きのこ食メモ 2021

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山仲間の一人がきのこハンターであり、その影響もあってか、2020年から食べられるきのこについて勉強を始めました。

今まで自分が採って食べた野生のきのこについて。味などの感想を備忘録な意味合いも兼ねて書いていきます。

 

きのこの採取場所:主に長野県内の山林

 

チチタケ

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傷つけると白色の液体が出てくるのが特徴な、オレンジ色の中型きのこ。栃木県で愛されているらしい。

傷つけると出てくる乳液は、手にくっつくといつまでもベタベタしています。まな板や包丁などの調理器具もベタベタになりました。

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栃木の郷土料理のチタケうどん(チタケはチチタケのご当地名)。ローカルに愛されているらしいので、ネットで作り方を検索して作ってみました。

濃厚な旨味成分がどろっと喉の奥にまとわりつく感覚。チチタケは強烈な旨味が特徴でした。たくさん採れたので入れすぎてしまったのか。きのこ本体はボソボソとした食感で、歯ざわりが良いとはお世辞にも言えません。チチタケはきのこの食感を楽しむというよりは、独特のまとわりつくような濃い旨味を楽しむきのこなのでしょうか。

細かく刻んだチチタケを、チャーハンなどに混ぜると旨味をプラスできるので、使い方しだいでは有用なきのこなのかも知れません。

 

ホコリタケ

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子供の頃つついて遊んだホコリのような胞子が出てくるきのこ。幼菌のうちは食べられるらしいので、群生していたホコリタケの中から若くて美味しそうなものをピックアップ。

 

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茹でて皮を向いてから調理するらしいのですが、きのこ一つ一つが小さいので、皮を剥くのは正直メンドクサイ。

バター醤油で炒めるとホタテっぽいとか書いてあったのでバター醤油炒めに。う~ん、ホタテっぽいのかは微妙…。食感ははんぺんとか言われていますが、確かにはんぺん。それにきのこっぽい菌の風味が加わった感じ…。

まずいわけではなかったですが、皮剥きがめんどくさかったので忙しい人にはオススメできないかも。そこまでの手間をかけてまで食べたい味でもなかったし…。

 

タマゴタケ

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毒きのこの多いテングダケ科の中でも食べられるきのこ。知らない人がみたら絶対に毒きのこだと思われるようなド派手なカラーが印象的。

 

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炊き込みご飯にしてみました。仕上げにバター醤油を乗っけて。
独特の旨味がプラスされて、かなりの美味。実は私はもともときのこ嫌いだったのですが(自分で採ったらきのこ食べられるようになった)、タマゴタケは純粋に味が美味しいと思いました。

今まで採ったきのこの中で、個人的にはこれがベスト。

 

ハナイグチ(ジコボウ)

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私が住む信州ではジコボウと呼ばれ、愛されているきのこ。

長野県内にはジコボウが生えるカラマツ林が多いので、シーズン中に林内を散策すると、まとまった量が採れます。傷みやすいので、保管と運搬にはちょっと気を使う必要があります。

 

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採れたジコボウは刻んで味噌汁に投入。ぬめりが汁物との相性抜群。たくさん採れたので、他にもうどんにしたり和え物にしたり…。

デカくて微かに森の風味がするナメコ、みたいな味でした。

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ジコボウを醤油で煮込んだやつ。

 

ヤマイグチ

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自分の行動範囲内ではちょいちょい見かけるきのこ。1本だけ採れても使い道に困ってしまうが、単生のため、まとまった量が収穫できるかは運次第。

 

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採れたヤマイグチは刻んで餃子の具として使用。ニラとニンニクのパンチに押されて、ヤマイグチの存在感は感じることができませんでした。細かく刻んでしまったので食感もよくわからず。ヤマイグチは美味しいのかそうでないのか、結局わからないまま…。この調理法は失敗でした。

 

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後日、バター焼きにしてみたら結構美味しかったです。クセは弱め。焼くとびっくりするぐらい嵩が無くなりました。

 

キンチャヤマイグチ

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ヤマイグチより明るいカサの色。幼菌が2つだけ採れました。

 

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薄くスライスして、冷蔵庫に残っていたえのき等を混ぜて炒め物に。他のきのこと混ぜてしまったので、肝心のキンチャヤマイグチの風味はよくわからず。単品で炒めて食べればよかったと、ちょっと反省。

食感は良く癖のないきのこでした。

 

オオツガタケ

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細かく刻んで炊き込みご飯に。きのこ自体の味や香りの主張は控えめでしたが、コリコリとした食感が良かったです。

多くの図鑑で味が最高評価されているのも納得。クセは強くなく、どんな料理にも合いそう。見つけた時は群生していたので、まとまって収穫できるのも良いです。

野生きのこの優等生。

いろんな料理に合うので、たくさん採れても使い道に困らないのが良いです。

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オオツガタケとベーコンの和風パスタ。

 

キヌメリガサ

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きのこシーズン後半、苔っぽいところに生えている小さくてキレイなレモン色のきのこ。

別名、コンキタケ。

ヌメリのあるきのこですが、カラマツなどの細かい葉っぱが付いていることが多く、きのこにくっついた葉っぱを洗い落とすのが大変。

正直言って、下ごしらえがメンドクセェきのこ。

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キヌメリガサ入りカルボナーラ。キヌメリガサの味は…無味無臭。コリッとした食感だけを楽しむきのこなのでしょう。

下処理で苦労したのに匂いも味も無いというのは、報われない感強いです。個人的にはリピートはないかも…。

 

 

※野生のきのこの中には毒成分を含むものがあります。安全にきのこ食を楽しむためにはそれなりの知識が必要です。

当記事で紹介されたきのこに似た毒きのこもあります。きのこ食は十分な注意と自己責任で行ってください。

 

 

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