厳冬期を乗り切る極厚靴下 【ブレスサーモ】

冬山で地味に大事なアイテムといえば、靴下。

氷点下の環境で活動してくる中で避けて通れないリスクの一つに凍傷があります。

凍傷は血液の循環が比較的少ない末端(手や足先)から発症し、

最悪の場合、指の壊死⇒切断という恐ろしい結末を引き起こすことがあります。

靴下は、冬山で自分の末梢を守る、隠れながらも非常に重要な道具となるわけです。

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どうせ使うなら良い物を、というわけで、いくつかの靴下を試した結果、自分が一番素晴らしいと思った製品をご紹介させていただきます。

 

厳冬期を乗り切る極厚靴下【ブレスサーモ】

現在使っているソックスは、日本のメーカーのミズノが出している

ブレスサーモの極厚ウールソックスという物でです。

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極厚とは別に、厚手というモデルもあるので注意が必要です。 

 

昔は他社のソックスを使っていたが…

厳冬期用に使ったことのある靴下は

・モンベルの極厚メリノウールのソックス

・スマートウールのマウンテニアリング

・同じくスマートウールのPhDヘビーウェイト

・ダーンタフのブーツソックエクストラクッション

これらも素晴らしい製品でしたが、どこそこ気になる点も出てきていたんです。

耐久性が低いとか、フィット感がイマイチとか、ズレるとか…

どの靴下にも総じて言えることは、買ってきたばかりの状態では中のパイルがふわふわして快適ですが、何度も履いているうちに中のパイルが潰れて、クッション性がなくなってくるということ

初期性能は高くても、使ってくるうちに衰えてしまうということがどうしても気になりました。

自分は毎週のように山に入るので、買ったばかりのソックスもすぐにパイルが潰れてしまうという状態でした。

 

気に入った点

他社製ソックスで気になった点、『使っているとパイルが潰れてクッション性がなくなる』ですが、ブレスサーモのソックスはその点は問題ありません。

クッションとなるフカフカのパイルがないからです。

悪いところを言えば、上記で挙げたような他社製のソックスよりも履き心地は悪いです。

ですが、どうせすぐに潰れるパイルなら、あってもなくても一緒!

パイルがない分ぎっしり中身が詰まったような感触で、長持ちしそうです。

毎週のように山に入る人間には、これは大きなメリットです。

価格は他社に比べて特別優位性があるわけではないですが、長く使えるというのはトータルで見るとコストパフォーマンスが高いです。 

 

ブレスサーモの実力

ブレスサーモの説明は自分がグダグダするよりも、直接メーカーサイトをご参照していただいた方が早いと思います。

www.breaththermo.com

冬山で何度も使ってみてですが、正直、言うほど暖かいか…? という感じですが。

まぁ、以前より足の先端が冷えることは少なくなったような感じなので、効果はあるような気がします。

いつでもポカポカしていたら、アプローチで靴の中が汗でしっとりになってしまい、その後に汗冷えがやってくることになるので、極端に保温しすぎないのもポイントかもしれません。

 

寒がりの人も愛用中

相方は寒がりで、冬山ではよく末梢の冷えを訴えていましたが、自分が「これいいよ!」と勧めたブレスサーモ極厚靴下を使うようになってから、冷えることが少なくなったと言っています。

特に女性で冬山に登る方にはおススメしたいです。

レディースもあります。

 

追加購入

メーカーが言うほど暖かくはないにしても、多分他社製のソックスと比べると保温力は高い感じです。

暖かさの感じ方は人それぞれな気がしますので、参考までに。

ユニクロのヒートテックも自分はそれほど暖かいか…?って感じですし。

何だかんだ言っても、しっかりとした履き心地や保温力、耐久性などの点で気に入ったので、スペアも買ってしまいました。

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寒い信州では部屋着としても活躍

2足でヘビーローテートしています。

 

気になった点

これはブレスサーモ極厚ソックスを裏返した時の写真です。

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生地が飛び出したようなっています。

履いてしまえばほとんど気になることはないですが、見てしまうとなんとなく気分がよろしくない。

もう1足買った同じソックスでも、同じような生地の飛び出しがありました。

他社のソックスと比べてこういった細部の作り込みが甘いような気がします。

あと、2足目を買おうか検討していた時に、色が地味目しかないのも気になりました。

もっとカラーバリエーションがあると更に良かったと思います。

 

まとめ

ブレスサーモ極厚ウールソックスは、冬山に登る方、特に行く頻度が高い方には是非おすすめしたい靴下です。

パイルはなくて最初の履き心地は他社の登山用ソックスには劣りますが、他社のソックスが履き続けることで薄くなってしまうのに対し、このソックスはその分性能の低下がありません。

暖かさに関しては、自分は他社と比べてそれほどの優位性はないと思いますが、別の使用者からはかなり暖かいという評価を得ており、保温機能が悪いということはないでしょう。

地味ながら重要な冬季登山の友、日本のメーカーが出した優秀な道具です。

 

個人的に登山靴はフィット感が大事だと思っているので、冬靴を買う前に靴下を買っておき、その靴下を履いた状態で冬靴の試着をすることをおすすめします。

靴下の厚さもメーカー・モデルごとに異なるため、しっかりとフィッティングしたい場合は靴下を決め手から靴選びするのが良いでしょう。

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www.dimountainphotos.com