当ブログ作者であるディーアイが現在住んでいる諏訪地方。諏訪のデッカイ裏山的な存在なのが『八ヶ岳』。最高地点2,899m、南北およそ30kmに渡るその山域周辺には、魅力的な場所が数多く存在します。
今回は八ヶ岳周辺エリアの印象的な場所を、完全に個人の主観でまとめてみました。
八ヶ岳周辺エリアの印象的な場所
蓼科山 (たてしなやま)
標高2531m 日本百名山
丸いお椀を伏せたようなピークが特徴の、八ヶ岳連峰の最北端。
日本百名山には「八ヶ岳」と「蓼科山」でそれぞれ別の項目として書かれているので、八ヶ岳の一座としてカウントしていいのか、いまだにわかりません。
登りのコースタイムは片道2時間ぐらいなので、諏訪エリアに住んでいると休日寝坊した時とか、とりあえず登りに行ける便利な山。
コースタイムが短めなうえに百名山なので、夏でも冬でもそれなりに人気の山。
北横岳(きたよこだけ)
標高2472m
通年営業している北八ヶ岳ロープウェイを利用していけば、比較的簡単にピークに立てる山。冬山初心者のデビューにオススメ。
坪庭も北横も夏に訪れたことがない。
白駒池(しろこまいけ)
北八ヶ岳山中にある美しい池。八ヶ岳を横断するメルヘン街道の最高地点、麦草峠から歩いてすぐ。
池の回りを一週できるように遊歩道も整備されていたり、山小屋やキャンプサイトもあり、素敵な休日を過ごすのにピッタリな場所。山の魅力はピークハントだけじゃないと再確認させてくれる。
紅葉シーズン中の休日は爆混みらしいです。駐車場は満車で、池へは常に人の列に巻きまれながら移動することになるとか。
苔の森
北八ヶ岳は高度感のある岩稜のような場所はあまりないのですが、その代わり森と苔に溢れた緑の山です。
しとしとと雨の降る時には、苔が生き生きとしています。雨の降る日に岩場や絶景を求めるタイプの登山はオススメできませんが、そんな時には苔の森を散策するというのは悪くない代替案です。
カメラ趣味の方はマクロレンズがあると更に楽しめるかも。
天狗岳(てんぐだけ)
標高2640m(東天狗岳) 標高2645m(西天狗岳)
東側が切れ落ちた崖になっている荒々しい東天狗岳と、丸いドーム状の穏やかな形をした西天狗岳と、性格が違う双子の山。
夏山シーズンではちょっと地味な存在ですが、冬では絶好の初級者向けな山となるので存在感が増す印象。
登山基地の黒百合ヒュッテが通年営業で、小屋の前にはテントサイトもあるので、雪山泊デビューとかに便利。
そういえば積雪期にしか登った記憶がない…。
御射鹿池(みしゃがいけ)
信州を代表する絶景スポットらしいですが、基本的に山しか興味なかったので、長野県に移り住むまでその存在に気づきませんでした。天狗岳の登山口となる渋の湯への道途中にあります。
上高地や千畳敷カールと並んで紹介されることが多いですが、山登りが趣味で、絶景慣れしてる人にとっては、スケール感もないので感動は薄いのではないかと。
良いカメラ持ってきゃキレイな写真は撮れます。作品作りには良い場所かと。
根石岳(ねいしだけ)
標高2603m
諏訪の中学生が、学校登山でご来光を見る山という印象。
醤油樽の滝(しょうゆだるのたき)
全長約35mの滝。八ヶ岳山麓、硫黄岳・根石岳の登山口に繋がる夏沢鉱泉へ向かう林道の途中から、河原木沢へと足を踏み入れた先にあります。
冬場には凍ってアイスクライミングの対象となります。高くて見映えの良い滝ですが、階段状になっているので技術的には難しくないです。
滝そのものも立派ですが、そこに至るまでの経路もなかなか良い感じ。
グリーンシーズンには行ったことがない…。
美濃戸(みのと)林道
美濃戸口~美濃戸の間にある林道。ここを車で通過すれば、赤岳などへのカッタルイアプローチを1時間ほど短縮できます。
しかし、道は見事にあれてデコボコ。通年通行可ですが、冬はアイスバーンとなるので難易度アップ。
数多くの車がスタックし、JAFに助けを求めることになります。ここで車にトラブルがあると登山どころではなくなってしまうので注意。
凍った林道をスタッドレス無し+2WDの車で入っていく勇者とかもいるらしい。自分が一切悪くなくても、他人の車がスタックしてそれに巻き込まれてしまうと大幅な時間ロスになってしまう。
近年は台風の影響で、最初の沢に掛かる橋が流されたりして、車が進入できなくなることも。
アイスキャンディー
赤岳鋼線に冬季限定で出現する人工氷瀑。
すぐ近くにあったかい山小屋もあるし、アイスクライミング初体験にはいい場所ではないかと。
人工氷瀑と自然の氷はなんとなくアックスやスクリューの利きが違う気がするのは自分だけ?
硫黄岳(いおうだけ)
標高2780m
おそらく私が八ヶ岳で最も数多く踏んだピーク。単品でのピークハントの他に、硫黄岳~横岳~赤岳縦走コースの通過点としても登られます。冬場も、冬山の風や寒さを本格体験できるのに、割と手頃に登れるので(危険がないという意味ではありなせんが)とりあえず…で登ったりしてます。
最初に登った森林限界を超える冬山は硫黄岳でした。
横岳(よこだけ)
標高2829m
直接ピークへ繋がる登山道は一応あるけどかなりマイナー。縦走で通過されることがほとんど。地味な印象の山ですが、ツクモグサの咲く5~6月頃には急に脚光を浴びる。
アルパインクライミングをする人たちにとっては、大同心、小同心や各種尾根ルートなど、横岳の西壁は魅力いっぱい。冬季でもやろうと思えば無理なく日帰りで登れるし、アルパインサラリーマンの味方。
赤岳(あかだけ)
標高2899m 日本百名山
八ヶ岳の盟主。オールシーズン人気の山。日帰りで登れて山深い印象のない八ヶ岳ですが、最高地点は北アルプスの鹿島槍ヶ岳も標高が高い。
山頂付近は岩場は高度感もあるので、岩場ルートのステップアップの場として、夏でも冬でも良き山。
山頂に山小屋があり、ここに泊まれば山の上から夕日と朝日が見られて良さそうだなぁ…と思ってはいるんですが、なかなか機会がなくてそのまま。
冬期には、それなりのスリルと達成感がある(加えてアプローチが良い)ので、とりあえず赤岳登っとくかみたいな選択もアリ。
阿弥陀岳(あみだだけ)
標高2805m
見栄えのする山ですが、八ヶ岳の主脈になく縦走コースから外れるためか、お隣の赤岳と比べたら登山者はぐっと少なくなります。
登山ルートはかなり急峻で、特に積雪期は難易度がかなり上がる。加えて南稜、北稜などのバリエーションルートもあり、多くの挑戦を受け付ける山。
谷では雪崩事故、尾根では滑落事故が過去に発生しています。隠れキラーマウンテン。
権現岳(ごんげんだけ)
2715m
標高が赤岳などの山と比べると低めなので、ちょっと印象は薄いですがなかなか良いカタチをした山。
単体としてのピークハントだけでなく、編笠~権現周回、天女山~真教寺尾根~キレット~権現など、周回コースでも通過する。
編笠山(あみがさやま)
標高2523m
八ヶ岳の最北端。登山口である観音平からコースタイムで3時間ほどで登れるし、八ヶ岳入門にぴったりな山のひとつ。
山頂から見る富士山方面の景色と、南八ヶ岳ピーク郡の眺めが良いです。
観音平から編笠、権現を経由して赤岳ピストンとかは、結構充実した山行になります。
湯川(ゆかわ)
八ヶ岳東の山麓。クラックとアイス、時期により二種類のクライミングが楽しめるエリア。
どちらも車でのアプローチも良く(道は悪いですが)、日帰りでサクッと楽しめるのが良いところ。

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霧ヶ峰(きりがみね)
八ヶ岳に隣接した場所にある高原。
信号がないのでドライブするには良い場所。
山頂の車山からの景色も良いし、手軽なハイキングには最適かも。

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