とか余計な添加物が入っていないナノックスこそ、オシャレ着も洗える万能洗剤等ことになりますね。
なぜ柔軟剤等の使用はダメなのか
洗濯の際に柔軟剤を使用してしまうと、登山ウェアの撥水力を低下させてしまったり、吸汗性能を損ねてしまうことがあるということです。
なんでも柔軟剤が、衣類の繊維を変な化学物質でコーティングしてしまうことで本来の性能が発揮できなくなるとのことです。
登山でウェアを快適・安全に着こなすためには、外部からの水を弾いて、かいた汗を効果的に吸湿・蒸発させることが必要になってきます。
仮に吸汗性能がなくなってしまえば衣類の内側は汗がたまり、不快かつ汗冷えしやすくなってしまいます。
撥水性の低下したシェル(アウター)は水がかかると表面生地が濡れてしまい、透湿性を損ねてしまいます。そうなると、かいた汗はなかなか発散されずウェアの内側にたまり、それもまた汗冷えや不快感につながります。
寒い環境下では、汗冷え⇒低体温症となってしまうこともあり、不快なだけではなく、時には命さえ左右してしまうこともあるのが恐ろしいところ。
漂白剤や中性以外の洗剤も繊維を痛めてしまったり性能を損ねてしまうことがあるとかなんとか…。(弱アルカリ性洗剤は使用可と表記してあるウェアもあります)
正直、柔軟剤等がどの程度性能低下させてしまうかは実験したことも、そういうデータを見たことがないので不明です。
誰か検証してもらえるとありがたいかもです…。
まぁ、色々考えるのもめんどくさいですし、一人暮らしで家事も仕事もやっている自分としては、アレコレ分けて洗うのも手間。
タオルだろうが山ウェアだろうが、パジャマだろうがパンツだろうが何だろうが全部洗濯機にブチ込んでナノックス入れてスイッチを入れる。それで終了です。
シンプル万歳
今までで一番白い。驚愕の洗浄能力
メーカーサイトでナノックスの驚異的な洗浄力をチェック!
「今まで落ちなかった汚れが落ちた!」
「嫌な臭いが元から取れた!」
「輝くような白さ!」
結局どのメーカーも同じようなことを言っていますね。
「うちの洗剤は実はそんなに白くならないし、臭いは結局元から取れないし、頑固な汚れが付いちまったら諦めな」
なんていう宣伝文句だったら、確実に売れないのだからしょうがないですね
他と比較できるほど色々な洗濯洗剤を使ったことはないので、ナノックスの洗浄力が他と比較して凄いのかは正直よくわからんです。
まぁ、洗えば一応汚れは取れているし、臭いが付いたら高濃度のナノックスに浸して置いとけば結構消臭されるし、メーカーの宣伝を全て鵜呑みにはしなくとも、洗剤としての仕事はきっちりとやってくれるという印象です。
他の洗剤がせっせと添加している「ウェアの機能を損ねるための柔軟剤」とか「香り付き(合わなきゃ臭いだけ)」とか、チャラチャラした変な成分を配合してない分だけ、ナノックスは山ウェア洗濯として選択する価値ありです。
積極的にナノックスを宣伝しているようで、実は選んでいる基準は消去法だったという…。
圧倒的なコストパフォーマンス
国産アウトドアブランドのfinetrackからこんなの出てますね。
説明を読んだところ性能は素晴らしく良さそうです。アウトドアウェア専用洗剤のスタンダードになりそうな雰囲気。
しかし、お値段は¥1,350(420g)とややお高い。
水30Lで14回洗濯可能らしいです。
1350/14=¥96.4/1回洗濯
対するナノックスは
値段はだいたい¥450(450g)
水30Lに対し10ml使用で、1本で45回使用可能。
450/45=¥10/1回洗濯
さすがライオン、創業明治24年の企業が見せる圧倒的なコストパフォーマンス。
ま、セレブとか、医者とか、芸能人だとか重役クラスだったら迷わずfintrackに行けばいいんじゃないでしょうか?
自分も金があり余ってるほどあれば finetrackにしますが、現実的に使える予算が限られているので庶民に優しいナノックス派です。
デカイ詰め替え用がコスト的には最もお得です。
近所のスーパーでは取り扱っていないので、AMAZONで購入。
ナノックス使用例
残雪の日本最高峰・富士山(3776m)にて。
このウェアを洗った洗剤は、ナノックスです。
小川山・スラブ状岩壁でロッククライミングに興じる。
このウェアを洗った洗剤は、ナノックスです。
北アルプスのアルパインクラシック、ジャンダルム飛騨尾根登攀前。
このウェアを洗った洗剤は、ナノックスです。
八ヶ岳山麓でのアイスクライミング。
このウェアを洗った洗剤は、ナノックスです。
中央アルプス、中御所谷遡行中。
このウェアを洗った洗剤は、ナノックスです。
ヨーロッパアルプス・モンブラン(4810m)山頂。
このウェアを洗った洗剤は、ナノックスです。
フィールドでどうしても汚れやすいウェアの洗濯には、ナノックスをどうぞ。
詰替え用の超特大タイプが、コストパフォーマンス的に最も良さそうです。
ヘビーユーザーの方はこちらをどうぞ。
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