秋の谷川岳 西黒尾根→天神尾根

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ずっと行きたいと思っていた谷川岳。紅葉のシーズンに登ってきました。

「近くて良い山」 と言われる谷川岳ですが、それは関東人目線。長野県の南信エリアに住んでいると、直線距離ではそんなに遠くはないけど、実際行こうとすると意外に時間がかかるのが谷川岳。自宅から日本アルプス&八ヶ岳が割合近いので、これまでなかなか行けないでいました。

3000mクラスの高山帯の紅葉終わっちゃたし、たまには普段行かないエリアに行ってみようということで、ずっと気になっていた谷川へ向かったのが今回の記事です。

 

場所:群馬県 谷川岳

登山日:2018年10月13日

登山タイプ:無雪期登山

メンバー:ディーアイ、miyu

 

紅葉を楽しむ、秋の谷川岳登山【2018年】

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谷川岳とは

谷川岳(たにがわだけ)は群馬新潟の県境にある三国山脈である。日本百名山のひとつ。周囲の万太郎山仙ノ倉山茂倉岳などを総じて谷川連峰という。

谷川岳の頂部は二峰に分かれており、それぞれトマの耳(標高1,963m)、オキの耳(標高1,977m)と呼ばれる。元来この山はトマ・オキの二つ耳と呼ばれ、谷川岳の名は隣の俎嵓(マナイタグラ)に与えられていた。しかし、国土地理院の5万分の1地図の誤記のために、トマ・オキの二つ耳が谷川岳と呼ばれるようになってしまった。なお、トマの耳には薬師岳、オキの耳には谷川富士の別称がある。広義には、一ノ倉岳などの周囲の山域も含めて「谷川岳」と呼ぶこともある。

谷川岳は初級者から上級者向までの変化に富む登山コースを有し、年間4万人を越える登山者が訪れる。しかし危険個所の多さと急激な気候変化が影響し、遭難者の多い山としても知られる。

wikipedia[谷川岳]

 

今回歩いたルート

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長野の諏訪地方からだと、直線上ではそんなに距離がない割にはたどり着くまでに時間がかかる谷川岳。

アクセスはマイカー利用。谷川岳ロープウェイ駅から数分下ったところにあるだだっ広い駐車場で前泊(車中泊)しました。

 

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今回の山行で歩いたコースです。谷川岳ロープウェイ下の駐車場から出発。

登りは西黒尾根から谷川岳(トマの耳、オキの耳)へ。

下りは天神尾根を利用し、天神平からロープウェイを利用しました。

ちなみにロープウェイの片道運賃は1230円でした。営業時間は8:00-17:00(土日祝日は7:00-営業開始)

 

山行記録

ヤマテンによると、この日は午前中に晴れ。午後から曇りの予報。せっかく遠くの山に来たのだから、景色を楽しみたいので、頑張って暗いうちに起きて、ヘッドライトの明かりを頼りに登山を開始しました。

明かりのない真っ暗な山では、明るく照らせるライトが活躍します。

 

しばらく歩いていくと、徐々に周囲は明るくなってきました。

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序盤は滑りやすい西黒尾根の登山道。初っ端からなかなかの急登で楽しませてくれます。『日本三大急登』と呼ばれるらしいですが…正直それは大げさかも。

 

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西黒尾根の途中で見かけた気になる木。

 

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程なくして樹林帯を抜けました。冬に雪がドッサリ降る過酷な気象条件からか、日本アルプスと比べると標高は低いですが、森林限界も低くて高所感があります。

 

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岩場で渋滞発生。晴れた休日の百名山は…まぁ仕方ないと思う他ない。

 

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岩場を登りきると、谷川岳の山頂(オキの耳、トマの耳)がどんと目の前に現れます。

 

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西黒尾根は左右がスッキリ切れ落ちた見晴らしのいい素敵なルートです。積雪期も楽しそうだなとワクワクしてしまいます。

 

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再び岩場で渋滞。渋滞嫌いの人やせっかちな人は早目に出発しましょう。それでも多分土日祝日の晴れた日は混みそうですが。

 

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ラクダの背と呼ばれる場所に到着。ちょっとした広場になっていて、休憩適地です。

ここから少し下るとラクダのコルと呼ばれる場所があり、厳剛新道というルートとの合流点になっています。

 

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西黒尾根、ラクダの背を振り返ったところ。 

 

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ちょっとした岩場が続きます。谷川の岩は意外と滑るものが多くて注意。

 

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西黒尾根を振り返る。アルプスに比べるとコンパクトな登りですが、それでこの高度感。人気も納得です。

 

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背景には下山に使用予定の天神尾根。紅葉は中腹以下でいい感じに色づいていました。

 

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山頂付近にくると、美しい笹原が。中央奥に谷川岳のロープウェイ駅(天神平)が見えます。

 

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天神尾根との合流点が近づいてくると、山頂はもう目と鼻の先。天気が意外と持ってくれて嬉しいです。

 

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肩の小屋と、上越の山々をつなぐ稜線。ロープウェイのある天神尾根からだと比較的登りやすく、そしてこの絶景!谷川岳の人気に納得です。

 

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肩の小屋との分岐から程なくして、谷川岳の山頂(トマの耳1963m)に到着。

 

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トマの耳から、谷川岳のもうひとつのピークであるオキの耳(1977m)を見る。ピーク間は約10分の距離です。

 

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オキの耳に向かう途中で、トマの耳を振り返った図。

 

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オキの耳到着。トマとオキでどっちがどっちの耳か分かり辛いですね。オキオク(奥)でオオキイ(大きい)方(標高はオキの耳の方が少し高い)と覚えることにしました。

 

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オキの耳からトマの耳を見る。山頂に登山者の姿が見えます。

 

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稜線にどんどん雲がかかってきました。

 

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山頂付近も雲に包まれつつあります。これからロープウェイ経由で登山者がどんどん上がってきて、大混雑と予想するので早々に下山することにしました。

 

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トマとオキの耳の間。周囲はあれよあれよという間にガスに包まれていきます。自分たちは絶景を楽しめましたが、タイミングによってはガスで展望は望めず…ということになってしまう可能性あり。それが山。

 

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下りはロープウェイ駅のある天神平から。予想通り、続々と登山者が上がってきています。平日休みでのんびり山に登ることが多いので、混雑する山には慣れません…。

 

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熊穴沢避難小屋。休憩可。

 

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ロープウェイのある天神平の周囲が紅葉の見頃でしょうか。ところどころ見事な色づきでした。

 

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熊穴沢避難小屋からは、トラバース気味に天神平を目指します。木道が超整備されていました。さすが人気の谷川岳!

 

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最近膝の調子がいまいちなのもあって、下りは無理せずロープウェイ利用。片道1230円。待ち時間ほとんどなしで乗れましたが、時間によっては行列になりそうな予感がします。ご利用は計画的に。

 

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下りのロープウェイからの景色。

谷川岳、自分にとっては「近くて良い山」ではなく「遠いけど良い山」ですね。季節を変え、ルートを変え、また訪れたいものです。

 

【撮影機材】

Canon EOS 6D with EF16-35mm F4L IS USM


OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II with M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4 IS PRO

 

谷川岳に関する他ブログ記事

www.spaceflier.com

TKL(id:sfTKL)さんが今記事の5日前に、谷川岳に登った記録。写真見応えあり。紅葉の様子を比べて見てみるのも面白いです。

 

muneniku.hatenablog.com

胸肉(id:empty_404)さんが、今記事と同じ日に谷川岳を厳剛新道から登った記録です。残念ながら山頂手前でガスに覆われてしまったようです。こちらは滑り込みセーフでした。

 

商品リンク

 

最近は日帰りのハイキングにこの靴を愛用しています。

 

秋山は天候の変化が大きいので、コンパクトにしまえる保温着があると重宝します。

 

秋山のちょっと贅沢なおやつとしていかがでしょうか。

 

あわせてどうぞ

 

www.dimountainphotos.com