登山(アウトドア)用ウェアの色についてあれこれと

山(アウトドア)で着るウェアの色についてあれこれと。特別な色彩感覚があるわけでもないので、個人的に思いついたことや経験にまつわる話をテキトーに書いていく感じです。

 

登山(アウトドア)用ウェアの色についてあれこれと

 

赤っぽい服装は

雪山登山の時に、赤色は映えます。白い背景に浮かび上がる赤いウェアはよく目立ちます。

白っぽい岩場でクライミングしている人を遠目で見ていたら、一番映えていたのは赤いウェアを着ていた人でした。

樹林帯でも岩場でも雪景色の中でも、場所を選ばず目立ちやすいので、写真を撮ってもらいたい人は赤いウェア着とけば間違いないでしょう。

縦走中にコケてそれなりに出血したとしても、赤いウェアなら血の色が目立たないので、血さえ止まればそのまま歩き通せるか? いや、血は乾くと茶色っぽくなるので完全に隠せるわけではないか…。

明るい色は山では視認性が高くて良いのですが、赤いアウターとかを街着や通勤着として兼用しようとする場合、それなりに目立つ色なのがネックとなることも。真っ赤なジャケットとかは、個人的には通勤で使いにくく感じてしまいます…。

 

緑色のウェアについて

緑色のウェアは個人的には結構好きです。ただ、こちらは樹林帯で迷子になった時には保護色となってしまうので、遭難時のことを考える人は避けた方が良いカラーなのかもしれません(明るい緑なら目立つ?)。

樹林帯とか周囲を緑に囲まれた場面で、緑色の服が周囲と同化してしまい、写真映えしにくいという点もあります。そう考えると、自分を被写体として撮られたい人にとっては避けるべき色なのかも知れませんね。

緑は汚れが目立ちにくいし、汚れがついてもあまり「汚い」感じになりにくいので、ウェアをヘビーデューティする人にとっては使いやすい色だと思います。

落ち着いた緑色の場合は、街着とかでも使いやすいと思います。

 

青い服

アウトドアでもっとも目立つ色らしいです。鮮やかな青色は自然界にあまりないので、樹林帯とかで目立つそうです。例外的にアイスクライミングだと白と青っぽい色に囲まれているので、そこだと少しだけ保護色気味?

青い色って、アウトドアウェアの中で一番ラインナップが豊富な気がします。一言に青っぽい色と言っても、B255ぐらいの原色に近いブルー、空色に近い淡い色、濃いネイビーなど、様々な青系の色を見かけます。一言で語ることが難しい色?

これは個人的な感覚なのですが、山は標高が高いし、風が抜けるし、雪も降るので、寒い環境になることが多いです。青色は見た目が寒々しいという理由で、青いウェアはあまり好きではありませんでした。最近は昔と好みがちょっと変わったので、青いウェアも買うようにはなりましたけど。

濃いめのブルーは汚れが割と目立ちにくいので、アウトドアand街着として兼用する場合はそこそこ使いやすい気はします。

 

黄色いウェア

黄色のウェアは明るくてよく目立ちます。

結構写真映えするカラーだと思います。明るい黄色は森林でも、岩場でも、水場でも、雪山でも、周囲の景色と同化しにくい感じです。

ただ、黄色いウェアって汚れが目立ちやすい印象があります。新品の時には明るくて良いのですが、ハードシェルとか、ダウンとか、アウター類は特に汚れがなかなか取れないような。汚れが蓄積されていって、長く使っていると汚らしい色になっていく気がします。

それを「ヘビーデューティ感があって渋くて良い」と取れる場合には問題ないのですが。

街着や通勤着としても兼用する場合、明るい色の場合は汚れが目立つのでしっかりメンテナンスしておきたい。気にしない人は気しなくても良い点ではあります。

 

黒色の服について

黒い服は好きなのですが、黒は使い方に気をつけるべき色だったりします。

黒は太陽の光を集めるので、日差しのもとでは暑さがUPします。

行動中に着る服が黒いと、日差しが強いときにはオーバーヒートしやすくなる一因になります。

休憩中に羽織る保温着が黒いと、晴れた日だと日光を吸収して暖かさが増します。黒いウェアは体を温めたいときにこそ便利。日照がなければそのメリットを享受することはできないのですが(本当に寒い時は日照が無いことの方が多いし…)。

黒い服を着るリスクをひとつ。以前妻とヤブ山できのこ狩りをしていた時、地蜂の巣を踏んづけてしまったことがありました。私は明るい色の服を着ていたので、頭を1箇所刺されただけで済みましたが、近くにいて黒っぽい服装をしていた妻は、服の上から8箇所も蜂に刺されてしまいました。

蜂って本当に黒いところを狙って来るというのがよく理解できた体験でした。蜂の出る季節には、黒っぽい服装は襲われるリスクを高めてしまいます。蜂の出ないシーズンならその点は無問題でしょう。

 

白い装備

白はやっぱり汚れが目立ちます。泥とか血とか付くと目立ちます。新品の時はいいけれど、汚れると割と早くに薄汚い感じになるので注意。

キレイで清潔な印象を与える白だけど、そもそもアウトドアは不衛生で汚いのでやっぱり相性は悪いような気がします。

Tシャツぐらいならいいんだけど、アウターやパンツはやっぱり汚れが目立ちやすい?シャツ以外のウェアで白色買ったことないし、そもそも真っ白なアウトドアウェアって(あるにはあるけど)数としては多くないので、見かける機会は少ないです。

雪山に白いウェアは究極の保護色。雪に半分埋もれた状態だと、かなり発見されにくいと思います。

 

グレー

黒でもない白でもない、グレーは割と使い勝手の良い色です。

白ほど汚れが目立たないし、黒の欠点(太陽光を吸収して暑いとか蜂に刺されやすいとか)もない。

強いて問題点をあげるならば、グレー割合が増えると写真映えしないとこですかねぇ。無難を求めるとグレーだらけの冴えない配色になってしまいます。

やっぱり全身グレーは写真栄えしないです。

黒やグレーっぽい服は街着としても兼用しやすいのが良い点。無難&無難。

 

登山は明るい色を選ぶべき?

山(アウトドア用)のウェアがカラフルな理由。それは、もしもの時に発見されやすくなるから。というのはよく聞く話です。

「遭難した時、救助隊に見つけてもらいやすくなるから、ウェアは明るい色を着るべき」みたいに言われる事もあります。

地味な色の服を着ていると、万が一登山中に遭難してしまった場合、救助隊による発見が困難になってしまいます。よく目立つ視認性の高いウェアを着ることで、発見率を上げるのが良いという話です。

どんな経験豊富な人だって、不可抗力で遭難してしまうリスクはあります。もしもの場合に備え、なるべく周囲(この場合は探す人)になるべく迷惑をかけない必要性っていうのは十分に理解しています。というわけで、良い登山者でありたいなら、服とか装備は明るい装備を選んでおくのに越したことはないという話ですね。

「いざという時、救助の人になるべく迷惑をかけないようにしろ。だから登山に行く時は明るい色のものを選べ」

私もその理屈は理解できるし賛同します。しかし、私だけでしょうか、どうも数ミリだけ釈然としない気持ちが残ります。

「体力ありません&勉強していません。もし遭難したらすぐに見つけてもらえるような格好(色)で山に登ります」みたいな人がいたとしたら、かなり他人任せでどうかと思うんですよねぇ。

今まで服の色がどうだの言ってきた人って、自分の実力は棚上げしといて、揚げ足取りやマウンティングしたがるだけの人が多かったってのが、俺のモヤモヤの元なのかも。

でもやっぱ、何かあった時を考えた場合には、明るい色のウェアを着ていった方が良いと思いますよ。

 

その他の色

意外と多い紫とか、カーキとか、女子はこういうの好きなんでしょ?みたいなカワセミみたいなターコイズブルーとか、ピンクもよくありますね。アウトドア用ウェアは原色のものが多いけど、いろいろなカラーのものが販売されています。

「この色ウェアを好んで着ている人は玄人!」みたいなことを言うつもりは更々ないし、それぞれ好きな色のウェアを着て山に行けばいいのではないかと。

細かい色については書けるほど知識もないし、実はそんなにこだわりも無いし、ネタも切れてきたのでまあこの辺で止めときますか。

 

 

 

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