【パタゴニア】ナノパフとマイクロパフ、買うならどちらが良いかという比較

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パタゴニアを代表する高機能化繊インサレーション(保温着) がナノパフマイクロパフ。ジャケットタイプ、ベストタイプ、フーディタイプなど、様々な製品がラインナップされています。

私は2020年4月現在、ナノパフ・フーディ(2014年購入)とマイクロパフ・ジャケット(2019年購入)を所有しています。

後発のマイクロパフ・ジャケットを買った時、「これでナノパフの出番は減るだろうな」ということを思いました。ナノパフとマイクロパフ、どちらも同じ化繊の中綿を使った保温着で、保温性は同等ですが、マイクロパフの方が新しい素材を使い軽量に仕上がっているからです。

しかし蓋を開けてみると、ナノパフマイクロパフ、現在どちらのウェアも同じぐらいの頻度で着ていることに気が付きました。性格的に似ているウェアですが、一応使い分けはしています。

最近とある読者の方から「ナノパフとマイクロパフ買うならどちらがおすすめですか?」という質問もあったので、その答えともなるよう以下に記事としてまとめてみました。

 

パタゴニアのナノパフとマイクロパフを比較

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ナノパフ・フーディ

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マイクロパフ・ジャケット

 

ナノパフとマイクロパフ

ナノパフ

表生地:20デニール・リサイクル・ポリエステル

中綿:プリマロフト・ゴールド

重量:337g(メンズ・ジャケット)

お値段:28,050円(メンズ・ジャケット)

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ナノパフ・フーディを着て夕景撮影

 

マイクロパフ

表生地:10デニール・パーテックスクアンタム・リップストップナイロン

中綿:プルマフィル

重量:235g(メンズ・ジャケット)

お値段:35,200円(メンズ・ジャケット)

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マイクロパフ・ジャケットを羽織りビレイ準備

 

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収納サイズの差は、重量差ほど大きくなかったりします。(左)ナノパフ・フーディー。(右)マイクロパフ・ジャケット。

 

実際に着比べた結果、保温力はナノパフもマイクロパフも同等だと感じました。

重量はナノパフよりもマイクロパフの方が約100g軽くなっています。

値段差は7000円ほど。ナノパフが安く、マイクロパフの方が高価です。結局どっちもそれなりのお値段ですけどね。

こう見ると、アウトドアウェアとしての機能面だけを考えると、明らかにマイクロパフの方が優れているように感じます。ただし、ナノパフとマイクロパフ、どちらも高機能なウェアであることには変わりないので、用途によってはナノパフのほうがコストパフォーマンスに優れている場合があるかもしれません。

私はナノパフ、マイクロパフの両方を持っているので、行く場所によって使い分けています。

 

登山で着ていく場合

【マイクロパフを主に使用】

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重い荷物を担いで長時間の行動をする登山では、装備の軽量化によりスピードアップや体力の温存を図れます。

夏の高山帯や秋・冬・春山登山では、使うかどうかはわからないけどとりあえず寒さをしのげるよう、バックパックの中にとりあえず保温着を突っ込んでいます。使うかどうかは分からないから、そういったバックアップのための装備は軽いとウレシイ。

そうなると、ナノパフよりも100g軽いマイクロパフの方に、ついつい手が伸びてしまいます。

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某最高所にて

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スイスの山小屋にて

標高の山頂とか、小屋(テント)泊とかは結構冷えることが多いので、「保温着をもう一枚持ってこれば良かった」なんて後悔したことがある人は少なくないはず。マイクロパフの軽量性は、とりあえずザックに突っ込んでおいて使わなかったとしても負担が少なくて良いです。

 

クライミングで着ていく場合

【ナノパフを主に使用】

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シングルピッチのショートルートでは、(保温着を着て登ることは少ないし )、ウェアの重量はそこまでシビアにカウントしていません。その場合はナノパフの方がコストパフォーマンスには優れていると思います。

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岩壁上にて

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強風で寒かったので着たまま登った

マルチピッチクライミングでは、装備は軽量化は大事なのですが、ウェアが岩に接触する機会が多いのです。いくら丈夫とメーカーが謳っても、軽量な保温着は結構呆気なく穴が開きます。どうせ穴が開くなら、値段が安くて使い古したウェアの方が精神的な負担は少ないので、岩でガリガリやる可能性のある場面では、高いマイクロパフよりも安い(それでも高いですが)ナノパフをチョイス。

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岩でガリガリ擦ったせいで小さな穴がいくつか開き、パッチを当ててある私のナノパフ・フーディ。最初の穴を見つけた時はちょっとショックでしたが、今ではもう気にしていません。これからもガリガリ使っていく予定です。

 

街着として

【ナノパフ>マイクロパフ(個人的に)】

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生地感というか着心地については、ナノパフのほうが個人的には好みです。たかだか100gの重量差は、普段着として考えると全く気にならない値なので、街着として着る場合はナノパフの方が良いと思いました。ただし、生地感については好みもあると思うので、このへんは実際に着て、触って、確かめてみるのが良いと思います。 

今のモデルでは改善されているのかもしれませんが、私の持っているマイクロパフはジッパーとアゴ周りがちょっと固くてしなやかさに欠ける印象です。それでも着心地が絶望的に悪いわけではないので、その日の気分とかインナーの色の組み合わせとかでナノパフ、マイクロパフを選択しています。

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街着として選ぶ場合、そこまで高レベルな機能や極限の軽量化は求められませんので、単純に色や見た目が気に入ったものを選ぶんでも良いかと思います。

「これ高性能素材なんだぜ!」とエアコン効いた室内でウェアの機能性などを語りたい場合は、より新しく、より高性能なマイクロパフが良いのかもしれません…

 

結局どっちを選べばいいのか

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ナノパフマイクロパフ、どちらも高性能で買って間違いのないウェアだと思います。ただし、両方持ってる私に言わせれば、機能的にカブる部分が多いので両方持つ必要性は低いかと。

ナノパフかマイクロパフか、欲しいんだけどもどっちを買ったらいいのか迷っている人のために、以下に選択基準を挙げてみました。

 

【コスパ重視】

ナノパフマイクロパフ

 

【とにかく高性能な装備がほしい】

マイクロパフナノパフ

 

【着心地の良さ】

ナノパフマイクロパフ

 

【登山で使用】

マイクロパフナノパフ

 

【軽量化にこだわりがある】

マイクロパフナノパフ

 

どっち買っても間違いではないような気もするので、キルティングのパターンも違うし、好みのデザインやカラーで選んでしまっても良いかと思います。

この記事がウェア選択の一助となれば幸いです。

 

メンズ・ナノパフ・フーディ

 

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