山岳写真を撮りに行く時に、私が思っていること

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山には写真栄えする景色がいっぱい。当ブログの作者であるディーアイは、もともと写真撮影が趣味で、絶景を求めて山に入っていったクチです。そんな自分が、現在山で写真を撮ることについて思っていることをまとめたのが今回の記事です。

 

山での写真撮影について、私が思うこと

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機材はできるだけ軽くしたい

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行く山にもよりますが、登山はいろいろな装備を必要とします。

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装備が重くなれば当然重い。カメラを持っていくとなると、登山装備に追加して「余分な荷物」を担ぐことになります。カメラを持たない登山者と比べると、体力的にきつくなります。

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山は決して安全な場所ではありませんし、装備が軽い方が軽快かつ安全に活動できます。岩稜帯でも歩こうものならカメラはリスクでしかありません。

 

それこそ私が登山を始めたころは、山岳写真を撮るために超広角レンズ+標準ズーム+望遠レンズ+各種フィルター+三脚などフル撮影装備を担いで登っていました

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しかし最近は、撮影装備を一眼と交換レンズ1本(もしくは2本)ぐらいにして登っていることが多いです。

何本も大量にレンズを持っていっても、持っていったレンズを全て使うかというとそうでもないし、撮影装備が多いとザックの容量を圧迫するし、楽しく山を歩くためにはカメラってとにかく邪魔なのです。

楽しい登山の時間をカメラ機材に妨げられたくないので、最近はできるだけミニマルな撮影機材を持って登山をしています(でも写真から登山に入ったクチなので、一眼カメラは持っていく)。

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燕岳より

梅雨の晴れ間の貴重な1日休み、合戦尾根を駆け上がって撮影した朝焼け。毎日が休日なら小屋に泊まってのんびり撮影山行も可能なのですが、仕事があるとなかなか自由に時間が取れないことも多いです。撮影装備の厳選→軽量化で、スピード型の山行にすれば、そのスタイルだからこそ撮れる写真もあるわけで、一概に「撮影機材フル装備担いで登れば何でも撮れる」という訳ではないと思います。時間が有り余っている人、体力が有り余っている人は、この限りではないかもしれません。

 

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稜線上でご来光を見るつもりでしたが、テント内で二度寝してしまって、予定時間よりも1時間オーバー。

それでも軽量化した装備で駆け上がることで、なんとかこの場所で日の出を見ることができました。

 

まともな写真が撮れなくても気にしない

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貴重な休日を使って、息を切らしながら何時間も山道を登り、山頂に立った時に見えた景色がコレ。

ガスがかかって何も見えやしねぇ…。


山は大自然です。人間は自然には決してかないません。気象条件など、思い通りにならないことも多いです。

「それが山であり、それが自然である」と割り切っています。重い装備を担いで何時間も苦労して登っても、まったくまともな写真が撮れないなんてことは正直結構あります

せっかく登った山の天気が悪くて、体力的に疲れても、貴重な休日1日を丸々使って撮れ高の無い山行をしても、個人的にはそれなりに楽しめてしまうので、山好きで良かったと思っています。

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明らかに天候が激悪の時は入山を避けますけどね。そこは楽しいとか楽しくないとかじゃなくて、安全管理の話。

 

晴れりゃいいってもんではない

雨の日ではあまり景色は撮れないので、カメラを持って登山するならもちろん晴れた日に行きたいところ。

ただし、雲ひとつ無い青空の下に撮影した写真のいくらかは、何故かあまり印象的でないのも事実。

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針ノ木岳あたり

上の写真、目で見た景色はそれなりに『絶景』と言っていいものでしたが、雲ひとつ無い青空の下で撮影したこれは、作品として考えるとすごく『平凡』ですね。

 

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八方池

絶景ポイントとして有名な『八方池』で撮りました。風の弱い日には、池に鏡のように映し出される白馬三山が印象的な場所です。インターネットで検索すると、同じような写真が山ほど出てきます。

美しいには美しいんですけど、(類似した写真を)何度も見たことがあるので、慣れてしまっているのか、衝撃だとか感動とかいう感情はあまり湧いてきません。

 

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双六岳山頂より

湧き上がったガスによってご来光と遠くの山々が隠れてしまいましたが、これはこれで幻想的な感じで悪くないと思っています。

むしろ、山での絶景は、かかっていた雲が取れる場面とか、山が雲に隠れてしまう手前とか、悪天と晴天の切り替わりの一瞬が多かったりするので、完全なるピーカン青空予報の時は、それほど撮れる写真には期待していないことも。

 

感動を伝える作品作りを

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私が山で写真撮る時には、「現地で見た感動的な光景をそのまま持ち帰る」ということをテーマにしています。
実際に見ると大して面白くもないものを、工夫してそれなりに見栄えして撮るとか、そういうのは自分の中ではあまり興味のない撮影方法です(山岳写真の場合)。

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良い写真を撮るために「感動できるような景色を見に行く」というのが、山岳写真のモチベーションとなっています。

そうすると、適当にその辺の山(有名な山でも)を何も考えず、ただ登るだけでは撮れない光景が存在します。

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素晴らしい景色の見れる場所へ行くためには、狙ったタイミングで撮影場所に立つための時間配分や、ともすればリスクを伴う場所へ登るための技術が必要になってきます。

感動的な景色を写真に収めるためには、「その場所に立つ」ことが何よりも重要。感動的な景色なんてそうそう巡り逢えるものでもないし、素晴らしい一瞬に立ち会うためには、何度も山に通うことや、山のレベルに見合うスキルが必要です。

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安全が最優先

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すべてが生きてこそ

山岳写真を撮りに行く場合、山に入るわけですが…山というのは基本的に危険な場所です。特に、写真栄えする光景が見れるところはエクストリームな環境であることが多いです。

山と写真にのめり込めばのめり込むほど、簡単には撮れない厳しい環境に向かいたい欲求がでてくる場合もあります。

雨宿りに立ち寄れるコンビニも無いし、電話一本で救急車がすぐに来てくれるわけでもない。滑落したら死んじゃうところを歩くことも度々あり。なので、ヤバイと感じたらさっさと逃げ帰るという判断を下すことも大切だと思っています。

また、以前にこの記事でも書きましたが、

山で自分の安全が守れない人間は、高価で大切な撮影機材を守れないので、安全登山のイロハを学ぶことは大事。写真大好きで山登りしたいと思っている人は、まずは大切な機材(カメラ・レンズ等)を守る術を身につけることをオススメいたします。

 

撮影機材選び 

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ここに来てようやく撮影機材(カメラ・レンズ等)のお話です。

正直、好きなの使えばいいんじゃね?と思っています。

「ニコンはメカが優秀」とか、「オリンパスはアウトドア向き」とか、そいういうメーカー縛り的な事考えたことないです。自分はキヤノンのフルサイズをメインに、オリンパスの丈夫なヤツをサブカメラとして使っていますが、「山で写真を撮る人は必ずこのカメラを使うべき」みたいなことは微塵も思っていませんし。

自分が撮影に向かう山域で、カメラ関連のトラブルが起きないことは気にします。冬山やるなら低温に強いとか、沢やるなら濡れても壊れないとか。大事なのはそれぐらい。

まぁ、そこまで大きなこだわりのない機材選びですが、記録メディア(SDカード等)はケチらずそれなりのものを買うようにはしています。苦労して撮った写真がトラブルで消えてしまったら、笑えませんからね。

私の場合、記録メディアはサンディスク(SanDisk)指名買い。東芝やレキサー等も使ったことがありますが、一番信頼しているのがサンディスク。これまで何度も過酷な環境に持ち運んで使っていますが、一度もデータトラブル無し。データ関連のトラブルに見舞われたこともないので、デュアルスロットは…個人的には絶対に必要というわけではないかな、と思っていたり(あったらあったでより良いのでしょうが)。

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沢登りからアンデスの高峰まで使える、信頼のSanDisk

 

山でよく使っている撮影機材

 

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私の撮影は、スーパー技術を使っているわけではないので、同じようなカメラを持って同じような山行をすれば、これまでに載せた程度の写真は撮れると思います。

 

山と写真についていろいろ書いたあとに思うのは、自分は写真撮影よりも山に登ること自体を楽しんでいる感じですね。

あくまでも写真ガチ勢ではない者からの、山と写真についての記事でした。

 

こちらの記事もどうぞ

www.dimountainphotos.com

 

フルサイズ、マイクロフォーサーズを使用している私が思う、それぞれの利点・欠点【山岳写真】

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Canonのフルサイズをメインカメラに、OLYMPUSのマイクロフォーサーズ(MFT)カメラをサブにして、主に登山で写真を撮っています。そんな自分が、フルサイズ、マイクロフォーサーズ(MFT)それぞれのフォーマットが持つメリット・デメリットについて、山でカメラを使う人目線で書いていきたいと思います。

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山岳写真での使い勝手についての話です

 

山でキヤノンのフルサイズ、オリンパスのMFTカメラを使ってわかったこと

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Canon EOS 6D

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II

 

ボケについて

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(スマホのカメラではなくて)一眼レフなどの、いわゆる『大きなカメラ』を買う理由のひとつとして「背景をボカした」美しい写真が撮りたいというのがあると思います。

背景ボケの大きさは、レンズの他に、カメラに搭載されているセンサーサイズに大きく依存しています。

 

フルサイズはフォーカスの合っていないところがボケやすく、「プロっぽい」写真を簡単に撮ることができます。

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フルサイズで撮影

このように、背景をボカすことによって、主題と副題(背景)が明確になり、写真がより『作品』らしく仕上がります。

 

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マイクロフォーサーズで撮影

一方で、マイクロフォーサーズあまりボケません。撮り方にも寄りますが、(広角の場合は特に)全体にピントが合ったような仕上がりになることが多いです。

一般に明るい(ボケ量が大きい)とされるF2.8のズームでも、フルサイズのカメラで撮った写真と比べると断然ボケ量は少ないです。

ボケ量で言えば、マイクロフォーサーズはフルサイズより2段分落ちるそうです。(マイクロフォーサーズでF2.8は、フルサイズF5.6のボケ量に相当)

 

背景ボケを活かした写真を撮る際には、フルサイズの方がマイクロフォーサーズよりも一般的には有利。ただし、登山で言えば風景をパンフォーカス(全体にピントが合った状態)で撮影する場面も多いので、ボケ量が絶対的に大事かと言えばそうも言い切れないのです。

以下、フルサイズセンサーのカメラ(EOS 6D)を使って撮影したものと、マイクロフォーサーズのカメラ(OM-D E-M5 Mark II)を使って撮影した写真です。同じ場所からそれぞれ別の日に撮影しています。

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EOS 6D(フルサイズ)

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OM-D E-M5 Mark II(MFT)

このような条件下(日中で順光)で撮り比べると、センサーサイズ差の画質への影響はあまり感じられません。

 

山で良い写真を撮りたい場合には、ボケ量よりも気象条件とか撮り方(構図)とかが大きく影響している場合が多いように思います。

しかし、趣味でやっていて「背景ボケを活かした写真が撮りたい!」となってくると、(登山でそういった写真を多く撮るかはともかくとして)フルサイズを選んだ方が、満足感は高いのかもしれません。

 

画質の差

フルサイズとマイクロフォーサーズ(MFT)のカメラを使って、パンフォーカス(全面にピントが合った状態)にして撮り比べたものを見せられても、多分私にはわかりません

しかし、私と妻が一緒に山に登り、それぞれフルサイズとマイクロフォーサーズのカメラを使って写真を撮ったとします。

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EOS 6Dで撮影(フルサイズ)

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OM-D E-M5 Mark IIで撮影(MFT)

カメラの設定も微妙に違うし、レンズの画角も違いますので厳密な比較はできませんが…。オートWBの色味も結構違いますね。

RAWで上がってきた、それぞれのカメラで撮った写真を見比べると、やはりなんとなくですが「フルサイズの画質は良いな~」と思うわけです。出てくる画に、余裕があるというか立体感があるというか…。暗所でのノイズの出にくさや、ダイナミックレンジもセンサーサイズが大きいほうが有利ですね。

多分、フルサイズかMFTか、どちらで撮ったか分からないようにして、それぞれ別の場所で撮った写真を見せられたら見分けるのは困難かもしれません。

それでも同じ山にフルサイズとMFTのカメラを持っていって写真を撮った場合、やはりフルサイズのカメラで撮った写真の方が好きだったりします。撮影条件によって、その差は結構顕著に出たり、ほぼ変わらないと感じることもあったりですが。

なので、「撮影に力を入れたい!」と思う山行の時には、フルサイズセンサーのカメラをチョイスしています。

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暗所や明暗差が大きい場合、フルサイズの方が有利

 

 

クローズアップ撮影(マクロ)

単純に「どれだけ被写体に寄って撮れるか」は、使用するレンズに依存します。ここで書くクローズアップ撮影は、センサーサイズの違いによるもの、つまり「ボケ量」と山岳写真の関連性について。

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M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

先程マイクロフォーサーズの欠点として「ボケ量が少ない」と書きましたが、山というフィールドで撮影する場合、この「ボケ量が少ない」は利点とも成り得ます。

 

撮り方にも寄りますが、例えばフルサイズのカメラで100mmのマクロを使用し、被写体に寄って撮った写真は、どこで撮ったかわからないぐらいに背景がボケます。(豊かなボケとも表現できます。ものは言い様)

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EF100mm F2.8L MACRO IS USM

 

山で見つけた高山植物などを撮影した場合、背景が入らなければ本当に山で撮ったかわからないです。もしかしたら、山ではなくて植物園で撮った写真かもしれません(それが悪いことだとは思いませんが)。

被写体をクローズアップし、背景も同時に写したい時には、絞りを絞れば解決しそうな問題でもありますが、そうするとフルサイズの場合はどうしてもシャッター速度が遅くなりがちなので、三脚が必要になることが多いです。

「山登りのついでに手軽にクローズアップ撮影」といった用途では、マイクロフォーサーズのほうが有利というハナシです。

 

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M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

背景のディティールが残る「ボケ量が少ない」写真は、山岳環境を副題としてフレームインできるので、より臨場感のあるクローズアップ(マクロ)撮影が可能となります。それを手持ちでいけちゃうのはマイクロフォーサーズの良いところ。

その逆に、背景を大きくボカして、被写体だけをクローズアップして撮影したい場合では、フルサイズの方が有利です。マクロ領域の撮影では、単純にセンサーサイズでどちらが良いのか断言できないところです。

 

ちなみにレンズの話になると、キヤノンのレンズなんて、等倍じゃない0.5倍のハーフマクロでも「マクロ!」とレンズに付いていますが、オリンパスのPROライン(高いヤツ)では「マクロ」とついていなくても、ハーフマクロばりに寄れるのがあります。

参考までに、オリンパスのM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROというズームレンズ(35mm換算で24-80mm相当)の最大撮影倍率は0.6倍相当です。 

フルサイズ用レンズでも、等倍マクロの広角レンズとかマニアックなものはあるのですが(これだと背景を入れた状態で花などが撮れる)、 標準画角のレンズに簡易マクロ機能がついたマイクロフォーサーズのレンズは、持っていくレンズの本数を減らせるという別の利点があります(装備の軽量化)。 

中華ブランドが出している、フルサイズ対応のマニアックなレンズ。

 

手ブレ補正機能について

手ブレ補正機能はブレ写真を減らす(当たり写真を増やす)意味で、必要な機能だと考えています。

手ブレ補正ナシより、アリの方が、手持ちで撮れる場面が増えるので、無いよりはあった方が絶対に良いというのが個人的な考えです。

手ブレ補正機能の効果でいえば、キヤノンよりもオリンパスの方が優れているという印象です。手持ちでスローシャター撮影が余裕でできます。

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沢登りのついでに手持ち撮影(MFT)

 

防塵防滴性能

オリンパスのOM-Dの中~上位機種と、PROレンズを組み合わせたときの防塵・防滴性能は素晴らしいです。

これについては完全にマイクロフォーサーズに軍配が上がります

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オリンパスのマイクロフォーサーズ中級機OM-D E-M5 Mark IIとM.ZUIKO 12-100mm F4 PRO ISはシャワーぶっかけても大丈夫でした。

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E-M5 MarkII + M.ZUIKO 12-40mm F2.8

それどころか、沢にカメラ・レンズ先端を半分突っ込んで撮影しても壊れませんでした。恐るべし、オリンパス・マイクロフォーサーズの耐水性。

※やるなら自己責任でお願いします

 

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キヤノンのフルサイズカメラとLレンズも防塵防滴を謳っていますが、せいぜい雪の中に突っ込めるぐらいですね。

キヤノンのフルサイズ一眼レフ、EOS 6Dは、-20℃ぐらいの環境で何度も使いましたがノートラブルでした。その点では頑丈だと思います。しかし、耐水性に関して言えば、オリンパスよりも信頼性は劣る印象。あえてシャワーぶっかけたりするほどの勇気はありません。壊したらお高い修理費かかるし…。

ただし、一般的な用途でいうと、シャワーぶっかけるようなことはまず無いと思うので、ここまでの耐水性が必要かと言うと…。

 

 

重量・携帯性

マイクロフォーサーズ規格のカメラの利点は、フルサイズよりも小型・軽量な点です。

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OLYMPUS O-MD E-M5 Mark IIとCanon EOS 6D

軽量・小型が売りのマイクロフォーサーズに対して、フルサイズセンサーを搭載したカメラは、カメラ本体だけではなくレンズも大型化してしまいます。

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手前のレンズがマイクロフォーサーズ対応の、M.ZUIKO 12-100mm F4 PRO。35mm(フルサイズ)換算で24-200mmをカバーするズームレンズです。

奥の2本のレンズは、それぞれキヤノンのEFマウント(フルサイズ)対応レンズ、EF24-105 F4L IS USMとEF70-200 F4L IS USMです。2本で24-200mmをカバー。

フルサイズセンサーを搭載したカメラは、豊かなボケや高感度耐性などの画質的優位性を得られる代わりに、システム全体の大型化をもたらします。

自慢の機材を見せびらかしたい場合は、デカイカメラの方が良いでしょう。ただし、でかくて重い機材を持ち運ぶのは大変です。山登りの場合なんて特に。

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晴れりゃ絶景なんですが…

確かに山の景色は素晴らしい。SNSで「山においでよ」と呼びかける勢がいるのも頷けます。しかし…

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これも山です

絶景ポイントにたどり着くまで、すっげー地味な見通しも悪い登山道を何時間も歩くという行為も「登山」の中に含まれています。

撮影機材が重ければ重いほど、歩く行為は大変になります。一般的には辛くて苦しいです。

 

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苦労して山頂にたどりついた結果がこれ

外界が晴れていても、山の上は雲に包まれて真っ白というのはよくあるハナシ。「山は逃げない」と誰かが言ってるか知りませんが、「美しい景色はチャンスを逃すと逃げます」

一般的に夏山では、午後になると雲が湧いてくるので、早朝に登った方が展望に恵まれるチャンスは高いです。荷物軽くしてサクッと登った方が、撮れ高が高い場合も。

重い荷物(機材)でへーへー息を切らしながら登った人が、山頂に着く頃にはガスに包まれていて視界ゼロで美しい景色は撮れず。一方で、早朝に山頂まで駆け上がった人は絶景に恵まれ、スマホのカメラで美しい写真を撮る…そんなことも、山ではよくあります。

何が言いたいかと言うと、装備(機材)の軽量化は山での撮影チャンスを増やすということ。豪華撮影機材を山ほど持っていきたい人は、体力をつけましょう。

軽量化で考えた場合、フルサイズよりもマイクロフォーサーズが有利です。

 

結局どっちがいいの?

フルサイズとマイクロフォーサーズ(MFT)、どちらにも利点と欠点があり、買うとしたらどちらが良いのか迷ってしまうところではあります。 

自分は、フルサイズとマイクロフォーサーズのカメラを、用途に応じて使い分けています。どっちが良いか悪いかの単純な話ではなく、用途に合っているか、合っていないかの問題です。そもそも、フルサイズ/マイクロフォーサーズのどちらかが劣っているとしたら、自分は劣っている方のカメラなど使っていません。

とりあえず参考までに、フルサイズ/マイクロフォーサーズの特徴をいかにまとめてみました。

 

フルサイズ

画質が良い(高感度・レタッチ耐性・ボケ)

重い、デカイ、嵩張る

本体・レンズともに値段が高い

自己満足感が高い

 

マイクロフォーサーズ

ボケの量は少ない

軽くてコンパクト(高い機動性)

一部レンズ・ボディの驚異的な耐水性

本体・レンズともに比較的安い

強力な手ブレ補正機能

 

Canon ミラーレス一眼 EOS R BODY 約135.8 x 98.3 x 84.4mm

Canon ミラーレス一眼 EOS R BODY 約135.8 x 98.3 x 84.4mm

 
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark II ボディー EOS6DMK2

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark II ボディー EOS6DMK2

 
OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー

 

 

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【Canon】RF35mm F1.8 MACRO IS STMが魅力的すぎて買ってしまいました

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先日EOS Rと一緒に購入したモノ。キヤノンのRFマウント対応のハーフマクロ機能を持った単焦点レンズ、RF35mm F1.8 MACRO IS STMについて書いてみました。 

尖った強みは無いですが、ちょうど自分が「こんな単焦点が欲しい」と思っていたツボを突いてきた、絶妙なバランスのレンズです。

このレンズが持つ魅力について、以下に述べていきたいと思います。

 

RF35mm F1.8 マクロが魅力的すぎて買ってしまいました【EOS R】

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RF35mm F1.8 MACROとEOS R

先日キヤンのフルサイズミラーレスカメラ、EOS Rを購入しました。


その時、カメラ本体と一緒に買ったレンズが、今回紹介する『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』です。

 

 RF35mm F1.8 マクロ IS STMをEOS Rに装着した図。

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フルサイズセンサーを搭載したカメラ/レンズと思えないほどのコンパクトさ。

EOS RPなら更に軽く、コンパクトになるでしょう。

 

製品外観

RF35mm F1.8 MACRO IS STM

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焦点距離:35mm

F値:1.8

最大撮影倍率:0.5倍(ハーフマクロ)

手ブレ補正機能:5段分

重量:305g

フィルター経:52mm

 

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操作リングは2つ付いており、レンズ前面にはユーザーが機能を割り振れる『コントロールリング』、後面のリングはマニュアルフォーカス用のピントリングになっています。

 

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マウント部分。ゴム素材でのシーリングはありません。防塵防滴については、過度な期待はしない方が良さそうです。

 

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IS(Image Stabilizer=手ブレ補正)の切り替えスイッチ、AF/MF(オート/マニュアルフォーカス)切り替えスイッチはレンズの側面に付いています。

 

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絞り羽根は9枚で円形絞り。

電源ボタンをオフにすると、絞りが絞られた状態になって電源が落ちます。これがどういう意図で付けられた機能なのかは不明。

レンズから意図せず強い光(太陽光)がボディ内部に入ることでの損傷を防ぐため?

 

RF35mm F1.8 MACRO IS STMの魅力

自分がこのレンズで魅力に感じた点は以下。

・35mmの画角(コレ一本で風景からポートレート等、幅広く撮れる)

・フルサイズ対応レンズとしては小さくて軽量(305g)

・ハーフマクロなので寄って撮れる

・F1.8でそこそこ明るい(一眼ならではのボケを活かした写真が撮れる)

・5段分の手ブレ補正機能

 

世の中には一芸に秀でたレンズはいくつもあります。

RF35mm F1.8 MACRO IS STMより軽いレンズもあれば、寄れるレンズもあるし、明るいレンズもあります

ですが、同じ35mmの単焦点で写りは良いけど重くてデカかったり、コンパクトだけど寄れなかったり、手ブレ補正機能がなかったりとか、他のレンズにはどこかしら欠点があったりします。

RF35mm F1.8 MACRO IS STMは、ひとつひとつのスペックを取り上げて見ると決して『最強』とは言えないレンズですが、ちょうど「あったらいいな」をバランスよく備えているところが魅力です。軽くて明るくて寄れて1本で何でもこなせる画角という条件を全て満たしているレンズは他にないので、ある意味で唯一無二の製品です。

 

特徴解説

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35mmの焦点距離

1本で何でもこなせる何でもこなせるのが35mmという画角です。一応50mmが標準画角とは言われていますが、登山をする私が使うと50mmはちょっと狭いです。35mmぐらいが、風景もポートレートもスナップも、それなりにいけるので使いやすく感じます。

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F値1.8の明るさ

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レンズの明るさを示すF値(値が小さいほど明るい)。シャッター速度と背景ボケの大きさに影響してきます。

もっと明るいレンズは他にもありますが、F1.8も結構明るいです。開放で撮ってもそれなりにシャープなので、ボケを活かした写真も撮れますし、手ブレ補正機能と相まって暗所でも結構手持ちでいけます。

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ハーフマクロ

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RF35mm F1.8 MACROは、簡易マクロ的に、ある程度被写体に近づいて撮影が可能です。

最大撮影倍率0.5倍対応(ハーフマクロ)。

 

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RF35mm F1.8 MACRO IS STM

最大まで寄って撮影するとこんな感じ。

 

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EF100mm F2.8L MACRO IS USM

参考までに、100mmの最大撮影倍率1倍(等倍)のマクロレンズでの撮影した画像。

ここまでの接写機能がいらず(寄れば寄るほどブレやすくなるので三脚必須)、テーブルフォトや、花や高山植物を軽く寄って撮影するぐらいだったら、最大撮影倍率0.5倍(ハーフマクロ)のRF35mm F1.8 MACROで十分かもしれません。

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被写体のサイズ比較のためEOS 6Dを置いてみました。

35mmの「ハーフマクロ」が、100mmの等倍「本格マクロ」と違うもうひとつの点は、35mmの画角なので、背景の雰囲気を残しながらクローズアップ撮影ができるというところ。「山の雰囲気を残しながら高山植物を撮る」といった用途には便利そうです。

 

防塵防滴について

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アウトドア(特に登山)で使用する場合、埃っぽかったり、突然の雨でカメラ・レンズが濡れてしまうことがあるので、防塵・防滴機能はあるとウレシイです。

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防塵・防滴のレンズは通常マウントの接合部にゴム製のシーリングがされていますが、RF35 F1.8 MACRO IS STMにはシーリングがありません。プロも使うLレンズじゃないですし、その辺の作りはいくらかコストダウンされてそう。

 

作例

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確かに中途半端かも…だがそれが良い

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このレンズを一言で表すとすれば、至極の優良中途半端レンズ

交換レンズを常にバッグに5~6本入れて持ち運んでいるような人にとっては、何ら価値の無いレンズなのかもしれません。RF35mm F1.8 MACRO IS STMより明るいレンズや寄れるレンズは存在します。

ただし、用途に合わせて交換レンズをガチャガチャ交換するとします。誰かと一緒にいる場合なんて「あなたはいつも写真のことばかりで一緒にいてもつまらない」と同行者から愛想を尽かされかねません。登山に合わせて大量のレンズを持っていく場合、レンズの重さで体力を奪われ、写真を撮る元気を失ってしまうこともあります。

1本で多くの場面をこなせるレンズを持つことは、装備の軽量化に貢献できますし、レンズ交換の時間を省くことが可能。軽くなった装備で軽快にフィールドを駆け回るも良し、家族・仲間・恋人と楽しい話題に花を咲かせるも良し。

フルサイズ対応で、F1.8でそこそこボケて、開放でもシャープで、写りは本格派。人生は写真ばかりではないけど、写真のクオリティは落としたくないというワガママな要求に上手い具合に沿ってくれる。そんなポテンシャルを秘めているのが、このレンズだと思います。

あとは値段がもう少し安ければねぇ…。

フィルターは52mm対応です(私は保護フィルター使っていませんが)。

 

写真/カメラに人生全振りしている人は、シグマのArtシリーズやZEISSなんかを選べばよろしいかと。

 

こちらの記事もいかがですか

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【CR-EF-EOSR】EOS RでEFレンズを使うマウントアダプター

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EOS Rと一緒に購入したマウントアダプター『CR-EF-EOSR』。キヤノンの一眼レフカメラ・EOSシリーズに対応した『EFレンズ』を、ミラーレスカメラ・EOS Rシリーズで使うための製品です。

このマウントアダプターがあれば、キヤノンの一眼レフ用に買い揃えたレンズ資産を、EOS Rで活用することが可能。キヤノンの一眼レフから同社のフルサイズミラーレスに乗り換えたとしても、レンズをイチから買い揃えなくても済みます。

このマウントアダプターの存在が、メインカメラをEOS 6DからEOS Rに移行した理由のひとつになりました。

EOS Rで実際にマウントアダプターを介して、所有しているEFレンズを使用してみたので、その感想なども含めて書いていきたいと思います。

 

コントロールリングマウントアダプター EF-EOSR使用感など

 

製品外観

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『ER-EF-EOS R』

キヤノンの一眼レフカメラ、EOSシリーズの『EFマウント』対応レンズを、キヤノンのミラーレス一眼カメラEOS Rシリーズの『RFマウント』に変換するためのアダプター。

小型ですがカッチリとした精巧な作り。マウントの接合部には防塵・防滴のためのゴムでシーリングがされています。

 

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電子接点搭載で、EFレンズのAF(オートフォーカス)やIS(手ブレ補正)が問題なく動作し、EXIF情報も保存されます。

EOS Rシリーズ対応の「RFレンズ」のウリのひとつである『コントロールリング』つき。コントロールリングには、設定で好きな機能を割り当てることが可能です。私はISO設定を割り当てています。

正直言ってEOS Rは6Dに比べると設定を素早く変えたい時とか、ボタン類が少なくてやりにくいので、スピーディな操作の助けとなるコントロールリングは結構ありがたいです。

 

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EOS Rに装着したところ。メーカー純正だけあって、装着してもデザイン的に全く違和感がありません。

 

キヤノン純正アダプターの良いところ

マウントアダプターを購入したのは今回が初になりますので、他社の製品との比較はあまりできないのですが…(他カメラで非純正のアダプターを使わせてもらったことは何度かあります)。

やはり純正マウントアダプターの良いところは、動作の安定性。コレに尽きます。EFレンズのオートフォーカス、手ブレ補正が問題なく使用できます

オートフォーカスはスッと合って、迷いもなく正確です。2019年4月現在、まだRFレンズのラインナップが少ない中、豊富なラインナップを誇るEFレンズがEOS Rシリーズで違和感なく使えるのはありがたいです。

 

一眼レフとの比較写真

マウントアダプターを装着したEOS Rと、キヤノンのデジタル一眼レフカメラ(EOS 6D)の比較画像です。

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EOS R(左)とEOS 6D(右)
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EOS R(左)とEOS 6D(右)

マウントアダプターを装着することで、ミラーレスカメラの利点である「薄さ」は、なくなってしまいますね。

ちなみにEOS 6Dの重量は680g(本体のみ)、EOS Rの重量は580g(本体のみ)。これにコントロールリングマウントアダプター(重量130g)を装着すると、アダプターを装着したEOS Rの重量は710gとなり、EOS 6Dよりも少しだけ重くなってしまいます。

 

EF40mm F2.8 STM

EF40mm F2.8 STMは、フルサイズセンサー対応のパンケーキ型レンズ。 カメラに装着した状態で、厚さはわずか2.4cm。それだけの薄さにも関わらず、開放からシャープに写る単焦点レンズ(ズームのないレンズ)です。

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マウントアダプターを介することで、このレンズが持っている特徴のひとつ「薄さ」をスポイルしてしまうことになりますが、それでも十分コンパクトに持ち運び可能です。

 

【作例】

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EF40mm F2.8 STM

40mmという画角は、風景から人物の撮影など、こにレンズ一本で意外となんでもこなせて便利です。開放(F2.8)の周辺減光も、個人的には味があって好きです。当レンズには手ブレ補正機能は未搭載。EOS Rにボディ内手ブレ補正が無いのが残念。

 

EF24-105mm F4L IS USM

広角から中望遠までこなせる万能ズームレンズ。防塵・防滴構造なのでアウトドアでの使用でも有利です。個人的には、登山での使用率No.1のレンズです。

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私が所有しているEF24-105mmレンズはかなり使用感があるので、まだ真新しいEOS Rに装着すると違和感がありますね。多少重量のあるレンズですが、EOS Rはグリップ感が良いので、持ってみるとバランスは悪くありません。

 

【作例】

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EF24-105 F4L IS USM

とりあえず登山などで1本持っていくならこのレンズ。単焦点レンズなどに比べるといくらか画質は劣りますが、それでも十分に高画質。リニューアルされたII型も出ていますが、重量が増してしまっているので旧型を修理して使い続けています。

 

EF16-35mm F4L IS USM

16mmという超広角をカバーするズームレンズです。このクラスのレンズとしては軽く、画質も良いので気に入っています。手ぶれ補正機能も搭載されているで、暗所でも意外と手持ちで撮れます。

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マウントアダプターで使用するとレンズが結構長くなってしまいます。パッと見は超広角っぽくない印象。

 

【作例】

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EF16-35mm F4L IS USM

手ブレ補正も付いており、暗くても結構手持ちで撮影可。(フルサイズの超広角にしては)割と軽い当レンズ。登山やアウトドアで、機動力を活かした撮影が可能です。

 

EF70-200mm F4L IS USM

通称「白レンズ」。開放から素晴らしくシャープで、(望遠レンズとしては)小型軽量な作り。ズーム時もレンズが伸びない作りなので、使い勝手は良好です。

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とりあえずCanon EFマウントで望遠レンズが欲しけりゃコレを買っとけという本レンズ。マウントアダプター分ちょっと長くなりますが、元から長いレンズなのであまり関係ナシ。

 

【作例】

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EF70-200mm F4L IS USM

個人的に望遠レンズを持ち出す機会は少ないですが、使う度に「やっぱ良いわ~」と再確認させらる描写力。EOS Rで心配していたフォーカスの精度・速度は、(動きモノはあまり撮らないので)個人的には問題なし。EF70-200mm F4Lは現在モデルチェンジしたII型が販売されています。

 

EF100mm F2.8L MACRO IS USM

『ハイブリッドIS』という、マクロ領域でも効果的に手ブレを抑制する機能を搭載したキヤノン渾身のマクロレンズです。

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流線型の胴鏡デザインが、EOS Rとマッチしているような気がします。EOS Rに搭載されているバリアングル液晶と、マクロ撮影の相性は良いです。

 

【作例】

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EF100mm F2.8L MACRO IS USM

個人的には高山植物目当てに山に登ったりすることは少ないので、マクロはブツ撮りとかでの使用が多かったりします。

 

どちらのアダプターが買いなのか

今回私が購入したのは、コントロールリング付きのマウントアダプターですが、コントロールリング無しのキヤノン純正アダプターも発売されています。

こちらの方がシンプルで、コントロールリング付きのアダプターに比べると値段も安く重量も軽いです。

オート撮影がメインの方など、コントロールリングを使う機会がない場合はこちらを選択した方が良いかもしれませんね。

 

こちらが、私が購入したコントロールリング付きマウントアダプター。マニュアル撮影中心の方や、設定を細かく変更しながら撮影する場合などは、こちらのマウントアダプターがおすすめです。EOS Rの操作が快適になります。

 

どちらのマウントアダプターも防塵・防滴構造なので、アウトドア(山岳地帯)での使用にも安心感があります。

※防塵・防滴に対応したレンズ・ボディを使用する必要あり

 

こちらの記事もどうぞ

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【Canon】 EOS Rと一緒に揃えたもの

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先日、キヤノンのフルサイズセンサー搭載ミラーレスカメラ、EOS Rを購入しました。

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今回の記事では、EOS Rと一緒に購入したものや、使用しているアクセサリー類をご紹介していきたいと思います。

 

EOS Rと一緒に買ったものやアクセサリー類など

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RF35mm F1.8 MACRO IS STM

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RFマウント対応レンズで最初に買った、記念すべきレンズはコレ。

最初の1本としては、広角から凖望遠までカバーするRF24-105mm F4のレンズをセットで買う人も多いのではないかと思いますが、一応EFレンズで同じタイプのレンズは持っているので、今回は見送り(そのうち買うかと思いますが)。凖広角~簡易マクロ対応というユニークなこのレンズをEOS Rとセットで購入しました。

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EOS R+RF35mm F1.8

F2.0以下の明るい単焦点がちょうど欲しかったところで、1本で何でもこなせる画角の焦点距離も魅力的(標準画角と言われている50mmは、自分にはチョット狭く感じる)。手ブレ補正もあればありがたい。自分のニーズにバッチリ合ったこのレンズ、キヤノンは商売上手だと思いながらお買い上げ。

まだ試し撮りの段階ですが、予想通り、使い勝手は良さそうな印象です。

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RF35mm F1.8 MACRO試し撮り

 

レンズのインプレッション等を書いた記事はこちら

 

コントロールリングマウントアダプター CR-EF-EOSR

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RFマウントに対応した、コントロールリング付きのマウントアダプターです。

 

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マウントアダプターを介することで、手持ちのEFレンズを使用可能になります。今まで買い集めてきたEFマウントのレンズ資産を活かすことが可能。

キヤノン純正ということで、フォーカスのスピードや精度はバッチリで、動作に安定感があります。

 

2019年3月現在、RFマウントに対応したレンズの数は少ないですが、マウントアダプターがあれば豊富なEFレンズ群が使用可能です。

このメーカー純正マウントアダプターの存在があることも、EOS Rを選択する一つの理由でした。広角から望遠までカバーするレンズを、一から買い揃えなくて済むのはありあがたい。

 

コントロールリング無しのモデルも発売されていて、こちらの方がシンプル。値段が安くて軽いです。

 

コントロールリングは、EOS Rシリーズで採用された新操作系のひとつで、キヤノンも便利ですみたいにアピールしています。なので、あった方が便利そうに思えたので、コントロールリング付きのものを選択しました。

 

マウントアダプターについての記事

 

SanDisk Extreme PRO 128GB

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EOS Rの記録メディアはSDカード。苦労して山に登って撮ってきた写真が、カードが原因で消滅してしまったら笑えないので、SDカードは安定と信頼のSanDisk(サンディスク)をチョイス。

過酷な環境で使用することを想定した『Extreme PRO(エクストリーム・プロ)』という、SanDisk製SDカードの最上位モデルです。これまでEOS 6DやOM-D E-M5 Mark IIなどのカメラで同シリーズのカードを使用し、時には過酷な山岳環境で使用してきましたが、今のところトラブル発生はゼロ。

東芝やレキサーなどのメディアも使用してきましたが、一番信頼してる記録メディアは、やっぱりSanDisk。

EOS Rは3030万画素で、記録は全てRAW方式で撮影しているので、ファイルサイズが結構大きくなります。SDカードの速度が遅いと、連写時の書き込みやデータのやり取り時に時間がかかってイライラするので、読み込み速度が最大170MB/sの高速タイプにしました(買ったあとで調べてみたら、書き込み速度は90MB/sだとか)。300MB/sのモデルもありましたが、動画は基本的にやらないし、連写する機会も少ないので、そこまでの速度は要らないかな…。ということで、300MB/sよりも幾分か値段が安い170MB/sに。

 

Peak Design カフ リストストラップ

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カメラ好きの間でもはや定番となっている、カメラのアクセサリーブランドのピークデザイン。

カフ リストストラップは、カメラ手首に巻き付けるカメラの落とし止めです。

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ちょっとしたお出かけなどで、カメラを持っていく時に使用します。小型軽量レンズとの相性が良いです。

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ピークデザイン共通のアンカーを使用することで、ワンタッチで着脱可。この機能がすごく便利。ディーアイが持っているカメラにはもれなく、ピークデザインのアンカーが付いています。

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OM-D E-M5 Mark IIを買った時、一緒に購入したものを流用しました。

 

C-Loop

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カメラボディの底部にある三脚の穴に装着するカメラストラップを取り付けるためのアクセサリーです。

コレを装着すると、重いレンズを装着した時にカメラレンズが下を向いてくれて、ブラブラせずに安定して持ち運ぶことが可能。

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工具不要で簡単に取り外しができるので、三脚を使うときにはサッと外せます(多少手間ですが)。EOS 6Dで使っていたものを流用。

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ツマミ部分を立てて、三脚穴にねじ込むことで装着可能。

 

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ストラップは、キヤノンのプロストラップ(略してプロスト)を使用中。

これは薄くて軽くてコンパクト。素材感が好きなので使用していますが、デザインは全く好みではありません。同素材の無地ストラップがあったらぜひ乗り換えたいところです。

 

こちらの記事もどうぞ

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キヤノンのフルサイズミラーレスカメラ、EOS R購入

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キヤノンのフルサイズミラーレスカメラ、EOS Rを購入したのでその感想などを書いていきます。

 

カメラ・写真撮影を趣味として、本格的に始めてから、約10年ほど経ちました。最初に買ったカメラはキヤノンの『EOS Kiss X2 』という機種でしたので、10年来のキヤノンユーザーということになります。

使用しているメインカメラはEOS Kiss X2→EOS 60D→EOS 6Dと経て、今回の買い物でミラーレス化&新マウントに移行という形になりました。

さて、その新カメラ・使い勝手は如何なものか、印象や使い心地などをみていきましょう

 

Canon EOS Rを買いました

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Canon EOS R

 

EOS Rのスペック

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こまごまとカタログスペックの比較は普段あまりしないのですが、EOS Rのスペックをさくっと見てみましょう。

【Canon EOS R】

  • 3030万画素フルサイズCMOSセンサー搭載(約36.0mm×24.0mm)
  • 映像エンジンDIGIC 8搭載
  • キヤノンRFマウント
  • デュアルピクセル CMOS AF
  • 連続撮影8.0コマ/秒
  • 4K動画撮影可能
  • 視野率100% 369万ドット有機EL電子ビューファインダー
  • Wi-Fi、Bluetooth搭載
  • バッテリーパックLP-E6N/LP-E6対応
  • バッテリーフル充電からの撮影可能枚数・約370枚
  • SDメモリーカードスロット×1
  • 防塵・防滴構造
  • 本体サイズ135.8mm(w)×98.3mm(h)×84.4mm(d)
  • 重量660g(SDカード、バッテリー含む)

 

EOS Rの外観

到着したばかりのEOS R。

登山等で使用してボロボロに傷が入る前に、ピカピカのボディを写真に納めておきました。

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正面から。流線型のボディが、このカメラがEOSシリーズであることを特徴づけています。溝の少ないボディは、汚れが詰まったりしにくいのでメンテが楽で良いです。アウトドアで使うとどうしても汚れてしまうので。

 

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背面。グレード的にはEOS 6Dに相当すると思いますが、ボタン類は少なめでシンプルなデザインです。

 

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バリアングル背面液晶は、ぐるっと折りたたんで収納可能。こうすることで、液晶にふいに傷が入らないようガードできます(私はほとんど使いませんが)。

 

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バリアングル液晶をこのように展開することで、ローアングルでの撮影が可能。これまでにない角度から撮れるので、表現の幅が広がりそうですね。バリアングル液晶、無いよりはあった方が良いと思っています。 

 

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天板部分も、ダイヤル類が少なくシンプル。なれるまで操作しにくそう…と悪い予感はしていましたが、その通りでした(後述)。

 

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記録媒体はSDカードスロット×1。

デュアルスロットではありません。プロが仕事で使うマシンというよりは、アマチュアが趣味で撮影するカメラという位置づけですね。

でもそれで良いと思っています。俺アマだし。プロのマネしたい願望ないので、個人的にはこれで十分です。SDカードは毎回それなりのを使ってるので、これまで一度もデータ飛んだことありませんし。

 

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電源を落とすとシャッターが閉じて、撮像素子センサーが隠れます。コレ凄く良い!

ホコリとかいっぱい飛んでいるアウトドアの環境でも、気兼ねなしにレンス交換ができます。

 

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電子ビューファインダー(EVF)は、キレイで見やすいです。他社と比べて特段優れているといった感じでもないですが…。

アイセンサーがファインダー内にないのが好ポイント。

サブカメラのOM-D E-M5 Mark2はアイセンサーがファインダー内にあるので、雪山で中に雪が詰まってしまうと、勝手にファインダー覗いているモードに切り替わってしまうのです。

雪山で使うカメラのEVFは、アイセンサーがファインダー内にない方が良い!

 

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バッテリーは『LP-E6N/LP-E6』が対応しています。

これまで使っていたEOS 6Dやハイアマチュア/プロ用機であるEOS 5D Mark IVなどと共通の電源。信頼性の高い、実績のある大容量バッテリーです。

 

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EOS Rはミラーレス構造で、一眼レフカメラと比べると奥行きが薄いですが、グリップ部分のボリュームは十分にあり、握り心地良好です。

妻も、「(握り心地が良いので)EOS Rは見た目よりも軽く感じる」と言っていました。

 

EOS Rを選んだわけ(他のカメラと比較して)

今回メインカメラの入れ替えにあたって、他に候補となったカメラもありました。メーカーは同じでも、ミラーレス化すると対応するレンズマウントも変わるため、別にキヤノンにこだわらなくてもよかったので。レンズ資産のことは一旦置いておいて、新マウント移行も視野に入れながら真剣に考えました。

他の購入対象は『Canon EOS RP』『SONY α7iii』『Lumix S1』あたりです。

 

Canon EOS RP

Canon ミラーレス一眼 カメラ EOS RP ボディ

Canon ミラーレス一眼 カメラ EOS RP ボディ

 

これは軽い(440g)のが凄く良いと思いました。登山では軽さが行動範囲を広げてくれるので、軽さも大事な性能です。EOS Rより安いのもポイント。ただし、軽くなる分バッテリーが小型になって性能が落ちてしまうのと、防塵・防滴機構もEOS Rと比べるといくらか簡易的になるとのことなので、山で使う分には信頼性に劣るかな…ということで今回はナシ。

 

SONY α7iii

ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ズームレンズキット FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS ILCE-7M3K

ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ズームレンズキット FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS ILCE-7M3K

 

今回最後まで購入候補だったカメラ。というか、キヤノンからソニーに移行しようとホンキで考えていました。高感度に強いセンサーや、SONYの本気レンズ群は魅力的です。フルサイズミラーレスの中ではサードパーティレンズが最も豊富だし。しかし、α7iiiも一応防塵・防滴構造なのですが、他社と比べると耐水性が弱いとの情報が…。以前持っていたSONYの高級コンデジが割とあっけなく壊れたのも、印象悪かったです。結局、山に持っていっても突然壊れるかも…と、信頼性の部分に多少の疑念があったので、スペックは魅力的でしたが今回は見送る形となりました。

 

LUMIX S1

素晴らしく魅力的な機種だと思います。見るからに頑強そうなデザイン。山でも頼りになりそう(な気がする)。パナソニック&ライカ&シグマがタッグを組んで誕生したLマウントアライアンスという、強力な連合軍の出現で否が応でも機体は高まります。三社から、これからどんなレンズ&ボディがリリースされるのか、ワクワクしてしまいます。

が、カメラの値段が高い&重いので、購入までには踏み切れず…。

 

そしてCanon EOS R購入に至る…。

やっぱり自分にはキヤノンのカメラが合っているんじゃないかと思いました。

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あえて雪に埋めて撮影

これまでメインカメラに使用していたEOS 6Dは、山の中で散々ひどい目に遭わせてきた(雪をかぶったり、濡らしたり、マイナス-20℃ぐらいで放置したり)のですが、これまでノートラブルでした。

EOS Rは、グレードというか立ち位置的には恐らくEOS 6Dと同等。自分的にはこれぐらいのグレードのカメラが一番使いやすいです。大きさ・重さとスペックのバランスが丁度良い感じ。(フラッグシップ系は重すぎデカすぎ&エントリー機種は頼りない)

画作り的にも、長年のキヤノンユーザーだけあって、やっぱりレタッチとかもキヤノンの色味がやりやすいです。サブでオリンパスのOM-Dも使っていますが、レタッチの時には、色味が違うからちょっと扱いづらさを感じています(どちらが高画質とかいう話ではなく、慣れとか個人的好みの話)。

これまでの信頼性慣れた画が出てくるという安心感から、色々迷った挙げ句にEOS Rに決めました。

 

EOS 6Dと並べてみる

今まで長年に渡り私のメイン機として数々の山行(撮影)を共にしてきたキヤノンのフルサイズ一眼レフカメラ・EOS 6Dと、今回購入したEOS Rを並べてみたいと思います。

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が今回新たに購入したEOS R

のボロボロにカメラが長年の相棒、EOS 6Dです。

 

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天板の操作ボタン・ダイヤル等の比較。キヤノンの新ミラーレスカメラ・EOS Rの操作系はボタンが少なく、比較的シンプルな見た目となっています。

これは見た目通り、今まで使っていた6Dとは操作感覚が違ってくるので、結構戸惑うところではありました。

 

新操作系について

新たにフルサイズミラーレスカメラを作るに当たって、キヤノンの開発陣は新しいカメラに合わせた新しい操作系を作ろうとしたのでしょうか。

モード設定ダイヤルの形状が大幅変更され、『マルチファンクションバー』というけったいな新操作スイッチが入っています。

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EOS Rのレビューを見ていると、この操作性に関しては完全に賛否両論

自分的にも、アリかナシかと聞かれれれば…正直言って…ナシです。

天板周囲のボタンを押して撮影モードやISO感度をパパっと変えられたEOS 6Dと比べて、EOS Rは設定を変えるのにもうひと手間かかる感じ。慣れの問題なのかもしれませんが、第一印象としては新操作系は使いにくい

かといって、まったく使いものにならないかと言えばそうでもなく、設定をちゃんと合わせておけばなんとか許容範囲内といった感じでしょうか。

使いやすさといった点においては、今後のRFマウント対応ボディに期待です。

 

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EOS R(左)とEOS 6D(右)のダイヤル類。撮影モード変更の際、EOS Rは[MODE]のスイッチを押した後、AvとかMとかを背面液晶を見ながら変更しなければならない。EOS 6Dはモード設定ダイヤルと電源ボタンが一つにまとめられていますが、EOS 6Dではダイヤルと電源スイッチが別になっています。この操作系の違いは戸惑いの元…。

 

EOS Rサンプル画像

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ISO 100
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ISO 800
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ISO 1600
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ISO 6400
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ISO 12800

 

おわりに

メインカメラはフルサイズ、サブはマイクロフォーサーズといった、2マウントでの運用をしています。 

長年ボロボロになるまでに酷使してきたフルサイズ一眼レフ・EOS 6Dの後釜とすべく、EOS Rを購入しました。

購入の決め手は、最新の機能!とかではなく、「キヤノンのカメラは長年過酷な(山の)環境で使用してきて大丈夫だったから」という信頼性が大きなウエイトを占めました。

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冬の北アルプスにて

自分の用途では、カメラで撮影するものの殆どが登山やクライミングの写真です。
決して軽くはなく、嵩張るカメラを苦労して現地に持っていって、「厳しい環境では動きませ~ん」ではお話になりません。

「軽いけどすぐブッ壊れるカメラ」や、「隅っこを等倍で見ても解像しているけどクソ重いカメラ」は、個人的には必要ありません。

 

ちょうど自分のニーズに合っていると感じたEOS Rには期待しています。今後、長期に渡って使用してみて、山遊びのお供に最適なカメラかどうか確かめていきたいと思います。

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これぐらい使い込めることを期待!

 

 

 

 

 

 

※EOS Rと一緒に買ったものや、使用しているアクセサリー類についての記事

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【オリンパス】 12-100mm F4 IS PROレビュー 【登山で使用】

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オリンパスのマイクロフォーサーズマウント用レンズ、M.ZUIKO 12-100mm F4 IS PRO。何回か登山で使ってみたので、その感想など。

 

OLYMPUS マイクロフォーサーズ用レンズレビュー M.ZUIKO 12-100mm F4 IS PRO

 

こちらは当レンズを買って間もない頃に書いた記事

 

レンズのスペック

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★M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROのスペック★

メーカー:オリンパス

対応マウント:マイクロフォーサーズマウント

焦点距離:12-100mm(35mm換算24-200mm)

開放口径比:F4(ズーム全域)

最大撮影倍率:ワイド端0.3(35mm換算0.6倍)、テレ端0.21倍(35mm換算0.42倍)

フィルター経:72mm

大きさ:77.5(経)×116.5mm(全長)

重量:561g

価格:131,850円(2018年9月25日 Amazon.jp価格)

★防塵防滴設計

★レンズ内手ブレ補正あり。対応ボディで、最大6.5段分(OM-D E-M1 firmware ver.4.0、 E-M5 Mark II firmware ver2.0以降のボディ)

 

便利なズーム倍率

OLYMPUS M.ZUIKO 12-100mm F4 IS PRO、主に登山で使用しています。

このレンズの大きな魅力が、12-100mm(35mm換算24-200mm)という高いズーム倍率。多くのシーンが、このレンズ1本で(レンズ交換なしに)カバーできてしまいます。

【以下に、同じ場所から撮った2枚の作例】

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広角端12mm(35mm換算24mm)

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望遠端100mm(35mm換算200mm)

1本のレンズでこれだけの倍率で撮れてしまうのが便利

12-100mm F4 PROは(マイクロフォーサーズマウント用としては)決して軽いレンズではありませんが(561g)、この高いズーム倍率のいかげで、持っていくレンズの本数を減らすことができます。そのため、トータルで装備の軽量化を図ることが可能です。

登山では、軽量化も大事です。体力的な余裕は安全面を高めますし、写真を撮ろうというモチベーションも保てます。疲れていると「写真とかどうでもええわ」という気分になることがあるので(結構ホント)。

 

1本のズームレンズでカバーできる範囲が広いということは、レンズ交換の手間も減らせます。

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広角レンズとして使用

 

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望遠レンズとして使用

誰かと一緒に登山している時、その仲間がカメラにあまり興味なかったりすると「レンズ交換なんかやらずにさっさと登れ」みたいな冷たい目線を浴びることもあります。奥さんや仲間と一緒に登るときには、(相手があまり写真に関心がない場合は特に)スピーディーに動ける撮影機材が大事だったりします。

高倍率のズームレンズと言うと、たいてい画質が犠牲になったりしているのですが、M.ZUIKO 12-100mm F4 IS PROは画質の方も素晴らしいです。

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槍ヶ岳の穂先と登山者のアップ

クリアに、シャープに写ります。さすがに開放だと周辺の四隅はチョット甘いですが、それでも開放から普通に使いたいと思えるような画質ですね。


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アウトドアフィールドでは、場所によっては結構ホコリぽかったりすることも多いです。頻繁なレンズ交換は、カメラのセンサー部分に汚れがついてしまう可能性を高めます。

 

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ミラーレスカメラでは、レンズを外すとセンサーがむき出しの状態になるので、レンズ交換時にはホコリなどが入り込まないように注意です。

12-100mm(35mm換算24-200mm)をカバーできるM.ZUIKO 12-100mm F4 IS PROの高いズーム倍率は、レンズ交換の頻度を減らせるので、センサーに優しいカメラとも言えます。

 

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下山後飯の撮影にも

M.ZUIKO 12-100mm F4 IS PROには強力な手ブレ補正機能が搭載されているので、下山後の食事を撮るのにもピッタリです。

疲れて腕がプルプルしている場合でも、薄暗い店内でも、強力な手ブレ補正機能がバチッとシャープな画像を提供してくれます。

 

マクロ的な使い方も可

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簡易マクロ(広角マクロ)的な使い方も可

山には圧倒的なランドスケープ(景観)の他にも、キノコや花など魅力的な被写体も多いです。簡易マクロ的に使えるのも便利。

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被写体に最大でこれぐらい寄れます

 

高い耐候性

M.ZUIKO 12-100mm F4 IS PROの魅力のひとつは、高い耐候性(防塵防滴)にあります。

アウトドアフィールドでは、ホコリも舞えば、雨も振り、時には降雪だってあります。そんな過酷な環境で安心して使える高い耐候性を持つのが当レンズ。

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高い耐水性

耐水性に高い信頼性を置いているので、自宅でシャワーをかけてみました。これだけやっても大丈夫なのが、オリンパスのPROレンズの凄いところ。

※防塵防滴機能を持つボディとセットで使用する必要あり。

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壊したら自腹修理です

今まで何度か過酷な環境で使用してきても大丈夫だったので、自宅でシャワーをかけてるところを撮影するのに、なんの問題もありません。
防水性を保証するわけではないので、やりたい方は自己責任でお願いしますね、念のため。

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濡れてもタオルで拭けばノープロブレム

 

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雪山でも使用しています

 

まとめ

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12-100mm(35mm換算24-200mm)をカバーしてくれる高倍率のズームレンズであるM.ZUIKO 12-100mm F4 IS PRO。レンズ交換の手間を減らしてくれる当レンズは、トータルでの装備の軽量化に貢献してくれます。

画質の方も妥協なく、開放からでも普通に使えます。とりあえずコレ使っときゃ間違いねぇといった感じ。

防塵防滴機能も素晴らしく、同じく防塵防滴のボディと合わせれば、多少の濡れも気にせずガンガン使えるのも嬉しいところ。他のカメラだと「濡れしまうから…」と躊躇してしまうような場所でも使え、撮影可能な場面が広がります。

さすがのオリンパスPROクオリティ。

弱点は、F4通しでチョット暗いことですが、手ぶれ補正も強力なので暗い場所でも問題なく撮影可能(星空撮影には向きませんが)。

マイクロフォーサーズのレンズとしては重めですが、それでも防塵防滴機能、高いズーム倍率、高画質を考慮にいれれば十分高い機動性を持ったレンズと言えるでしょう。

山で使うのに適したレンズだと思います。

 

作例

ここで、OLYMPUIS M.ZUIKO 12-100mm F4 IS PROで撮った作例をいくつか載せていきたいと思います。

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OLYMPUS M.ZUIKO 12-100mm F4 IS USM

 

防塵防滴機構を持つオリンパスのカメラボディ

 

 

 

保護フィルター

 

 

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厳冬期のカメラ動作について【山の写真撮影】

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-20℃ぐらいの環境でカメラを使うなら、最低動作保証温度が0℃も-10℃も誤差の範囲。

というのが最近の自分の中での結論です。カメラの話。

 

最新機種にはそこまで興味がなく、ちと古い機種での話になってしまうのが申し訳ないですが、冬山に登る人間として、今まで使ってきた撮影機材について書いていきます。

 

厳冬期登山におけるカメラの話【エラーの出現など】

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Canono EOS Kiss X2

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最初に手にしたデジタル一眼はコレ。オーストラリアで買ったので、Kiss X2じゃなくて海外名のEOS 450Dでした(中身は一緒)。

ISO感度800が個人的には上限で、持ってたタムロンの安いズームレンズは手ブレ補正ナシ。当時はそれが当たり前だった気がします。

低温下でも問題なく動作していたように思います。後述の60Dのようなエラーメッセージは出ていません。

多少水滴で濡れたことはありましたが、すぐに拭ってやれば問題無しで故障したことはありませんでした。が、知り合いのKiss使い(後発の機種)は、2名中2名とも山で使用中に壊れたと言っていたので、ハードな環境で使うのは良くないかもしれないですね。

というわけで、堅牢性についてはあまり期待していないです。厳しい大自然の環境下で末永く使うように作られた機種ではない…ということでしょう。

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雪山で使うと、カメラが雪まみれになるのは日常茶飯事。
 

Canon EOS 60D

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山でハードな環境で使うには、Kissだと心許なかったので、『防塵防滴』設計のEOS 60Dにグレードアップしました。

春・夏・秋は問題なく使用できていましたが、冬山で使用してみると、問題発生

-6℃以下の環境で使用していると「本体の温度が上がっています」という謎のエラーが発生してシャッターが切れなくなってしまうのです。気温氷点下なのに温度上昇という全くミスマッチングなエラーメッセージ。完全に何かがイカレているとしか思えません(ちなみに平温に戻るとエラーメッセージは出なくなりました)。

メーカーに問い合わせても「動作保証温度外なので対応できません」と取り付く島もなし。メーカーの動作保証は0℃まででした。それ以下の気温で環境で発生したトラブルについては一切責任を追わないという姿勢なのでしょう。

せっかく冬の八ヶ岳に持っていったのに、山の中でいざシャッターを切ろうとしたら作動せず、何も撮影できないまま帰ったことがあります。

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EOS 60Dは、こういった環境では動作が不安定でした。 

 

仕方ないので、後述のEOS 6Dを買ったんです。そして60Dは格安で友達に譲りました。その友達、モンブラン山頂でも普通に60Dを使っていました。低温になってもエラーメッセージが出たことはないと。エラーが出るのは単に低温だけの問題じゃない?今となっては検証もできないので、謎は残ったままです。

 

 

Canon EOS 6D

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当時は冬山をガンガン登り始めていた時期でしたし、もともと写真撮影のために登山を始めた身としては、冬山でも問題なく使えるカメラじゃないと話になりません。

ということで、多分60Dよりも耐久性のある素材使ってんだろうな~と思って、当時発売からそんなに経っていなかったEOS 6Dをお買い上げ。現在までメインのカメラで使用しています。

こちらは-20℃ぐらいの環境でも普通に使えました。低温下では液晶の表示切り替えがスローになったりすることもありますが、実用上はほとんど問題なし。

あ、あとは雪が十字キーの中に詰まると勝手に右側に押され続けている状態になることがあります。防塵防滴設計なのに、十字キーの右側だけが弱い。これは他の方が使っている6Dでも起きている症状なのですかね?

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EOS 6Dで撮影

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark II ボディー EOS6DMK2

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark II ボディー EOS6DMK2

 

 

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II

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装備の軽量化や沢登りのために、強力な防塵防滴機構に惹かれて、2018年にオリンパスのカメラを購入。

メーカー的には-10℃の動作保証を謳っているので、寒さにもめっぽう強いはず…そう思っていました。

しかし、いざ厳冬期の南アルプスに持っていったら、思わぬトラブル発生。

OM-D E-M5 Mark IIは確かに-10℃ぐらいまでは問題なく動いていましたが、それ以下の気温になると動作が不安定に…。

低温下だと起動から20-30秒後には、「バッテリーが無くなりました」という表示が出て、強制的に電源OFFの状態になりました。電源を入れ直せば一応動きますが、またしばらくすると強制的に電源が切れるという状態に…。オリンパスのOM-D E-M5 Mark IIは-10℃の低温動作保証があるから、凄く寒さに強いと思ったんですが、実はそうでもなかったという、自分にとっては衝撃の事実。

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1月の八ヶ岳のアイスクライミングでは、OM-D E-M5 Mark IIは問題なく作動しました。気温は恐らく-10℃前後だったと思います。

まぁ、寒さにとびきり弱いわけではないかもしれないですが、いざ山のてっぺんまで持っていってから「動きませ~ん」じゃ済まないですよね。激寒い時にはEOS 6Dを選んだほうが確実です。

あと、ミラーレスは雪がファインダー内に入ると、ちょっとめんどくさくなる可能性。

 

結論として

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メーカーが謳う動作保証温度は、その温度内で発生したトラブルについては対応してもらえると思いますが、保証温度外で発生したトラブルについては恐らく対応されません。 

なので、-20℃とかになるような環境でカメラを使うなら、動作保証の最低温度が0℃だろうと-10℃だろうと、実質大差ナシというのが自分の結論です。 

最低動作温度が-10℃のOM-D E-M5 Mark IIが、厳冬期の南アルプスでトラブル出現したのに、最低動作温度が0℃のEOS 6Dは問題なく動いているので、冬山登るような人にとってはメーカーの保証温度なんてあってないようなものですね。厳冬期バリバリ登っちゃう人にとっては、最低動作温度保証が0℃も-10℃も誤差の範囲です。

厳冬期のアルプスの稜線上とかで、カメラがちゃんと動くかどうかは、実際に使用してみないとわからないとう半ばギャンブルのような事実。

 

新しい魅力的なカメラは次々と発売されているのですが、それが厳冬期の高峰でちゃんと動くのかよくわからないのに手を出すのには、すごく勇気がいります。最近の高級ミラーレスとか、実際どうなんでしょう?

Canon ミラーレス一眼 EOS R BODY

Canon ミラーレス一眼 EOS R BODY

 
Nikon ミラーレス一眼 ニコン Z7 ボディ

Nikon ミラーレス一眼 ニコン Z7 ボディ

 
ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ズームレンズキット FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS ILCE-7M3K

ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ズームレンズキット FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS ILCE-7M3K

 

 

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【写真で見る】夏山と冬山の違い【無雪期・積雪期】

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同じような場所からカメラで撮った無雪期(夏・秋)の山と、積雪期(冬・春も場所により)の山を見比べて見ましょうという記事です。

山は、無雪期(雪のない時期)と積雪期(雪が積もった時期)で、全く違う表情を見せてくれます。同じ山でも、季節によって様々な表情を見せてくれるので、何度も通いたくなってしまうのが山の魅力。

その魅力が少しでも伝わればと、写真を通してご紹介していきます。

 

無雪期の山と、積雪期の山の写真を見比べてみる

 

仙丈ヶ岳

『南アルプスの女王』と呼ばれる仙丈ヶ岳。穏やかで大きな山容。積雪期には一面の白銀世界となり、美しさは特に際立ちます。小仙丈ヶ岳付近から撮影しました。

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9月に撮影

 

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3月に撮影

 

三ノ沢岳

中央アルプスの主脈から外れた場所にあり、独立した堂々とした姿を見せる山。個人的には中央アルプスで最も美しいピークだと思っています。極楽平からしばらく進んだあたりから撮影しています。

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10月に撮影

 

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3月に撮影

 

奥穂高岳

北アルプスの最高峰で標高日本第三位(3190m)の奥穂高岳。岩々した厳しく急峻な名峰です。左には前穂高岳、右にはジャンダルムが写っています。涸沢岳付近から撮影しました。

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8月に撮影

 

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12月に撮影

 

鏡平(鏡池)

北アルプスの一角にある有名な池。鏡のように反射する水面からは名峰・槍ヶ岳が映し出されます。冬季にこの池は、雪に埋もれてしまいます。

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8月に撮影

 

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12月に撮影

 

五竜岳

後立山連峰の秀峰。ゴツゴツした、大らかな山体が魅力の五竜岳。遠見尾根を登りきった先から撮影しています。

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8月に撮影

 

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3月に撮影

御嶽山

木曽の御嶽山。独立峰ですが山頂部分が広く、場所により厳しく、また場所によっては穏やかな表情を見せてくれる奥深い山です。南端ピークの継子岳付近から撮影しています。

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7月に撮影

 

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1月に撮影

 

涸沢カール

紅葉で有名。穂高連峰に囲まれるように存在するこの美しい圏谷は、多くの登山者を惹きつけています。紅葉だけでなく、雪を抱いた春の季節も素晴らしいです。

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10月に撮影

 

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5月に撮影

 

鹿島槍ヶ岳

北アルプス北部、後立山連峰の盟主である鹿島槍ヶ岳。優美な双耳峰は、登って良し、眺めて良しです。展望に優れる登山ルート、遠見尾根(中遠見山付近)から撮影しました。

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7月に撮影

 

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3月に撮影

 

槍ヶ岳

多くの登山者に憧れの眼差して見られる日本を代表する名峰、槍ヶ岳。ピーク部分は穂先と呼ばれ、切り立った急峻な地形故に、積雪期でも着雪が少ないです。

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7月に撮影

 

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4月に撮影

 

南八ヶ岳

オールシーズン、多くの登山者を迎え入れる人気の山域・八ヶ岳。写真のピークは左から横岳、赤岳、阿弥陀岳。赤岳鉱泉から硫黄岳に向かうルートの道中にある、赤岩の頭付近から撮影しました。

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7月に撮影

 

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12月に撮影

 

中央アルプス

中央アルプスの主脈。極楽平から南に進み、島田娘と呼ばれる場所から撮影しています。稜線の奥、遥か遠くに空木岳、南駒ヶ岳が見えています。

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8月に撮影

 

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3月に撮影

 

八方尾根(八方池)

白馬村からゴンドラリフトを乗り継いで、容易に雲上の世界に立てるのが八方尾根の魅力。観光名所としてポスターなどにも使われる八方池。冬には完全に雪の下に埋もれてしまいます。

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8月に撮影

 

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2月に撮影

 

西穂高岳

穂高連峰の中では、最も標高が低い西穂高岳(2909m)ですが、ロープウェイを使うことで、比較的短時間で登ることができるのが魅力です。緊張感のある岩稜帯を通って、西穂高岳の山頂から撮影しました。

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8月に撮影

 

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1月に撮影

 

立山(室堂)

アルペンルートが開通している時は、比較的手頃に楽しめる3000m峰の立山。立山から室堂を見下ろすように撮影しました。豪雪地帯の山域であり、4月でも圧倒的なボリュームの残雪があります。

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9月に撮影

 

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4月に撮影

 

撮影に使っている機材について

 

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クライミングの写真の撮り方 【クライマーの撮影】

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「臨場感のあるクライミング写真が撮りたい!」という願望があります。

単なる「クライミングをしている人の写真」ではなくて「臨場感のあるクライミングの写真」が撮りたいのです。

今回はいくらかのギア投資でできる、『クライミングシーンの写真』の撮り方について書いていきたいと思います。

 

クライミングの写真撮影方法 

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★注意事項★

基本的に、クライマーの写真はクライマーにしか撮れません

今回紹介するシステムは、やり方を間違えると大怪我や死亡事故に繋がる可能性があることをご了承ください。

クライミングに関する用語はあえて噛み砕かずに書いていきます。言葉が難解だと感じる方は真似しないようにお願いします。

システム自体に思わぬ不具合が潜んでいる可能性も否定できないため、行う場合はくれぐれも自己責任でお願いします。(オメーのせいで酷い目に遭ったとか言うのは無しヨ)

 

普通に撮ったクライミングの写真はイマイチ

はじめに。

これから、岩の取り付き点から撮ったクライミングシーンの写真を何点かご紹介します。

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いかがでしょうか?

実際に登っている本人からすると、高度感にヒヤヒヤしたりして、結構スリリングな体験をしているんですけれども、こうやって写真として見ると、とても作品とは呼べたものではありません。

「ここを登りましたよ」程度の、個人用の記録写真といったところでしょうか。

岩場でクライマーが感じている緊張感や、絶壁を進んでいく躍動感は、このアングルからの写真でほとんど伝わらないというのが正直なところ。

 

臨場感のあるクライミング写真

クライミング写真といえば、Jimmy Chin氏の作品なんかが有名ですかね。他にもロクスノの見出しに出てくるような写真とか、瑞牆山のトポに載っているような作品…そんな写真が撮りたいと思いました。

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こういう本の表紙みたいな写真が撮りたいのです。

 

準備したギア類

そこで、クライミング中のクライマーの写真をもっと撮るべく、元から持っているギア類に加えて、いくつかの物品を追加してみました。

 

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アッセンダー2

 

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アブミ1つ。

 

撮影のためには他に、通常のクライミングで使う装備も持っていきます。

通常のクライミング装備が分からない人は、手を出していけない分野です。念のため。

 

システム概要

 以下は図による解説

※クライマー(登る人・被写体)

※フォトグラファー(写真を撮る人)

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撮影者(フォトグラファー)は、対象より先にクライミングするか回り込むかして、岩の上に支点をセット。

クライマーのいる高さ(写真を撮りたい位置)、もしくは取り付き地点まで懸垂下降を行います。

 

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撮影者は懸垂下降の後、目的地点で一旦停止するか、地上まで戻ってくるかしてから、アッセンダーをセット。クライマーが登っていくのに合わせて、フォトグラファーはユマーリングでロープを登り返しながら好みのアングルで写真を撮っていきます。

 

※歩いて回り込んでトップに立てる岩場の場合は楽ですが、そうでない場合は誰かが先にクライミングをしてロープを張りに行かないといけません。

 

※デバイスのセットや手順を間違えると普通に死ねます。ロープワークや道具の使用方法について熟達しておく必要があります。

 

※フォトグラファーはクライマーの横(別ルートであることも多い)に長時間滞在することになります。岩場が混雑している場合、長時間のルート占有は慎みたいです。ルートは譲りあって使用しましょう。

 

支点の作成

ロープセッティング

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何らかの方法で岩の上まで登り、終了点やら立ち木やらを利用してロープを固定します。

 

★別の方法

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普通にクライミングした後に、終了点にロープをかけてロワーダウン。

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その後、片方のロープを木などに固定。そうするともう一方のロープがアッセンダーで登れるFIXロープとなります。

この方法は撮影終了後のロープ回収が楽です。 

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手頃な木が無くて、クラックがある場合はカムを使用してロープを固定することも可能。

 

登り返し(ユマーリング)

ロープが確実に固定できたら登り返し(ユマーリング)を行っていきます。

ここからカメラを持っていきます。

 

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登り返すFIXロープに、アブミを連結したアッセンダーを装着。ハーネスのビレイループにもうひとつのアッセンダーを装着します。

【1】アブミをセットしたアッセンダーをできるだけ上方にスライドさせる。

【2】アブミに立ち上がりながら、ビレイループにセットしたアッセンダーを上にスライドさせる。

この【1】~【2】を繰り返しながら上へ上へと登っていきます。

 

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【写真】ユマーリング・別の方法

『ジャック中根のクライミング道場』という本のP41にある楽ちんユマーリングと理論的に同じ方法。こちらの方法もありっちゃあり。マイクロトラクション・プーリーを利用し、1/3システムで身体を引き上げる原理なので、登るのは楽です。

ただし、セッティングが多少煩雑になります。被写体のクライマーに合わせて登っては降りてというこういを繰り返すと時間はかかるし、ミスってしまう可能性もあるので、個人的にシステムはできる限り単純化したいです。

 

ダイナミックロープは体重を掛けると伸びるので、出だしは結構登りにくいです。

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また、地面に近い場所ではロープが軽いので、アッセンダーが上手くスライドせず、上の写真のような状態になります。

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地面につかない程度の場所で、アッセンダーの下になる位置に、何でもいいので重りをつけておくと、出だしでもアッセンダーがスムーズに機能します。

ある程度登り返すと、ロープの伸び幅が減って登りやすくなります。

 

登り返し自体はアブミに乗っていくので、クライミングシューズでなくても可能ですが、アブミに乗り込む代わりに、スタンスが拾えそうなら岩を足がかりに登った方が楽な場合が多いです。

TC Proのような、長時間はいていても痛くなりにくいシューズを使用するのも良いと思います。

 

写真撮影が終わったら、撮影者が登り返しに使ったロープの回収が必要になります。

トップロープでセッティングしている場合は、地上まで懸垂下降してきた後にロープを引けば回収できるので楽です。ユマーリングをして登り返す前に、下降器をギアラックに装着しておくのを忘れずに。

上部にロープをFIXしている場合は、一旦登りきった後、ロープの固定を解除してから懸垂下降をします。歩いて降りられそうな場合は、歩いて下っていってもよいです。

 

作例紹介

とりあえず、平日の人影まばらな小川山で試験的に撮影。

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ロッククライミングとしては入門的なルートでしたが、上から横から撮ってみると、それなりに見栄えします。

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撮影風景。

 

Q&A

Q ハンドル付きのアッセンダーを使う理由は?小型のアッセンダーも使えますか?

A ハンドル付きのアッセンダーを使ったほうが、登り返しが楽で疲労が少ないからです。写真だけ撮り行ってるわけではなく、自分もクライミングをしたいので、体力の消耗は抑えたいです…。ハンドル付きのアッセンダーの代わりに、ペツルのタイブロックやセルフジャミングプーリー(マイクロトラクション等)、ハンドル無しのアッセンダー(ベーシック等)、フリクションノット(マッシャー等)でも一応機能するはずです。

 

Q アブミの代わりにスリングを使っても大丈夫ですか?

A 問題なく機能するはずです。そちらの方がシステムとしてはコンパクトになります。アブミの場合、足を乗せる段を調節して立つことで、ハーネスで圧迫される大腿や股の負担を減らして休むことができるのが良い点です。

 

Q 写真で見たヨセミテのユマーリングとは少し違うようですが。
A 主に日本のシングルピッチのクライミングで撮影を行うために採用した方法です。ユマーリングの方法はいろいろあって、アブミ×2、デイジーチェーン×2を使って行う方法もyoutubeで見ました。写真撮影専用のギアをできるだけ少なくしたいという思いと、楽に速く登り返しをしたいという気持ちのバランスを取って、今回の方法を採用しました。ちなみにユマーリング方法は、グリベルのアッセンダーの中に入っていたマジックマウンテンの日本語説明書を参考にしました。

 

Q おすすめのカメラ、レンズはありますか?

A 使っているカメラはCanon EOS 6Dです。それ以外は今回の方法で使ったことがないので何とも…。レンズは24-105mmのズームレンズをメインにしています。レンズ交換はリスクが高いので(落っことしたら危ないし、ほぼ100%レンズは粉々)、ズーム倍率は高い方が良いかもです。また、超広角レンズだと、撮影者側の足やロープ、アブミなどが写り込んでしまう可能性があります。クライマーの表情を撮るために、中望遠域も時々活躍します。

 

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こちらの記事もどうぞ

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M.ZUIKOレンズ 12-40mm F2.8と12-100mm F4比較【マイクロフォーサーズ】

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OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROと、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROが手元にあるので、比較記事を書いてみたいと思います。

両レンズとも、オリンパスのマイクロフォーサーズマウント対応。標準画角をカバー。オリンパスのフラッグシップレンズシリーズである『PRO』の名を冠しています。

『大口径標準ズームレンズ』『高品位高倍率ズームレンズ』というキャラクターの違いはあるものの、オーバーラップしている部分もあります。どっちを買おうか迷っている人もいるはず。

両レンズを比較することで、購入検討している人の助けになれば幸いです。

 

OLYMPUS M.ZUIKO PROレンズ比較。『12-40mm F2.8』vs『12-100mm F4』

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左がM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

右がM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

両レンズ共にマイクロフォーサーズマウント対応。

オリンパス、M.ZUIKO PROレンズです。

 

スペック比較

最初にM.ZUIKOレンズ12-40mm F2.8と12-100mm F4のスペックをざっと比較してみましょう。

 

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

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『大口径標準ズームレンズ』

焦点距離:12-40mm(35mm換算24-80mm)

開放口径比:F2.8(ズーム全域)

最大撮影倍率:0.3倍(35mm換算0.6倍)

大きさ:69.9(経)×84mm(全長)

重量:382g

価格:80,190円(2018年9月25日 Amazon.jp価格)

★防塵防滴設計

 

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

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『高品位高倍率ズームレンズ』

焦点距離:12-100mm(35mm換算24-200mm)

開放口径比:F4(ズーム全域)

最大撮影倍率:ワイド端0.3(35mm換算0.6倍)、テレ端0.21倍(35mm換算0.42倍)

フィルター経:72mm

大きさ:77.5(経)×116.5mm(全長)

重量:561g

価格:131,850円(2018年9月25日 Amazon.jp価格)

★防塵防滴設計

★レンズ内手ブレ補正あり。対応ボディで、最大6.5段分(OM-D E-M1 firmware ver.4.0、 E-M5 Mark II firmware ver2.0以降のボディ)

 

大きさ比較画像

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIにM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを装着した図。小型のE-M5本体にマイクロフォーサーズの中では大型レンズである12-40mm F2.8を装着すると、レンズが結構主張気味です。

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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの重量を念のため秤で測定。389g

 

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIにM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを装着した図。12-40mm F2.8も本体に対してレンズが大きかったですが、12-100mm F4は更に一回りデカい印象です。

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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの重量を念のため秤で測定。567g

 

画質

レンズ選びである意味最大の関心事である画質について、詳細を見ていきましょう。

 

12mm(35mm換算24mm)

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12mm(35mm換算24mm相当)で撮影した写真。中央部と周辺の画質比較です。

 

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F2.8

 

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F4

 

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F5.6

 

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F8

 

25mm(35mm換算50mm)

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25mm(35mm換算50mm相当)で撮影した作例です。中央部、周辺の比較を見ていきましょう。

 

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F2.8

 

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F4

 

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F5.6

 

f:id:di82:20180925105533j:plainF8

 

 

40mm(35mm換算80mm)

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40mm(35mm換算80mm相当)の比較画像です。12-100mm F4の焦点距離目盛りには40mm丁度がなく、ボディの液晶に表示される焦点距離が38mmか41mmの3mmごと表示だったので、厳密に正確な40mm比較ではないですが…(画角が少しズレてます)

 

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F2.8

 

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F4

 

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F5.6

 

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F8

 

100mm(35mm換算200mm)

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M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROは未対応の画角ですが、M.ZUIKO 12-100mm F4 PROの望遠端100mmの画像を参考のために出していきます。

 

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F4

 

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F5.6

 

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F8

 

マクロ性能

オリンパスのフラッグシップ『M.ZUIKO PRO』レンズ群は、「寄れる」ことも売りにしています。

本家マクロレンズには及びませんが、M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROとM.ZUIKO 12-100mm F4.0 IS PRO共に、簡易マクロ的な使い方が可能です。

それでは、どれほど被写体に「寄れる」のか、テストしてみましょう。

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被写体は『蛍石』です。

 

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

カタログ値では、M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROの最大撮影倍率は0.3倍(35mm換算0.6倍相当)。広角端、望遠端の最大倍率については記載はありませんでした。両端とも0.3倍?

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広角端(12mm)で最大限まで寄った写真。

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広角端(12mm)のワーキングディスタンス。かなり近くまで寄れます。

 

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望遠端(40mm)で最大限まで寄って撮影。

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望遠端(40mm)のワーキングディスタンス。

 

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

M.ZUIKO 12-100mm F4.0 IS PROの最大撮影倍率は、ワイド端0.3(35mm換算0.6倍)、テレ端0.21倍(35mm換算0.42倍)です。焦点距離によって最大撮影倍率が変化。広角側の方が最大撮影倍率は大きいです。

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広角端(12mm)で限界まで寄って撮影。

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広角端(12mm)のワーキングディスタンス。レンズフードが接触するんじゃないかってぐらい、アホみたいに寄れます(褒め言葉)。

 

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望遠端(100mm)で最大まで寄った写真。

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望遠端(100mm)のワーキングディスタンス。100mm(35mm換算200mm相当)なので、それなりに最短撮影距離はそれなりに離れる…というより、広角側がアホみたいに寄れるだけです。何でも近寄れれば良いってもんじゃないですからね。

 

ズーム倍率(画角)の差

12-40mm(35mm換算24-80mm)と、12-100mm(35mm換算24-200mm)の焦点距離が実際のところどれだけの差があるか、比較してみましょう。

 

比較写真を撮るために、家から割合近い場所にある某大社に向かいました。

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12-40mm F2.8と12-100mm F4の両レンズでの広角端である12mm(35mm換算24mm相当)で撮影した図。

 

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前の写真の場所と同じ位置から、40mm(35mm換算80mm相当)で撮影。12-40mm F2.8では望遠端に当たる焦点距離です。

 

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更にズーム。12-100mm F4の望遠端で、100mm(35mm換算200mm相当)の焦点距離です。

 

続いて某大社からそんなに遠くない場所にある、某湖へ。

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12mm(35mm換算24mm相当)で適当に撮影。カモが逃げていく…。

 

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40mm(35mm換算80mm相当)。12-40mm F2.8の望遠端の焦点距離です。カモをアップで撮りたくて近づいてみましたが、ある程度近づくと逃げられてしまうのでこれが限界。

 

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その場から動かず、12-100mm F4の望遠端である100mm(35mm換算200mm相当)で撮影。カモをそれなりにアップで写せました。

例えば山の中などで、近づくと逃げてしまう動物に遭遇した際、12-100mmを持っていれば、レンズ交換の手間がなく(レンズ交換中に逃げられてしまう可能性も)、動物をそれなりに大きく写せる可能性があります。

 

レンズフード

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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO、両レンズにはレンズフードが付属しています。

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左がM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROのレンズフード。

右がM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROのレンズフード。

 

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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROのレンズフード。出っ張ったフード脱着スイッチが両サイドに付いているという謎設計。意図せずボタンが押され、レンズフードが緩んでいることがあります。

 

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こちらはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROのレンズフード。脱着ボタンは片側にひとつで、不意に押されて外れないように、ボタンは奥まった位置にあります。まともなデザインです。

 

それぞれのレンズが持つ長所

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを比較してきました。

最後に、お互いのレンズを比較した場合、それぞれのレンズが持つ良い点を挙げてみます。

 

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

・周辺画質が良好

・開放F値が2.8と明るい

・小型軽量

・比較的安価

・マクロで被写体を大きく写せる

 

 

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

・望遠端が100mm(35mm換算200mm相当)

・広角マクロでより被写体に寄れる

・対応ボディにて6.5段相当の手ブレ補正適応

・レンズフードがまとも

 

 

 

カメラ・レンズに関する記事

www.dimountainphotos.com

 

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED12-100mm F4.0 IS PROを買いました【マイクロフォーサーズ】

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オリンパスのマイクロフォーサーズのレンズ、2本目を購入しました。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROというレンズです。

オリンパスフラッグシップレンズ群である『PRO』シリーズの、便利ズーム(高倍率ズーム)というカテゴリーに属する製品です。

 

今回は、手元に届いたM.ZUIKO 12-100mm F4 PROの外観と、購入した理由についてダラダラと書いていきたいと思います。

 

便利ズームレンズ、M.ZUIKO 12-100mm F4 PROを買いました【オリンパス】

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OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

在使用中のカメラボディはOM-D E-M5 Mark IIで、本体と一緒にM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROというレンズを買いました。その時「フルサイズ(Canon)のレンズも一式持っているし、マイクロフォーサーズのレンズはしばらくこれ1本でいいかな」なんて思っていましたが、いつの間にか、今回紹介するレンズをポチってしまいました。M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROと焦点距離が一部被っているというのに…。

様々なレビューでベタ褒めされ、作例を見ていていたらどうしても物欲が抑えきれなくなってしまいました。後悔はしていません。

では、これからM.ZUIKO 12-100 F4 PROについて記していきます。 

 

スペック

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★M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROのスペック★

メーカー:オリンパス

対応マウント:マイクロフォーサーズマウント

焦点距離:12-100mm(35mm換算24-200mm)

開放口径比:F4(ズーム全域)

最大撮影倍率:ワイド端0.3(35mm換算0.6倍)、テレ端0.21倍(35mm換算0.42倍)

フィルター経:72mm

大きさ:77.5(経)×116.5mm(全長)

重量:561g

価格:131,850円(2018年9月25日 Amazon.jp価格)

★防塵防滴設計

★レンズ内手ブレ補正あり。対応ボディで、最大6.5段分(OM-D E-M1 firmware ver.4.0、 E-M5 Mark II firmware ver2.0以降のボディ)

 

外観

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金属製の高品質な銅鏡。カッチリとした作りが高級感を醸し出しています。

高画質高倍率ズームとして考えれば小型軽量なのかもしれませんが、マイクロフォーサーズのレンズとしては大きく、重いです。

 

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マウント部はフラッグシップ系のPROレンズだけあって、しっかりとした感触の金属製。

 

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スペック上の重量は561g。家にある秤で計測すると566gと出ました。ほぼカタログ通り。カタログ値はリアレンズキャップもを外した値?

 

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M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROで気に入らなかったレンズフードのデザインが改善されています。脱着ボタンの出っ張りがなくなり、不意に押されないような形になっていました。

 

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M.ZUIKO 12-100 F4 PRO付属のレンズフードを装着した図。

 

ズーム時のレンズ全長の変化

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これは広角端(12mm)のレンズ全長。

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望遠端(100mm)までズームすると、銅鏡の全長が結構伸びます。

望遠ズーム時、レンズの繰り出し時は重くもなく、軽くもなく、適度なトルク感があります。また、レンズを下に向けて移動していても、勝手に銅鏡が伸びてくるようなことはありません(CanonのEF24-105mm F4は勝手に伸びてくる)。

 

AF/MF切り替え(フォーカスクラッチ)

f:id:di82:20180922134847j:plainオートフォーカス(AF)設定時。

 

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マニュアルフォーカス(MF)にしたい時は、上の写真のように、ピントリングを手前にカチッとスライドさせることでMFに切り替わります。

 

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上の写真では少々わかりにくいので、GIFで。

『フォーカスクラッチ』というシステムですが、AF/MFの切り替えがスムーズで、非常に使いやすいです。

 

M.ZUIKO 12-100mm F4 PROと他レンズ比較画像

今回購入したM.ZUIKO 12-100mm F4 PROを他のレンズと比較してみます。

 

M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO

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左がM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO(382g)

右がM.ZUIKO 12-100mm F4 PRO(561g)

M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROも、マイクフォローサーズレンズとして考えると大きくて重めですが(オリンパスのフラッグシップシリーズだけあって)、12-40mm F2.8と比べて12-100mm F4は1.5倍ほども重く、レンズ全長も明らかに長いです。

小型軽量システムが売りのひとつであるマイクロフォーサーズでは、12-100mm F4を装着すると、ほとんどのボディではレンズが大きくて不釣り合いな見た目になってしまいます。

逆に、OM-D E-M1シリーズなど、大きなフラッグシップボディとは見た目的にも相性が良さそうです。

 

フルサイズ用ズームレンズ(Canon EFレンズ)

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こちらはキヤノンのフルサイズ用レンズ(小三元と呼ばれるF4通しのズームレンズです)。

EF24-105mm F4L IS USM(670g)

EF70-200mm F4L IS USM(760g)

2本で焦点距離24-200mmをカバーするレンズの重量を合計すると1430gとなります。

 

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35mm換算24-200mmの焦点距離を1本でカバーする、オリンパスのM.ZUIKO 12-100mm F4 PROは重量561g

キヤノンのEF24-105mm 4L IS USMとEF70-200mm F4L IS USMの2本分の焦点距離をカバーしながら、重量比較で869gも軽量です

マイクロフォーサーズの利点である、システムの小型・軽量化を遺憾なく発揮できるM.ZUIKO 12-100mm F4 PROは、単体ではマイクロフォーサーズレンズとして重量級ですが、フルサイズ用のレンズと比べてみると、装備の軽量化にかなり貢献してくれそうですね。

まぁ、システムによって利点・欠点はあるので、単純にこれだけでどちらのシステムが優れているか(フルサイズ・マイクロフォーサーズ)比較はできないんですけどね~。

 

作例

M.ZUIKO 12-100mm F4 PROで実施に撮影した作例をご紹介したいと思います。

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広角端12mmで撮影(35mm換算24mm相当)

 

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前の写真を撮影した場所と同じアングルで、望遠端100mm(35mm換算200mm相当)までズーム。前の写真と見比べると、びっくりするほどアップで写せます。

 

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広角端12mm(35mm換算24mm)で撮影。

 

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前写真と同じ位置から望遠端100mm(35mm換算200mm)で撮影。

 

高倍率ズームというと、便利だけど画質が犠牲になっているというパターンがほとんどですが、12-100mm F4は高倍率の便利ズームとは思えない高画質。

一般的に便利ズームが最も苦手としているのは、望遠端の開放画像。12-100mm F4は広角端の開放(100mm F4)でも高画質で驚きます。

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M.ZUIKO 12-100mm F4 PROの広角端で絞り開放で撮った写真。

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上の写真の中央部を等倍トリミング。開放からでも十分実用的です。

 

 

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ワイド端では、レンズ先端ギリギリまで寄って撮影できます。ワイド端12mmの最大撮影倍率は0.3倍(35mm換算0.6倍相当)。ワイドマクロ的な使用が可能です。

 

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テレ端100mmで撮影。最大撮影倍率は0.21倍(35mm換算0.42倍相当)。マイクロフォーサーズで開放F値が4だと、広角側はなかなかボケないです。でも、望遠端で近づけば背景が分からなくなるほどボカすことが可能です。

 

このレンズの利点・欠点

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最後に、オリンパスの高倍率ズームレンズ、M.ZUIKO 12-100mm F4 PROの持つ利点と欠点をまとめてみます。

 

M.ZUIKO 12-100mm F4 PRO強み

★8.3倍の高倍率ズーム

焦点距離が12-100mm(35mm換算24-200mm)と、倍率は約8.3倍。レンズ交換の手間を減らし、シャッターチャンスを逃す可能性を減らせます。

 

★ズームスタートが12mm(35mm換算24mm)

多くの高倍率ズームレンズの広角端は35mm換算で28mmスタートとなります。28mmだと、風景を撮る際には「もう少しだけワイドで写したい…」と思うことがしばしばあるので、24mmの画角は風景撮影で大活躍します。

 

★便利ズームなのに開放から高画質

絞り開放から全ズーム域が実用範囲内なので、薄暗い環境などで、絞り開放で使うことに問題がありません。 画質を高めるため、ブレのリスクを覚悟しながらF値を絞り込まなくても良いわけです。

 

★開放絞り値がF4固定

F値が固定でないレンズは、ズームするにしたがってF値がどんどん大きくなる…ということがありますが、このレンズでは12-100mmの全焦点距離を通して、開放F値が4で固定されています。開放で撮影する時、ズーム時にF値が変化しないのは使いやすいです。

 

★高品位なデザイン

金属製の銅鏡は高級感があり、所有欲を満たしてくれます。銅鏡が伸びるタイプのズームレンズですが、レンズを下に向けても勝手にレンズが伸びてくることがなく、ストレスを感じません。ピントリング、ズームリングの操作感も快適です。

 

★業界最強レベルの防塵・防滴

オリンパスお得意の防塵・防滴機構搭載。業界最強レベルの耐水性で、雨の中の撮影でも問題なしです。

※濡れる場所での使用は自己責任でお願いします。 

 

★強力な手ブレ補正機能

対応ボディ(OM-D E-M1 firmware ver.4.0、 E-M5 Mark II firmware ver2.0以降)で使用すると、レンズ内内蔵+ボディ内の手ブレ補正と合わせて、約6.5倍の手ブレ補正効果を実現。頑張れば三脚を使わず、秒単位でブレずに写真撮影できるらしいです。

 

★フルサイズと比較すると小型・軽量

フルサイズ対応レンズで言えば、24-105mm F4と70-200 F4の2本分の焦点距離を、マイクロフォーサーズ規格のM.ZUIKO 12-100mm F4 PRO(35mm換算24-200mm)は1本でカバーできます。フルサイズと比べればレンズ自体も小型で、更に2本分を1本の焦点距離でカバーできるので、装備の軽量化に貢献します。

 

M.ZUIKO 12-100mm F4 PROの欠点

★他のマイクロフォーサーズレンズと比較すると大きく、重い

フルサイズ用のレンズと比較すると軽量ですが、マイクロフォーサーズマウントの他レンズと比べると、かなり大型で重量級のレンズです。お手軽にどこでも持ち運ぶ…というような大きさ/重さではなくなってしまいます。

 

★広角側ではあまりボケない

絞り開放F4という値は、ボケ量が少ないマイクロフォーサーズのカメラでは、あまり大きなボケは期待しない方が良いかもしれません。望遠ではそれなりにボケますが、広角側ではそれなりに寄らない限りは、あまりボケません。

 

★価格が高い

価格が約130,000円です。同じくオリンパスのPROシリーズ標準レンズ、M.ZUIKO 12-40 F2.8 PROが約80,000円であることを考えると、M.ZUIKO 12-100mm F4 PROはマイクロフォーサーズのレンズの中では結構な高額レンズです。

 

 

 

 

 

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