【パタゴニア】私の冬山主力ハードシェル・プルマジャケット

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私が主に冬山で使用しているハードシェルジャケットは、パタゴニア(Patagonia)のプルマジャケットという製品です。

この製品を選んだ理由は、ゴアテックス・プロという信頼と実績の防水素材を使っていること、余計な機能が無くシンプルな設計であること、薄す過ぎず重過ぎず適度なバランスであること、そしてパタゴニアウェアのフィット感が自分には合っていることです。

現在冬山で主戦力として活躍しているハードシェルの魅力を、これから述べていきたいと思います。

 

Patagonia Pulma Jacket

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パタゴニア・メンズ・プルマ・ジャケット

 

スペック

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山でのあらゆるアドベンチャーで確実に信頼できる、シンプルながらフル機能を備えコンパクトに収納可能なハードシェル。ゴア・マイクログリッド・バッカー・テクノロジー採用の裏打ちを施した、防風性と防水性/透湿性が持続する丈夫で軽量な3層構造のゴアテックス・プロ・ファブリクスを使用。

15デニール・ゴア・マイクログリッド・バッカー・テクノロジー採用の裏打ちを施した、3層構造の平織りの3.4オンス・40デニール・リサイクル・ナイロン100%・ゴアテックス・プロ・シェル。DWR(耐久性撥水)加工済み。

414 g (14.6 oz)

Patagonia公式より

 

詳細ビュー

ゴアテックスを使ったハードシェルなんてだいたい似たような形をしているのですが、プルマジャケットの詳細をいくつかピックアップしてみます。

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防水透湿性素材の最高峰・GORE-TEX PROの裏地

ゴア社(ゴアテックスの製造元)の厳しい試験をパスした信頼の防水性。

ゴアテックス・プロはちょっとガサガサして着心地はイマイチなのですが、着てれば慣れます。雨も雪もしっかりと防水してくれるし、旧ゴアプロよりもいくらか汗抜けがよくなったような印象があります。

 

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シングルジッパー採用

パタゴニアのハードシェルは基本的にジッパーはシングルを採用していたような。他のブランドだとメインジッパーがダブルになっているハードシェルもあるんですけど、ハードシェルに関して言えば、私は完全にシングル派。ダブルジッパーを採用したジャケットも使ったことはあるんですが、ジップの噛み合わせが悪いと上手く開かなかったりして、手袋をした状態で操作すると噛み合わせがうまくいかない時があってイライラします。それと、ジッパートラブルはダブルの方が多い印象。

「ダブルジップは冬山ジャケットの必需品です!」とか適当なことを抜かしていた山道具屋の店員もいましたが、ハードシェルの上からハーネス装着したらジッパーなんて使わないしなぁ。ダブルジップの下側をちょっと開いておくと小便をしやすいというメリットは認める(メンズに限った話)。

 

 

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ポケット類

プルマジャケットのポケットは、左胸に小さいのがひとつ。左右にミドルサイズのポケットがひとつずつ。脇の下にはダブルジッっぱー式のピットジップを採用。ピットジップに関しては、開ける時はガバっと開いちゃうのでこちらもトラブルの少ないシングルジッパーでも個人的には良かったような。まぁ、自分はピットジップ自体あまり使わないのでそこまで気にしてはいないですが。

 

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袖口

腕や袖口周りは太すぎず、細すぎず、ちょうどいい具合です。袖口のベルクロが若干幅狭感がありますが、きちんとつければ山行中に外れることもないので問題なし。

 

高いハードシェルの良いところは、立体裁断がしてあるところ。

ストレッチ性がないのにクライミングのムーブ(動き)を妨げないカッティングなので、山中で激しくに動いても突っ張り感ナシです。

 

 

着用場面

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冬の八ヶ岳でプルマジャケット着用中。

私が住んでいる諏訪エリアから近い八ヶ岳。オールシーズン、特に冬場はよく通っています。雪の量やスケール感は日本アルプスには及びませんが、寒さや風の強さは決して引けをとりません。

冬山から怪我なく無事に帰ってくるためには、過酷な環境から身を守るウェアを着ることは大切です。

 

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愛用しているプルマジャケットの赤っぽい明るい色がお気に入り。真っ白な雪山で映えます。

 

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アイスクライミングでもプルマジャケットを着用。アックスが当たったり、水しぶきがかかったり。プルマジャケットはカッティングが良いので両腕を挙げてアックスを振るってもズレたり突っ張ったりしません。

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アイスクライミングをしていると、氷結が甘い滝を登る場面が時々でてきます。クソ寒い中で水しぶきを浴びながら登ることになると、やはり完全防水のハードシェルだと安心感があります。

厳冬期の高山なんて、基本雪しか降らねーんだから、ソフトシェルでも十分な場合だってあるんですが。私も冬の日帰り山行の場合、ハードシェルの代わりにソフトシェルを着ていく場合も。ただ、濡れる可能性を感じる時にはハードシェル一択です。

 

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残雪期の富士登山で着用。さすがに夏山の雨具としてはオーバースペックだと思いますが、雪の残る3000m超の春山(残雪期)でもプルマジャケットは活躍しています。

5月でも北アルプスでは寒気が入ると真冬に逆戻りしたような荒れ方をする時があるため、中部山岳中心の登山をするなら、ハードシェルの使える時期は意外と長いのです。

 

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海外(スイスの4000m峰登山)でも使用。 スイスに着ていった時はそれほど荒れなかったので、本格的に活躍したわけではなかったのですが…。何が起きるか十分に読めない山域に入る場合は、十分なプロテクションを身に纏うに越したことはないでしょう。

 

ハードシェルの選択について

まぁいろいろ語っておいて何ですが…。パタゴニアのプルマジャケットが他社製品と比べて圧倒的な優位性を持っているとは思っていません

モンベルでもアークテリクスでもマムートでも、しっかりとしたアウトドアブランドが作ったゴアテックスとかの良い素材を使ったハードシェルなら、どれ選んでもそれほど大差はないんじゃないかとか思っています。将来的に革新的な素材がでてきたら変わるかもしれませんげ、現状はそんな感じかと。

数あるハードシェルの中で、私がパタゴニアのプルマジャケットを選んだ理由は、サイズがちょうど合っていて、(動きやすくて突っ張らない)カッティングが気に入ったからです。あとはメインのジッパーがシングルなのも好き。生地が薄すぎず厚すぎずな点とかも良いと思いました。薄い生地のジャケットは軽くて良いけど、意外と簡単に穴が空く印象。それらの選択基準は、完全に自分の好みです。

俺はハードシェルなんて、素材が同じならそんなにブランドで変わらないと思っているので、どんぐりの背比べみたいなスペック比較するより、実際に着比べて体型やフィーリングに合ったものを選べば良いかと。もしくはなんとなく好きなブランドで選ぶか。予算に収まるかとか、生地が厚くて丈夫or軽くて薄いとか、ポケットの数とかベンチレーションの有無が好みかどうかとか、そんな基準をもとに自分が好きそうなのを選ぶのがいいというのが個人的な見解。

素材について何が良いのかよくわからなかったらとりあえずゴアテックスを使ったヤツなら間違いないと思います。予算が許せばゴアテックス・プロ(丈夫なやつ)を買っとけば良いかと。

「○○(ブランド名)のハードシェルは一味違う」とかいうワードは俺にとって眉唾情報。合う合わないは当然あるとは思いますが、初心者がいきなり最高の一着を求めてウロウロするよりも、ひたすら登った方が山では強くなる(そのへんはいろんな考え方があるとは思いますが)。

 

とりあえずアイス・アルパイン・冬山で使うには間違いない、パタゴニアのハードシェルが欲しい人は、プルマジャケトをどうぞ。

メンズ・プルマ・ジャケット

パタゴニア

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後日談

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