ここ数年は暖冬が続き、アイスクライミングのモチベーションが地に落ちていました。2022年シーズンは久々に冬らしい寒さになり、それに伴いアイスへのモチベーションが復活。手始めに、今まで気になっていたトリコルネという氷瀑を目指して南アルプスの麓まで行ってきました。
場所:芦安、上荒井沢
山行日:2022年1月13日
種類:アイスクライミング、日帰り
メンバー:ディーアイ、miyu
トリコルネ・アイスクライミング
概要
南アルプスの麓、芦安を起点に日帰りでアプローチできるのが上荒井沢のアイスクライミングエリア。
その中で最も手前側にあり、見栄えのするのがトリコルネという氷瀑です。高さは約30m。写真を見て、キレイにそそり立つその氷瀑をいつかは登りたいと思っていました。
2022年1月、久々に良く冷え込んだ日が続いているので、そろそろ凍っているだろうという期待を胸にトリコルネを目指しました。
アプローチ
アイスクライミングガイド本(廣川本)では桃の木温泉を過ぎた林道の先にある分岐に車を停めるとありますが、桃の木温泉の先すぐのところで車は通行止めになっていました。
桃の木温泉の場所から上荒井沢の氷爆へとアプローチ開始です。
トポに駐車スペースとあった御勅使川、上荒井沢の分岐という地点は工事中。
上荒井沢林道は所々崩落していて入り口がわかりにくかったです。工事のレール(?)が通してありました。このレールはそのうちなくなるかも知れません。
林道は途中消滅している箇所もあり、渡渉も交えながら上流を目指していきます。
何箇所か高い堤防がありますが、右岸(下から見て左側)の林道から越えていけます。
出発してからだいたい1時間ぐらいの歩行で、目的の氷瀑・トリコルネが見えてきました。
周囲にほとんど雪が積もっておらず、そんなに寒そうには見えない中、立派な氷があるのがなんとも不思議な感じです。
トリコルネが凍ってなかったら踵を返して別エリアに転進しようかとも思っていました。目的の滝がしっかり氷結していたので一安心です。
トリコルネ
先客がトリコルネをのぼっていたのでしばらく待機。滝の幅的にそんなにラインは引けないので、譲り合いながら登るしかなさそうです。休日はもしかしたら混雑核心となるかも知れません。
下から見上げるトリコルネ。下部は傾斜が緩やかですが、上の方は割と立っています。
ネットでは最近凍らなくなったと見た気がするカモシカルンゼが遠目に氷結しているのが確認できました。登っているクライマーの姿も確認できます。
トリコルネが空くまで、お茶をしたりしてのんびり過ごしました。側壁はかなり岩が脆くてパラパラと小さな落石があったので、壁からちょっと離れたところで休憩するのが良さそうです。
トリコルネをリードで登るの図。氷結状態は良好でした。スクリューは7本ぐらい使用。終了点は右岸(下から見て左側)の木。滝を乗り越した少し先にあります。
ロープは60mのシングルでギリギリ足りました。
難しさは氷結状態にもよると思いますが、八ヶ岳の南沢大滝がリードで問題なく登れれば、普通に登れるぐらいの難しさだと感じました。
トップロープ用の支点を作り、相方と数本登りました。今シーズン初アイスなので、アックスの打ち込みや足の使い方などを再確認。
他パーティが来たので片付け。懸垂の時に滝横のガレガレの岩を落としそうになりました。かなり脆いので注意。
カモシカルンゼ
トリコルネを後に。林道を進んでいきます。
上荒井沢林道は荒れ放題。めっちゃ歩きにくかったです。
崩れまくった林道の脇に立派な氷瀑が。
カモシカルンゼ。最近は凍らなくなったとかネットで見たので、こんなにしっかり凍っているとは思っていませんでした。登るにはダブルロープがあった方が良さそうですが、今回はトリコルネを登るために60mロープ1本しか持参しなかったので見学だけ。ダブルロープ持ってこればよかった。
この更に奥にマシラとかいう氷瀑もあるらしいですが、まぁいいやということで帰ることにしました。
2022年初のアイスクライミングはとりあえず問題なく終了。次はどこに行こうか…。
こちらの記事もどうぞ