Arc'teryx Konseal LT
現在岩場へのアプローチに使っているのが、アークテリクスのアプローチシューズ、コンシールLTです。
他のアプローチシューズと比べて優れているかどうかは正直わからないのですが、個人的には気に入っています。アークっぽい洗練されたデザインが良いです。
買ったばかりの時は非常に美しかったのですが、アウトドアで使い込むと結構ボロボロになってしまいますね。
コンシールLTを買った理由
アークテリクスのアプローチシューズはこれで二代目。昔、クライミングを始めて間もない頃、アークテリクスのアプローチシューズのアラキスという靴を買いました。ボロ布のようになるまで数年間も頑張ってくれ、トラブルらしいトラブルもなかったので、次にアプローチシューズを買う時もアークテリクスでと決めていました。
コンシールLTも、岩場へのアプローチで大活躍してくれています。
私がアプローチシューズを買う時に選ぶひとつの基準は「軽量モデル」であるということ。
マルチピッチクライミングもやるので、履いていない時にはザックの中に入れていくことがあります。そうすると、クライミング中にはアプローチシューズは完全な重荷と化します。クライミングのことを考えると、多少歩行性能が犠牲になったとしても、アプローチは軽くてコンパクトになるものを選びたい。
コンシールLTは、アークテリクスのアプローチシューズの中で最軽量。片足270gということらしいです。これは他のアプローチシューズと比べても、かなり軽い部類に入ります。
歩行性能
ある程度使い込んだコンシールLTのソールパターン。特に先端側のゴムが薄くなっています。
ビブラムのメガグリップというソールで、フリクションは抜群です。ただし、ソールの溝が薄い構造ゆえの欠点も…。
ソールのグリップ力は良好で、乾いた岩の上ではピタッと止まります。
小川山とか、飛び石で沢を渡る際、丸っこい濡れた岩を踏んでも滑りません。ウェットグリップは良好かと思います。ヌメリのある沢の石では流石に滑りましたが…。
ヌメヌメの沢をこのシューズで好き好んで歩くのはレアケースだと思うので、基本的には濡れた岩でも滑らないという認識でOKだと思います。
一方で、欠点みたいなのもあります。
岩のグリップ素晴らしいのですが、ソールパターンが浅いせいかて、落ち葉が積もった場所や濡れた木の根っ子などでは滑ります。どんなトレイルもこなせる万能選手というわけではありません。その辺は歩行技術でカバーできる範囲だと思うので、私は滑りやすいところを歩く際には気をつけて歩くようにしています。
一応、コンシールLTの用途的は、岩場へのライトなアプローチで、ガッツリ山を歩くための靴ではなさそうな印象。私は無雪期の錫杖ヶ岳へのアプローチなんかでは普通に使っています。それぐらいまでだったら問題なしです。
槍ヶ岳とか日本アルプス級の山へ重い荷物を持って歩くとかは、クッション性能的に足への負担が大きそうなのでやったことはありません。
踵を潰して履ける機能
踵を潰してサンダルのように履ける機能もあります。
キャンプ中にちょっとトイレに行きたいときとか、あればあったで時々役に立ちます。
一応ビレイ中にリラックスして履ける…みたいなこともどこかに書いてありましたが、ビレイ中は結構動いたり、足場が悪いところもあるので、私はビレイ中にはサンダル履きはしていません。
踵を潰して履ける機能のメリットもあります。
普通の靴は踵部分にクッション材(?)みたいなのが入っていて、それは長い間履いているとすり減ってきてしまいます。
コンシールLTは踵部分にクッション材は入っていないので、踵の当たる部分がすり減ることがありません。これは個人的に好きな部分です。
2年ほど使ってみてのその後
2年ぐらい履いていたら、軽量シューズ故にかヘビーユース故にか、あちこちにガタが来始めました。
メッシュ構造のアッパーは、やっぱりレザーとかと比べると弱いですね。一箇所補修したのですが、別の箇所も穴が空いて裂けてきてしまいました。
靴をはく時に引っ張る踵部分のループも、付け根からほつれ初めてします。両側ともほつれているので、このへんはもっと強度を強くして作ってほしかったなぁと思っています。
もうしばらく履いたら、そろそろ引退かなぁなんて考えています。
次に買うなら、スポルティバとかファイブテンのアプローチシューズも良さそうですね。
とは言え、アークテリクスのアプローチシューズは昔から使っているので愛着があります。またアークかな…なんて考えたりしています。
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