アルプスで有名な観光大国・スイス
数年前に訪れたことがありますが、とても良いところでした。
その中で穴場的な観光地である、ザースフェーをご紹介します。
Saas-Feeはオススメの観光地
Saas-Fee(ザースフェー)は、スイスにある町です。
マッターホルンで有名なツェルマットと同じく、自家用車での乗り入れは禁止されており、自動車道のない町となっています。
マッターホルンで有名なツェルマットの写真です。
マッターホルン(4478m)
ザースフェーの概要
ザースフェー(Saas-Fee)またはサースフェーは、スイス南部、ヴァレー州の基礎自治体 ( コミューン・ミュニシパル )である。
スイス国内最高峰、ドーム山(Dom)をはじめ、4000級の高峰が連なるミシャベル山群に囲まれている。
一年を通してウィンタースポーツが盛んで、特にスイスにおけるスノーボードのメッカとして人気を集めている。ヴァイスミース(Weissmies)や、ナーデルホルン(Nadelhorn)、レンツシュピッツェ(Lenzspitze)などの近隣の山々は、夏季には登山客で賑わう。
ザースフェーには3本のケーブルカー、5本のゴンドラ、メトロ・アルピンを含め、22本のリフトがある。標高3462mのミッテルアラリンはサースフェー随一の展望台で、世界一高所にある回転レストランと世界最大のアイス・グロット(氷の洞窟)がある。
ツェルマット同様ガソリン車乗り入れ禁止のリゾートで、村内の主な交通機関は電気自動車になっている。
ザースフェーは、マッターホルンで有名なツェルマットから、ミシャベル山脈という山々を挟んだ向こう側に位置する谷に存在します。
ツェルマットと違い、電車は通っていないので、ザースフェーに行く場合はVispあたりからバスに乗る必要があります。
Vispは、ジュネーブからツェルマットに向かう途中で、電車を乗り換える場所だったりします。
ツェルマット方面からザースフェーに向かう場合は、Visp行きの電車に乗り、Stalden-Saasという駅で下車。それからSaas-Fee方面へ向かうバスに乗り換えます。
Saas-Fee方面へバスに乗り、谷間を走ること小一時間…
バスターミナルから一歩出ると、そこに4000m峰に囲まれた魅力的な町・ザースフェーがあります。
穴場的観光地
ザースフェーは雰囲気的にツェルマットにそっくりですが、ツェルマットと比較すると人が少ない!
特に、日本人などのアジア人観光客はツェルマットよりも格段に少ないので、異国感が強いのも高ポイントだと思います。
ザースフェーの中央教会。
土日祝日はツェルマットと違いかなり閑散としてしまい寂しい感じもありますが、スーパーは一応営業しており(平日より営業時間は短いので注意)、買い出しに困ることはありませんでした。
町から見える山、『アルマゲルホルン』。勝手にザース富士と呼んでいました。
ザースフェー全景。小ぢんまりした可愛らしい町です。
お得感満載なシティズンズ・パス
ザースフェー・ザース谷観光地最大の魅力のひとつは、
『シティズンズ・パス 』でしょう!
これはザース谷(ザースフェー含む)の宿に泊まるともらえるチケットです。
ザース谷の宿に宿泊する際、1泊分4フランがチケット代として宿泊料金とともに徴収されるそうです。
宿のチェックイン時にパスがもらえます。
ザースタル(ザース谷)内の、ほとんどのバスとロープウェイが乗り放題という素敵なパスです。
物価の高いスイス(ロープウェイ往復で¥5,000以上することも)では、なんとも素晴らしいです。
シティズンズ・パスを持っていれば使い放題のロープウェイ。
あっという間に2000-3000mという高さに到着。
冬はスキーリゾートとなるザースフェーには、あちこちにロープウェイがあります。
いろいろな角度から、スイスの4000m峰を見ることができます。
氷河を抱く山々を眺めながら、のんびりランチ…というのも素敵です。
欧州最大の自然ダム湖といわれるマトマルク。美しい湖を見ながらのハイキングも楽しいです。
ザースフェー付近の名峰
ザースフェー含むザースタル(ザース谷)は、マッターホルンほどの有名な山はありませんが、それでも素晴らしい山々に囲まれています。
ミシャベル山群。左からティッシュホルン(4491m)、ドム(4545m)、レンツシュピッツェ(4294m)、ナーデルホルン(4327m)。
ザース谷とマッター谷(マッターホルンで有名なツェルマットのある谷)を隔てる山群です。
ドムはヨーロッパアルプス第3位の標高です。
アラリンホルン(4027m)。
標高約3500mのアラリン駅からアプローチできる、最も手軽に登れる4000m峰のひとつです。
アルプフーベル(4206m)
雪に覆われたドーム状の山頂が特徴の山です。
エッギナー(3367m)
北アルプスのジャンダルムを思わせる、岩のドームのようなピークです。
アルマゲルホルン(3337m)。
ザースフェーから見える特徴的な山。見る角度によってはご当地富士っぽい形です。
ラグギンホルン(4010m)、ヴァイスミース(4017m)。
夢枕獏、谷口ジローの名作コミック、『神々の山嶺』の第2巻、P26-27の見開きに登場する山々です。羽生丈二がグランド・ジョラスに挑むために単身ヨーロッパに旅立ったシーンで登場します。
ザースフェーの楽しみ方
ザースフェーの町中には、木彫りの顔(?)があちこちに見られます。
ツェルマットなどでは全く見かけなかったので、多分ザースフェー名物なのでしょうか?
ユニークな木彫りの顔を探しながら、ザースフェーの町中をぶらぶらとあるき回るのも楽しいです。
上では美しくも、登頂には相応の経験が必要な山々をご紹介しましたが、ザースフェーでは初心者が気軽に楽しめるハイキングコースがいくつもあります。
ロープウェイで標高を上げて、下りながら景色を楽しむというスタイルでハイキングをしている楽しんでいる人々が、ヨーロッパ系では多かったです。
その逆に、ロープウェイ駅のある場所まであるきで登って、下りはロープウェイで楽々下山という方法もあります。
ザースフェー周辺のハイキングコースは難易度も様々。基本的にどこも絶景でありながら、場所によってはそれほど経験のないハイカーでも楽しめるという懐の深さがあります。
麓のホテルのテラスから見るモルゲンロート(朝焼け)
ザースフェー、良いとこですよ!
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