水辺の写真撮影ならPLフィルターは絶対おすすめ【沢登り】

ディーアイにとって、PLフィルターは沢登りで写真撮影する場合には必須のアイテムです。

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使用しているPLフィルターは、Kenko社のZeta Quint C-PL。

 

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OLYMPUSのミラーレス一眼、OM-D E-M5 Mark IIと、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの組み合わせで使用中。

※沢登りに使用するカメラ(OLYMPUS OM-Dシリーズ)についての記事※

今回はPLフィルターに話を絞り、沢登りを中心に、水辺での使用をおすすめするという内容で記事を書いていきます。

 

沢・水辺の写真撮影で反射を抑えるC-PLフィルター

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PLフィルター導入のきっかけ

PLフィルターの存在と、その効果は以前から知っていましたが、「結構高いし、わざわざそんなフィルター買わないでもいいや」と思っていました。

また、「PLフィルターってコントラストを高める效果があつやつでしょ?でもコントラストなら、RAW現像とか後処理で結構何とでもなるし…」とも。

 

その一方で、沢登りで写真撮影をしていると、下の写真のような状況になってしまい、どうにかならないかとも感じていました。

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【写真】水辺の撮影では、光線状態によっては光の反射がうるさく感じることがある。

ういった必要以上の水面反射を抑えたかったので、「反射を抑える」というPLフィルターの導入を決めました。

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実際にPLフィルターを購入し、使ってみての感想ですが…。沢登り中の撮影ではもう手放せないと感じています。

「水面の反射を抑える(偏光效果)」は、沢など水辺の撮影で、表現の幅を広げてくれました。

※PLフィルターに関する別記事※

 

PLフィルターなし/ありでの撮影比較

それでは、PLフィルターの效果について比較画像を撮ってみました。

PLフィルターなしとPLフィルターありのバージョンで比べてみます。

PLフィルターありのバージョンでは、フィルターの效果を最大限にしています。(偏光效果はフィルターの前枠を回すことで調整可能)

 

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PLフィルターなし

 

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PLフィルターあり

 

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PLフィルターなし

 

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PLフィルターあり

 

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PLフィルターなし

 

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PLフィルターあり

 

PLフィルターがなしの場合は、水面の反射が目立ちます。写真をパッと目にした場合、まず反射面に目が行きがちです。

それが100%悪いことだとは思いません。水面のきらめきや、反射を上手く生かした作品を作るのも、表現の一つです。

 

PLフィルターがありの場合は、水面が白っぽくなる反射光を大きく抑えられます。水の透明感を強調したい場合には有効です。また水面の反射光は、画像編集ソフトで消すのが難しい(大変)です。そのため、反射光を抑えたい場合には撮影時のPLフィルター装着が必須になります。PLフィルターが1枚あると、水をテーマにした表現の幅が広がります

 

PLフィルターを使った作例

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【作例】王滝川水系 鈴ヶ沢

明感のあるブルーの釜。水面の反射を除去することで、深い水を湛えた釜の奥行きを写し撮ることが可能です。

 

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【作例】北アルプス 赤木沢

いナメ床が印象的な赤木沢の玄関口。そのまま撮影すると水面の反射光によって、赤色のナメ床が上手く写せないですが、PLフィルターの効果により反射光は最小限に抑えられています。

 

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※注意※

水辺でめったやたらにPLフィルターの效果を効かせすぎると、(水面の反射を取ってしまうので)どこからどこまでが水なのか分かりにくくなってしまうことがあります。

とにかく反射を消せばいいのではなく、反射を消すのは、あくまで表現方法の一つ。あえて水面のキラキラした反射を残しておくのも表現としてアリです。結局自分がどのような写真が撮りたいか、ということが最も大切です。

 

沢の撮影では撥水タイプのフィルターがおすすめ

沢登りなど水辺での撮影は、撥水コーティングがされたフィルターを使用することをおすすめします。

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【写真】撥水コーティングの效果

辺で滝などを撮影すると、どうしても水しぶきがかかってしまうことがあります。その際、フィルターに撥水コーティングがされていると、水が落ちやすいし、簡単に拭き取ることができます。

 

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【写真】水しぶきを浴びてフィルターに水滴がついた

 

PLフィルターのラインナップ

いくつかPLフィルターをご紹介させてもらいます。

 

Kenko Zeta Quint C-PL 

ディーアイが使用しているC-PLフィルター。防汚コーティング、低反射、光量落ちも少ない高級品。特筆すべきは、強化ガラス採用によるガラス面の強度です。ラフに、タフに扱いたい人に。


Zéta Quint 衝撃や汚れに強く、さらに進化した最高級フィルター

 

MARUMI EXUS C-PL

MARUMIのPLフィルター。撥水、撥油、帯電防止の効果がついた、汚れを寄せ付けない高性能PLフィルター。

 

HAKUBA XC-PRO PLフィルター

HAKUBAのコストパフォーマンスに優れたPLフィルター。撥水防汚、低反射コーティング、薄枠仕様など、基本性能充実。

 

AMAZON BASIC C-PLフィルター

とにかく安く、PLフィルターの效果を試してみたい人におすすめです。

 

※各レンズにはそれぞれ異なったレンズ経(サイズ)があります。フィルターを購入する場合、レンズ経(サイズ)をお間違えないようにしてください。

 

写真・カメラの関連記事

 

www.dimountainphotos.com

 

OLYMPUS OM-Dシリーズは沢登りと滝撮りに相性抜群 【マイクロフォーサーズ】

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今回は水に濡れる環境での使用、沢登りや滝の撮影という点にフォーカスを当てて、OLYMPUS OM-Dシリーズの素晴らしさを語ります。

ディーアイはオリンパスのOM-D E-M5 Mark IIというカメラを使用しています(Canon EOS 6Dも併用していますが)。OM-Dはいわゆるミラーレスと呼ばれるレンズ交換式のカメラです。マイクロフォーサーズ規格。

 

沢・岩・雪山などの遊びを記録し、作品として残すために買ったオリンパスのミラーレスカメラ・OM-D E-M5 Mark II…。

結果として、目論見は大当たりでした。 

フルサイズの一眼レフカメラと比べて、小さくて持ち運びしやすいのは大きな利点ですが、それ以上に耐水性・手ブレ補正の性能が素晴らしく、沢(水に濡れる環境)では手放せないカメラとなっています。

では、その素晴らしい点について語っていきます。

 

オリンパス OM-Dシリーズは沢登りに適したカメラ

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沢だとか滝撮りとかで使用すると多少濡れることもありますが、OM-D E-M5 Mark IIは全くビクともしていません。

 

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オリンパスのミラーレスカメラ・OM-D E-M5 Mark IIを使って撮影を行う人。

 

抜群の耐水性

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OLYMPUS OM-Dを購入した初っ端から、カメラ・レンズが濡れるような環境でガンガン使用しています。

時には滝に打たれ、時には雨に降られる環境で使用していますが、今のところノートラブル。普通の一眼レフ/ミラーレスなら多分ぶっ壊れていると思います。

 

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沢登りでは、ガンガン濡れながら滝を登っていく場面もあります。

 

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使っているザック(バックパック)自体にそこそこの耐水性があるのに加え、カメラ本体も強力な防滴性能を備えているので、凄く濡れる場面では雨蓋の中にポイっとカメラを放り込んでいます。

 

外人がOM-Dシリーズ(E-M1)の耐水性を試している動画。レンズはM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROでしょうか。


Drown it, Shoot it! - OMD EM1 Timelapse & Water Resistance tests...

ここまでやる気は流石にないですが、動画で見る限り問題なく動作しています。驚異の耐水性と言う他ありません。

 

抜群の手ブレ補正機能

オリンパスのミラーレス一眼に搭載されている手ブレ補正は素晴らしいと評判です。

OM-Dシリーズのカメラには、シャッター速度にして、約5段分の手ブレ補正効果があるとのこと。約5段というと、1/125秒が1/4秒になるぐらいの差です。つまり、手ブレしない限界が1/125秒でシャッターが切れていた場合、OM-Dの手ブレ補正機能を利用すれば、限界値1/4秒まで手ブレせずにシャッターが切れるという計算になります。

この超強力な手ブレ補正機能が、沢登り中に手持ちでのスローシャッター撮影を可能にしています。

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上記3枚の写真はすべて手持ちで撮影を行っています。シャッター速度は1/6秒~1/8秒ぐらいです。頑張ればもっと長秒でも撮れそうです。

 

沢登りの場合は、滝の登攀なども行うため危険も多く、遡行に必要のない装備(三脚)などは基本的に持っていきません。また私事ですが、三脚を出して構図をゆっくり決めていようものなら、写真にあまり興味のないディーアイの相方から怒号が飛んできそうです。

手持ちでぱっぱとスローシャッター表現ができる強力な手ブレ補正機能は、沢登りはもちろんのこと、滝の撮影でも時間が限られている方には便利ではないでしょうか?

 

撮影風景と作例

沢登りの際、OLYMPUSのミラーレスカメラ・OM-D E-M5 Mark IIを使っている撮影者の姿と、撮影した作例をご紹介します。

 

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撮影風景

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OM-D E-M5 Mark IIで実際に撮影した写真

 

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撮影風景

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OM-D E-M5 Mark IIで実際に撮影した写真

 

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撮影風景

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OM-D E-M5 Mark IIで実際に撮影した写真

 

OM-Dシリーズについて

OLYMPUSのミラーレスカメラ、OM-Dシリーズにはいくつか種類があるのでここではざっとご紹介していきます。

OM-D E-M1 Mark II

OM-Dシリーズのフラッグシップの第二世代。防塵・防滴機能はもちろん-10℃低温動作保証。2037万画素。AF121点測距。記録メディアダブルスロット。手ブレ補正機能は5.5段分。574g。

 

OM-D E-M5 Mark II

OM-Dシリーズの中級機。ディーアイが使っているモデル。防塵・防滴機能。-10℃低温動作保証。1605万画素。AF81点測距。手ブレ補正は5段分。E-M1譲りのタフさがあるが、より安くて軽いのが魅力。469g。

 

OM-D E-M10 Mark III

OM-Dシリーズの末弟モデル。こちらは防塵・防滴機構は不搭載なので注意。低温動作保証は0℃まで。1605万画素。AF121点測距。手ブレ補正は4段分。410g。

 

※注意点

OM-D E-M5シリーズ(もしくはE-M1シリーズ) は、強力な耐水性がありますが、その耐水性を発揮するためには使用するレンズも防塵・防滴仕様でなくてはいけません。

カメラが濡れるような環境で使用する場合は、OLYMPUS M.ZUIKO PROシリーズのレンズを使用することを推奨いたします。

cameras.olympus.com

 

M.ZUIKO PROシリーズのレンズは全て防塵・防滴仕様です。

M.ZUIKO PROシリーズの超広角レンズ。35mm換算14-28mm。風景写真に相性が良さそうです。

 

M.ZUIKO PROレンズの標準ズーム。35mm換算24-40mm相当。使いやすい焦点距離の万能レンズです。


 

M.ZUIKO PROシリーズの単焦点レンズ。35mm換算34mm相当の画角。明るい単焦点レンズでは珍しい防塵防滴機構搭載。

 

M.ZUIKO PROシリーズの便利ズーム。35mm換算24-200mm相当。コレ一本で大体の撮影がまかなえます。

 

当ブログではカメラ(O-MDシリーズ)の高い耐水性について述べていますが、実際にカメラを濡らす場合は自己責任でお願いします。当ブログの記事を参考にして発生したトラブルに対して、一切の責任は負いかねます。

 

※その後発生した水没故障に関する記事

www.dimountainphotos.com

 

カメラと一緒に揃えたいもの

 

こちらの記事もどうぞ

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PLフィルターの効果と目的について 【カメラ】

今回の記事ではPLフィルターについて書いていきます。写真撮影でなぜ使うのか、その効果やメリット・デメリットについて解説していきます。

 

ディーアイが使用しているレンズフィルターは2つです。

プロテクト(保護)フィルターとC-PLフィルター。

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プロテクト(保護)フィルターに関しての記事はこちら。

今回の記事は、PLフィルターについてです。

 

PLフィルターの使用目的・効果【写真撮影】

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ディーアイが使用しているPLフィルター、Zeta Quint C-PL Filter。低反射・撥水性能・強化ガラスが採用されたフィルターです。

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII+M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROに装着したところ。

 

PLフィルターの効果

PLフィルターには光の反射を抑える効果(偏光効果)があります。

具体例を見てみましょう。

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PLフィルターなしの作例

 

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PLフィルターありの作例

PLフィルターなし作例では、水面に光が反射して白っぽくなっている部分があります。

反面、下のPLフィルターありの作例では、光の反射が抑えられているため、美しいエメラルドグリーンの水が際立って見えます。また、反射が抑えられたことで水の透明感もよくわかります。

 

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PLフィルターなしの作例

 

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PLフィルターありの作例

葉っぱに光が反射することで、普通に写した場合は、本来緑色であるはずの葉っぱが白っぽくなっています。

PLフィルターを効かせることで、葉っぱに反射した光をカットすることができ、緑色がより際立つ形になります。…が、効かせすぎると不自然に見えることもあるので注意です。

 

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PLフィルターなしの作例

 

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PLフィルターありの作例

PLフィルターなしで撮影した場合は、反射によって水草が白っぽくなってしまっていますが、PLフィルターで偏光効果を効かせると、くっきりと緑色が浮き出てきます。

奥にある建物の屋根も、フィルターなしの作例では反射で白っぽくなっていますね。PLフィルターを使うと本来の屋根の色が現れてきます。

 

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PLフィルターなしの作例

 

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PLフィルターありの作例

空気中のチリやホコリによる光の乱反射も抑えるので、PLフィルターを使用すると、色彩のコントラストが強くなる効果もあります。

 

PLフィルターの種類

PLフィルターには通常の『PLフィルター』の他に『C-PLフィルター』というものがあります。

C-PLフィルターは、一眼レフカメラに最適化されたPLフィルターのことを言います。

C-PLは一眼レフカメラに組み込まれているハーフミラーに干渉しないように作られているということで、もし一眼レフカメラにPLフィルター(C-PLでないフィルター)を使ってしまうと、露出やオートフォーカスが正常に作動しなくなる恐れがあるそうです。

マニュアルで全てやっちゃうならC-PLいらなくない?ということになるかも知れませんが…

ミラーレスならC-PLじゃなくてPLでも良くないか?という気もするのですが、検証してないので分かりませんです…。

 

現在売っているそれなりのPLフィルターは基本的に全て『C-PLフィルター』なので、この記事でいう『PLフィルター』は、C-PLフィルターのことも含めて書いています。

 

PLフィルターの注意点

良いことばかりのようなPLフィルターですが、装着することでデメリットがないわけでもないです。以下に、解説していきます。

 

露光量が少なくなる(暗くなる)

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上の画像はPLフィルター(左)保護フィルター(右)の比較画像です。

PLフィルターの方はサングラスのように、少しグレーがかっていますね。

PLフィルターの注意点として、取り込む光の量が少なくなるというものがあります。

レンズにつけっぱなしにしている場合、暗い場面での撮影は手ブレしやすくなる(もしくはISO感度が上がってノイズが増える)ので注意です。

露出にしてだいたい2~3段落ちてしまうそうです。

これは、シャッター速度が本来なら1/125秒で切れるところが、1/60秒1/30秒に落ちてしまうということです。

※お高級なPLフィルター(KenkoのZetaやZXなど)は、比較的明るく、2/3や1段ほど暗くなる程度で済みます。

 

レンズフードと共用が困難な場合も

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PLフィルターは、フィルターの外枠リングを回転させて偏光の効き具合を調整します。

 

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しかし、ほとんどのレンズフードでは、フードを装着してしまうとPLフィルターを回すことがとても大変になってしまいます。(一部ではPLフィルターを回転させられるように、隙間を設けたフードもありますが…)

そのため、PLフィルターを装着した歳には、ほとんどの場合、レンズフードを取り外す必要がでてきます。

フードを外すと、余計な光が入り込んでしまったり、万が一何かにレンズをぶつけた時、レンズ/フィルターにダメージが行ってしまうリスクが上がってしまいます。

 

上記の2点が、PLフィルターを使う上でのデメリットです。

 

PLフィルターのラインナップ

いくつかPLフィルターをご紹介させてもらいます。

 

ZX C-PL

ケンコー社が誇る最高級のPLフィルターです。光量落ちが最小限で、カラーバランスに優れ、反射低減、防汚コーティングなど、至れり尽くせりの最高級品。値段も最強。

 

Zeta Quint C-PL 

ディーアイが使用しているC-PLフィルター。防汚コーティング、低反射、光量落ちも少ない高級品。特筆すべきは、強化ガラス採用によるガラス面の強度です。ラフに、タフに扱いたい人に。


Zéta Quint 衝撃や汚れに強く、さらに進化した最高級フィルター

 

PRO1Digital C-PL 

値段と性能のバランスが良い製品です。

 

C-PL(W)

Kenko社の出しているC-PLフィルターの中で最も安価な製品です。とりあえず、PLフィルターを試してみたい場合には良いのではないでしょうか。

 

PLフィルターの寿命

残念ながら、PLフィルターには寿命があります。 

サーキュラーPL、およびPLフィルターは、使用頻度や保管状況によって異なりますが、おおよそ7~8年経過すると、黄色っぽく変色してきます。これは、PLフィルターの心臓部である「偏光膜」に経年劣化を起こす性質があるためです。

Kenko Tokinaより 

一度買えばずっと使い続けられるというものではないので、あまり使う予定がない方の場合は、値段の高い高級なPLフィルターを買うのは避けておいた方が良さそうですね…(お金に困っていないなら別ですが)。

 

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フルサイズ・マイクロフォーサーズの画質比較 【ボケ・高感度】

今回の記事では、所有しているフルサイズとマイクロフォーサーズのカメラを使って、画質比較を行いました。

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デジタルカメラにはいろいろな種類がありますが、全般的に

『撮像素子(イメージセンサー)が大きいほど、画質が良くなる』

そんなイメージを持っています。

では、実際のところ大きなセンサー(フルサイズ)と比較的小型のセンサー(マイクロフォーサーズ)のカメラは、どれほどの画質差があるのでしょうか。

今回実際に撮り比べを行うことで、比較検証していきたいと思います。

 

【ボケ・高感度】 フルサイズ/MTFカメラでの比較

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カメラで撮影した写真の画質は、センサーサイズだけでなく、レンズの影響も大きいです

しかし今回の記事では、どのメーカーのレンズが優れているかを論ずるつもりは全くありません。

レンズ性能の影響がほとんど無く、撮像素子(イメージセンサー)によって決まってくる部分…

ボケの量(ボケの美しさや滑らかさは含めない)

高感度性能(ISOを高値にしてもノイズが出にくい)

を、当記事では比較していきたいと思います。

それぞれ異なるセンサーサイズ(フルサイズとマイクロフォーサーズ)の、持っている2台のカメラを使ってサンプル画像を撮影しました。

 

センサーサイズについて

まず、今回の比較撮影でフォーカスを当てている、センサーサイズについて簡単に。

撮像素子(イメージセンサー)の大きさは、取り込む光の量を増やすことができる他、ボケを大きくできるといった特徴があり、一般期に大きなセンサーサイズの方が高画質と言われています。

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上記画像:FourThirdsのwebsiteより

それに反してフォーサーズの説明サイトでは、デジタル専用に設計されたフォーサーズシステムは、センサーサイズが小さくても画質は優れていると述べています。

正直なところ、一部本当のようであり、少し疑わしいような気持ちもあります。

(マイクロ)フォーサーズのセンサーサイズは17.3×13.0mm

一方のフルサイズのセンサーサイズは35.8×23.9mm

フルサイズ/マイクロフォーサーズは、センサー面積にして約4倍の差があります。

さて、このセンサーサイズの差は、実際のところ画質にどれほどの影響を与えるのでしょうか?

 

比較に使用するカメラ

ディーアイが所有しているフルサイズ/マイクロフォーサーズ(MFT)のカメラで、今回の画質比較を行っていきます。

比較に使用するカメラは以下の2台です。

 

Canon EOS 6D 【フルサイズ】

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Lens: EF24-105mm F4L IS USM

 

Olympus OM-D E-M5 Mark II 【マイクロフォーサーズ】

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Lens: M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

 

本来なら同じタイプのレンズ

例えば、CANON EF24-70mm F2.8L II USMM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROなどを用いて比較すべきでしょうが、自分がフルサイズ/MFTで同じカテゴリに属するレンズを持っていないので、可能な限り条件(撮影設定)を合わせて撮り比べしていきます。

 

撮影設定について

CANON EOS 6Dのベース感度はISO100からですが、OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIのベース感度はISO200です。

できる限り同じ条件で撮影するため、低感度で撮影する場合はEOS 6DもISO200での撮影しています。

 

双方のカメラを用いて撮影した画像は、Adobe Lightroom Classicを使用して、画像編集せず書き出しを行っています。(例外的にWBの影響で色味が違う場合、WBのみの修正を行っていることがあります)

但し、OM-D E-M5 Mark IIはメーカー純正レンズを使うと、RAW設定で撮影した場合でも自動的にレンズプロファイルに基づいて修正が行われています。従って、Canon EOS 6Dの撮影画像では、レンズ収差が目立って見えることがあります。

 

ボケ量比較

24mm F4設定でのボケ量の比較

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Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

40mm F2.8設定でのボケ量の比較

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Canon EOS 6D + EF40mm F2.8 STM

※F2.8での作例比較を行いたかったので、この作例ではEF40mm F2.8 STMを使用しています。

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

80mm F4設定でのボケ量の比較

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Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

高感度性能(ノイズ)比較

 ISO200設定

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Canon EOS 6D + EF40mm F2.8 STM

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

ISO400設定

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Canon EOS 6D + EF40mm F2.8 STM

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

ISO800設定

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Canon EOS 6D + EF40mm F2.8 STM

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

ISO1600設定

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Canon EOS 6D + EF40mm F2.8 STM

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

ISO3200設定

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Canon EOS 6D + EF40mm F2.8 STM

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

ISO6400設定

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Canon EOS 6D + EF40mm F2.8 STM

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

ISO12800設定

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Canon EOS 6D + EF40mm F2.8 STM

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

 

パンフォーカス

パンフォーカス(景色の全てにピントが合った状態)で撮影した画像も参考までに挙げていきます。

 

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Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM

設定: 24mm, F4, SS1/3200, ISO200

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

設定: 24mm, F4, SS1/3200, ISO200

 

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Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM

設定: 24mm, F8, SS1/500, ISO200

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

設定: 24mm, F8, SS1/500, ISO200

 

比較結果を受けて

フルサイズセンサーを搭載したCANON EOS6D

マイクフォローサーズ規格のOLYMPUS OM-D E-M5 Mark II 

それぞれの出すボケ量と高感度性能を比較してみました。

 

比較検証する前からだいたいわかっていましたが、ボケの量・高感度性能ともに、マイクロフォーサーズよりもフルサイズのセンサーを搭載したカメラの方が勝っているという結論です。

 

そりゃそうでしょう。4倍ですよ。デジカメの心臓部でありカメラパーツの中でも高価な撮像素子(イメージセンサー)の面積が4倍も差があります。

大きなセンサーと、それに伴う大きなボディサイズ、そして大きなレンズ。それなのに、小さなカメラに画質で負けていたら投げ捨てたくなりますよね。

画質はある程度、センサーサイズに依存するといった結論で間違いなさそうです。

 

さて、画質的にフルサイズ優位なのは当然として、

『その画質差に納得できるかどうか』かどうかで、あえて小さなセンサーを搭載したカメラを選択するのもアリだと思いってます。

キレイな画が撮りたくてカメラを手にする以上、画質はモチロン重要です。(でなければ、スマホでも十分)

しかし、フルサイズセンサーのカメラ(それに加えて高解像なレンズ)は、その高画質と引き換えにして、大きく、重くなります

フルサイズのカメラと比較して画質はいくらか不利になるものの、マイクロフォーサーズなど比較的小型のセンサーを搭載したカメラは、レンズと合わせて小型・軽量となっています(ちなみにお値段も比較的安め)。

ディーアイのように登山やクライミングにカメラを持っていく場合、カメラの軽量化を行うことは安全性の面でも大切です※1。また、オリンパスのOM-Dシリーズはアウトドアに最適化された仕様にもなっています※2

登山など、写真撮影+のアクティビディを行う際、自己の安全を確保したり、活動の快適性を高めるためには、多少画質を妥協しても、装備の小型・軽量化することによるメリットは大きいです。

元々フルサイズのカメラを使っていたディーアイも、アウトドアアクティビティのために、あえてセンサーサイズを小型化したオリンパスのカメラを買いました。

画質が全てに優先するという考えの方はフルサイズカメラを。画質よりも快適性を選択したい人は、フルサイズが常に最高の選択肢とは限らないと考えています。

 

また、パンフォーカス(景色全体にピントが合ったような撮影)する場合、センサーサイズによる画質への影響はあまり大きくありません。

風景専門で、パンフォーカス撮影が殆どの場合は、よほど高画素にこだわらなければ、フルサイズセンサーを積んだカメラにしても、恩恵はあまり大きくなさそうです。

 

※1 登山で装備を軽量化することで、危険地帯からの早急な脱出や、体力の温存(危機対処への予備力を保つ)を図ることができます。

※2 OLYPUS OM-D E-M5およびE-M1シリーズは、他メーカーの同グレードのカメラと比較し軽量なシステムを組める上に、業界最強レベルの防塵・防滴性、-10℃低温保証など、厳しい自然環境で使うための機能が充実しています。

 

比較の限界

今回はフルサイズ/マイクロフォーサーズの画質差に着目し、画像を検証していきました。 

しかし、フルサイズ/マイクロフォーサーズというセンサーサイズによる画質差を厳密に検証したい場合は、同じメーカーかつ、同じ世代のセンサーで比較しなければフェアでないかも知れません。(イメージセンサーはメーカーの研究・開発により日々進化している為)

 

また、画質について検証する場合は、『同じレンズ』を使わなければ真に公平な比較はできないでしょう。

同じレンズというと…レンズ構成が同じ?

フルサイズとMTFだと画角変わっちゃうけどそれって厳密な比較になるの?

…考えただけでもめんどくさそうなので、誰かそういうの好きな人、お願いします。

 

手持ちのレンズとカメラでざっと比較しただけなので、今回の記事での検証はアンフェアなとこがあるかも知れないよ~というお話でした。

 

ランダム作例

これから、CANON EOS 6Dで撮った写真と、OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIで撮った写真をランダムに紹介していきたいと思います。

(OM-D E-M5で撮った写真はアスペクト比を4:3にリサイズしています)

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おわりに

カメラのフォーマット(センサーサイズ)と高価なレンズで写真がすべて決まるわけではありません。

特に人間を写す場合は、その場の状況と、相手との人間関係が、被写体の表情や動作に大きな影響を与えます。

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逆に、フルサイズカメラ+Lレンズ(高級レンズ)を使っても、被写体や撮り方が平凡なら平凡な写真しか撮れません。

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センサーサイズや高性能なレンズなんかは美しい写真を撮るのに大事ではあると思いますが、まず心奪われるような光景に出会いに行かなければ、何も始まりません。

 

マイクロフォーサーズとフルサイズの画質比較では、フルサイズの方が優位な結果になりましたが、個人的にはあの程度の画質差なら問題ないと判断しました。

マイクロフォーサーズにて得られる軽量化(それと、OM-D E-M5の堅牢性)と、それを活かした機動性を得て、面白い写真が撮れるように精進していきたいと思います。

 

 

今回の記事で使った機材

ディーアイがEOS 6Dでメインに使っているレンズの後継機です。便利な画角、手ぶれ補正、それなりの画質で、使い勝手のいいレンズだと思ってます。

 

フルサイズのカメラをコンパクトに持ち運べる、軽量かつ写りも凄い、素晴らしいレンズです。EOS 6Dにて使用。

 

オリンパスのOM-D E-M5で使用。キレのいい画質と、本体と同じく強力な防塵・防滴性能が魅力です。

 

写真・カメラ関連の記事

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保護フィルターの効果と目的について 【カメラ】

ディーアイが使用しているレンズフィルターは2つです。

プロテクト(保護)フィルターとC-PLフィルター。

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今回の記事ではプロテクト(保護)フィルターを買った理由と、その効果について書いていきたいと思います。

 

プロテクトフィルター導入の理由 【Kenko Zeta Quint】

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Kenko Zeta Quint プロテクトフィルター

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今回紹介するのが『プロテクトフィルター』『保護フィルター』とも呼ばれます。

名前の通り、レンズの前玉を保護するために使用するためのものです。

無色透明のガラスでできています。

ディーアイが今回購入したプロテクトフィルータは、

KenkoのZeta Quint(ゼータ・クイント)という製品です。

保護フィルターの中でも上級ラインに位置します。

 

Zéta Quint(ゼータ クイント)は、最高クラスの性能を持つケンコーのフィルターシリーズ「Zéta」から衝撃や汚れに強く、さらに進化したフィルターシリーズ。

「強化ガラス」「ジュラルミン枠」「ダストフリーコート」「ZRコート」「ガラス外周墨塗り加工」の5つの主要な機能を持ちます。

カメラレンズに装着することで、汚れ・キズ・衝撃から大切なレンズを保護します。無色透明で可視光に影響を与えません。高級レンズの保護に最適です。

Kenko Tokinaより引用

 

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OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROというレンズに装着したところ。

 

保護フィルター導入の理由

ディーアイはEOS 6Dというカメラを何年も使っていますが、保護フィルターは使用していませんでした。

何かにぶつけてレンズの前玉に傷が入ったこともありますが、写りには影響がなかったのでそのままにしていました。

 

2018年の6月、クライミングや沢登りなどで、装備のコンパクト化と軽量化の一環として、OLYMPUSのOM-D E-M5 Mark IIというカメラを買いました。

新しいカメラとレンズは、これまで以上に厳しい屋外の環境に晒していくつもりなので、レンズの防御力をアップさせる目的で保護フィルターの導入を決めました。

 

保護フィルターの効果

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上の写真はEOS 6Dで使っているEF24-105mm F4Lというレンズ。

10万円ぐらいするレンズですが、プロテクトフィルター無しで使用したため、いつの間にかレンズの前玉に傷がついていました。

写りにはそれほど影響していないですが、気分的に良くないですね。

数千円の保護フィルターを装着していれば、レンズをぶつけた時にフィルターが犠牲となってくれるので、数万~数十万のレンズの前玉が傷つかずに済みます

もし前玉が割れてしまったら、修理代は何万円とかかりそうです。一方で、保護フィルターが割れた場合は、フィルターを買い替えるだけで済みます。

経済的なダメージが少なく済みそうなのは安心ですね。 

 

ちなみにこのレンズを壊したときの記事はこちら。

上の前玉に傷が入ったレンズの写真は、修理に出した後についたものです…。(修理の際にはもっとデカイ傷が入ってました)

 

撥水・防汚性

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今回購入した『Zeta Quint』という保護フィルターには、撥水性を高めるコーティングがされています。

水を弾いてくれるので、濡れたあとでもサッと一拭きするだけで、、写真への無駄な映り込みを減らすことができます。

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上の写真は、レンズの前玉が濡れた状態で撮影したものです。

レンズが濡れる可能性がある場合は、レンズクロスも一緒に持っていきたいものです。

撥水がないレンズだと、拭き取った時にベタっと水が残ってしまうことがありますが、撥水効果のあるレンズでは、軽く拭くだけで簡単に水滴が消え去ってくれます。

ちなみに水滴を拭き取る場合、レンズクロスは厚手のマイクロファイバー製をおすすめします。薄いレンズクロスは吸水性がイマイチなので…。

 

強化ガラス

現在使用している『Zeta Quint』は強化ガラスを採用しているので、特に強度が高いフィルターです。

他のフィルターなら割れたり傷が入ってしまう条件でも、生き残ってくれそうな雰囲気。


Zéta Quint 衝撃や汚れに強く、さらに進化した最高級フィルター

【Zeta Quintの紹介動画。強度試験映像もあります】

これで登山中、ラフな使い方をしても大丈夫!(たぶん)

 

保護フィルターの欠点

大切なレンズを守ってくれる保護フィルターですが、撮影の際に注意すべき点が一つあります。

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EF50mm 1.8に安い保護フィルターをつけて撮った写真です。

もともと逆光に強くないレンズに、保護フィルターを装着した状態で、強い光源を入れた写真を撮るとゴーストが容赦なく出現します(写真中央やや上)。

良い(値段の高い)保護フィルターの場合、光の乱反射を抑えるコーティングがしてあるのでゴーストは出にくくなると思いますが、それでも何もフィルターを装着していない場合と比べると、光の反射が多少なりとも存在していまいます。

何よりも画質が全てと思う方は、保護フィルターはつけない方が良さそうです。実質ほとんど画質が変わらなくても、気持ち的な引け目があると思いますし…。

 

 

保護フィルターのラインナップ

単純に保護フィルターといっても、いくつかの種類があります。

ここではKenkoの保護フィルターをいくつかご紹介していきます。

 

ZXプロテクター

Kenkoの保護フィルター最上級ライン。

ガラスの平面をとことん追求したフローティングフレーム採用。低反射のZRコート、撥水・防汚加工と、これ以上ない最高級保護フィルターです。

 

Zeta Quint

Kenko保護フィルターの上級ライン。ディーアイが使っているモデル。強化ガラス採用で頑丈。撥水・防汚加工と低反射ZRコートと充実の機能です。

 

PRO1Dプロテクター NEO

撥水・防汚加工と、低反射コーティングの加工がされた保護フィルター。お値段も上に紹介した2つのレンズフィルターと比べるとだいぶリーズナブルです。

 

MCプロテクター

今回ご紹介する中で最もリーズナブルな保護フィルターです。これなら割っても経済的損失は少ないです。低反射マルチコート採用。

 

※注意※

レンズごとに対応しているフィルター経は異なるので、買う場合は自分のレンズに合ったサイズのフィルターを選ぶようにしてください。

 

使用しているカメラ・レンズ

 

 

関係あるかもしれない記事

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OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO レビュー

オリンパスのミラーレスカメラに装着する交換レンズのフラッグシップ、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを購入したのでレビュー記事を書いていきます。

使用しているカメラボディはOLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIです。

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使用場所は主にアウトドアフィールドとなります。

 

オリンパス 交換レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの使用感

 

スペック

焦点距離:12-40mm(35mm換算24-80mm相当)

重量:382g

F値:2.8-22 

最大撮影倍率:0.3倍(35mm換算0.6倍相当)

フィルターサイズ:62mm

★防塵防滴機構

 

レンズの外観

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIに装着した図。

OM-Dシリーズのボディと組み合わせることで男前な外観です。

 

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レンズ単品の写真です。金属製の銅鏡は高級感があります。

フルサイズ対応のズームレンズと比べれば小型ですが、持つとずしりとした重量感があります。

ズームリングやフォーカスリングには、適度なトルク感があります。また、ズームレンズでたまにある、下向きでぶら下げていると勝手にズームリングが伸びる現象が発生しないのも嬉しいです。

高級感がある外観なので、所有欲が満たされますね。かなり好みのデザインです。

 

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オートフォーカスとマニュアルフォーカスを変更する時には、フォーカスリングを「カチッ」と前後に動かすことで、AF/MFを切り替えられます。

この「カチッ」とした操作感が心地よいです。

 

小型・軽量設計

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がOLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

がCanon EOS 6DとEF24-105mm F4L IS USM

フルサイズの一眼レフと比べるとマイクロフォーサーズ規格のボディ&レンズはかなりコンパクトかつ軽量に作られています。

M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROの本体重量は382gです。 

同じF2.8通しの標準ズームレンズ、例えばCanon EF24-70mm F2.8L II USMは805gなので、OLYMPUSのマイクロフォーサーズレンズはかなり小型軽量です。

 

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分かりやすい比較図を用意しました。

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、350mlの缶よりやや小ぶりなサイズです。

このサイズで高い防塵・防滴性を有するF2.8通しのズームレンズは他に存在しないのではないでしょうか?

 

ズーム倍率

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの焦点距離は

12-40mm

マイクロフォーサーズ規格の焦点距離は、35mm換算で2倍となるため、

実質24-80mm相当の焦点距離となります。

標準ズームレンズという括りですね。

24mm(広角)~80mm(中望遠)というよく使う焦点距離をカバーしています。

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広角端12mm(35mm換算24mm相当)

 

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望遠端40mm(35mm換算80mm相当)

 

もっとズーム倍率の高いズームレンズは存在しますが、画質が犠牲になってしまったり、大きく重くなってしまいがちです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは便利どころの焦点距離をカバーしてくれています。

標準ズームは28mmスタートが多かったり、望遠端が70mmだったりするので、もうちょっと広く、アップで撮れるこのレンズは、微妙に痒いところに手が届く感じです。

 

ちなみにズーム時のレンズの繰り出し。

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広角端の12mmでは何故かレンズが少し繰り出された状態になっています。

 

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14mm-18mm間で、レンズの全長は最短となります。

 

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望遠端40mmで、レンズの全長は最長になります。

 

高い防塵・防滴性能

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オリンパスのミラーレス一眼カメラ、OM-D E-M5とE-M1シリーズは高い防塵・防滴性能が魅力です。

そしてオリンパスのミラーレス一眼用レンズのフラッグシップであるPROシリーズも、同じく高い防塵・防滴性を有しています。

 

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滝を見上げながら撮った写真です。飛沫を浴びながらの撮影でした。

 

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【失敗作例】

手持ちスローシャッターに挑戦するために、F値を22まで絞ったところ、フィルターに着いた水滴がバッチリ写ってしまいました。

 

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滝を撮っているディーアイ。

両足は水の中で、ズボンが濡れるのを避けてパンツ姿で撮影に挑みました。

 

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滝の撮影直後のレンズです。

さすがオリンパス。M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROはこれだけ濡れてもノートラブルでした。

 

一応高い防滴性が売りのカメラですが、完全防水というわけではありません。

こんなに濡らすような使い方をする場合は、各自の責任でお願いします。

 

意外に寄れる

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、標準画角のクセして意外と被写体に寄って撮影することができます。

マクロレンズには及ばないものの、結構近くに寄れて、お手軽に接写できてしまうのでなかなか便利です。

最大撮影倍率は0.3倍(35mm換算0.6倍相当)。

 

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これはパイナップル。

 

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広角端12mm(35mm換算24mm相当)で最大限に寄った写真。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、広角マクロ的な使い方が可能です。

 

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こちらは望遠端40mm(35mm換算80mm相当)で最大限に寄った写真。

本格的なマクロレンズには及ばないものの、一般的な標準ズームレンズよりも、かなり接近して撮影が可能です。

 

逆光性能

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強い光源がフレームの中に入っている場合、ゴーストが出ることがあります。

レンズ保護フィルター(Kenko Zeta Quint)を装着している影響もあるのかもしれません。

 

イマイチな点

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付属のレンズフードのデザインは少々問題ありです。

ロックボタンがレンズフード左右に付いているのですが、これがデカイ上に、軽く触れるだけでロックが解除されてしまうのです。

フードのボタンが軽く何かに接触して、知らない間にフードが緩んで外れかけていることがありました。

このレンズフードは改善の余地があると思います。 

 

作例

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当レンズに手ブレ補正機能はありませんが、OM-Dのカメラボディには強力な手ブレ補正機構が備わっており、手持ちでスローシャッター風な写真が取れます。この水流の写真は手持ちシャッタースピード1/8秒で撮影。

 

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フォーカス部分の高い解像感と、アウトフォーカス部分のボケ感。

マイクロフォーサーズはフルサイズに比べてボケ量は少ないですが、F2.8のレンズの開放は結構頑張っています。

 

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オリンパスのPROシリーズレンズは防塵防滴機構搭載で、ネイチャー写真との相性は抜群です。

 

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細かなで精密な岩の質感もしっかりと表現できます。

 

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実際見たままに近い美しい緑とコントラストを表現可能です。

 

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開放F2.8からでも、中心だけではなく周辺部までカリっと解像します。

 

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ネイチャーだけでなく、料理写真もお手のもの。

 

 

 

 

写真・カメラの関連記事

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIと一緒に揃えたもの

ミラーレスカメラと一緒に買い揃えた便利な小物を紹介します。

 

先日オリンパスのミラーレス一眼、OM-D E-M5 Mark IIと専用レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを購入しました。

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快適なカメラライフを満喫するために、カメラ本体とレンズ以外にも、揃えた小物たちが色々とあります。

今回この記事で、OM-D E-M5 Mark IIと一緒に使っている道具を紹介していきたいと思います。

 

オリンパス OM-D E-M5 Mark IIと一緒に買った小物類

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PeakDesign カフリストストラップ

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最近カメラ好きの間で話題のブランド、PeakDesign。

ついにディーアイも、ピークデザインデビューしてしまいました。

この製品は、レンズ落下を予防するためのリストストラップです。

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIにPeak Designカフリストストラップを装着した図。

 

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OM-D E-M5 Mark IIはグリップが薄く、持ち心地が少し頼りない感じがあります。

PeakDesignカフリストストラップを使用することで、手に持った際の安定感というか安心感がUPします。

 

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上の写真のように、バリアングル液晶を使ったローアングル撮影の時、リストストラップがあれば万が一手が滑ったと時でも安心です。

安心感があることで、色々な撮影方法にチャレンジできます

 

アンカー(接続部)とカフリストストラップは簡単に外せる(でも、勝手に外れることは無い)ので、不必要な場合は数秒で取り外し可能です。

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カフリストストラップは、外した後に腕に巻いておくことが可能なので、外しても邪魔になりません。

バックルの中にマグネットが仕掛けてあるので、カチッと止められる仕様です。

 

ナイロンスリングと小型カラビナ

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クライミング用の60cmナイロンスリングです。ブラックダイヤモンド製が最も触り心地が良かったので採用。

カラビナは、体重をかける使い方はしないので、クライミング用ではない小型のものです。

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60cmスリングとカラビナを組み合わせて、カメラストラップ代わりに使用しています。

小型軽量なミラーレス用のストラップなので、そんなに大層なストラップは必要ないと判断しました。

PeakDesignのカフリストストラップと、状況に応じて使い分けられるようにしています。

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カメラの底部にはPeakDesignのアンカーマウントを使用。そこに、2mmの細引き(細いロープ)を結んであります。

2mmの細引きでなく、PeakDesignのアンカーも検討しましたが、OM-Dの小さなボディにアンカーを3~4つもブラブラさせるのもどうかと思ったので採用せず。細引きの方が嵩張りません。

 

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肩掛けにしたスリングをカラビナに固定し、さらにそのカラビナをカメラに結びつけた細引きに引っ掛けています。

細引きが2つなのは、1本が切れた場合の保険です。強度的には、磨耗さえ気をつけていれば1本で恐らく大丈夫なんですけど、見た目の安心感があるので…。

簡単に取り外しできるので、カフリストストラップと、必要に応じて使い分けしています。

 

 

 

こちらPeakDesignのリーシュも気になっているので、もしかしたらそのうち導入してしまうかもしれません。 

 

Kenko レンズフィルター Zeta Quint

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今まではレンズプロテクターは着けない派でしたが…

OM-D E-M5 Mark IIを過酷な環境で使うことを想定しているので、レンズの防御力をUPさせるために購入しました。

Kenkoの保護フィルター、Zeta Quintは、他のフィルターと比べて特に頑丈な作りになっています。

Zéta Quint(ゼータ クイント)は、最高クラスの性能を持つケンコーのフィルターシリーズ「Zéta」から衝撃や汚れに強く、さらに進化したフィルターシリーズ。

「強化ガラス」「ジュラルミン枠」「ダストフリーコート」「ZRコート」「ガラス外周墨塗り加工」の5つの主要な機能を持ちます。

カメラレンズに装着することで、汚れ・キズ・衝撃から大切なレンズを保護します。無色透明で可視光に影響を与えません。高級レンズの保護に最適です。

Kenko Tokinaより引用

 

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OM-D E-M5 Mark IIと一緒に買ったM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROに装着。フィルター径は62mmです。

 

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試しに雨に晒してみましたが、バッチリ撥水してくれています。 

滝の飛沫を浴びながらの撮影など、水滴がレンズについてしまいますが、そんな時にでもサッと一拭きでキレイになるのは便利です。

 

 

レンズクロス・レンズクリーナーがあるとメンテや清掃に便利です。 

 

 

SDカード

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SDカードは東芝の32GBを使用。 

32GBのSDカードで、OM-D E-M5 Mark IIはRAW+JPEG(Large/Fine)設定で1180枚程度の写真が保存可能です。

OLYMPUSの公表しているスペック上では、E-M5 Mark IIのバッテリーの容量的に撮影可能枚数は約310枚らしいです。

予備バッテリーを1個持っていったとしても、SDカードは32GBで十分足りそうです(動画を撮らなければ)。

 

※追記:東芝SDカードですが、安く買ったものは速度が遅くて微妙にストレスだったので、安定のSandisk製に買い替えました。快適。

 

3年間の保証

メーカーの保証とは別に、追加料金を払って3年保証にも加入しました。

水没や落下も対応とのことです。

万が一、岩の上から30mぐらいカメラを落としてしまった場合や、沢登りで水没させてしまった時などにはありがたい保証内容だと思いました。

 

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写真・カメラ関係の記事

www.dimountainphotos.com

 

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIを買った理由 【登山・クライミングでの使用】

久しぶりに新しいカメラを購入しました。

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オリンパスのOM-D E-M5 Mark IIというカメラです。

これまでレンズ交換式カメラはCanon(EFマウント)しか使ったことがなかったので、自分にとっては初めてのレンズマウント追加となります。

まだカメラを購入したばかりで、細かい使用感などのレビューは後日になりそうですが、とりあえずファーストインプレッションと、購入動機などを書いていきたいと思います。

 

登山・クライミングのためにオリンパスのOM-D E-M5 Mark IIを購入

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カメラを追加購入した理由

現在ディーアイはキヤノンのEOS 6Dというカメラを使用中です。

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フルサイズ(35mmフィルムと同サイズの大きなセンサーを搭載)の一眼レフの中では軽量級で、吐き出す画は一級品。大変良いカメラです。

しかし、やはりフルサイズの一眼レフカメラ+フルサイズ対応のズームレンズというのは結構重いです。

登山ではまぁ何とか問題なく持ち運びができていたのですが…

 

Canon EOS 6Dの本体重量⇒755g

よく使うレンズEF24-105mm F4L IS USMの重量⇒670g

カメラ・レンズを合わせて重さは1425gです。

 

クライミング中のある時に、相方から

クライミングにそんな重いカメラ持って来るな!」

と結構本気で怒られました。

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重い一眼レフを持たない分、ロープやクライミングギア類を分担して持って、パーティでトータルの軽量化を図るべきだ、とのことでした。その主張はごもっとも。

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先日に行った瑞牆山では、マルチピッチのクライミングを、一眼レフを入れたザックを背負って行いました。歩きならともかく、クライミングでは荷物が重いと登る時大変でした。

 

そんな体験から、「画質にはそんなに妥協したくないけど、軽量でロープを使うような登山やクライミング等で、邪魔になりにくいカメラ欲しいな~」と思うようになりました。

それから、カメラを色々と比較検討し、結果としてOLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIを買うことになったのです。

 

購入の決め手 

色々迷った結果、オリンパスのOM-D E-M5 Mark IIの購入に至りました。

一緒に購入したレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROです。

丁度欲しいと思ったカメラとレンズの組み合わせが、キットとして売っていたので都合が良かったです。

OLYMPUS OM-D E-M5購入の決め手は以下の3つの点でした。

 

小型・軽量なシステム

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オリンパスのミラーレズデジタル一眼カメラは、マイクロフォーサーズ規格という比較的小型のセンサーを採用しています。

そのため、CanonやNikon等の大型センサーを搭載した一眼レフカメラに比べると、レンズ群が全体的に小型・軽量となっています。

OM-D E-M5本体の重量は469g

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROが382g

カメラとレンズを合わせてトータルで851gです。

現在使っているEOS 6D+EF24-105mm F4 IS USMの合計重量が1425gなので、574gの軽量化が可能です。

画質に妥協無しの、フラッグシップF2.8クラスのズームレンズと組み合わせても、重量900g以下というのが素晴らしいです。

 

高い防塵・防滴性能と-10℃耐低温性能

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今回購入したオリンパスのOM-Dというシリーズは、高い防塵・防滴性能も魅力のひとつです。

時には雨に濡れ、滝の飛沫を浴び、埃にまみれ、雪をかぶるような使い方をしているので、耐環境性能が高いのは魅力です。山の中でカメラが壊れたら、ただただ重いだけの荷物になってしまいますからね。

また、-10℃動作保証というのも嬉しい点です。

以前EOS 60Dというカメラを使っていましたが、-5℃ぐらいから動作が不安定でした。

そのことをキヤノンのカスタマーサポートに問い合わせたところ、「動作保証は0℃までなので、それ以上低い気温でのトラブルはサポートしていません」と一蹴されてしまいました。

低温でも動作するとメーカーが言っているのは心強いです。

 

価格が比較的安め

特にレンズに関しては、オリンパスはかなり安めだと思いました。

今回購入したF2.8通しのズームレンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは¥77,907(5/28 Amazon.jp価格)です。

 

例えばキヤノンで同じカテゴリに属するズームレンズ(EF24-70 F2.8L II USM)は、¥178,800(5/28 Amazon.jp価格)です。

 

 メーカーフラッグシップF2.8のズームレンズでも、オリンパスはかなりお安く買えてしまいます。

画質に関して言えば、高いだけあってキヤノンの方が背景・前景ボケが大きかったりとか、色々優位な点もありますが…。

画質云々も大事ですが、自分としてはフラッグシップ系は頑丈な点(防塵防滴であることも多い)もポイント。タフなシステムが比較的低予算で組めるのが嬉しいです。

オリンパスの方が安いといっても、カメラを趣味にしていない人にとっては、「どちらも十分高い」と思われてしまいそうな値段ですけど…。

 

OM-D E-M5 Mark IIの外観

Olympus OM-D E-M5 Mark IIの外観をざっと見ていきます。

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オリンパスのフラッグシップPROレンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、小型軽量のマイクロフォーサーズレンズの中では大型なので存在感が強いです。

本体、レンズ共にしっかりした作りで高級感があります。

 

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横から見た図。本体に比べてレンズがでかいです。

本体のグリップ部分はかなり薄いので、ちょっと持ちにくいと感じました。

本体を薄型・小型化してしまうと、グリップ感が頼りなくなってしまうのは仕方ないところなのかもしれません。

 

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バリアングル液晶搭載。

ローアングルで写真を撮る時などには何かと重宝します。

アイデア次第で撮影の幅が広がりそうです。

 

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本体を上から見たところ。ダイヤル、ボタン類が多いので慣れるまでは大変そう。 

一度慣れてしまえば素早く設定を変えられるので、スピーディな操作が可能になりそうです。

上から見るとグリップ部分の薄さが顕著ですね。

 

小型ながらメカメカしいデザイン角ばったデザインと、金属性の高い質感は、かなり気に入りました。

 

比較・検討したカメラ

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIを購入する前に、いくつかのカメラを購入候補に挙げて検討ました。

 

Fujifilm X-T2

今回購入候補の大本命のひとつ。

軽量なミラーレズ本体。魅力的なFUJINONレンズ群。

-10℃動作保証と、防塵防滴によるアウトドア向け設計。

ちなみフラッグシップのXH-1もありますが、こちらは本体が673gと一眼レフ並みに重かったので、比較的軽量(507g)なX-T2が候補に挙がりました。

使いたいレンズはXF16-55 F2.8 R LM WRXF18-135 F3.5-5.6 R LM OIS WRの2本。

XF16-55 F2.8 R LM WR665gで、フルサイズのF2.8クラスのレンズよりは軽いかもしれませんが、結構な重量。

XF18-135 F3.5-5.6 R LM OIS WRは高倍率ズームで山での使い勝手は良さそうですが、広角端が18mm(35mm判換算で27mm相当)。広角好きな自分としては、広角端は24mm欲しかった。重さは490gで、可もなく不可もなく…。

 

Canon EOS Kiss X9

エントリークラスの一眼レフも、今ではミラーレスに迫る小ささです。軽量で高画質。なかなか良さそうです。

重量は453g

現在使用しているカメラがCanonのEOSシリーズなので、所有しているEFレンズが使えそうなことも高ポイント。とは言え、軽量化目的でのカメラ購入なので、同じレンズを使っていたらあまり意味が無いような気も…。

周りでガチ山登りしている人が2人ほど、EOS kissシリーズのカメラを使用していましたが、ハードな環境で使用しているせいか壊れてしまったとのこと。

丁寧にカメラを扱える人なら問題ないのかもしれませんが、道具を荒っぽく扱う自分はすぐにぶっ壊す自信があったので、今回は見送り。

 

SONY α7 III

今勢いのあるSONYのα7シリーズも検討しました。

こちらはミラーレスで本体はある程度小型化されていますが、センサーがフルサイズのため、対応レンズがどうしても大型化してしまいます。

本体重量が650gと、EOS 6Dと比べて特別軽くなるわけでもなさそう。

今回カメラの追加購入の目的である、『装備の小型・軽量化』にはあまり貢献しなさそうだったので、候補からは早々に脱落しました。

 

Canon PowerShot G1 X Mark III

APS-Cサイズのセンサーを乗っけたコンデジ。399gという軽量性が何よりも魅力的でした。

レンズ画角は24-72mmで、まずまず便利な範囲を押さえてあります。

それなりに画質に妥協せず、軽量化を追い求めるならこのカメラが一番なのかもしれません。

レビューが賛否両論で、一眼に慣れた身だと操作に何となくストレスがたまりそうな気がしたので今回は見送り。レンズもそれなりっぽい感じだし…。

 

ちなみに住んでいるところが田舎なので、実機を触って細かに比較検討することはできませんでした。

カメラを触りに都会に出かける暇があるぐらいなら、山に遊びに行きたいし…

 

センサーサイズの小ささが少し心配だが…

OM-D E-M5を購入する際にひとつだけ心配だったが、同カメラが採用しているマイクロフォーサーズ(MFTという規格についてです。

マイクロフォーサーズ規格のセンサーは、一眼レフカメラで多く採用されているフルサイズやAPS-Cのセンサーと比べると小型になります。

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Four Thirdsサイトよりセンサーサイズの比較図

上記リンクのサイトでは、センサーよりもレンズ性能の方が大切だと説いていますが…

 

フルサイズやAPS-Cと比べ、センサーサイズが小さくなることで、カメラ・レンズの小型化が可能な点はメリットといえばそうなのですが、センサーが小さくなれば画質の面で不利にはなりそうです。

特に、暗所での撮ボケの大きさなどは、マイクロフォーサーズはフルサイズに劣ってしまう点だと思います。

フルサイズの一眼レフ使いとして、画質で満足できるかが不安点でした。

 

しかし悩みはしたものの、結局のところ、「暗所での撮影やボケ感を楽しみたい場合などは、EOS 6Dを使えばいいだけ」という結論に辿り着きました。

センサーサイズが大きくて画質が良いカメラを買っても、重量・大きさががEOS 6D+EF24-105mmF4Lとあまり変わらなければ、わざわざカメラを追加購入する意味がありません(自分にとっては)。

大型・高画質(Canon・フルサイズ)と小型・機動力(Olympus・MFT)、2つのシステムを、必要に応じて使い分けることにしました。

 

また、毎回楽しみに読ませてもらっているブログI AM A DOGのOKPさんがOLYMPUS使いで、素晴らしい写真をアップしているのも、購入を後押ししてくれました。

moognyk.hateblo.jp

 

OM-D E-M5 Mark IIを使う予定の場所・場面

これからアウトドアでの撮影機材は

画質重視の時はCanon EOS 6D

機動力重視の時は Olympus OM-D E-M5 Mark II

という体制で行きたいと思います。

 

OM-D E-M5 Mark IIを持っていくことを想定している山行形態は以下です。

 

マルチピッチクライミング

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パートナーと、確保と登攀を交互に繰り返しながら、時には100m以上の岩壁を登っていくクライミングスタイルです。

ルートによっては非常にテクニカルな動きを要求されるので、身体の動きを妨げないように装備の軽量化が重要になってきます。

 

沢登り

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渓谷を通して山の中を進んでいく山行スタイルです。

時には滝を登ったり、泳いだりする場面も出てくるため、装備が濡れてしまうリスクが高いです。

そのような場面で撮影する場合、耐水性の高いカメラだと安心感があります。

 

アルパインクライミング

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危険の多い山岳地帯から無事に生還するためには、スピーディに行動できることが重要です。

通常の登山装備に加えてロープやクライミングギアなども持っていくので、装備がどうしても重くなってしまいがちです。

そんな状況で撮影する場合、カメラは手早く扱えて軽量であると助かります。

 

これから、OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIを激しく使い倒してやろうと思っています。

 

 

写真・カメラ関係の記事

www.dimountainphotos.com

 

【初心者向け】 写真撮影で登山する時のキホン

山で見る景色は素晴らしいです。

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ディーアイは元々写真撮影が趣味だったんですが、美しい被写体を求めて自然の中に入っていくうちに、山登りにハマっていきました。

 

素敵な撮影地や、超絶技法や構図などのテクニカルな話ついてはその道の詳しい人たちに話をお譲りするとして、今回このブログでは山での写真撮影について、基礎の基礎をお話していきたいと思います。

 

【初心者向け】 写真撮影で登山する時のキホン

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まずは安全登山を

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最初に断っておきますが、山は危険地帯です。

毎年のように遭難が発生し、何人も亡くなっています。

死ぬまではいかなくとも、道に迷って山中で何日も過ごしたり、滑落したり、凍傷になったり、暴風雨で低体温症になったり、高山病になったり、足を捻挫したり、転んで骨折したり、虫に刺されたり、熊に殴られたり、ハチに刺されたり、落石に当たったり、突然持病が悪化したり…。そんなトラブルで遭難してしまうと、もちろん自分は辛いですが、家族や職場にも多大な迷惑をかけてしまうことになります。

写真撮影のための登山をするということは、そういったデンジャラスゾーンに足を踏み入れるという覚悟を持つ必要があるわけです。

 

山に入って大自然の写真を撮りたい方々に一言。

自分の安全を守れない人間が、大切な機材を守れるわけがないのです。

決して無理をしないように、山での写真撮影を楽しみましょう。

 

山の天気について

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山の天気は町の天気とは異なる場合があります。

まず、気温が低くて寒いです。下界ではTシャツ一枚で汗ばむ気候でも、山頂ではヒトケタ気温なんていう場合もあります。撮影待ちの時は冷えるので、軽量ダウンやフリース、ウインドブレーカーなどがあると重宝します。

また、天気予報では晴れマークが付いていても、山の上は霧の中だったり、雨が降ったりしている可能性があるわけです。

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ガス(霧)で何も見えやしねぇ…

晴れていれば山頂からは大絶景が見られるはずです。

クソ重い機材を担いでいってこの状況だと泣けてきますよね。

平地とは異なる特性を持った山の天気を知り、山の天気や天候変化を予想した上で山に登ることで、『当たり』写真の枚数を増やす。

天候は、山で写真を撮る上では小手先のテクニックよりも重要です。

 

『山 カメラ おすすめ』とかのグーグル検索よりも、まずは山の天気についての知識を増やしていくことの方が大切ですよ!

また、特に夏山では午前中に晴れていても、午後になると雨が降ってくることは日常なので、自分はカッパ、機材には防水袋が必要になってきます。

 

悪天を避け、素晴らしい景色の中で安全登山を!

 

※レインウェア※

 

 

※おすすめサイト※

i.yamatenki.co.jp

有料の登山天気予報サイト。登山者からの信頼が厚いです。

 

Mountain Weather Forecasts

こちらは英語の海外サイトですが、無料で利用可能。海外の山のみならず、日本の山の予報も出しています。

 

※山の天気に関する本※

天気予報を見るだけではなく、山岳気象に関する知識を持っておくのも大切ですね。

 

地図をしっかり読んでおくこと

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登山の前には、これから登る山の地形を頭に叩き込んでおきましょう。

山岳写真では、写真を撮っている時間よりも、歩いている時間の方が圧倒的に長いです。

一日の行動時間も限られていますし、美しい景色を求めて歩いているのに、道に迷ったりしていたら時間がもったいないですよね。

また、地図を読んで山の地形を熟知しておくことにより、

「あと1時間ぐらい歩けば、樹林帯を抜けて○○尾根の上に出るな。そこで××岳と△△岳が見えるから、そこで良い写真が撮れそうだ」

など、計画的に撮影ポイントを回ることができます。

皆さんご存知の通り、太陽光の下では時間帯によって光の入る角度が変わるため、太陽の位置によって山の陰影の入り方も変わってきます。

影は山の立体感を強調するので、印象的な山の写真を撮るためにはぜひ考慮しておきたいポイントです。

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狙った通りの角度からの写真を撮るには、時間の管理が必須。そのためには、あらかじめ地図を頭に叩き込んでおき、コースタイムの確認と時間の管理をするのはとても大切です。

 

地形とルート確認を欠かさず安全登山を!

 

※読図についての参考書籍※

 

地図を持っていたとしても、見なかったり、見方がわからなかったりする人もいるので…GPSというのも、今の時代ではひとつの選択ではないでしょうか。

「GPSなんかに頼っていては地図読みの能力が育たない」という意見もごもっともですが、道迷い遭難するよりはマシだと思いますので。

 

ヘッドライトは必需品

登山にヘッドライトは必需品です。

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人工灯も月明かりもない環境では、マジで何も見えません。

何らかの状況で下山が遅くなってしまい、完全に日没を迎えてしまった場合、ヘッドライトがないと行動不能になってしまいます。

駐車場まであと100mの距離とかでも、真っ暗になってしまったら行動できなくなってしまい、そのまま遭難という事態にもなりかねません。

そんなに重くも嵩張るものでもないので持って行きましょう。

 

ヘッドライトのテクニック

登山にクリップオンストロボを持っていく人は数少ないと思います。

ストロボほどの性能は期待できないにしても、ヘッドライトを使えば、岩陰に隠れたキノコや植物をライティングすることが可能です。

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上の写真は適当に撮ったやつですが、ゴミ袋とかで光を拡散すればもうちょっと軟調の光にもできるはずです。

 

ヘッドライトは一番上等なヤツでも、クリップオントロボに比べたら大分安いですし、写真を撮りに山に入るなら是非とも買っておきましょう。

いざという時に電気が付かないでは困るので、ストロボ代わりに使うのはほどほどに。

 

もしもの時に備えて安全登山を!

 

※ヘッドライト※

登山を始めた頃にはエナジャイザーを使っていました。

安くて必要十分な機能を備えているので割と良いです。

 

ディーアイが現在使っているのはコレ。

冬山や嵐の中でも使える、頼れるタフモデルです。

 

結局、何が一番大切なのさ

Q.写真を撮るための登山で一番大切なものは?

A.大切なことはたくさんあるのでひとつに絞ることは不可能ですが…あえて言うとすれば体力ですね。

 

体力があれば、カメラ本体でも交換レンズでも三脚でも、好きな機材を好きなだけ持っていけます。

体力があれば、撮影ポイントから次の撮影ポイントまで素早く移動してたくさんの写真を撮ることが可能です。

体力があれば、急斜面を駆け上がってご来光のタイミングに間に合わせることが可能です。

体力があれば、悪天候に巻き込まれそうになっても、超スピードで逃げ帰ってくることが可能です。

体力があれば、人がなかなか入っていけない山奥で素晴らしい絶景にめぐり合えるチャンスが増えます。

体力があれば、普通の人なら疲労困憊して動けなくなるような状況下でも、モチベーションを保ちながら写真を撮り続けられます。

 

感性やらテクニックやらも大事ですけど、山の場合はまず目的地に辿り着けないことには話にならないので、まずは体力をつけることが大切です。

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山で写真を撮るために必要な基礎知識を少しだけ書いてきましたが、細かいことを言えば大切なことはまだまだあります

 

重ねて言いますが、山は危険地帯です。

平地と全く異なる自然環境の中に身を晒す行為が登山です。

自分の安全が守れない人間に、高価で大切な機材を守ることはできませんので、山で写真を撮りたい皆さん、そこんとこヨロシクお願いします。

 

写真・カメラに関する別記事

www.dimountainphotos.com

 

EF24-105mm F4L IS USMが壊れたので修理に出しました

ディーアイがメインに使っている写真撮影用のレンズは、CanonのEF24-105mm F4L IS USMという製品です。

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Canon公式web siteより

 

24-105mmの焦点距離が示す通り、広角から中望遠の範囲までカバーできて、これ1本で幅広い被写体を狙えるために、自分の使い方では一番装着率が高いレンズです。

今はは新しくなった2型が売られていますが、現在のレンズに特に不満はなく(新型は100gぐらい重くなっているし)、使い続けています。

さて、そのEF24-105mm F4L IS USMですが、数年間にわたり山の厳しい環境で使い続けていた結果、残念ながら故障してしまいました。

故障したままではどうにも使えないので、修理に出すことにしました。

 

EF24-105mm F4L IS USMが壊れたので修理に出しました

 

EF24-105mm F4L IS USMの思い出

Canon EF24-105mm F4L IS USMを購入したのは2010年の12月だったと思います。ボーナスが出たので思い切ってポチりました。

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買ったばかりの24-105mm F4L IS USM。当然ながら、外観に傷はなくてキレイです。

以降数年にわたり登山ではメインの写真用レンズとして使い続けました。

 

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雪煙を浴びたり。

雪上でコケて雪まみれになったり。

 

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砂埃にまみれる富士山・大砂走り。

 

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天候の急速な回復によって気温上昇⇒レンズの結露。

 

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黒部峡谷・下の廊下の濡れるところも、カメラをしまうのが面倒臭くて走って通過。

 

岩場ではシャッターチャンスを逃すまいと肩掛けのまま通過。結果として岩にゴツンゴツンとぶつけることもしょっちゅうです。

冬山でレンズの表面が凍りついてしまい、指でこすっても霜がとれなかったので、舌でベロンベロンと舐めて解凍したことも…

 

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現在の外観

愛用しているカメラEOS 6Dと一緒に、水しぶきを浴び、雪にまみれ、岩にぶつけ、砂埃をかぶったせいでボロボロな見た目になってしまいました。

 

ついにレンズが壊れた その症状

2年ほど前から、ズームした時に謎の引っかかり感を感じていましたが、特に写りには影響がないし、一応ズームできたのでそのまま放置していました。

しかし、その時はついにやってきました。

ズームした時の引っかかり感は強くなっていき、ズームアウトする時には時々レンズをブッ叩かないとレンズが戻ってくれなくなりました。

 

そして、時を同じくして絞り羽根にも異常が。

ボタン類を何も押さず、本体の電源を入れてファインダーを覗いた状態でも、勝手に絞り羽根が絞られた状態になってしまい、ファインダー内が暗くなってしまうようになりました。

 

ついに壊れたか?と思いながらも何とか写真は撮ることができたので、騙し騙し使っていきましたが、終いにはエラーメッセージが表示されてシャッターボタンを押しても無反応となってしまいました。

完全故障です。

ちょうど山登りの途中で、しかも他の交換レンズは持っていなかったで、その山行では山頂からの絶景写真などを撮ることはできませんでした。悲しいです。

 

しかし、レンズが故障した瞬間

「まさか!突然の故障!」

と言うよりは

「あ~、とうとうコイツも壊れたか~」

と何処となく諦めというか受け入れができていたのも事実です。

散々酷い目に遭わせてゴメンよ…

 

キヤノンのカスタマーサポートに送る

他のメーカーの事は正直言って全く知らないのですが、キヤノンの場合、カメラ/レンズの修理を依頼する方法は2つ。

 

【1】キヤノンのサービスセンターに直接持ち込む

東京、大阪、名古屋にあるキヤノンカスタマーセンターに直接持ち込んで修理を依頼することができます。

プロがその場でカメラ/レンズを確認してくれたり、口頭で調子の悪い箇所を直接伝えてやりとりするることができるのがメリット。

持ち込みは以前、行ったことがあるんですが、サービスは良好でした。

ただ、上にも書いたとおり場所が東京、大阪、名古屋の3都市に限定されてしまうので、地方に済んでいる場合は少々厳しいものがあります。

 

【2】らくらく修理便で故障した製品を送る

宅配業者を通して自宅から故障したカメラ/レンズをキヤノンの修理センターに直接送る方法もあります。 

このサービスでは、ヤマト運輸の業者さんが自宅まで梱包用の箱を持って受け取りに来てくれるので、やることと言えばメール(もしくは電話)でキヤノンのカスタマーサポートに壊れた箇所の状況を伝えて修理を依頼、あとは宅配業者さんがくるのを待つだけ。

今回のレンズ故障ではこちらのサービスを利用してみました

実際利用してみての感想ですが、やりとりは非常に簡単でした。

長野県住まいになった今、わざわざサポートセンターまで出向くのは大変なので、今後もキヤノンのカメラ/レンズが壊れた場合には、らくらく修理便を利用すると思います。

 

見積金額

さて、キヤノンのカスタマーサポートに送った我が愛しのEF24-105mm F4L IS USMはというと…。

レンズをヤマト運輸に託した数日後には、キヤノンの修理センターからメールが入っていました。

以下にメール内容を晒します。

 

ーーーーーーーーーーーーー

ディーアイ様

 

平素よりキヤノン製品をご愛顧賜り、心より御礼申し上げます。
大分修理センターでございます。

 

現在お預かりしております、製品名: EF24105-40LIU 受付No.:●●●●●の修理見積り金額のご連絡です。

 

【確認内容】
(1)ズームの引っ掛かりを確認致しました。ズーム筒ユニットの交換を予定致しております。
(2)絞りの動作不具合を確認致しました。絞りユニットの交換を予定致しております。
【ご指摘外の状況】
(3)防滴マウントゴムの摩耗を確認致しております。該当部交換をご案内致します。
(4)前玉のキズを確認致しております。1群レンズユニット交換をご案内致します。
(5)ネームリングのキズを確認致しております。化粧環交換をご案内致します。
(6)鏡筒のガタツキを確認致しております。(1)処置にて改善が見込まれております。
(7)手振れ補正機構部の動作不具合を確認致しております。手ブレ補正機構ユニット交換をご案内致します。

お見積り金額は以下の通りです。
お見積り金額:¥56,014(税込)
※らくらく修理便ご利用料金¥1,620(税込)を含みます。修理キャンセルの場合もご利用料金が発生します。
お支払い方法は、現金代引きのみとなっております。

尚、本お見積りは概算での料金の為、修理料金が変更になる場合がございます。
(修理料金が変更となる場合は、改めてご連絡いたします。)

修理番号とお申込み時に登録いただいた電話番号にて、下記URLの詳細照会から修理料金をご確認の上、
修理進行または中止の登録をお願いいたします。

 

以下略

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…修理代金は上記のメールの通りで、約56,000円かかりました。

同じレンズを買い直すこと(もしくはEF24-105 F4L IIの新型を買う)も考えたんですが、買い直した場合それなりの差額にはなるので、悩んだ結果修理をお願いすることに決定しました。

手痛い出費です。

 

カメラ/レンズは精密部品の集合体です。

同じような状況にならないためにも、大切に扱うことをおすすめします。

 

とか言っておきながら、相変わらず岩や氷にぶつけ、雪まみれにさせ、水しぶきが降りかかるような環境でカメラを使っています。

結局のところ、まったく懲りていない自分がいます。

皆様も楽しいアウトドアライフを!

 

 

追記

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修理から数年後…

「赤ハチマキ」と言われる赤リング付近のパーツが外れました。

押し込んだらカチッとはまって、写真は普通に撮れているので問題なしです。

 

商品リンク

今回の記事で出てきたレンズの後継モデルです。

 

 

 

写真・カメラ関連の記事

www.dimountainphotos.com

 

【EF16-35 F4L IS USM】超広角レンズで山やクライミングの迫力ある写真を

キヤノン製一眼レフ用のレンズ紹介コーナーです。

今回は【超広角レンズ】

 

単焦点レンズなんかは、「足で距離を稼げ!」なんていう言葉がありますが、

山では「ここからこれ以上動けねーよ!」という状況も非常に多いです。 

 

山の雄大な景色や、圧倒的な自然の造形物を前にすると自然にシャッターを押したくなってしまうのですが、

あかん、写真に入りきらんわ…

という状況は、誰しも一度は経験することだとは思います。

 

その問題に対するひとつのアンサーとして、自分が使っている広い範囲を写せるカメラ用交換レンズ(超広角レンズ)を紹介させていただきます。

 

山で活躍 Canon EF16-23mm F4L IS USM

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Canon公式webサイトより

 

レンズの外観

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Lレンズらしくガッチリした高級感のある外観です。 

赤ハチマキと呼ばれるレンズ回りの赤枠が「俺スゲーだろ?」感を演出しています。

 

簡単に説明

超広角ズームレンズを簡単に説明すると、『超広く写せるレンズ』です。

 

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こちらはよくある広角24mmで撮った写真です。

阿弥陀岳山頂から赤岳を撮影しました。

 

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こちらが今回紹介しているレンズを使い16mmで撮った写真

24mmではほぼ赤岳だけがフレームに入っていましたが、16mmだとより広い範囲をフレームの中に収めることができます。

全く同じ場所に立って撮影しているわけではないので、厳密な比較ではないのですが、感覚として通常のレンズと比べるとかなり広い範囲が撮れるということがおわかりいただけると思います。

 

スペック・特徴

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Canon EOS 6Dに装着した図。

 

【製品特徴】

・焦点距離16-35mm

・F値は4通し

・インナーズーム

・防塵防滴

・手ブレ補正機構(IS)搭載

・重量615g

 

焦点距離16-35mmは旧型(?)の17-40mmと比べると広角寄り。その点は超広角レンズとしてより割り切った印象。

インナーズームは24-105mmみたいに、首から下げているときに勝手にびよ~んと伸びてこないので好き。

防塵防滴は、雪山で使うときに、雪まみれになってもわりと気にせず登りに集中できるので大事です。

手ブレ補正機構(IS)は…使ってみた実感として、正直すごくありがたみを感じているわけではないです。超広角で手ブレするときって、被写体ブレか撮り方がすごく雑かのどっちかなので。ないよりはあった方が、ブレ率が減るので助かりはするんですけどね。

 

 

F2.8とF4どちらを選ぶべきか

キヤノンの超広角Lズームレンズには

今回紹介しているEF16-35mm F4L IS USM(長いのでF4と略します)の他に

EF16-35mm F2.8L III USMという製品もあります(こちらはF2.8と略します)。

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Canon公式webサイトより

 

こちらはASCとかSWCとかいうなんだかよく分からないけど高そうなコーティングが追加されています。

重量は790gとF4より175g重いです。

F値は2.8通しで、これがこちらのレンズの大きな魅力ですね。大きなボケを生かした表現や、シャッター速度を稼ぎたい時などに効果的です。

手ブレ補正(IS)搭載されていません

値段は

●EF16-35mm F4L IS USM ¥119,070

●EF16-35mm F2.8L III USM ¥233,947

となっており、F2.8はF4と比べて2倍近い価格差となっています。

(2018年2月11日 AMAZON JAPAN調べ)

 

選び方としては、

山で少しでも軽快に持ち運びたいならF4

予算が限られているならF4

画質最優先ならF2.8

三脚を据えて星空撮影とかしたいならF2.8

手持ち撮影メインならF4

デカイレンズとカメラで所有感を満たしたいならF2.8

どちらも十分に素晴らしいレンズなので、撮影スタイルによって選択するのが正解だと思います。

 

失敗談

EF16-35mm F4L IS USMのレンズフードはロック式となっています。

 

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ロック式のレンズフードははじめてだったので慣れていないのもあり、

やってしまいました

はじめてレンズフードを取り外す際、ロック式であることを完全に忘れており

「なんか固いなー」

とか思いながら、強引にバキッとレンズフードを取り外してしまったのです。

本体側についているレンズフード固定のツメが壊れました

その結果、フードの固定がスカスカになって、勝手に外れてしまうようになってしまいました。

そのせいで、定価で¥5,000ぐらいする付属のボッタクリレンズフードを1週間ぐらいでなくしまい、買い直すはめに…

 

 

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お高いレンズフードをまたなくしたら辛いので、今はセメダイン スーパーX様を使用して、レンズフードを完全に固定し事なきを得ました。

固定してしまうとパッキングの際には少しかさばりますが、そんなに大きなレンズフードではないので、付けっぱなしになる形でも問題ないと判断しました。

EF16-35mm F4L IS USMを購入予定の皆様、レンズフードを強引に外さないように注意してくださいね~。

 

※セメダイン スーパーXを称える記事※

 

 

 

作例

最後にEF16-35mm F4L IS USMを使って撮影した写真をいくつか載せていきたいと思います。

超広角レンズの作例なので、すべて当レンズ最広角の16mmで撮ったものになります。

 

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2月 御嶽山麓 濁河はもずしエリア

 

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3月 美濃戸の氷柱

 

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4月 小同心クラック登攀後 横岳山頂直下

 

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4月末 西鎌尾根より 槍ヶ岳

 

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6月 坊抱岩 Aボルダー

 

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8月 中央アルプス檜尾岳より 夕暮れ

 

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12月 八ヶ岳 硫黄岳への登り

 

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12月 八ヶ岳 氷結した醤油樽の滝

 

個人的な用途としては、アイスクライミングで出番の多いレンズです。

アイスの主なフィールドが谷になるので、下がれない場面が多いからです。

 

動ける場所が制限されることも多い山の中で、圧倒的な景観を画面に収めるために、超広角レンズは役に立つことが多いです。

 

こちらはAPS-Cサイズのセンサーを搭載したキヤノンの一眼レフカメラ(EOS Kissなど)に対応している超広角レンズです。

レンズ自体はこちらの方が軽量で値段も安いです。

APS-Cのカメラでは今回紹介しているEF16-35mm F4 IS USMだと超広角にはならないので(理由が分からない方はググってください)、その場合はこちらのレンズを使ってもらえば超広角のワイド加減を楽しむことができます。

お使いのカメラのセンサーサイズと対応レンズを確認したうえでレンズ選びをして下さいね。

 

 

カメラ関連の記事

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ご来光 感動の瞬間 【山の夜明けの写真集】

山登りは癒されます。

 

山で出会う景色は、時には感動的でもあります。

特に、夜明けの瞬間、暗闇の向こうから太陽が昇ってくるご来光の場面は、何度見ても新鮮に感動してしまいます。

 

そこで今回は、山の中で一眼レフカメラを使って取り貯めた写真を紹介させていただこうと思います。

ほとんどの写真が日本アルプスで撮られたものです。

 

夜明け・ご来光の写真 by EOS 6D

 

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2010/8/8

Canon EOS Kss X2 with Tamron SP AF 17-50mm F2.8

木曽御嶽山、飛騨頂上より。

近くの五の池小屋は朝陽、夕陽を見るのに絶好のロケーションにあり、比較的手軽に登れるのでおすすめです。

 

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2011/7/15

Canon EOS 60D with Tamron SP AF 17-50mm F2.8

北アルプス 焼岳から見るご来光。

休みが一日しかなく、ご来光をどうしても見たかったので、始めての夜間登山をしたときの写真です。

 

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2011/8/12

Canon EOS 60D with Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

南アルプス 塩見岳より。

前日塩見小屋に泊まって、翌日暗いうちから登り、塩見岳の山頂から見たご来光です。

 

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2012/7/3

Canon EOS 60D with Tamron SP AF 17-50mm F2.8

北アルプス 五竜山荘付近 白岳より。

本当は五竜岳山頂からご来光を見る予定でしたが、ガスっていたので諦めていました。突然ガスが取れてきたので、慌てて近場の白岳まで登って撮った一枚です。

 

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2012/8/29

Canon EOS 60D with Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

北アルプス 唐松岳山頂にて。

ご来光待ちの人々のシルエットを印象的に仕上げてみました。

 

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2012/9/10

Canon EOS 60D with Canon EF 24-105 F4L IS USM

北アルプス 双六岳山頂より。

ご来光を楽しみにしていましたが、陽が登る直前にガスが沸いてきてしまいました。でも、それはそれで印象的な瞬間となりました。

 

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2013/9/14

Canon EOS 6D with Canon EF 24-105 F4L IS USM

北アルプス 劔岳 別山尾根より鹿島槍ヶ岳。

日の出の直前、鹿島槍ヶ岳周辺の雲がまるで燃えているように染まっていました。

 

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2013/10/2

Canon EOS 6D with Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX

北アルプス 槍ヶ岳山頂からのご来光。

 

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2014/2.13

Canon EOS 6D with Canon EF24-105 F4L IS USM

南八ヶ岳 稜線上より。

雲海が素晴らしい朝でした。

 

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2014/3/28

Canon EOS 6D with Canon EF24-105 F4L IS USM

北アルプス 五竜岳にて。

五竜岳山頂へ向かっての登りの途中でのご来光。

 

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2014/8/8

Canon EOS 6D with Canon EF24-105 F4L IS USM

富士山 御殿場ルートより。

初めての海外登山前のトレーニングとして登った富士山で撮った一枚。

富士登山での山岳写真はあまり期待はしていませんでしたが、意外にも美しい景色が見られました。

 

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2015/11/7

Canon EOS 6D with Canon EF24-105 F4L IS USM

北アルプス 鹿島槍ヶ岳より。

南峰から見た北峰とご来光。

 

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2016/3/27

Canon EOS 6D with Canon EF24-105 F4L IS USM

北アルプス 笠ヶ岳山頂付近より。

山行記録 ↓

3月の笠ヶ岳 クリヤ谷から 【後編】

 

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2017/2/16

Canon EOS 6D with Canon EF24-105 F4L IS USM

中央アルプス 将棋頭山~木曽駒ヶ岳間。

シュカブラが美しく印象的な登山でした。久しぶりに涙が出そうになるほど美しい景色に出会えました。

 

 

写真は以上です。

フォルダの中か膨大な写真を漁っている時間も、過去の山行を思い出すきっかけとなって、楽しい時間でした。

 

別テーマでも写真集を作っています。

 

主に使っている機材のレビュー。